昭和歌謡大全集 (テレビ番組)
ウィキペディアから
『昭和歌謡大全集』(しょうわかようだいぜんしゅう)は、1992年から2007年までテレビ東京系列局で主に2月 - 3月までの月末と8月末 - 9月初めまでの年に2回ずつ放送されていたテレビ東京製作の歌謡番組である。
![]() |
概要
要約
視点
初回放送分は、テレビ東京開局25周年の特別番組の1つとして製作・放送された。1回限りで終了する予定だったが、大反響を呼んだために期首恒例特別番組へと昇格した。番組開始当初は20%近い視聴率を、放送末期においても8% - 9%前後を記録した。
司会は玉置宏と水前寺清子が担当。当初は東京12チャンネル時代のテレビ東京で放送された歌謡番組『なつかしの歌声』に司会者の1人として出演していたコロムビア・トップがご意見番(戦前 - 戦中コーナー担当司会)として出演していたが、第22弾(2004年3月放送)の放送後に病没している。その他には、2003年から司会として参加し、後に「歌のふるさとをたずねて」担当となったうつみ宮土理がいる。2004年にはコロッケも司会の1人として参加していた。
番組内容は、長らく視聴者のリクエストを加味して戦前・戦中・戦後(昭和初期 - 昭和30年代)を年代順に振り返るのを中心に、歌う映画スターの特集を組んだり、回と回の間に逝去した歌手を偲んだりするという構成を取っていたが、マンネリ化を防ぐために様々な試みが為された。その一環として、昭和40年代以降の曲も取り上げたり(山口百恵らが取り上げられたこともあった)、「歌のふるさとをたずねて」「カラオケベスト10」「著名人に聞く思い出の歌」といったコーナーを実施したり、放送時間および放送回数の縮小(1999年 - 2001年は年1回・2時間の放送だった)などを行ったりしていた。
番組中に放送のVTRには、基本的にテレビ東京が過去に放送していた『なつかしの歌声』『演歌の花道』『にっぽんの歌』『夏祭りにっぽんの歌』『年忘れにっぽんの歌』『日本歌手協会歌謡祭』の映像を用いていた。中でも『なつかしの歌声』は東京12チャンネル時代のテレビ東京の看板番組であり、最も多くの映像が使われていた。また、この『昭和歌謡大全集』のテーマ音楽およびオープニングナレーション「老いたる者には過ぎにし青春の郷愁を、若人には呼べど逝にて再び帰り来たらぬ古の幻を、いざ楽しまんかな『昭和歌謡大全集』」は、同番組のテーマを流用したものである。オープニングナレーションはコロムビア・トップが担当し、トップの没後も過去に録音した音源を使用していた。
この番組の最大の売りは、放送時点で既にこの世を去っている歌手や、VTRが残っていなかったり、残っていても放送のチャンスが無く他局では見ることのできない歌手および歌の映像を放送していたことにあり、既に鬼籍に入って久しい戦前から戦後を代表する歌手の映像を観ることのできる数少ない番組であった。また、取り上げた歌を歌った人物(あるいはその子息をはじめとする関係者)をスタジオに集め、当時の思い出やその後の近況を語る姿も番組の大きな特徴であった。ただし、最終回にあたる第29弾(2007年8月15日放送)では、司会の玉置と水前寺のみで進行した。
オープニング・エンディング及び提供クレジット時は片山光俊作曲「なつかしの歌声のテーマ」のインストゥルメンタル(オフヴォーカル)版が流れた。
2008年、司会の玉置が「ラジオ名人寄席不正音源使用事件」の責を負って当番組も降板し、これに際して司会交代ではなく番組そのものをリニューアルすることとなり、15年の歴史に幕を下ろした。
番組が取り上げた歌手・歌
あ行
- 青江三奈
- 青山和子
- 赤坂小梅
- ほんとにそうなら / 黒田節
- 天地真理
- 石川さゆり
- 市丸
- 三味線ブギ / 天竜下れば / ちゃっきり節
- 伊藤咲子
- 伊藤久男
- イヨマンテの夜 / 暁に祈る / あざみの歌 / 高原の旅愁 / 建設の歌 / 山のけむり
- 植木等
- スーダラ節 / ハイそれまでョ
- 海原千里・万里
- エト邦枝
- 榎本健一
- 江利チエミ
- 欧陽菲菲
- 雨の御堂筋 / ラヴ・イズ・オーヴァー
- 大津美子
- 東京アンナ / ここに幸あり / いのちの限り / 東京は恋人
- 岡晴夫
- 憧れのハワイ航路 / 啼くな小鳩よ / 東京の花売り娘 / 逢いたかったぜ/青春のパラダイス
- 岡本敦郎
- 音丸
- 船頭可愛や
- 小畑実
- 勘太郎月夜唄 / 高原の駅よ、さようなら / 湯島の白梅(婦系図の歌) / 星影の小径 / 長崎のザボン売り
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
スタジオ出演した歌手
あ行
- あいざき進也
- 恋のリクエスト
