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ガイ(Guy)は、カプコンのアクションゲーム『ファイナルファイト』シリーズ、および対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場する架空の人物。本項では『ストリートファイター』シリーズのガイを中心として記述する。
ガイ プロフィール
漢字表記は凱。武神流忍術を継承する忍者であり、黒髪の男性。比較的非力だが、機敏な動きと、連撃やトリッキーな技で相手を翻弄できる特徴を持つ。赤い忍装束のような服装をしており、『ストリートファイターZERO』(以降『ZERO』と表記)シリーズからは靴がスニーカーになっている。
サウンドトラック『Final Fight -G.S.M. CAPCOM 3-』の解説では武神流忍法57代伝承者とされていたが、『ZERO』以降の作品では設定が変更され、武神流第39代伝承者とされている。
『ファイナルファイト』シリーズと『ZERO』と『ZERO2』と『ストリートファイターV』(以降『V』と表記)の公式サイト「シャドルー格闘家研究所」の「キャラ図鑑」での出身国籍は日本だが、『ZERO3』と『ストリートファイターIV』(以降『ストIV』と表記)シリーズでの出身国籍のみアメリカとなっている。『スーパーストリートファイターIV』(以降『スパIV』と表記)のガイは『ZERO3』からの参戦というテーマで作っているため、アメリカ出身扱いになっている[3]。『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』のキャラクターデータベースでは、アメリカ生まれの日本育ちとされている。
『ファイナルファイト』でコーディーやハガーと同じジムに通っていた所にハガーの娘・ジェシカの拉致を聞いて助太刀に入り、ともに犯罪組織「マッドギア」を打倒する。その後、数年の修行期間を経て『ファイナルファイト タフ』(以降『タフ』と表記)で再びメトロシティに戻り、ハガー、ディーン、ルシアとともに犯罪組織「スカルクロス」を壊滅させた経歴がある。
『ファイナルファイト』の企画に携わったあきまんによると、ガイは大学受験に失敗して単身アメリカに渡り、マッドギアとの抗争に関わったことで一人対多人数の体術が武神流の神髄であることを悟ったという経緯がある[4]。
SFC版『ファイナルファイト』ではROM容量の都合上のためにガイの存在そのものがカットされていたが、その2年後にガイがコーディーの代わりに使用できる『ファイナルファイト・ガイ』(以降『ガイ』と表記)がSFCで発売された。『ガイ』の設定ではコーディーとともに日本で修行していたが、マッドギアの策略でガイだけメトロシティに引き戻され、コーディーの代わりに彼がハガーとともにマッドギアに立ち向かうことになり、ハードモード以上のエンディングでは業務用にないオリジナルのシーンが追加されている。
婚約者に源柳斎麗奈(げんりゅうさい レナ)がいる。彼女の妹で『ファイナルファイト2』にプレイヤーキャラクターとして登場した妹弟子・源柳斎真紀(げんりゅうさい マキ)にはライバル視されており、追われる立場にあるがガイ自身はほとんど相手にしていない。
組織を潰された元マッドギアのソドムやロレントからは敵視されている。そのため、『ZERO』と『ZERO2』ではガイが彼らの最終ボスとして登場する。ソドムにはかつて「お前の認識している日本の文化は間違っている」と注意しており、その発言がソドムの反感を買っている。
『ZERO』以降の設定では、不良少年だったころ、武神流第38代伝承者の是空(ゼクウ)により素質を見出され、武神流忍術を継承したとされる。その後は師匠のゼクウの下で修行を続け、さらなる自己研鑽のためアメリカに武者修行に出る。『ZERO2』のエンディングにおいてガイは是空と手合わせをする。
『ポケットファイター』では忍者の他流派という立場からいぶきに対戦を申し込まれるが、焼き芋を渡して立ち去っている。
『CAPCOM FIGHTING Jam』では『ストリートファイターZERO』代表キャラクターとして登場している。
『ストリートファイター X 鉄拳』(以降『ストクロ』と表記)ではDLC追加キャラクターとして登場する(PS Vita版では最初から使用可能)。
ガイの忍術の師については2人存在し、『ファイナルファイト2』ではレナとマキの父・源柳斎(げんりゅうさい)が師匠とされたが、『ZERO』以降は是空に師事したとされている。GBA版『ZERO3↑』(アッパー)、『ZERO3↑↑』(ダブルアッパー)でガイとマキが同時に登場するが、源柳斎との関係はとくに触れられなかった。『CAPCOM FIGHTING Jam』では、源柳斎は武神流宗家とされ、ガイと同じくマキもゼクウに師事していたことがオフィシャルコンプリートガイドで語られている。UDON刊の書籍『STREET FIGHTER: WORLD WARRIOR ENCYCLOPEDIA』では、源柳斎が第37代伝承者かつ是空の前任者とされ、彼もガイに武神流の修行を施したとされている[5]。
後に『V』公式WEBサイト付属の「キャラ図鑑」にて是空のプロフィールが明かされた。全盛期は「神速の是空」と呼ばれており、宗家である源柳斎の武神流は元々、忍法を主とした戦法だったが、是空が他の格闘術や体術を取り入れて、今のガイのような実践的なものになった[6]。
