トップQs
タイムライン
チャット
視点

イギリスグランプリ

ウィキペディアから

イギリスグランプリ
Remove ads

イギリスグランプリ(イギリスGP, British Grand Prix)は、イギリスで行われるモータースポーツレース。現在はF1のイベントとして開催されている。

概要 レース情報, 周回 ...

1950年、F1世界選手権が初めて開催された際の第1戦がこのイギリスGPであり、F1の中ではもっとも伝統のあるレースのひとつである。

イギリス国内で行われた、イギリスGP以外の名称をもつF1レースも本項目で記述する。

Remove ads

概要

1926年に初開催され、1928年1947年の中断を経て開催が続けられている。1950年以降は、同年に発足したF1に組み込まれ、F1において同一名称のグランプリが1年も欠かさず開催されているのは、このイギリスGPとイタリアGPのみである。

1950年にF1グランプリの第1戦として初開催された際にはシルバーストン・サーキットで行われた。以降、ブランズ・ハッチなどのサーキットでもイギリスGPは開催されたが、1987年以降はシルバーストンでの開催が続いている。

シルバーストンの施設の老朽化、タバコ広告禁止を含めた金銭的・興行的問題など多数の問題から、2010年はドニントンパーク・サーキットに開催が移ると一旦発表されたが、その後ドニントンパークのサーキット運営会社がコース改修資金の調達に失敗、F1開催が困難な状況となってしまった[1]。そのため2010年以降もシルバーストンでの開催が継続する可能性が高くなり[2]、2009年12月7日、シルバーストンにて2026年までのイギリスGP開催が決定した。

しかし、シルバーストン・サーキットのオーナーであるブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)は2017年のイギリスGP開催直前、開催費用の負担増加により経済的損失が大きくなりすぎることを理由に開催契約の解除条項を行使し、2019年まで契約が短縮されることになった[3]。この間、ロンドン市街地での開催も検討されたが[4]、契約が切れる2019年にシルバーストンと2024年までの開催契約が結ばれた[5]。F1を経営するリバティメディアは引き続きロンドン市街地での開催の可能性を模索するとしていたが[6]、2024年2月にシルバーストンと2034年までの開催契約が結ばれた[7]

Remove ads

特筆すべき過去のレース

要約
視点
Thumb
1991年のイギリスGPのウィニングラップの様子。予選1回目、予選2回目、PPFL、そして1周から59周まで全てにおいてマンセルが1位を獲得した。セナはガス欠によりリタイアとなり、マンセルのマシンに掴まって勝利を祝うようにパドックへ戻っていった。

数多く開催されたイギリスGPの中でも、大きな出来事が起こった、または記念すべきレースをいくつか取り上げて紹介する。

  • 2013年 - 土曜フリー走行でマクラーレンセルジオ・ペレス、また決勝レースではメルセデスのルイス・ハミルトン、フェラーリのフェリペ・マッサトロ・ロッソジャン=エリック・ベルニュ、そしてペレスの左後輪タイヤが相次いでバーストを起こす異常事態。特にベルニュがバーストした際には直後にセーフティーカーまで入った[9][10]。これを受けてタイヤを独占供給しているピレリは原因の徹底調査を行い、タイヤを左右逆に付けたり、空気圧を低めにするなどの不適切な使用方法やサーキットの縁石が原因であると結論づけた[11]。しかし一方でピレリが国際自動車連盟(FIA)や各チームに無断でタイヤの構造変更を行った、との報道もされている[12]
  • 2017年 - ハミルトンがクラーク以来のイギリスGP4連勝をグランドスラムで達成。また、イギリスGPにおける通算勝利数もクラークとアラン・プロストに並んだ[13]
  • 2019年 - ハミルトンがチームメイトのバルテリ・ボッタスに勝ち、イギリスGP単独トップとなる通算6勝目を達成。
  • 2020年 - ハミルトンが最終ラップで左フロントタイヤがパンクするアクシデントに見舞われ3輪走行を強いられたが、その状態のままリードを守りきって優勝した[14]
  • 2021年 - F1史上初のスプリントレース形式による予選はマックス・フェルスタッペンが制してポールポジションを獲得するが[15]、決勝は1周目でハミルトンと接触してコース外に押し出されてタイヤバリアにクラッシュ、リタイアに終わった。このアクシデントにより赤旗が出されてレースは中断。ハミルトンはレース再開後に10秒のタイムペナルティが科せられたが、先述のアクシデントに乗じてトップに立ったシャルル・ルクレールをレース終盤にパスして逆転優勝を果たした[16]
  • 2024年 - レース中に雨が降る難しいコンディションの中、ハミルトンが2021年サウジアラビアGP以来3年ぶりの勝利を母国グランプリで挙げた[17]
Remove ads

