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『餓狼伝説スペシャル』(がろうでんせつスペシャル)は、1993年9月16日に稼働したSNKのアーケード用2D対戦型格闘ゲーム。欧米でのタイトル表記は『Fatal Fury Special』。
ジャンル | 2D対戦型格闘ゲーム |
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対応機種 | アーケード (AC) |
開発元 | SNK |
発売元 | SNK |
プロデューサー | 川崎英吉 |
デザイナー | 塚本高史 |
音楽 |
清水敏夫 山田泰正 北村芳彦 |
シリーズ | 餓狼伝説シリーズ |
人数 | 1 - 2人(対戦プレイ) |
メディア |
業務用基板 (20.06メガバイト) |
稼働時期 |
INT 1993年9月16日 発売日一覧
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対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:T(13歳以上) PEGI:12 |
コンテンツアイコン |
セクシャル、暴力 Violence, Blood, Suggestive Themes Violence |
システム基板 | MVS |
CPU | MC68000 (@ 12 MHz) |
サウンド |
Z80 (@ 4 MHz) YM2610 (@ 8 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 59.19Hz パレット4096色 |
売上本数 |
5088ポイント (1994年度ベストインカム第3位)[1] |
その他 | 型式:NGM-058 |
本作は総勢15名から選択する形となり、前々作で倒したギース・ハワードが生きていたことを知ったテリー・ボガードおよびアンディ・ボガード兄弟による復讐劇と、ギース亡き後に暗黒街を仕切っていたヴォルフガング・クラウザーに対するギースの復讐劇を題材としている[要出典]。システム基板はMVSを使用し、容量は150メガビットとなっている。
開発はSNKが行い、プロデューサーは同社の創業者である川崎英吉が担当、メイン・プランナーは前2作から引き続き塚本高史が担当、音楽は『戦国伝承』(1991年)を手掛けた清水敏夫、『龍虎の拳』(1992年)を手掛けた山田泰正および北村芳彦が担当した。また、キャラクターイラストは森気楼および白井影二が担当し、本作のイラストが兵庫県警察の少年犯罪防止運動ポスターに使用された。
同年にネオジオに移植された他、1994年にはX68000、スーパーファミコン、ネオジオCD、ゲームギア、PCエンジンアーケードカードCD-ROM²などパソコンから家庭用ゲーム機、携帯型ゲームまで幅広く移植され、1995年にはメガCD、1996年にはFM-TOWNSに移植された。各作品においては、オリジナルと異なる点や、追加要素がある。アーケード版は後にPlayStation 2用ソフト『餓狼伝説 バトルアーカイブズ 1』(2006年)に収録された他、2007年にはXbox 360用ソフトとしてXbox Live Arcadeにて配信、2009年にはWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信、2017年にはPlayStation 4およびNintendo Switch、Xbox One用ソフトとしてアケアカNEOGEOにて配信された。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第7回ゲーメスト大賞」(1993年度)にて大賞2位、ベスト対戦格闘賞2位、ベストグラフィック賞1位、ベスト演出賞2位、ベストVGM賞2位を獲得した。
同社の『餓狼伝説2』(1992年、以下『餓狼2』と表記)のバージョンアップ的な作品。同社の『餓狼伝説』(1991年)シリーズの系譜に属する作品で、同シリーズでは後に『餓狼伝説3』(1995年)が稼働し、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(1994年)シリーズの系譜へも繋がる。ステージ背景などに様々な隠し要素が用意されており、条件を満たすことで見ることができる。各キャラクターのエンディング内容およびグラフィックも変更された。
ゲームシステムの変更点も多い。キャラクターの性能が調整され、連続技が導入される(前作まではダメージを受けている=のけぞっている間は無敵状態だった)など、今まで以上に対人戦を意識した作品となっている。ライン移動攻撃も変更された。また、よりスムーズにゲームを進行できるようにしたいという制作側の配慮からボーナスステージは削除された[2]。
また1ラウンドの試合時間も『餓狼2』では90秒だったが今作以降は60秒に短縮された。
ヒットストップ時間や相手を倒して勝利ポーズに入るまでの時間が短縮されたり、中間デモのボタンスキップが前作以上に素早くできたりと、全体的なテンポが向上している。
発売より長期経過後も、全国規模の大会やファンの集いなどが開催されるなど、長く親しまれる作品である。また、2008年1月にSNKプレイモアが販売した5号機のパチスロ機の題材でもある。同社が2006年に稼働したパチスロ機『餓狼伝説』の第2弾として登場した。
操作キャラクターは『餓狼2』の8人に加え、同作ではCPU専用キャラクターであった三闘士(ビリー・カーン、アクセル・ホーク、ローレンス・ブラッド)、ヴォルフガング・クラウザーが操作キャラクターとして使用可能となった。また、初代『餓狼伝説』よりダック・キング、タン・フー・ルー、ギース・ハワードの3人のキャラクターが加わり、操作キャラクターは合計15名となる。さらに、隠しキャラクターとして、対CPU戦を全て2ラウンドストレート勝ちで進めて最終ボスのクラウザーを倒すと、『龍虎の拳』シリーズの登場のキャラクターであるリョウ・サカザキが乱入し、対戦することになる。リョウはあくまでゲストキャラクターであって、最終ボスではないが、リョウに負けるとゲームオーバーとなる。また、途中で1ラウンドでも落としてしまうとクラウザーを倒してもエンディングとなる。
ステージとBGMも新キャラクター全員分が用意された。既存のステージにも大小様々な修正が行われている。対戦時には挑戦者側のキャラクターのステージが使われるため、組み合わせ次第では対戦バランスに影響が出る場合がある[3]。
使用キャラクターを選んだ後、三闘士とギースとクラウザーを除いた10人の中から最初の対戦相手を選ぶ。
この10人の登場順はテリー→ベア→タン→ジョー→十兵衛→キム→チン→アンディ→舞→ダック→テリーの1パターンのみであり、1周して10人全員を倒すとビリー→アクセル→ローレンス→ギース→クラウザーと続いていき、この時点で1ラウンドも落としていない場合はリョウが出現する。
