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フラッグ・スマッシャー(Flag-Smasher)は、マーベル・コミックによって出版されたアメリカン・コミックスに登場する反ナショナリストカール・モーゲンソー(Karl Morgenthau)とガイ・ティエロー(Guy Thierrault)が扮するスーパーヴィランで、キャプテン・アメリカをはじめ、パニッシャー、ムーンナイト、ゴーストライダー、“ランナウェイズ”、“リバティーンズ”、デッドプールなどのヒーローたちと敵対する。
Flag-Smasher | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 | 『キャプテン・アメリカ』第312号(1985年12月) |
クリエイター | マーク・グルーン・ウォルド ポール・ニアリー |
作中の情報 | |
本名 | カール・モーゲンソー(初代) ガイ・ティエロー(2代目) |
種族 | 人間 |
所属チーム | アルティメイタム |
能力 | 優れたテロリスト・戦略家 近接戦闘の才能 アルティメイタムが提供する武器の使用 |
フラッグ・スマッシャーは、マーク・グルーンウォルドによりキャプテン・アメリカの宿敵にして、反愛国心を象徴するヴィランとして創造され[1]、1985年12月に『キャプテン・アメリカ』第312号でデビューした[2]。
最初のフラッグ・スマッシャーであるカール・モーゲンソーは[3]、スイス・ベルンの裕福な銀行家兼外交官である男性の息子として生まれ、父親のような外交官になることを夢見ていたが、“ラトヴェリア”の大使館での暴動で父親が命を奪われると彼は、国家とナショナリズムの概念を廃止する必要があると考えるようになった[4][5]。
フラッグ・スマッシャーとなったモーゲンソーは、父親から相続した遺産を元手に“アルティメイタム”を設立して反国家主義的なテロ組織に仕立て、自らは最高司令官となった。そしてテロリズムを利用し、反ナショナリストの感情を広め[6]、アルティメイタムを率いたモーゲンソーは、アメリカの旅客機をハイジャックし、乗客を人質に取り、“S.H.I.E.L.D.”と力を合わせて彼の陰謀阻止を試みるスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(初代)の降伏を要求した。ロジャースからの説得を拒否し続けて戦いを挑んだモーゲンソーだったが敗北し、当局に引き渡された[7][5]。
後にモーゲンソーは、アルティメイタムの新たな拠点を構えた北極において、地球から電力を奪い取る装置“アルティメイタム・デバイス”を完成させた。しかし、デバイス開発のためにアルティメイタムへ資金を提供していたヨハン・シュミット/レッドスカルにデバイスを利用されてしまい、彼を止めるためにモーゲンソーは、彼はキャプテン・アメリカに応援要請したが、駆け付けたのがロジャースではなくジョン・ウォーカー/キャプテン・アメリカ(2代目)であったことに憤慨し、ウォーカーを倒してロジャースも呼び出し、紆余曲折の末、レマー・ホスキンス/バトルスター、デニス・ダンフィー/デモリションマンも加えた5人でチームを組み、シュミットと戦ってデバイス起動の阻止に成功した[8][5]。
モーゲンソーは再びアルティメイタムのボスになり、アメリカ政府にクーデターを実行したがマーク・スペクター/ムーンナイトとフランク・キャッスル/パニッシャーによって食い止められた[9]。また、武器の配布を通じてアメリカを無政府状態に陥れようと試みた際には、パニッシャーとダニー・ケッチ/ゴーストライダーにその陰謀を阻止された[10][5]。
モーゲンソーは後に記憶喪失となったダンフィーを捕まえて人質とし、ロジャースとの再戦を切望して彼を呼び出すが、またしても駆け付けたのがウォーカー/U.S.エージェントであることに怒りつつ、彼と激戦を繰り広げた末に北極海に落ちた[11][5]。そして“ロクソン・オイル社”によってモーゲンソーは回収され、超人的な強さを持つバーサーカーに変えられたが[12]、後にその力を失った[13]。
幾多のテロ活動が失敗に終わる結果となったモーゲンソーは、権力間の妥協としてV大隊によって“ルメキスタン”の支配者となった[14]。だが後にモーゲンソーは、支配者の座をケーブルに奪われ、ドミノによって暗殺されたことが明らかになった[15][16][5]。