過去の結果と開催サーキット

要約
視点
  • ピンク地はF1世界選手権以外で開催された年。
  • グリーン地第二次世界大戦前に行われていた世界マニュファクチャラーズ選手権英語版[注 2]の一戦として開催された年。ラウンドの数字は同選手権のもの。

F1世界選手権レース開催前(1926年-1949年)

さらに見る 年, 決勝日 ...

F1世界選手権レース開催後(1950年以降)

さらに見る 年, 決勝日 ...

開催されたサーキット

Thumb
イギリスGPが開催されたサーキット

初開催の1926年と翌1927年ブルックランズで開催され、1928年1947年の20年間は開催されなかったものの、1948年に場所をシルバーストンに変えて再び開催され、以降も時折開催地を変えながら現在まで毎年欠かさず開催されている。

1948年1954年まではシルバーストンで行われた。1955・1957・1959・1961・1962年の5回はエイントリーで、1956・1958・1960・1963年はシルバーストンで開催された。

エイントリーでF1が開催されなくなって以降は、1964年から1986年までは偶数年がブランズ・ハッチ、奇数年がシルバーストン・サーキットで交互に開催されていたが、1987年以降はシルバーストン・サーキットで開催されている。

1983年1985年1993年2020年には、イギリス内でイギリスGPではない名称のグランプリが、イギリスGPと併催されている。詳細は後述の#イギリスグランプリ以外のF1レースを参照のこと。

Remove ads

優勝回数

要約
視点

複数回勝利を挙げた者のみ対象とする。

ドライバー

コンストラクター

さらに見る 回数, コンストラクター ...
  • 太字2025年のF1世界選手権に参戦中のコンストラクター。
  • ピンク地はF1世界選手権以外で開催された年。
  • グリーン地は第二次世界大戦前に行われていた世界マニュファクチャラーズ選手権英語版[注 2]の一戦として開催された年。

エンジン

さらに見る 回数, メーカー ...
  • 太字2025年のF1世界選手権に参戦中のメーカー。
  • ピンク地はF1世界選手権以外で開催された年。
  • グリーン地は第二次世界大戦前に行われていた世界マニュファクチャラーズ選手権英語版[注 2]の一戦として開催された年。
  1. 1999-2005年はイルモアが製造。
  2. 2022-2025年にホンダ・レーシング(HRC)が製造しているRBPT及びホンダRBPTと記録は別扱い。
Remove ads

冠スポンサー

イギリスグランプリ以外のF1レース

イギリス内で実施されながら、別の名称が付与されたレースがある。1国で年内に2回の開催を行ったが、1国1開催の原則等の理由でヨーロッパGPという名称が付与された。また、2020年は70周年記念GPとして2回目の開催が行われた。

ヨーロッパグランプリ

ブランズ・ハッチ開催
1983年と1985年に開催。シルバーストンにイギリスGPの名が付けられたため、ブランズ・ハッチで開催されたレースはヨーロッパGPの名が冠せられた。1983年ブラバムBMWネルソン・ピケ1985年ウィリアムズホンダナイジェル・マンセルが優勝した。
ドニントン・パーク開催
1993年に1回のみ開催。2輪の世界選手権でよく使用されている、ドニントン・パークで開催された。マクラーレンフォードアイルトン・セナが優勝した。

70周年記念グランプリ

2020年にシルバーストンで開催。この年は新型コロナウイルスの感染拡大により開催スケジュールの見直しを余儀なくされ、その過程によりシルバーストンでの2週連続開催が決定した。1週目は本来の名称である「イギリスグランプリ」だが、2週目はF1世界選手権最初のレース(1950年イギリスグランプリ)がシルバーストンで開催されて以来70周年を迎えたことから「70周年記念グランプリ」の名称が付けられた[23]

70周年記念グランプリの結果

さらに見る 年, 決勝日 ...
Remove ads

脚注

Loading content...

関連項目

Loading content...

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads