『極悪女王』(ごくあくじょおう)は、鈴木おさむの企画・脚本・プロデュースでNetflixにより製作され、2024年9月19日より配信されている配信ドラマ[1][2]。主演はゆりやんレトリィバァ[1][2]。
概要 極悪女王 The Queen of Villains, ジャンル ...
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女子プロレスラー・ダンプ松本が仲間たちとの友情と戦い、さまざまな代償や葛藤を抱えながらカリスマ的人気で1980年代に女子プロレス旋風を巻き起こし、日本史上最も有名なヒールに成り上がっていくさまを描く[1]。
タイトルの「極悪女王」とは、ダンプ松本の愛称。
海外での活動を視野に入れているゆりやんは本作のオーディションに自ら志願し、Netflix作品で初主演となる役を勝ち取った[2]。
「実在する人物」を演じるため、フィジカル面から役作りを開始。パーソナルトレーナーと二人三脚でプロレスラーとして必要な筋力トレーニングを行い、さらにクラッシュギャルズのタッグで絶大な人気を誇り、ダンプ松本とともに女子プロレスブームの中心にいた長与千種が率いるプロレス団体「マーベラス」の現役選手から指導者を招きプロレス訓練に臨み[3]、アスリート並の身体作りを1年間に渡って敢行している[2]。
ダンプ松本のライバルとなるクラッシュギャルズを演じる剛力彩芽(ライオネス飛鳥 役)、唐田えりか(長与千種 役)の2人も、トレーナーをつけて2022年1月から体作りを始め、10kg増で撮影に挑んでいる[4]。
2024年9月12日、後楽園飯店にて緊急完成報告会[5]、後楽園ホールにて配信記念イベントが開催された[6]。
ダンプ本人は2024年11月16日、ラジオ番組『サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー』(ニッポン放送)に出演した際にこの映画を「70%くらいはホントかな」「あんなもんじゃないですよね」と評しており、いじめやシゴキなどの映画で描写できないような過激な行為が実際にはもっと存在したと証言している[7]。
1974年、松本香は母と妹と貧乏な生活を送りながら生活していた。時々金をせびりに帰ってくる父親は酒乱で暴力をふるい、香の給食費を取り上げる。翌日、母と香は父のいるアパートへ赴くも、そこには愛人と幼い赤ん坊がいた。母と父が争っているなか、愛人の赤ん坊の名前も「カオル」だと知り、その場を走って飛び出す香。その際、転んで手をケガしたところ、プリティ・アトムに声をかけられる。手当てをしてもらうため入れてもらった場所は、全日女子プロレスが興行を行う体育館であった。そこで見たレスラーたちの練習風景を目の当たりにしたことでそれ以来女子プロレスファンになる。
1979年、自らもプロレスラーになりたくて密かにオーディションを受けようと思っていたが、母親の紹介で地元の太陽パン屋へ就職することが決まる。貧しい生活と母親のためにもと決意し初出勤した。
主要人物
- ダンプ松本 / 松本 香
- 演 - ゆりやんレトリィバァ[8](幼少期:さとる)
- 父親の不倫、DV、金銭問題を抱えた貧しい家庭で育つ。心優しい少女だが、劣悪な家庭環境の原因である父親を殺したいと思うほど憎んでいる。カリスマ的人気を誇っていたプロレスラーのジャッキー佐藤に幼少期から憧れており、決まっていたパン屋への就職を断り女子プロレスの道へ。昭和55年組。デビュー前は落ちこぼれ組だったが、ある時を機にヒールレスラーとして覚醒。デビル雅美率いるヒール軍団『ブラック・デビル』脱退後に、同期のクレーン・ユウと共にヒール軍団『極悪同盟』を結成し、「ダンプ松本」に改名。リングネームは、松本のラリアットが「ダンプカーみてぇだ」と指摘されたことに由来する[注 1] [9]。極悪同盟のメンバー達にはベビーフェイス(善玉)のレスラーやファンと慣れあう事を禁じ、自らリング外でもヒールに徹し、24時間「ダンプ松本」であり続けようとする。その極悪非道な戦いぶりから、国民的人気レスラーのクラッシュ・ギャルズの最大の宿敵となっていく。極悪同盟の長として、金属チェーン・ハサミ、フォーク等の凶器攻撃、反則行為で数々の流血試合を繰り広げ、最恐の悪役レスラーとなる。
