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この項目では、電波新聞社発売のゲーム攻略本シリーズについて説明しています。総合情報サイトについては「All About」を、その運営会社については「オールアバウト」をご覧ください。 |
ALL ABOUTシリーズ(オール アバウトシリーズ)は、電波新聞社より発売されたゲーム攻略本・資料集のシリーズ。
大別して、マイコンBASICマガジン編集部の編集による4冊と、スタジオベントスタッフ編集によるシリーズ、2020年以降に刊行されたシリーズ令和に分けられる。
1985年、当時マイコンBASICマガジンにてライターとして活動していた手塚一郎、響あきら(池田雅行)、EXCHANGERらが中心になり「ALL ABOUT NAMCO――ナムコゲームのすべて」を発刊。その後1987年に「ALL ABOUT NAMCO II」、1991年に「ALL ABOUT SORCERIAN」、1992年に「ALL ABOUT ダンジョンマスター」を発行する。
1993年7月、新たにスタジオベントスタッフ編著による「ALL ABOUTシリーズ」が立ち上がり、第1弾「ALL ABOUT 対戦格闘ゲーム」を発行。以降もシリーズが続いた。
2020年8月、「ALL ABOUTシリーズ令和」として過去の書籍を復刻。2023年12月、新作を刊行しシリーズが復活することとなった[2]。
マイコンBASICマガジン編集部・編
- ALL ABOUT NAMCO――ナムコゲームのすべて
- 1985年10月5日発行、B5判。マイコンBASICマガジン別冊、スーパーソフトマガジンデラックスVol.1。
- 以下のアーケードゲーム27作品を紹介。
- ボムビー/キューティQ/パックマン/スーパーパックマン/パック&パル/ギャラクシアン/ボスコニアン/ギャラガ/ギャプラス/ラリーX/ニューラリーX/タンクバタリアン/キング&バルーン/ワープ&ワープ/ディグダグ/マッピー/グロブダー/ディグダグII/ポールポジション/ポールポジションII/ゼビウス/フォゾン/リブルラブル/ドルアーガの塔/パックランド/ドラゴンバスター/メトロクロス
- ほかに他機種(パソコン含む)への移植情報やグッズ情報、ドット絵集、楽譜集が収録されている。
- 裏表紙の広告は、ナムコットのファミリーコンピュータ用カセット(『バトルシティー』まで)。
- ALL ABOUT NAMCO II――ナムコゲームのすべてII
- 1987年5月1日発行、B5判。マイコンBASICマガジン別冊、スーパーソフトマガジンデラックスVol.5。
- 前半はアーケードゲーム9作品を紹介。
- バラデューク/モトス/スカイキッドDX/ホッピングマッピー/トイポップ/イシターの復活/サンダーセプターII/源平討魔伝/ローリングサンダー
- 後半はファミコンゲーム11作品を紹介。ナムコの河野名人が監修している。
- パックランド/スターラスター/ディグダグII/バベルの塔/スカイキッド/ワルキューレの冒険 時の鍵伝説/スーパーゼビウス ガンプの謎/マッピーランド/プロ野球ファミリースタジアム/メトロクロス/ドラゴンバスター
- ALL ABOUT SORCERIAN――ソーサリアンのすべて
- 1991年5月発行、B5判。マイコンBASICマガジン別冊。
- 日本ファルコムのソーサリアンシリーズを題材にし、オリジナル版と拡張シナリオ(戦国ソーサリアン、ピラミッドソーサリアン)が取りあげられている。前2作では参加していなかった、現スタジオベントスタッフ代表の山下章が参加。
- 裏表紙の広告は『ダイナソア』。
- ALL ABOUT Dungeon Master―コンピュータRPGの名作 ダンジョン・マスターのすべて―
- 1992年5月発行、B5判。マイコンBASICマガジン別冊。
- 3DダンジョンRPG『ダンジョンマスター』および続編の『続ダンジョンマスター カオスの逆襲』を題材にしたしたもの。