年齢の割りに落ち着いており、物事を冷静な目で見ることができる。コーディーが堕落したときも驚いてはいたものの、多くを聞かなかった。一人称は「拙者」で、古風な口調で話し、語尾に「ござる」を付ける。「サイコパワー」を「サイコッパーワー」、「スニーカー」を「スニイカー」と発音するなど横文字を苦手とする。
『ファイナルファイト』のエンディングでは、ジェシカの前から逃げようとしたコーディーを「武神獄鎖拳」で叩きのめした。これはガイなりの叱咤である。
『ファイナルファイト』および『タフ』と『ZERO』シリーズ以降では道着のデザインが異なっているが、どちらも道着に「武神」と描かれた刺繍が入っているのは同じで、道着の下には白のTシャツを着込んでいる。その一方で『ZERO』シリーズ以降は道着のデザインが変更され独自のものになっているほか、下に帷子を着込んでいる。スニーカーにもこだわりを持っている。
GBA版『ファイナルファイトONE』では隠しキャラクターとして『ZERO』シリーズ版のガイが使用できる。ボスとの会話も専用のものが用意されており、ロレントやアビゲイルは「(ガイは)話を聞かない」とボヤき、また通常のガイとの違いを指摘してきたベルガーに対して「スニーカーも新調した」と言う場面があった。
『ポケットファイター』では背景キャラクターであるが、いぶきのエンディングにも登場する。なお出会いがしらにいぶきから「恥ずかしいほどに真っ赤な服」と服装に関して揶揄されている。
『V』公式WEBサイト付属の「キャラ図鑑」では、髪を伸ばして後ろで束ねた姿が紹介されている[7]。
『ZERO』シリーズの設定ではガイがゼクウから伝承された一対多数を前提とした忍術である。「武神流忍術は世の中の影に隠れて悪を討つ」といった、世のため人のために力を使うことがこの忍術の基本理念である。また『ストリートファイターEX』シリーズのほくとは武神流の血筋に生まれし者である。
『ファイナルファイト』より未来の世界を舞台にしたベルトスクロールアクションゲーム『キャプテンコマンドー』に登場する「コマンドーチーム」のメンバー・翔(ショウ)は、武神流(ゲーム中の表現では「武神流忍法」)を修めた伝承者である。翔はガイの弟子である武神流第40代伝承者・號(ゴウ)の長男でもある[8][9]。
武神流は『ロストワールド』に登場する戦いの神「武神」を祀っている[10]。『ロストワールド』は天帝バイオスにより神々が狂った世界となっており、本来武神は良い神だとされる[11]。
『NAMCO x CAPCOM』でガイは翔との競演を果たし、武神流同士の縁からペアで行動することになる。
攻撃力は最も低いが、連続攻撃数は5回と最も多い。ゆえに敵に攻撃を当てる回数が多くなり、スコアアタックには最適なキャラクターであった(攻撃を当てるだけでも点数が入るため)。反面、相手をダウンさせるまでの所要時間が長いため、敵を殴っている間に別の敵から攻撃を受ける可能性も高い。
連続技の途中で振り向き、攻撃をわざと一発空振りさせることで連係を中断させず延々と攻撃し続けるテクニック「パンチはめ」もコーディーと同様に使用可能である。攻撃回数が多いためパンチはめもやりやすい。
プレイヤーキャラクター3人のうち彼にだけ壁を使った三角跳びが可能である。画面内に壁もしくは障害物がないと使用できないが、三角跳びから出す蹴りは通常の飛び蹴りより威力が上昇する。得意武器は日本刀で、彼が持ったときのみ刀の当たり判定が拡大する。
GBA版『ファイナルファイト ONE』で使用できる『ZERO』シリーズ版ガイは攻撃力こそ通常のガイとさほど違いが無いものの、防御力が高く調整されている。
ファミリーコンピュータ版の『マイティファイナルファイト』(以降『マイティ』と表記)では得意武器が手裏剣(使用回数は限定されている)に変更されている。
続編である『タフ』では本作品オリジナルの必殺技を使う。また本作品では得意武器がヌンチャクに変更されている。
体術と俊敏な動きで闘うキャラクター。登場作品を通して機敏な動きに秀でており、高い機動力を持つ。原作での必殺技(メガクラッシュ)であった「武神旋風脚」やボタン連続入力による連続技「武神獄鎖拳」など、『ファイナルファイト』での動きも再現されている。
通常技は総じて攻撃判定が強く、距離を問わず使いやすいものが多い反面、必殺技は「相手に高速で接近する」「追加入力でガードを崩せる攻撃を出す」などの特徴を持った奇襲・撹乱向きの技が多く、攻め手が豊富。また、ジャンプの跳躍力が高い。
作品によって若干差異はあるが、ここでは『ZERO』シリーズでの技名称を掲載。
操作 | 立ち(近距離) | 立ち(遠距離) | しゃがみ | 垂直ジャンプ | 斜めジャンプ |
---|---|---|---|---|---|
弱パンチ | 裏拳 | 空撃 | |||
中パンチ | ストマックジャブ(※1) / チョップ(※2) | ストマックジャブ | ストレート | ||
強パンチ | アッパー | アッパー(※1) / 武神流裏拳(※2) | 肘打ち | 空裏拳 | |
弱キック | ハイキック(※1) / ローキック(※2) | ハイキック | 連撃蹴 | ハイキック | サイドキック |
中キック | ミドルキック(※1) / 中段蹴り(※2) | ミドルキック | 足払い | サイドキック | |
強キック | 武神流回し蹴り | 武神流回し蹴り(※1) / 旋風蹴り(※2) | 水切り蹴り | 武神流閃脚(※1) / 水車蹴り(※2) | 武神流閃脚 |
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