『MAG・ネット 〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜』(マグネット - )は、2010年4月から2013年3月までNHKで放送していた、漫画・アニメ・ゲームなどの大衆文化(サブカルチャー)を扱う情報番組・トーク番組である。
概要 MAG・ネット 〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜, ジャンル ...
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番組名は「漫画(Manga)」「アニメ(Anime)」「ゲーム(Game)」の頭文字と「ネット(インターネット)」を組み合わせたものであり、毎回上記の4つの文化に関する作品を1つ取り上げ、その製作現場への取材の様子などを取り上げたクリエイター側のエピソードと、ネット上などにおけるその作品のファンの熱中ぶりにスポットを当てたコーナー、そしてその作品に触れた著名人・有識者による討論のコーナーなどで構成されていた。
本放送に先立ち、2010年3月にはパイロット版として『MAG・ネットβ』がほぼ同じ構成で放送された。
2009年度まで、NHKでサブカルチャーのことを扱う情報番組・トーク番組としては、ジャンル別に『マンガノゲンバ』『アニメギガ』『ザ☆ネットスター!』の3本がいずれもBS2やBShiで放送されていた。しかし本番組の放送開始以前から、NHKが衛星放送における3つのチャンネルの統廃合を計画していることを発表しており[1]、その後2011年3月31日をもってBShiを廃止した上で、現在の3チャンネルから2チャンネル体制に変更[2] するのを前に、「同じジャンルの番組群を統合・強化し衛星放送らしい個性あふれる番組の新設」を目的として[3]、前述の3番組を統合する形で放送を開始した。ただし、その中でも番組のベースになっているのは『ザ☆ネットスター!』であり[注 1][4]、番組内のコーナーに『マンガノゲンバ』や『アニメギガ』を継承したようなコーナーが設けられていた。
なお、不定期放送だった『BSマンガ夜話』については扱いが未定であった[注 2] が、『BSマンガ夜話』の派生番組である『BSアニメ夜話』については本番組の開始時点で事実上本番組に統合されている。
2011年4月からはNHK総合にチャンネルを移動した上で、月1回放送という『ザ☆ネットスター!』とほぼ同様の形態で放送された[5]。
2013年の3月号(同3月1日放送、2012年度最終分)をもって終了。後継番組はなく、2006年放送開始の『マンガノゲンバ』から続いたNHKのサブカルチャーを扱う番組のシリーズもひとまず終了となった。
なお、2013年8月10日に「NHK WONDER LAND2013」の一環として『MAG・ネットリターンズSP 真夏の復活祭inアキバ』の公開収録が行われ、その模様が8月18日 24時10分 - 25時10分に放送された[6][7]。
基本的には以下の順で進行。回によっては若干異なった。
- 現在の番組進行
- オープニング→オープニングトーク→まぐステーション→まぐレボリューション→特集→まぐレボリューション→まぐステーション2・さてつの社会科見学→まぐレボリューション→エンディング
- 2011年度の番組進行
- オープニング→オープニングトーク→まぐステーション1→特集→まぐねったー→まぐステーション2→エンディング
- BS時代の番組進行
- オープニング→オープニングトーク→特集→まぐステーション→特集→エンディング
BS時代の特集の流れについては後述。地上波移行後は特集のコーナー分けは行われていなかった(不定期コーナーを除く)。
コーナー詳細
- オープニングトーク
- オープニング後にさすけとねねが自己紹介後、特集にまつわるネタトークを行う。BS時代は1枚絵に口パクとまばたきのアニメを加えたもののスライドショーを使い回して行われていたが、2011年度以降『MikuMikuDance』を利用した3Dキャラが用いられている(CG制作:辻田政孝)。出演声優によると内容はすべて台本通りでアドリブ基本的にはないとのこと。
- まぐステーション
- 特集のテーマ以外で、ネット上などで話題となった作品・事象などを取り上げるコーナー。通称「まぐステ」。旬の話題を取り上げるため、再放送時には内容が差し替えられるかカットされることもあった。ニュース番組風に様々な見出しが並べられるが、すべてが紹介されるわけではない。
- 2012年度はさてつとにーどるがナビゲーターを担当する。
- 『ザ☆ネットスター!』のコンセプトを引き継いだコーナー。
- さてつの社会科見学
- 2012年度に開始したさてつがオタク度の高い場所や人などをリポートするコーナー。まぐステーションの一部という扱い。
トークコーナー
BS時代は特集に沿ったテーマで展開したが、まぐねったー以降は別のテーマを取り扱うようになった。
- まぐレボリューション