クラッシュ・ギャルズ
- 長与千種
- 演 - 唐田えりか[8][10]
- 55年組。両親が金銭問題で蒸発し、親戚中をたらい回しにされた過去を持つ。同期の松本とは寮で生活を共にする内に親友同士になる。松本同様、デビュー前は落ちこぼれ組の一人だった。空手経験者で、プロレスの練習で逆上して受け身技が取れない空手技を使ったことで先輩レスラーのラブリー米山に目をつけられ、無視される・財布を盗んだ犯人だと決めつけられる等の虐めを受け、プロレスを辞めることを決意するが、最後の試合で自分のやりたいプロレスをして辞める事を決意しする。最後と決めた試合の相手だったライオネス飛鳥とやりたいプロレスが出来たことで彼女と意気投合し、後にライオネス飛鳥と「クラッシュギャルズ」を結成。デビュー直後から輝きを放つスター性があり、ベビーフェイスの国民的人気レスラーに上り詰める。
- ライオネス飛鳥 / 北村智子
- 演 - 剛力彩芽[8][10](ボディダブル:門倉凛[11])
- 55年組で、松本や長与らとはデビュー前に寮で生活を共にした仲。同期や先輩の横田からは本名の「トモ」と呼ばれる。ジャッキー二世と呼ばれ、身体能力抜群のエリートレスラー。自身のデビュー戦での相手であった長与と試合後に意気投合し、長与とベビーフェイスのタッグチーム「クラッシュギャルズ」を結成する。リングの上での純粋なプロレスへの想いが強く、ドラマや歌手等のアイドル的活動には懐疑的考えを持っており、クラッシュ・ギャルズの空前のブームからアイドル活動によってプロレスの練習時間が徐々に短くなっていくことに不満を持ち始める。"ドラマや歌の活動もプロレスの仕事"とアイドル活動に割り切った考えを持つ長与とは徐々にすれ違いが生じていく。
- クレーン・ユウ / 本庄ゆかり
- 演 - えびちゃん(マリーマリー)[8]
- 55年組で、松本ら同期と寮で生活を共にした仲。デビュー前は、松本と長与と共に落ちこぼれ組の一人だった。デビル雅美率いるヒール軍団『ブラック・デビル』ではデビル雅美の命令で、覆面レスラー「マスクド・ユウ」として所属したが、ブラック・デビル脱退後に松本とヒール軍団『極悪同盟』を結成し、「クレーン・ユウ」に改名。極悪同盟のNo.2になる。「クレーン」はダンプ松本の「ダンプ」に準えて重機の名がつけられている[12]。ヒールレスラーだが人の良さを隠せず、リングから降りるとベビーフェイスのレスラーと普通に接してしまう為、プライベートでもヒールに徹しようとする松本との間に亀裂が起こる。
- ブル中野 / 中野恵子
- 演 - 堀桃子[8]
- 松本の後に入門した後輩レスラー。ベビーフェイス志望だったが、松本に勧誘され『極悪同盟』へ入り「ブル中野」に改名してヒールレスラーになり、極悪同盟のNo.3になる。リングネームの「ブル」は「ブルドーザー」を略したもので、ダンプ松本の「ダンプ」に準えて重機の名前をつけられている[13]。クレーン・ユウが極悪同盟から離脱後、ダンプ松本のタッグチームの相方として極悪同盟の新たなNo2になる。普段は冴えない性格をしているが、リング上では極悪なヒールレスラーに豹変する。ヌンチャクを武器とする。
- 影かほる
- 演 - 戸部沙也花[8]
- 松本に似ていることで影武者として登場。
ダイナマイト・ギャルズ
- 大森ゆかり
- 演 - 隅田杏花[8]
- 55年組で、松本ら同期と寮で生活を共にした仲。先輩であるジャンボ堀とベビーフェイスのタッグチーム『ダイナマイト・ギャルズ』を結成。
- ジャンボ堀 / 堀あゆみ
- 演 - 安竜うらら[8]
- 大きな体を活かしたダイナミックなプロレスを得意とする美人レスラー。後輩レスラーの大森ゆかりとベビーフェイスのタッグチーム『ダイナマイト・ギャルズ』を結成。
ブラック・デビル
- デビル雅美
- 演 - 根矢涼香[8]
