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日本のビデオゲーム開発会社 ウィキペディアから
株式会社エーディーケイ (英: ADK CORPORATION) は、かつて日本のコンピュータゲーム制作・販売会社を行っていた会社である。登記上の商号は株式会社エーデイーケイ[1]。旧商号はアルファ電子株式会社(アルファでんし)。開発・製造部門としてアルファ電子工業株式会社(アルファでんしこうぎょう)を名乗っていた時期もある。
1980年7月に設立。当時のオフィスは埼玉県浦和市(現:さいたま市浦和区)のマンションの一室。アーケードゲームの開発、発売を主に行っていた他、AOU構成団体のひとつである埼玉県アミューズメント施設営業者協会の事務局を本社内に置いていた。
設立当初はテレビゲームとは無縁の、トランシーバーなどの通信機器とスピーカーの部品などの音響パーツを扱うメーカーだった。しかし三立技研が販売を担当した『ジャンピューター』の成功をきっかけに黎明期を迎えた日本のアーケードゲーム業界に本格参入。元々、自己資本の乏しいメーカーだったため、クラール電子やコアランドテクノロジーといったメーカーから開発資金を調達し、それらのメーカーを通して「クラッシュローラー」、「ジャンプバグ」などのスマッシュヒット作をリリースしていた。またテーカンが販売した「将棋」シリーズの開発では「ジャンピューター」の麻雀に次いで、アーケードゲームで将棋というジャンルを確立することに成功。それまでドットイートゲームやシューティングゲームが中心だった日本のビデオゲームのジャンルを広げ、麻雀や将棋をはじめとするテーブルゲームの確立に貢献した。
やがて自己資金で開発できる環境が整うと、本社を埼玉県上尾市へ移転。セガ販売の『チャンピオンベースボール』から始まり、『エキサイティングサッカー』などの作品をリリースし、中堅メーカーながらも参入当初から見せるその技術力の高さをアピールした。
1993年1月に社名をエーディーケイ (ADK) へと変更。また社名を変更する前に、自社開発のソフトの販売等で関係のあったSNK(旧社)と『Multi Video System』を共同開発した。その際、ADK自身も業務提携しゲームソフト開発を筆頭サードパーティーとして協力して行った。そこで取り交わした契約上、ネオジオ以外の他機種向けのゲーム開発は禁止されていた。しかし、表向きには“関連企業”としていた「未来ソフト」という別ブランドで、他機種向けの作品を開発・販売していた。ネオジオゲームの市場は主に海外だったため、当時の円高でADKの業績は悪化していった。なお、SNKも行きすぎた多角経営と主力としていた対戦型格闘ゲームの退潮で経営が悪化し2001年に倒産している。
業績低下が止まらず社員を削減していった結果、2000年頃にはわずか10人余りとなってしまった。新規に携帯電話コンテンツやLCDゲーム事業を始めるが、これも上手く行かず2003年頃に事業停止。当社のビデオゲーム等の版権はSNKプレイモア(2016年に旧社と同じSNKに社名変更)が引き継いだ。
この節の加筆が望まれています。 |
倒産後しばらくはADK作品を基にした新作や続編は出てこなかった。しかし2005年、『ティンクルスタースプライツ』の続編『ティンクルスタースプライツ〜La Petite Princesse〜』が現在の版権元であるSNKプレイモアより発売された。さらに同年、『ネオジオバトルコロシアム』に、ADK作品からも数キャラほどプレイヤーキャラクターとして登場した。
それ以降、SNK時代に作られたシリーズ化されている作品を除くSNKプレイモア純正作品などに、ADKのキャラクターがたまに登場している。
2008年12月18日には、『ニンジャマスターズ〜覇王忍法帖〜』、『ニンジャコンバット』、『ニンジャコマンドー』、『痛快GANGAN行進曲』、『ティンクルスタースプライツ』のADK作品5本を収録したPlayStation 2用ソフト『ADK魂』がSNKプレイモアより発売された。
なお、「ネオジオ」以前の作品に関しては、2011年発売の「SNKアーケードクラシックスゼロ」にて「スーパーチャンピオンベースボール」(海外版)の移植を皮切りに幾つかの作品がアーケードアーカイブやSNKのオムニバス集的なソフトで収録されている。
しかし、SNK販売以外のアルファ電子タイトルの版権の殆どが不明のままになっており、ゲームメーカーであるM2も「エクイテスの移植希望が増えているけど、まずは権利関係を整理するところから始めないと」と述べている。
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