- 2012年度に開始した西川貴教と明坂聡美の2人による「オタク向上委員会」にゲストを呼んで新たなオタクのあり方を考えるトークコーナー。通称「まぐレボ」。
- 明坂は放送終了後に『あけこのひとり反省会』として「まぐレボ」の感想などを公式サイトにて動画配信していた。
- マグネトーク
- β版及び2010年度に放送。特集で取り上げた作品に触れた著名人や、その作品に詳しい有識者による討論コーナー。特集コーナーと交互に放送。
- 『アニメギガ』のコンセプトを残したコーナーだが、その作品の当事者(制作者・出演者など)は登場しない。テレビ放送分でカットされたシーンを含む完全版が、番組公式サイトで動画配信されていた。
- まぐねったー
- 2011年度、地上波移動後に「マグネトーク」に代わって設けられたコーナー。毎回テーマを決めてTwitter上で意見を募りながら津田大介と東浩紀(「MAG・ネット夏祭り まぐステ・ベストオブベスト」まで出演)やゲスト(第45回より)が討論する。桃井はるこをゲストに迎えた第50回にて最終回を迎えた。
特集コーナー
大半がBS時代のものだが、不定期コーナーは地上波移行後も放送されることがあった。
- ○分くらいでわかる「○○」
- 特集として取り上げる作品の基礎知識や現象などを解説する。オープニングトークの直後に放送される。
- セイサクのゲンバ
- 取り上げた作品の開発者へのインタビューや開発資料などを通して、開発の舞台裏や今後の展開などを掘り下げる。
- 『マンガノゲンバ』のコンセプトを引き継いだコーナー。
- ファンのゲンバ
- ファンの側からの作品に対する熱中状況などを取り上げる。β版では題材になぞらえて「俺の嫁」というコーナーだった。
- さてつの部屋
- ナビゲーションキャラクターのさてつが、各回のテーマ作品に沿った短い話題を送る。
- 氷川竜介のアニメアカデメイア
- 第14回より不定期で放送。氷川竜介がアニメ作品の作画から作品の表現技法やテーマを解説する。
- 『BSアニメ夜話』の「氷川竜介のアニメマエストロ」を引き継ぐコーナーと言える。
- 実写で蝶伝寺兄妹がいく!
- 第26回より不定期で放送。実写版蝶伝寺兄妹(さすけ役:亜蓮、ねね役:鈴木かのん)が製作関係者にインタビューしたりするコーナー。
- 蝶伝寺さすけ
- 声:小野大輔
- 青い服を着た兄。オープニングトークではボケを担当することが多かった。特集のナレーションも担当。第4回は浪川大輔が、第14回は飯塚昭三が、第15回は沢城みゆきが声を担当した。
- 蝶伝寺ねね
- 声:後藤沙緒里
- 赤い服を着た妹。自己紹介が2011年度から「妹のねねです」から「妹という設定のねねです」に変わった。オープニングトークでは暴走するさすけのツッコミ役に回ることが多かった。同じく特集のナレーションも担当した。
- さてつ
- 声:小野大輔(オープニングでは伏せられている)
- BS時代はさてつの小部屋、現在はまぐステーション担当。語尾に「つって」とつけるのが特徴。
- にーどる
- 声:柚木涼香
- 地上波からの登場。まぐねったーの司会を担当していたが、2012年度以降はコーナーの廃止によりまぐステーションの担当となった。一人だけ3Dモデルで描かれておらず、それをいじられることがあった。
本放送
2010年度
いずれかの放送枠で特別番組が編成される場合は、再放送を含むその週の全ての放送が休止となった。
- BS2 - 毎週日曜日 23時50分 - 24時35分(本放送)、毎週金曜日 15時00分 - 15時45分(再放送[注 3])
- 過去の放送回の再放送となることもあったが、この場合は「まぐステーション」がカットされ5分短い24時30分までの放送となった。
- BShi - 毎週金曜日 24時20分 - 25時5分(本放送)、毎週水曜日 17時 - 17時45分(再放送・1週遅れ)
2011年度
- 総合 - 毎月第1金曜日 24時15分 - 24時59分
2012年度
- 総合 - 毎月第1金曜日 24時55分 - 25時39分
休止・変更事例
2011年度以後は臨時ニュースや特別編成により、放送休止、あるいは別の曜日に移動した例が以下のとおりある。
各回のメインテーマ(特集)と「マグネトーク」出演者。タイトルに『』をつけたものは、特定の作品を取り上げた回。
2010・2011年度
- オープニングは制作が遅れていたため半年以上コンテのスキャン(いわゆるコンテ撮)が放送されていたが、完成後は地上波移行後も通して使用された。
2012年度
- テーマ曲『S・N・S・N・S』
- 作詞・作曲・編曲:桃井はるこ、映像:まさたかP
- 歌唱は音声合成ソフト(初音ミク)を使用しており、Eruによるチューニングがなされている。映像は以前のようなアニメではなくMMDによるCGを用いたものとなっている。
- ナビゲーターキャラ原案 - 西又葵
- 構成 - 安斎昌幸
- ディレクター - 平井正孝、田中健一郎、長倉宏司、深澤宏太、天竺桂英生 → 平井正孝・堀田尚志・田中宣幸・花牟礼哲史・渡辺丞祐ほか、錦望(MAG・ネットリターンズSP)