- 松本の先輩レスラーで、ヒールユニット・デビル軍団『ブラック・デビル』のリーダーで実力派ヒールレスラー。ヒールの自分の立ち位置を十分理解しているため武器も使用するが、リングはあくまで「プロレスをする所」という正統派の考えを持っている。ブラック・デビルでタッグチームを組んだ松本の殺しあい寸前のような暴走を見て松本と決別、デビル軍団を解散させる。その後、髪切りマッチでは長与のセコンドについた。
- マナ猪瀬[* 1]
- 演 - Maria[14]
- デビル軍団『ブラック・デビル』の一員で、デビル雅美の側近。
- ジャッキー佐藤
- 演 - 鴨志田媛夢[8]
- カリスマ的国民人気を誇ったベビーフェイスのタッグチーム『ビューティ・ペア』のレスラーの一人で、松本がプロレスラーの夢を持つきっかけとなった人物。
- マキ上田
- 演 - 芋生悠[8]
- カリスマ的国民人気を誇ったベビーフェイスのタッグチーム『ビューティ・ペア』のレスラーの一人。
その他全日女子プロレス所属レスラー
- ジャガー横田 / 横田利美
- 演 - 水野絵梨奈[8]
- 松本の先輩レスラー。ベビーフェイス。初代全日本シングル王者、第29代・31代WWWA世界シングル王者などの獲得経験のある全日女子プロレス実力ナンバーワンレスラー。ビューティー・ペアやクラッシュ・ギャルズとブックでの試合を命じられ、太鼓持ちのような扱いをされた続けたことにより、会社への疑心を抱きはじめる。後輩レスラーの飛鳥の才能を認めており、彼女に対して自身が持つ赤いベルトを賭けて実力で戦うことを約束する。飛鳥ほどのレスラーがダンプ松本と長与の影に隠れてしまっている現状に気にかけている。
- ラブリー米山[* 1]
- 演 - 鎌滝恵利[8]
- リングネーム・キャラクターは作品オリジナル。松本の先輩レスラーで、セクシーレスラーとして活躍。厳しいしごきで後輩たちに恐れられる。
- モンスター・リッパー
- 演 - ANNA[15][16]
- カナダ出身の巨漢レスラー。松本のデビュー戦の相手をした。その暴走ファイトスタイルから、デビル雅美にはデビル軍団の加入を拒否されるが、後に極悪同盟のセコンドで参加している。
- プリティ・アトム
- 演 - プリティ太田[17]
- 幼少期の松本が道で転んでケガをした時に、手当てのためにプロレスの興行を行っていた体育館に招き入れた人物。男性ミゼットレスラー。
- リトル・フランキー
- 演 - 野澤健
- アブドーラ・コブッチャー
- 演 - ミスター・ブッタマン [注 2]
- ラ・ギャラクティカ1号
- 演 - Anabel Ramos
- ラ・ギャラクティカ2号
- 演 - AKARI[18]
- ミネルバ葉子[* 1]
- 演 - 花屋ユウ[19]
凡例
全日女子プロレススタッフまたは関係者
- 松永高司
- 演 - 村上淳[20]
- 松永兄弟・三男。会長。会場では焼きそばを売っている。
- 松永国松
- 演 - 黒田大輔[20]
- 松永兄弟・四男。レフェリー「ジミー加山」。
- 松永俊国
- 演 - 斎藤工[20]
- 松永兄弟・五男。
- 阿部四郎
- 演 - 音尾琢真[20]
- 興行プロモーター兼、レフェリー。『極悪同盟』に肩入れしており、極悪同盟に有利に働くよう、相手側がフォールに入ると超高速でカウントを取ってフォールに持っていく、極悪同盟がフォールに入ると仕方ないといった調子で超低速でカウントを取る、後ろ手に極悪同盟に武器を渡す、極悪同盟が反則行為をしている最中は見ていないふりをする等、徹底して極悪同盟に加勢し極悪なレフェリングを行う。通称「悪徳レフェリー」「極悪レフェリー」とも呼ばれる。
- 臼井延夫
- 演 - 赤ペン瀧川[21]
- トヨテレビのプロデューサー。
- 志生野温夫
- 演 - 清野茂樹[22]
- テレビ中継での実況担当。
- リングアナウンサー
- 演 - 神宮寺しし丸[23]
- 上木浩一
- 演 - 池浪玄八[24]
- 全日女子プロレスコミッショナー。
- 実況アナウンサー
