日本のコンピュータゲーム ウィキペディアから
『NAMCO x CAPCOM』(ナムコ クロス カプコン)は、カプコンの許諾を受けて、モノリスソフトが開発し、ナムコが製造、2005年5月26日に発売したPlayStation 2用のシミュレーションRPGである。通称「ナムカプ」。
ナムコとカプコンの新旧キャラクター200以上が登場する両社のクロスオーバー作品。本作のディレクターである森住惣一郎は、かつてバンプレストでスーパーロボット大戦シリーズのシナリオに関わっており、ゲームオリジナルの主人公を立てつつ著名な既存作品からのゲストが大きな位置を占める点が同シリーズと共通する要素になっている。一方で、登場ユニットが等身大の人間キャラクターであることと、アクション性を伴った戦闘システムで差別化されている。
当初はオリジナルキャラクターを使用したシミュレーションRPGの企画であり、ナムコ50周年に向けたお祭り要素としてゲストキャラクターに『ワルキューレの伝説』のワルキューレや『ゼノサーガ エピソードI[力への意志]』のKOS-MOSといった新旧様々なナムコキャラクターを登場させる予定だったが、よりインパクトのある内容にするために他社のキャラクターも登場させる案が出され、人気キャラクターを多数擁するカプコンとのコラボレーション企画に決まった[1]。
初回購入特典は、ゲーム中に登場するキャラクターたちのオリジナルタイトルの楽曲など15曲が収録された「スペシャルサントラCD」。
この作品の後にモノリスソフトが開発を担当した『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』には、本作の主人公である零児と小牟、KOS-MOSなどが登場している。
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
10年前、渋谷にて起きた2つの組織の戦い。「ゆらぎ」と呼ばれる空間の歪みを起こして異世界を繋ごうとした「逢魔」と、それを阻止しようとした政府の特務機関「森羅」の戦いは、「森羅」が「ゆらぎ」の出現を阻止したことによって幕を閉じた。
しかしそれから10年、「ゆらぎ」は今ひとたび世界を蝕んでいた。交わるはずのない異世界が連結し、そして過去に撃破、封印されたはずの悪役たちが次々と復活する。
「森羅」のエージェントである有栖零児と小牟は、「ゆらぎ」の真相を追っていくうちに、様々な異世界を冒険し、そこでかつての巨悪を倒した英雄たちや様々な強者たちと出会い結束し、事件の裏側に潜む陰謀と対峙する。
本作の舞台は、5つの異世界より形成されており、参戦作品の世界観はすべていずれかの世界に属している。本来は交わることのないこれらの世界に「ゆらぎ」によって人物や場所が別の世界や時代へと飛ばされるという混乱が起きる。
同じ世界に属する作品に関しては世界観およびゲーム内での出来事が同一世界上でのこと(ハイパーリンク)として扱われており、ある作品の人物やキーワードを、同じ世界に属する人物や、原作の世界観的に繋がりがある世界に属する他作品の人物も知っている。
名前の後に*があるのは敵キャラクター、#があるのは戦闘に参加しないイベント専用のキャラクター。最初に敵として登場し、途中で仲間になるキャラクターは印をつけていない。
本作に登場するクロノアシリーズのキャラクターたちは、ゲームボーイアドバンス版『クロノアヒーローズ』の世界観と設定を下敷きにしている(風のクロノア#世界観も参照)。また、ボイスも初期作品のような独自言語ではなく、普通の日本語で喋る。作中に登場するステージは『風のクロノア2 〜世界が望んだ忘れもの〜』をベースとしている。
キャラクターの外見などは『ソウルキャリバー2』が基になっている。
ステージのタイトルには、現在の状況や出来事、出演キャラクターのゲームのタイトル、台詞や曲名などが使われている。ステージ数はプロローグ5ステージ・本編45ステージの全50ステージ構成になっている。
いずれも作曲は古代祐三、歌はflairが担当している。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.