モーゲンソー亡き後、アルティメイタムのエージェントの一人であるカナダ人ガイ・ティエローは、反ナショナリズムを継続する役割を引き受けた[17][18][19][5]。『シビル・ウォー』のストーリーにおいて彼はサンタ・モニカ・ファーマーズ・マーケットを攻撃し、“超人登録法”反対を示したが、“ランナウェイズ”に敗れた[20]。
その後ティエローは、アーニャ・コラソンを襲ったが、今度はピーター・パーカー/スパイダーマンに敗れ[21]、彼は次に「新しい」フラッグ・スマッシャーと表現された[22]。
それからティエローは、“リバティーンズ”と戦って敗北し、遂に投獄された。だがティエローは戻ってきて、ニューヨークのダイナーへ攻撃を開始し、そこにいたリッキー・バーンズ/ノーマッドは、同伴していた友人のジョンが爆発で負傷したことからノーマッドのユニフォームを着て、ティエローと戦った。その結果ティエローは、サム・ウィルソン/ファルコンとレッドウィングの助力を得たリッキーに倒されて再び逮捕・投獄された[23]。
ティエローは後に中東の銀行家を拉致したが、その後フラッシュ・トンプソン/ヴェノムと対峙し、彼が有する“シンビオート”の殺人的な猛攻に屈して、ヴェノムに右腕を噛み切られた[24]。
その後アルティメイタムのメンバーの多くを率いて“ヘリキャリア”に潜入したが、ウェイド・ウィルソン/デッドプールによってメンバーを一網打尽にさせられ[25]、自らもデッドプールに敗れた[26]。
そしてティエローは、モーゲンソーと同名の別人であるカールというアルティメイタムのメンバーによって殺害され、フラッグ・スマッシャーの肩書きは、カールが引き継いだ[27]。
だが最終的にカールは、デッドプールに攻撃を仕掛けたもの、全てのアルティメイタムの部隊と共に全滅した[28]。
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モーゲンソーは、幼い頃から習っていた松濤館空手の達人にして[5]、アスレチックマン、兵士、テロリスト、戦略家としても優秀で、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、日本語、エスペラントに堪能なマルチリンガルである
アルティメイタムのメンバーから、火炎放射銃、催涙ガス銃、スパイクメイス[5]、盾、飛行に使用されるジェット推進スキー、テレポーテーション装置、潜水艦、ホバークラフトなど、数多くの武器やその他の装置、ビークルを供給され、行使した。
『スパイダーゲドン』においては、アース138バージョンのカール・モーゲンソーが、血清で強化された肉体とキャプテン・アメリカに似た衣装及び強固な盾を持つ“キャプテン・アナーキー”として登場する。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、テロリスト集団の“フラッグ・スマッシャーズ(Flag Smashers)”として登場する。
カーリ・モーゲンソウ率いるテロリスト集団。地球を押し込むような赤い右手形をシンボルとする。“デシメーション”から復活した人々を難民として支援しながらも“ザ・ブリップ”の5年間を過ごした人々については対処しなくなった社会情勢に憤った者たちで構成される。その活動内容と目的は、“GRC”などの施設から物資強奪を行って、冷遇されている人々のためのキャンプの設営及び薬や食料を配付すること、そして世の中をザ・ブリップの頃の国境なき世界に「正常回復」させることである。
主要メンバーは「世界はひとつ、人間も」を標語とし、大衆からは非難されて直接誹謗中傷が送られるほか、ICPOからも指名手配される一方で、その活動に賛同する人々も少なからず現れ、このような者たちとSNSにメッセージを投稿することで連帯し、支持や援助を受け、場合によっては信号を発してテロ活動に直接参加させることまである。
主要メンバーは“超人血清”を打たれたため、身体が強化されており、常人を大きく上回り、ヒーローであるサムやバッキーたちと互角以上に渡り合えるほどの脅威的な身体能力を発揮できる。
このほかにも、ニューヨークでの決戦時に、戦地となった建設現場のパーキングメーターやH形鋼、コンクリートブロックなども直接攻撃の凶器として使用している。
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