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マーベル・シネマティック・ユニバースにおける年表(マーベル・シネマティック・ユニバースにおけるねんぴょう)では、マーベルの実写映画シリーズ『マーベル・シネマティック・ユニバース』における架空の出来事を年表形式に掲載する。この世界の出来事は現実の時間軸に沿って展開する設定になっており、以下の年代表記は西暦である。
『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)の作中世界は、“アース616”[注釈 1][1]と呼ばれ[注釈 2]、現実に存在する地球を主な舞台として物語が展開されており、現実世界と大半の歴史を共有している。ただし、どこまでが現実に即しているかは曖昧であり、例えばジョン・F・ケネディは過去の大統領として存在していることが明らかにされているが[3]、現実世界でバラク・オバマがアメリカ合衆国大統領を務めていた時期は、マシュー・エリスというキャラクターが大統領であるという設定である。
なお、『MCU』各作品はマーベル・スタジオと、マーベル・テレビジョンが製作しているが、双方の作品は世界観を共有しているのか、別の世界線であるのかどうかは未だ明確にされていないため、“マーベル・スタジオ作品群”と“マーベル・テレビジョン作品群”に分けて表記する。
表内の時系列は、いずれも映画内における登場人物の発言、モノローグ、または製作者の発言によって、おおよそ組み上げることができる。
以上が検証可能な作品の大まかな流れである。なお、ほとんどのタイムラインが各作品の公開時期と非常に近いが、これについてマーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギは米CinemaBlendに対し「公開年と劇中の時間軸は一致しない」とし、それぞれの映画の年代は定めていないとしている[27]。
2010年は、ブルース・バナー/ハルクを巡る追跡劇と、トニー・スターク/アイアンマンに対するイワン・ヴァンコ/ウィップラッシュの復讐活動、ソーたちアスガルド人の出現といった3つの案件が同時期に発生。これらの案件により、アベンジャーズ結成が徐々に現実のものへと近づいていく。
「 | あなたは眠っていたんだ、キャプテン。ほぼ70年もの間。 | 」 |
—ニック・フューリー(『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』より) |
2012年は、アベンジャーズの結成及びチタウリのニューヨーク襲来が発生し、主にそれに伴う事件が多発している。また、アベンジャーズの結成という節目であるため、作中ではこの年を起点として「~年前」「~年後」という記述がみられる[注釈 4]。
「 | これからはスパイの時代ではない。ヒーローの時代でもない。これからは奇跡の時代だ、ドクター。奇跡よりも恐ろしいものはない。 | 」 |
— ドクター・リストに対して、バロン・ストラッカー(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』より) |
2014年は、これまで息をひそめていたヒドラの一斉蜂起、およびS.H.I.E.L.D.の崩壊と長官フューリーの(表向きの)死など、それまでの世界が一変する事件が起きている。
2015年は、前年のS.H.I.E.L.D.崩壊に加えアベンジャーズとウルトロンの戦いが起き、そしてこの年から、サノスが自ら動き出すことを決意する。
「 | この4年、君たちは誰の監視も受けずにきた。だが各国政府はこれ以上黙っていない。その対応策がこれだ。ソコヴィア協定。117の国が同意した。今後、アベンジャーズは民間団体ではなくなる。代わりにー、国連委員会の監視下に置かれー、委員会が認めたときに限り出動することになる。 | 」 |
—サディアス・ロス(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』より) |
2016年は、前年までに起きた事件及び超人の増加に伴い“ソコヴィア協定”の実現へと発展。アベンジャーズの内部崩壊にはじまり、後半はスパイダーマンやブラックパンサーが公の場で活動し始め、ドクター・ストレンジが魔術師に転身するなど、新世代のヒーローたちが次々に登場する。
「 | バナー、聞け。ソコヴィアも、ウルトロンも、2年前の話だ。 | 」 |
—ソー(「『マイティ・ソー バトルロイヤル』より) |
2017年は、新たなヒーロー、ドクター・ストレンジの登場など、アベンジャーズ以外の存在にスポットが当てられている。また宇宙の様相も大きく変わっており、特にラグナロクの発生に伴いアスガルド関連の重要な存在が幾つも失われている。