- プロデューサー - 村中祐一・伊藤博克・印南貴史ほか → 村中祐一、印南貴史(MAG・ネットリターンズSP)
- 制作統括 - 吉田直久・富田満(第43回まで) → 中島木祖也・小林尚志
- 制作 - 日本放送協会 放送総局編成局コンテンツ開発センター・NHKエンタープライズ[10]
- 制作協力 - アマゾンラテルナ、トラストクリエイション、メディア総合研究所[注 4] → アマゾンラテルナ(第41回以降)・メディア総合研究所(特別編 MAG・ネット夏祭り、MAG・ネットリターンズSP)・クンストラボトウキョウ(MAG・ネットリターンズSP)
- 製作・著作 - NHK
注釈
同番組の最終回の放送直後に本番組の予告CMが放送されたほか、一部のスタッフが重複していた(出典も参照のこと)。
NHKでは、放送が終了した番組の公式サイトは最終回の放送終了後まもなく閉鎖されるが、『BSマンガ夜話』のサイトは最新回である2009年12月の放送以後もページが現存していた。現在は閉鎖。 2010年9月26日本放送分から再放送。直前に映画が編成されている都合で、放送開始の時刻が変更されることが多かった。 放送回によって制作会社が異なり、いずれか1社もしくは2社が担当していた。
出典
第2部 第2章「番組解説」、『NHK年鑑2013』 NHK放送文化研究所、日本放送出版協会、2013年
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NHK BS2 日曜23:50 - 24:35枠 |
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MAG・ネット 〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜
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NHK BShi 金曜24:20 - 25:05枠 |
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MAG・ネット 〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜
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NHK BShi 水曜17:00 - 17:45枠 |
テレ遊びパフォー!※17:00 - 17:30
生命の大地・地球 ※17:30 - 17:55
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MAG・ネット 〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜 (再放送)
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NHK総合 金曜24:15 - 24:55枠(第1週) |
オンバト+※24:15-24:45 【土曜24:50枠に移動して継続】 ドラクロワ※24:45-25:15(再放送)
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MAG・ネット 〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜
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NHK総合 金曜24:55 - 25:00枠(第1週) |
ドラクロワ ※24:45-25:15(再放送)
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MAG・ネット 〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜
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NHK総合 金曜25:00 - 25:10枠(第1週) |
再放送枠
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双方向クイズ 天下統一 ※24:10 - 25:10
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NHK総合 金曜25:10 - 25:15枠(第1週) |
再放送枠
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NHK総合 金曜25:15 - 25:39枠(第1週) |
再放送枠
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