- 演 - 枝光利雄[25]
- 吉井
- 演 - しおつかけいいちろう[26]
- 全日女子プロレス興業広報。
- 金森
- 演 - 石神まゆみ[27]
- 全日女子プロレス興業経理社員。
- レフェリー
- 演 - へんみのぶあき[28]
- ホセ・トレス
- 演 - フェルナンデス直行[29]
- 松本対長与の大阪大会を裁いたレフェリー。
松本家
- 松本里子
- 演 - 仙道敦子[20]
- 松本香の母親。夫の金銭問題、DV、不倫で苦労を抱えるが、夫を憎みきれず離婚まではしようとしない。娘思いな優しい性格で、香がヒールレスラーとして活動する事は「演技」である事は理解しているものの、抵抗感を持っている。
- 松本五郎
- 演 - 野中隆光[21]
- 松本香、広美の父親。自己中心的でルーズな面があり金銭問題、DV、不倫等で家族に迷惑をかけている。愛人との間にも娘がおり、自分の娘の香と同じく愛人の娘にも「かおる」と名付けた。
- 松本広美
- 演 - 西本まりん[30](小3時代:柚穂[31])
- 松本香の妹。姉と仲の良い妹だったが、姉が極悪ヒールレスラーになったことから誹謗中傷される日々を送り、あげくに彼氏からも「姉がダンプ松本」という理由でフラれたことで完全にグレてしまい、金髪に特攻服を着た不良少女になってしまう。
長与家
- 長与繁
- 演 - 宮崎吐夢[21]
- 長与千種の父親。千種を親戚に預けた後に蒸発し行方不明になっていたが、偶然見かけたプロレスの貼り紙を見たことで娘の千種がプロレスラーになったことを知り、千種に会いに来た。
- 長与スエ子
- 演 - 美知枝[21]
- 長与千種の母親。夫と共に蒸発し行方不明になっていた。偶然プロレスの貼り紙で千種がプロレスラーになったことを知り、再会した。
その他人物
- 栗原愛子
- 演 - 田畑智子
- 松本五郎の愛人。幼少時の香と母の里子が五郎の潜伏先であるアパートを尋ねた時、五郎と愛子の間に娘がおり、その娘が五郎によって「かおる」と名付けられたことが発覚した。数年後、高校卒業後にパン屋で働いている香と偶然再会する。五郎とは既に愛想をつかして別れており、香に「あの穀潰し(五郎)が悔しがるくらいに、好き勝手に生きて楽しんだ方が良い」と助言を与えた。この助言をきっかけに、香はパン屋を辞めプロレスラーのオーディションを受けた。
- 愛子の娘・香
- 演 - 永尾柚乃
- 愛子の娘。血縁上は香と広美の異母妹。なお、香は彼女の名前が自身と同じ「かおる」という名前[32]である事を知って大きなショックを受けている。
ゲスト
第1話
- ビューティ・ペア親衛隊
- 演 - 山本眞卯[33](第2話)、各務百香[34](第2話)、田中佳奈子[35](第2話)
- 店主
- 演 - 天田将行
- 香たちから空き瓶を買い取る酒屋の店主。
- 客
- 演 - 坪井篤史[37]
- 酒屋の客。
- 中島
- 演 - 木下弘明[38]
- 松本家の隣人。硝子屋を経営。
- 店員
- 演 - 本木幸世[注 3][39]
- 香が務めた太陽パン屋の店員。
- 高木百合恵、酒井加寿子
- 演 - 丹羽麻佑子[40]、栃洞雪乃[41]
- 80年(昭和55年)組 新人レスラー。
- 奥野まなみ、145番、175番
- 演 - 吉田有希[42]、中村未華[43]、三澄朝子[44]
- 新人オーディション参加者。
- 新人レスラー
- 演 - 春名涼羽[45]
第2話
- 支配人
- 演 - 古賀清[53]
- ホテルニューシャイン支配人。ギャラクティカのファン。
- 高野
- 演 - 岩田和浩[54](第3話 - 第5話)
第4話
- 誠
- 演 - 松田一希[70][71](第5話)
- 広美の新しい彼氏。
- プロデューサー
- 演 - 沖田修一
- レコード会社のクラッシュギャルズの担当プロデューサー。
- 司会
- 演 - タコス(マリーマリー)
- ダンプ松本が乱入したテレビ「夕焼けキンコンカン」の司会。
- 高橋和也
- 演 - 石黒玲音[72]
- クラッシュギャルズが出演した「毎度おさわがせします」のキャスト。