- 企画編集:猪野清秀・月刊「マイコンBASICマガジン編集部」
- 執筆:解せない君・猪野清秀
- 表紙裏の広告はPC-9801版/X68000版『ダンジョン・マスター』およびPC-9801版/X68000版/FM-TOWNS版『続ダンジョン・マスター カオスの逆襲』
- 裏表紙の広告はSFC版『ダンジョン・マスター』
- 裏表紙裏の広告はPC-E版『ダンジョン・マスター セロンズ・クエスト』
再版
マイコンBASICマガジン編集部・編の3冊は、何度か再版されている。
- 1985年11月30日発行の「ALL ABOUT NAMCO」。B5判、カバー付き。電波新聞社の「ホビーライフシリーズ」No.46として発行された。
- 1987年1月20日発行の「ALL ABOUT NAMCO」。判型がA5判に縮小されている。カバー付き。裏表紙は白地に小さく「SUPER SOFT BOOKS」というロゴが入っているのみで、広告はない。
- 1988年3月1日発行の「ALL ABOUT NAMCO II」。前述のA5判「ALL ABOUT NAMCO」と同仕様。
- 1994年5月20日発行の「ALL ABOUT NAMCO」、同月25日発行の「ALL ABOUT NAMCO II」。A5判。カバーがなくなり、表紙右上に「ALL ABOUTシリーズ」の文字とスペシャルフラッグのドット絵が描かれた。冒頭には、過去の作品を残し紹介する、という再版の主旨を記したメッセージが挿入されている。裏表紙の広告はナムコ・ワンダーエッグ。
- 1996年4月30日発行の「ナムコミュージアム/ナムコクラシックコレクション対応 NAMCO名作ゲーム集」。A5判。厳密には再版ではなく、「ALL ABOUT NAMCO」と「ALL ABOUT NAMCO II」の紹介・攻略部分のみを合本したもの。他機種への移植情報や、楽譜・ドット絵などのページは収録されていない。また『ポールポジション/II』の記事中、コース横の広告看板がすべて白く隠されている[注釈 1]。裏表紙の広告は『ナムコミュージアム Vol.2』。
- 2000年10月発行の「ALL ABOUT SORCERIAN復刻版」。B5判。同年Windows向けにリメイクされた『ソーサリアンオリジナル』にあわせて復刻されたもので、表紙イラストが同作品のパッケージイラストに差し替わり、ロゴ部分にも「Original」の文字が書かれている。関連グッズ紹介ページなど、内容も一部カット。
- 2020年8月31日発行の「ALL ABOUT NAMCO」。B5判。電子工作マガジン別冊。「ALL ABOUTシリーズ令和」と銘打たれており、B5判での出版は34年ぶりとなる。内容は注釈をつけた上でほぼ当時のまま復刻されているが、『ポールポジション/II』の記事全体と、一部ページが削除されている。また巻末には『ドルアーガの塔』の楽譜の修正版を追加収録。
- 2021年4月20日発行の「ALL ABOUT NAMCO II」。B5判。電子工作マガジン別冊、「ALL ABOUTシリーズ令和」第2弾。こちらもB5判での出版は34年ぶり。内容はオリジナル初版がほぼ当時のまま復刻されているが、『プロ野球ファミリースタジアム』の記事全体が削除されている。また「巻頭・巻末アフターフォロー」として、小沢純子・市川幹人・粟田英樹による座談会と、『マッピー』メインBGMおよび『イシターの復活』ローパーBGMの楽譜の修正版を収録。
ALL ABOUTシリーズ令和
2020年、「ALL ABOUTシリーズ令和」として「ALL ABOUT NAMCO」が復刻。2023年、同シリーズ初となる新作が刊行される[2]。
シリーズ令和の新作は、インタビューや各種資料から歴史を検証することを主眼としており[5]、攻略本ではない。
- ALL ABOUT NAMCO――ナムコゲームのすべて
- ALL ABOUT NAMCO II――ナムコゲームのすべてII
- ALL ABOUT DATA EAST データイーストのすべて The Road to JAMMA: Up to 1986