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1982年のNHK大河ドラマ第20作 ウィキペディアから
『峠の群像』(とうげのぐんぞう)は、1982年1月10日から12月19日まで放送されたNHK大河ドラマ第20作。
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赤穂事件を題材とした作品。
江戸時代の元禄と放送時の時代が同じような時代の方向が変化する時期となる「峠」の時代だとする原作者・堺屋太一の観点を軸に、赤穂事件を現代的に描いたドラマ。赤穂藩断絶を現代の企業倒産になぞらえ、仇討ちのヒロイズムよりもサラリーマンつまり赤穂の藩士たちがいかに行動したかを再考する作品となっている[注釈 1]。脚本にはデビューして間もない冨川元文が大河ドラマ史上最年少で起用され、これによる各回のサブタイトルがユニークであった。というのも、大河におけるサブタイトルのほとんどは名詞形を主体としており、本作のように動詞形のそれが用いられることはあまり例がないのである。配役面では主役にベテランの緒形拳を起用する一方、当時人気絶頂にあった"たのきんトリオ"のひとり野村義男をはじめ、三田寛子、小泉今日子、錦織一清、薬丸裕英など、次世代のアイドルが多数起用されている。
この作品は1980年に放映されたNHKの水曜時代劇『風神の門』のスタッフがそのまま多く続投しており(音楽の池辺晋一郎や演出の小林平八郎など)、同じく『風神の門』のキャストだった役者も多く出演しているのが特徴でもある。(三浦浩一、小野みゆき、磯部勉、樋口可南子、多岐川裕美、竹脇無我、伊丹十三、寺田農、北見治一、小野ヤスシ、辻萬長、政岡愛子など。主演だった三浦が橋本平左衛門役、小野が平左衛門の恋人役で二人とも一話限りのゲスト出演で、他のキャストはみなレギュラーとして出演した)
なお、女性単独の語り手は本作が初である(女性の語り手は10年前の『新・平家物語』でも存在するが、同作には男性の語り手も存在しており、女性単独ではない)。
大河ドラマにおいて過去の作品と同じ主人公が採用されたのは、本作品が初めてである。
平均視聴率は23.7%、最高視聴率は33.8%。
特記が無い限りNHKクロニクルのNHK番組表ヒストリーで確認。
放送回 | 放送日 | 題 |
---|---|---|
第1回 | 1月10日 | 高田馬場発赤穂行 |
第2回 | 1月17日 | 眠れない夜 |
第3回 | 1月24日 | 内蔵助勉強 |
第4回 | 1月31日 | 大石初陣三十六歳 |
第5回 | 2月7日 | 内蔵助対内蔵助 |
第6回 | 2月14日 | 水戸黄門がんばる |
第7回 | 2月21日 | 七郎次泥まみれ |
第8回 | 2月28日 | 内匠頭あぶない |
第9回 | 3月7日 | 内蔵助ほえる |
第10回 | 3月14日 | 近松、大石すれ違い |
第11回 | 3月21日 | われら浅野消防団 |
第12回 | 3月28日 | おのれ上野介 |
第13回 | 4月4日 | 内匠頭がまん |
第14回 | 4月11日 | 遺恨覚えたか |
第15回 | 4月18日 | 内匠頭切腹 |
第16回 | 4月25日 | 悲報赤穂へ |
第17回 | 5月2日 | 近松、赤穂取材中 |
第18回 | 5月9日 | 内蔵助決めた |
第19回 | 5月16日 | 囚われた内蔵助 |
第20回 | 5月23日 | 七郎次怒る |
第21回 | 5月30日 | 大石斬られるか |
第22回 | 6月6日 | さよなら、赤穂城 |
第23回 | 6月13日 | 石野組できるか |
第24回 | 6月20日 | 石野組できた |
第25回 | 6月27日 | 仇討ちはさせぬ |
第26回 | 7月4日 | 大石傷だらけ |
第27回 | 7月11日 | 片岡斬り込む |
第28回 | 7月18日 | 大石動く |
第29回 | 7月25日 | 内蔵助、記者会見 |
第30回 | 8月1日 | 仇討ち組を引き抜け |
第31回 | 8月8日 | 大石暗殺計画 |
第32回 | 8月15日 | あの中に、吉良が |
第33回 | 8月22日 | 主税の恋人 |
第34回 | 8月29日 | 一人ぬけ二人ぬけ |
第35回 | 9月5日 | 素良と男ふたり |
第36回 | 9月12日 | 大石家離散 |
第37回 | 9月19日 | 内蔵助あそぶ |
第38回 | 9月26日 | おゆう裏切り |
第39回 | 10月3日 | 仇討ち決定 |
第40回 | 10月10日 | 仇討ち連合成る |
第41回 | 10月17日 | 江戸へ向かう |
第42回 | 10月24日 | 吉良の抜け穴 |
第43回 | 10月31日 | 上野介は偽者 |
第44回 | 11月7日 | 第一次討ち入り計画 |
第45回 | 11月14日 | その日の朝 |
第46回 | 11月21日 | 仕度はできた、いざ |
第47回 | 11月28日 | 吉良邸突入 |
第48回 | 12月5日 | 上野介最期 |
第49回 | 12月12日 | 大石勝った |
最終回 | 12月19日 | 伝説のはじまり |
平均視聴率 23.7%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)[2] |
放送回 | 放送日 | 題 | 放送時間 |
---|---|---|---|
第一部 | 12月28日 | なつかしの日日 | 21:40-23:10 |
第二部 | 12月29日 | 迷い道 | 21:25-22:55 |
第三部 | 12月30日 | 伝説へ向かって | 21:05-23:00 |
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