登場順が後に登場するキャラクターほどCPUのアルゴリズムが強くなり、技の威力も跳ね上がっていく。ギースとクラウザー以外のキャラクターが対戦で使用されて負けた場合はCPU戦でも倒された扱いとなり、前述の順番の次のキャラクターへと対戦順が進められる。
プレイヤーのあらゆる種類の攻撃に対してCPUキャラがどのような反応をするかが設定されてあり、プレイヤーが何もしない時のCPUは、キャラクターの特徴を出す行動をする。CPUはタメ系の必殺技を出す時にタメる時間を要さず、ダイレクトに出せるように設定がされている[4]。相手と間合いをとった状態でCボタンを押すと挑発ポーズをとる。挑発は途中での操作でキャンセルが可能だが、CPUはキャンセルをしない[5]。
1ラウンド落とした場合でも「そのまま負けてコンティニューする」「その試合中に乱入対戦され、ストレート勝ちする」「負けてメモリーカードにデータをセーブし、再開する」といった方法で、その負けを無効化することができる。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 餓狼伝説スペシャル Fatal Fury Special |
1993年12月22日 1993年12月22日 |
ネオジオ | SNK | SNK | ロムカセット | NGH-058 | |
2 | 餓狼伝説スペシャル | 1994年7月28日 |
X68000 | 魔法 | 魔法 | 5インチフロッピーディスク | MGX-5004 | |
3 | 餓狼伝説スペシャル Fatal Fury Special Fatal Fury Special |
1994年7月29日 1995年4月1日 1995年 |
スーパーファミコン | モノリス | タカラ | 32メガビットロムカセット | SHVC-3R SNS-3R-USA SNS-P-3R |
|
4 | 餓狼伝説スペシャル Fatal Fury Special |
1994年9月9日 1994年9月9日 |
ネオジオCD | SNK | SNK | CD-ROM | NGCD-058 NGCD-058E |
|
5 | 餓狼伝説スペシャル Fatal Fury Special Fatal Fury Special |
1994年11月25日 1994年 1995年3月 |
ゲームギア | ガイブレイン | タカラ | 4メガビットロムカセット[8] | T-103017 T-103028 2582-50 |
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6 | 餓狼伝説スペシャル | 1994年12月2日 |
PCエンジンアーケードカードCD-ROM² | ハドソン | ハドソン | CD-ROM | HCD4067 | |
7 | 餓狼伝説スペシャル Fatal Fury Special Fatal Fury Special |
1995年3月31日 1995年 1995年7月 |
メガCD | ファンコム | ビクターエンタテインメント | CD-ROM | T-60214 T-60165 T-60165-50 |
|
8 | 餓狼伝説スペシャル | 1996年9月13日 |
FM-TOWNS | ジャパンホームビデオ | ジャパンホームビデオ | CD-ROM | - | |
9 | 餓狼伝説 バトルアーカイブズ 1 Fatal Fury: Battle Archives Volume 1 Fatal Fury: Battle Archives Volume 1 |
2006年7月18日 2007年8月7日 2008年9月19日 |
PlayStation 2 | G1M2 | SNKプレイモア | DVD-ROM | SLPS-25664 SLUS-21537 |
アーケード版の移植 |
10 | 餓狼伝説スペシャル INT Fatal Fury Special |
INT 2007年9月5日[9][10][11] |
Xbox 360 | SNKプレイモア | SNKプレイモア | ダウンロード (Xbox Live Arcade) |
- | アーケード版の移植 |
11 | 餓狼伝説スペシャル Fatal Fury Special Fatal Fury Special |
2009年11月4日[12][13] 2010年3月1日 2010年3月26日 |
Wii | SNK | D4エンタープライズ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | ネオジオ版の移植 |
12 | 餓狼伝説スペシャル Fatal Fury Special Fatal Fury Special |
INT 2015年4月3日[14][15][16] |
Android iOS |
SNKプレイモア | SNKプレイモア | ダウンロード | - | |
13 | Fatal Fury Special | INT 2016年1月8日 |
Windows | DotEmu | SNKプレイモア | ダウンロード (Humble Store) |
- | アーケード版の移植 |
14 | Fatal Fury Special | INT 2017年5月30日 |
Windows | DotEmu | SNK | ダウンロード (GOG.com) |
- | アーケード版の移植 |
15 | 餓狼伝説スペシャル Fatal Fury Special Fatal Fury Special |
INT 2017年7月13日[17][18][19] |
PlayStation 4 Nintendo Switch Xbox One |
ハムスター | ハムスター | ダウンロード (アケアカNEOGEO) |
- | アーケード版の移植 |
16 | Fatal Fury Special | INT 2018年5月25日 |
Windows Apps | ハムスター | ハムスター | ダウンロード | - | アーケード版の移植 |
17 | 餓狼伝説スペシャル | INT 2023年12月21日[20][21] |
iOS Android |
ハムスター | SNK | ダウンロード | - | アーケード版の移植 |
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.2 | 3.6 | 3.2 | 3.3 | 3.8 | 3.4 | 21.5 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.1 | 3.9 | 3.8 | 3.7 | 3.9 | 3.0 | 22.3 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.8 | 3.7 | 3.3 | 3.3 | 3.3 | 3.0 | 20.4 |
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