第5話
- 医師
- 演 - 片岡礼子[75]
- 松本五郎の主治医。
- リングドクター
- 演 - 馬上亮[76]
- 松本対長与の大阪大会のリングドクター。
- 養鶏場の主人
- 演 - 赤松新
- 中野と影が訪れた養鶏場の主人。
- 記者
- 演 - BOB[77]
- 長与のジャパン女子参戦表明を取材する記者。
- ダフ屋
- 演 - 松浦祐也[78]
- 松本対長与の大阪大会のチケットを扱う。
- キャスター
- 演 - 竹内義貴
- 全日女子プロレスのトヨテレビの中継放送打ち切りを伝える。
- 新人レスラー
- 演 - 平崎里奈(武井美沙)[79]、大塚澪(太田まゆみ)[80]、岡知里(永田実加)[81]、里中もも、吉田晏子(田代佳代)[82]、江俣智愛莉(岩井文枝)[83]
- 84年組新人レスラー。
- 神取忍
- 演 - 水波綾[注 4][84]
- 長与が対戦を希望したジャパン女子の選手。
- 女の子
- 演 - 板垣樹[85]
- ダンプ松本の引退試合の会場に訪れた女の子。
本作の撮影中、ゆりやんが受け身を取る際に背中と頭を打ち、病院での診察の結果、2週間の安静の指示を受けた。これに伴い、撮影が一部延期となったことが2022年10月27日に明らかにされ、Netflixも謝罪コメントを出した[88][89]。
脚本を担当した鈴木は、オーディション当時に俳優活動を自粛していた唐田を述懐して、「自粛中で初めてのオーディションだったと思うんですけど、そこですごかったのが『この2年間で自分と向き合った』とか、『事務所の社長さんが見捨てることなくやってくれた』とか自分で言うんですよ。普通言わないじゃないですか」と驚きを語った[90]。
史実とは異なる点もあり、本作品では試合進行に関する取り決め(台本)の存在を示唆する「ブック」の言葉が多用された[91]。しかし、ジャガー横田は「ブック」という言葉自体の存在を根本から否定している[92]。また、ジャッキー佐藤が世界タイトルに挑戦した際に会長の松永高司から対戦相手のジャガー横田に対して「負けろ」と指示する場面があるが、ジャガーは「指示されたことは無かった」と否定していることをジャガーの夫である木下博勝が明らかにしている[93]。
なお、実際の全女のロゴマークは使用せずオリジナルのデザインとし、劇中では「全日女子(ぜんにちじょし)プロレス」となっている。
- 『「ザ・ヒール」極悪と呼ばれて』小学館、ダンプ松本、平塚雅人著(2021年1月)ISBN 978-4093887939
- 『ダンプ・ザ・ヒール』 - 原秀則による『ザ・ヒール』のコミカライズ作品。2021年から2023年までビッグコミック連載、小学館 全5巻。極悪女王同様、漫画版においてもダンプをはじめとした55年組に理不尽な苛めやシゴキを行った先輩レスラーが架空の人物に変更されているが、苛めを行った先輩レスラー以外にもベビーフェイス側の先輩レスラー、ブル中野を除いた後輩レスラーの名前は全員架空の人物となっており、松永兄弟は会長の高司のみが登場、阿部四郎が登場しないなど主にダンプ松本と長与千種の所謂「落ちこぼれ組」と呼ばれた二人の苦悩とその後のクラッシュギャルズと極悪同盟の抗争を中心に描かれているなど設定が一部異なっている。
注釈
史実では松本の試合を見た観客が「ダンプカーみてぇだ」と口走ったことがリング名の由来だが、劇中ではこの台詞をレフェリーの阿部四郎が口走ったと変更が加えられている
出典
"プロレスで濃厚接触?". 乳がんとかバセドウ病とか…元気な病気のデパートです!. Ameba. 6 August 2022. 2024年9月24日閲覧。
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五郎が愛人の娘にも「かおる」と命名した理由は不明。
山本眞卯 - X(旧Twitter) 2024年9月19日
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