「 | いいや、違う。分かってないのは君だ。サノスのことは6年も前から頭の中にあった。奴がニューヨークに軍隊を送って以来ずっと。そして奴は戻って来た。なのに私は何をするべきか分からないんだ。 | 」 |
—スティーヴン・ストレンジに対して、トニー・スターク(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』より) |
2018年は、遂にサノスが自らの理念のもと、生命への救済を決行すべくインフィニティ・ストーンの奪取を開始する。これに対し、これまでに活躍してきたヒーローたちがそれを阻止するべく奔走、全宇宙を巻き込んだ“インフィニティ・ウォー”が幕を開ける。
「 | ごめんなさい、とても長い5年間だったでしょうね。 | 」 |
—ナターシャ・ロマノフ(『アベンジャーズ/エンドゲーム』より) |
「 | そうじゃなかったんだ。俺にとっては、5時間だったんだ。量子世界のルールはこことは違う。すべてが予測不可能なんだ。 | 」 |
—スコット・ラング(『アベンジャーズ/エンドゲーム』より) |
2023年は、サノスによるデシメーションから5年が経過したものの、依然として世界は混乱と喪失に覆われている。アベンジャーズもまた同様であったものの、量子世界を経由するタイムトラベルの完成によって、失ったものを取り戻すための起点というべき年となった。また、デシメーションはブルースのスナップによって解決したため、消滅から復活の5年間は「一時的な現象」を意味する“ザ・ブリップ”[41]と地球で呼ばれるようになった。
また、ザ・ブリップの頃に、次の出来事が起きている。
「 | 5年と少し前、私たちも含め、宇宙の全生命の半分が消え去りました。そして8ヶ月前に、勇敢なヒーローたちが私たちを連れ戻してくれました。“ザ・ブリップ”によって消えた私たちは、同じ時代に戻ってきました。 | 」 |
—ベティ・ブラント(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』より) |
2024年は、人々が消滅から一斉に復活した後の地球の様子が描かれている。人々の帰還とサノス打倒に命を賭して貢献したトニーの功績は、物語として伝えられている。しかし、消滅から一斉に復活した人々が国際機関に支援されるようになった代わりに、ザ・ブリップの間に存在し続けていた者たちが手助けされなくなるという世界的問題が発生するなど、5年間消滅していた人々を復活させたことで生じる負の側面も浮き彫りとなった。
『エージェント・カーター』の時代。
「 | 2012年、私はここニューヨークにいた。空が開き、そして“チタウリ”が我々の頭上に降りてきた。 | 」 |
—グレン・タルボット(『エージェント・オブ・シールド』より) |
「 | そうだ。7月2日……豪華な夏の夜、美しい月が空に浮かんでいた。1988年のことだ。 | 」 |
—カルビン・“カル”・ザボ・ジョンソン(『エージェント・オブ・シールド』より) |
「 | 待って、1988年?じゃあ私は今、26歳なの?嘘でしょ? | 」 |
—デイジー・"スカイ"・ジョンソン(『エージェント・オブ・シールド』より) |
2015年は前年のS.H.I.E.L.D.崩壊に加え、“テリジェネシス”の乱発によって“インヒューマンズ”といった超人が飛躍的に増える。またヒドラの暗躍も随所で見られ、S.H.I.E.L.D.の生き残りがそれの阻止やインヒューマンズ対策に奔走している。
2018年の本来のタイムライン上においては、サノスの侵攻と前後して地球が破壊されることになる。これはS.H.I.E.L.D.のコールソンのチームたちの奮戦により、新たなタイムラインの生成と共に回避されている。
「 | コールソンは死んだ。1年前に。私はそれを受け入れることにしたの。 | 」 |
—デイジー・"スカイ"・ジョンソン/クエイク(『エージェント・オブ・シールド』より) |
2019年は、全宇宙の人口が半分になって間もないものの、サノスとは異なる宇宙的脅威が襲来する年となる。
2018年に起きたブラック・オーダーの襲撃に伴い、コールソンを救うか否かを分岐点として枝分かれしたタイムライン。S.H.I.E.L.D.エージェントたちの決断によって本来の時系列から切り離された。
「 | 2091年。地球の、2091年だ。 | 」 |
—イノック(『エージェント・オブ・シールド』より) |
2091年は、2018年中に起きた地球の破滅の延長線上に位置する年代。人類はグラヴィトニウムの作用で宇宙を漂って古いシェルターとなったライトハウスでわずかな数だけが生存している。人類はカサイアスによって文明と過去を奪われ、インヒューマンズ化した者を兵器として輸出するためだけに生かされており、赤貧を強いられている。また、この年代には前述の「S.H.I.E.L.D.が過去から現れ人類を救う」という伝承(予言)が遺されている。
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