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JAPAN FM LEAGUE(ジャパン エフエム リーグ)は、日本のFMラジオ放送局における民間放送ネットワークの一つである。
先発のテレビ・ラジオネットワークが行っている加盟局同士のニュースやスポーツ中継、番組供給などとは大きく異なり、JFLの理念は各加盟局ごとステーションカラーの自主性・独自性が大きく尊重されているため、東京キー局から放送される全国ネット番組が他のネットワークに比べて極力抑えられ、ネット番組においても各加盟局ごとに「企画ネット番組」として独自制作されることが少なくない。それ故に、通常、放送局によるネットワークでは、在京局がキー局、在阪局や在名局が準キー局と位置付けられているが、JFLにおいては、上記理由からキー局・準キー局の概念が存在しない。但し全国ネットされている一部の番組についてはJ-WAVEが制作に携わっている為、事実上の幹事局と認識されている。
また、他の先発のテレビ・ラジオネットワークと違い、事務局サイトを持たず、グループの説明はJ-WAVE内にあるのみである。
放送対象地域は各局の所在する都道府県のみだが、FM NORTH WAVEは中継局が6局しかなく、道内でも多くの地域で電波受信が不可となっている[注釈 1]。他の4局はスピルオーバーで周辺の府県でも受信されている。特に東京スカイツリーから高ERPで送信しているJ-WAVEは関東平野のほぼ全域で受信が可能。
多くの放送局が独自の選曲基準を持ち、一部ジャンルの楽曲のオンエアが極力抑えられている。
J-WAVEを除く各局は平成新局である。
系列5局はすべて、ACジャパン(旧・公共広告機構)の正会員企業の一つであり、5社含む計1000社以上の民間企業・団体が所持する資源を少々出し、広告としてテレビのコマーシャルメッセージなどを通じて同団体の公共広告を放映・展開している[1]。
エリア | 愛称 | 社名 | 旧社名 | 備考 |
---|---|---|---|---|
新潟県 | FM PORT | 新潟県民エフエム放送 | - | 加入後すぐに解消。 2020年6月30日閉局[2] |
2014年現在では、J-WAVEが幹事となり、他の4局が「連携する形」の体制を敷いている。これは前述通り、JFLの理念自体が「各局のステーションカラーを生かして、連携をとる」というものからであり[3]、表向きJ-WAVEはキー・ステーションともいえるが、あくまで「幹事・制作局」でしかない。
また、HOLIDAY SPECIALを中心に大阪地区では本来のネット局であるFM802は通常編成とし、同社が運営するFM COCOLOが代行ネットする例も多数見られるようになっている。
上記以外にもJFL共同キャンペーンによる特別番組や、特番の事前番組などが共同制作・または下記のような企画ネット番組として放送されることがある。
上記のようにJFLは他のラジオネットワークとは性格が大きく異なっているが、JFL各局相互によるスタジオ等の提供など、いわゆる裏送りによる番組制作上の協力体制は整っている。
具体的にはJ-WAVEのみで放送されているレギュラー番組において、その番組出演者がアーティストのコンサートツアーなどの理由などのスケジュールの都合上により、他のJFL加盟局の地域にいる場合、その地域のJFL局からの裏送りでの放送となる。またその際にスタジオ等を提供したJFL局では、通常の番組編成通りに裏送りされている番組とは異なる、レギュラー番組が放送される[注釈 2]。
また近年では全国的なコミュニティFM局開局に伴って、J-WAVEを配信している放送局では、後述するようにJ-WAVEにスタジオ等を提供するケースも出てきている。
コミュニティ放送局では全編自社制作を行うことは、人員、予算、地理、エリア規模などの理由からほぼ不可能に近い為、番組供給の仕組みを利用することが多い。J-WAVEなどのJFL加盟局ではコミュニティFMに対し、自局の放送内容を一定の条件を満たせばリアルタイムでそのまま再送信することを認めており、この仕組みにより日本各地の系列外の局でJ-WAVEの放送内容が流される現象をもたらしている。
JFL加盟局エリア外の局を中心にUSEN440、ならびにSOUND PLANET(USEN、以前はDIGITAL J-WAVE 505)を経由して一定時間内にJ-WAVEの放送内容をそのままリアルタイムで流す(サイマル放送)コミュニティ放送局が少なくない。
番組ネットや番組販売との違いは、供給元局の放送内容を番組単位ではなく時間単位で流すこと、供給元局は基本的に再送信されている局やエリアを意識しないで番組制作を行っていること[注釈 3]にあり、供給元局としてはエリア拡大、コミュニティ局側として大都市発の高品質番組を労せず流せるメリットがある一方、供給元の局名やローカル情報(交通情報など)がそのまま各地に流れてしまうデメリットがある。
この関係は「宇多田ヒカルのTres Bien! Bohemian」の放送時には社会的にも注目された。ちなみに、最初にJ-WAVEの再送信を始めたコミュニティFM局は、野々市市のえふえむ・エヌ・ワンである(現在は終了)。また、JFL系列においてはFM NORTH WAVEがコミュニティFM局に配信を実施している。
過去にはJFL加盟局への配慮もあった為か、JFL各局の放送対象地域と重複するコミュニティFM局については、J-WAVEの再送信を認めない傾向にあったが、現在では直接的に放送対象地域が重複する富良野市のラジオふらの(FM NORTH WAVEと重複)・久留米市のドリームスエフエム放送(CROSS FMと重複)において、早朝・深夜また週末を中心にJ-WAVEの放送内容の再送信を実施している。
またJFL各局の放送区域内にかかる局としては、浜松市の浜松エフエム放送(ZIP-FMエリア、配信中止の時期あり)、姫路市の姫路シティFM21(FM802エリア)などで一部時間帯におけるJ-WAVEの放送内容の再送信が行われている。
一方で関東地方のコミュニティFM局では、ほとんどの地域がJ-WAVEのサービスエリアに該当する為に配信は行われなかったが、2011年1月に開局した前橋市のまえばしCITYエフエムに供給を開始している。関東地方において他地方のJFL加盟局(ZIP-FM、FM802など)の再送信は行われていない。
最近ではJ-WAVEから供給を受けている放送局が有る場合にスタジオ等を提供して放送するケースも増えてきている。以下に同局の番組「OH! MY RADIO」(現・「RADIPEDIA」)での具体例を挙げる。
実際にオンエアされる番組はそれぞれの局のページなどを参照。
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