- 青木光一
- 柿の木坂の家 / 早く帰ってコ / 小島通いの郵便船 / 僕は流しの運転手 / 元気でね左様なら
- 青葉笙子
- 鴛鴦道中 / ほんとにほんとにご苦労ね
- 青山和子
- 天地真理
- 安倍里葎子
- 愛のきずな
- あべ静江
- みずいろの手紙 / コーヒーショップで
- アグネス・チャン
- 麻丘めぐみ
- 愛田健二
- 京都の夜
- 淡谷のり子
- 別れのブルース / 雨のブルース / 君忘れじのブルース
- 安藤まり子
- 毬藻の唄
- 池真理子
- 愛のスイング / ボタンとリボン
- 井沢八郎
- 市丸
- 天竜下れば / 三味線ブギウギ / ちゃっきり節
- 伊藤咲子
- 内田あかり
- 浮世絵の街
- ウィリー沖山
- 山の人気者
- 榎本美佐江
- 十三夜 / お俊恋唄 / 後追い三味線
- 扇ひろ子
- 新宿ブルース
- 近江俊郎
- 湯の町エレジー / 山小屋の灯 /
- 小野巡
- 音信はないか
- 大津美子
- ここに幸あり / 東京アンナ / 銀座の蝶 / いのちの限り / 東京は恋人
- 小笠原美都子
- 十三夜 / 琵琶湖哀歌(共唱、東海林太郎)
- 小川知子
- ゆうべの秘密
- 尾崎紀世彦
- 岡本敦郎
- 白い花の咲く頃 / 高原列車は行く / あこがれの郵便馬車 / 花言葉の唄(共唱、伏見信子) / さくら貝の唄
- 織井茂子
- 君の名は / 黒百合の歌
か行
- 神楽坂浮子
- 十九の春 / 明治一代女
- 川田正子
- とんがり帽子(鐘の鳴る丘) / みかんの花咲く丘 / 夢のおそり / かわいい魚屋さん(川田孝子とデュオ)
- 川田孝子
- かわいい魚屋さん(川田正子とデュオ)
- 神戸一郎
- 銀座九丁目水の上 / 十代の恋よさようなら
- 菊池章子
- 星の流れに / 岸壁の母 / 真白き富士の嶺 / 旅の夜風(共唱、霧島昇)
- 北原謙二
- ふるさとのはなしをしよう / 若いふたり
- 北原ミレイ
- ざんげの値打ちもない
- 楠トシエ
- 毒消しゃいらんかね
- 久保幸江
- トンコ節 / ヤットン節
- 久保浩
- 霧の中の少女
- 高英男
- 雪の降る街を
- こまどり姉妹
- ソーラン渡り鳥 / 浅草姉妹 / 三味線姉妹
- 胡美芳
- コロムビア・ローズ(初代)
- 東京のバスガール / 銀座の柳 / 東京行進曲(共唱、三浦洸一)
- 今陽子(ピンキーとキラーズ)
さ行
た行
な行
は行
- 畠山みどり
- 出世街道 / 恋は神代の昔から
- 橋幸夫
- 花村菊江
- 潮来花嫁さん
- バーブ佐竹
- 女心の唄
- 浜村美智子
- 林伊佐緒
- ダンスパーティーの夜 / 高原の宿 / 出征兵士を送る歌 / 長崎の女 / 月月火水木金金
- 林寛子
- 素敵なラブリーボーイ
- 一節太郎
- 日吉ミミ
- 男と女のお話
- 平尾昌晃
- 星は何でも知っている
- 弘田三枝子
- 藤島桓夫
- かえりの港 / 月の法善寺横町 / お月さん今晩は
- 藤本二三代
- 好きな人 / 祇園小唄
- 二葉あき子
- さよならルンバ / 古き花園 / フランチェスカの鐘 / 水色のワルツ / 夜のプラットホーム / 恋の曼珠沙華
- 二葉百合子
- 舟木一夫
- 高校三年生 / 学園広場
- ペギー葉山
- 辺見マリ
- 経験
ま行
- 松尾和子
- 誰よりも君を愛す / 再会 / 東京ナイト・クラブ
- 松島詩子
- マロニエの木陰 / 喫茶店の片隅で
- 松山恵子
- 十九の春 / アンコ悲しや / だからいったじゃないの / 未練の波止場 / お別れ公衆電話
- 黛ジュン
- 三浦洸一
- 踊り子 / 街燈 / 落葉しぐれ / 東京の人 / 東京行進曲(共唱、コロムビアローズ)
- 美樹克彦
- 花はおそかった
- 三沢あけみ
- 島のブルース
- 三田明
- 美しい十代 / カリブの花 / 明日は咲こう花咲こう
- 三橋美智也
- 哀愁列車 / おんな船頭唄 / リンゴ村から / 星屑の町 / 古城 / 達者でナ
- 三船浩
- 男のブルース / 夜霧の滑走路
- 宮路オサム(殿さまキングス)
- なみだの操
- 宮史郎(ぴんから兄弟)
- 三善英史
- 村木賢吉
- おやじの海
- 村田英雄
- 森田健作
- さらば涙といおう
- 守屋浩
- 僕は泣いちっち
- 森山加代子
や行
ら行
わ行
- 若山彰
- 喜びも悲しみも幾歳月
- 渡辺マリ
- 東京ドドンパ娘
- 和田弘とマヒナ・スターズ
- 泣かないで / お百度こいさん / 愛して愛して愛しちゃったのよ / 北上夜曲 / 夜霧の空の終着駅
歌手以外でスタジオ出演した人物
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.