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日本の百貨店 ウィキペディアから
伊勢丹(いせたん、英: Isetan)は、三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越伊勢丹が運営する、呉服店を起源とする日本の老舗百貨店である。
伊勢丹新宿店 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | 伊勢丹 |
本社所在地 |
日本 〒160-8011 東京都新宿区新宿三丁目14番1号MAP |
設立 |
1930年(昭和5年)9月30日 (創業:1886年(明治19年)) |
業種 | 小売業 |
事業内容 |
国内外の百貨店業 クレジット・金融業 小売・専門店業 その他 |
代表者 |
橋本幹雄(代表取締役会長) 大西洋(代表取締役社長) |
資本金 | 367億63百万円(2008年3月31日現在) |
売上高 |
連結:7,858億39百万円 国内百貨店連結:6,528億41百万円 単独:4,620億59百万円 (2008年3月期) |
総資産 |
連結:4,665億42百万円 単独:3,283億53百万円 (2008年3月31日現在) |
従業員数 |
連結:9,394人 単独:3,481人 (2008年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 三越伊勢丹ホールディングス 100% |
主要子会社 |
静岡伊勢丹 100% 新潟伊勢丹 100% |
関係する人物 | 武藤信一(元代表取締役社長→三越伊勢丹ホールディングス会長。2010年1月逝去) |
外部リンク | https://isetan.mistore.jp/store/ |
特記事項:2011年3月31日時点の情報。翌4月1日に三越と合併し、株式会社三越伊勢丹となり解散。 |
また、株式会社伊勢丹(英: Isetan Co., Ltd.)は、2011年3月31日までこれを運営していた会社である(法人としては解散)。
1886年創業。関東地方などの日本国内、および中国・東南アジアの一部の都市に百貨店を展開する。東京の新宿に本店を構え、日本全国に関連会社を含め12店舗を展開する(直営店は新宿店・立川店・浦和店の3店舗のみ)。本店である新宿伊勢丹はファッション・ビューティー分野で若年層からも高い人気を誇り、百貨店の店舗別売上高において日本一である(小売業全体でも日本一位)。百貨店不況でありながら、2022年度の新宿伊勢丹の売上は3276億円(三越・伊勢丹の外商営業を含む)とバブル期を上回り、過去最高を記録した[1]。
ロゴマークは、創業時から丸に「伊」の筆文字が入ったマーク(初代小菅丹治の筆と伝えられている)を使用してきたが、1975年、1986年と二度マークを変更している。なお、創業時からのマークは現在も正式な社章として使用が継続[2]されている。現行ロゴの黄色の丸は「時代を捉える目」、各文字の突起は「時代の風」を表現[注釈 1]している。
元社長の小柴和正のもとで「ファッションの伊勢丹」「ファッションミュージアム」を標榜してきた[3]。
合併前の運営会社である株式会社伊勢丹のグループ会社は、百貨店事業(直営6店舗、国内関連会社5社・7店舗、海外15社・13店舗)を中核に、クレジット・金融業、小売・専門店業、その他事業の4セグメントに分れ、37社で構成されていた。
2008年(平成20年)4月1日に三越を救済する形で、三越伊勢丹ホールディングスを設立して経営統合した。その後、2011年(平成23年)4月1日に三越と合併して「株式会社三越伊勢丹」が発足した。これに伴い法人としての伊勢丹は解散している。
伊勢丹では各店の名称を本支店と称している。関東地区3店舗のみ直営店。
2011年より新たな戦略として展開を開始した小型店(サテライト店舗)については三越伊勢丹を参照。
1933年9月28日開店。伊勢丹の旗艦店である。伊勢丹の本店にあたり、三越伊勢丹の本社および登記上の本店所在地でもある。新宿伊勢丹のほか、外部記事や社内でも「伊勢丹新宿本店」または「新宿本店」とも通称される[9][10]。しかし、三越の日本橋本店と異なり、WEBサイトや広告などでは「伊勢丹新宿店」[7][11]としており、「本店」を付けていない。
2021年時点での年間売上高は2,536億円で、日本の百貨店の店舗別売上高全国1位である[12]。2022年度の売上高は3,256億円とバブル期の1991年を超えて過去最高を記録した[9]。
新宿通りと明治通りが交わる新宿三丁目交差点の北西に位置し、東京メトロ丸ノ内線・副都心線・都営地下鉄新宿線の新宿三丁目駅に直結している本館とメンズ館、および伊勢丹会館、パークシティ1-5などの周辺施設から構成されている[13]。駅直結の小田急百貨店や京王百貨店などのターミナルデパートとは異なり、新宿駅からはやや距離があるが、新宿駅東口と西口を結ぶ地下道「メトロプロムナード」経由で新宿三丁目駅と結ばれており、雨天時にも地下道経由で歩いて行くことができる。
本館(施工は清水組)の外装はアール・デコ様式で、東京都の歴史的建造物に選定されており、東京都の選定歴史的建造物の登録標章が本館1階、新宿三丁目交差点付近の外壁に設置されている。
本館とメンズ館の2館を合わせた売場面積は64,296m2である。本館のうち新宿三丁目交差点に面した部分は、隣接していた「ほてい屋」(1926年開業)の建物を1935年に買収したもので、その翌年、各階を接続して本館と一体化された。この際、伊勢丹建築時にほてい屋の吸収を見込んで床の高さを同じ仕様で建築したと言われる。1990年代までは段差が一部あったが、2000年代の改装時に修正されたため現在はその形跡はない。
1965年に閉店した新宿丸物を買収し、1968年、その跡地に「男の新館」(後のメンズ館)を開業した。
メンズ館(ISETAN MEN'S)は、従来の「男の新館」に大改装を施し2003年9月にリニューアルオープンしたものである。メンズ館の成功により「紳士服は売れない」という百貨店業界のジンクスを破った[14]。百貨店業界において購買層としては二の次とされていた男性客、とりわけ若年男性層を百貨店の新たなターゲットとして獲得することに成功し、これに触発された阪急百貨店(うめだ本店別館HEP NAVIO)や名鉄百貨店本店でもメンズ館をオープンし追随するなど、日本の百貨店業界に影響を与えた。札幌の丸井今井のメンズコーナーは同じフォントで「marui men's」のアドサインと包装を使っている。
パークシティイセタン1・2・4・5(計4館)と伊勢丹会館、パークウェストなど、別館を数多く持つ。伊勢丹会館はメンズ館西側の靖国通り沿い、パークウェストは新宿マルイメンの東側に位置する。隣接するタクシー乗り場は国際自動車およびkmグループ専用。またケイエム観光バスが新宿店とパークシティ駐車場を結ぶ無料送迎バス「伊勢丹シャトルコーチ」を運行している。
2006年時点での年間来店客数は約3千万人に及び、国内6位から8位であった[15]。 2008年6月14日には東京メトロ副都心線が開業し、最寄り駅の新宿三丁目駅が東武東上線・西武池袋線と直通(2013年3月16日には東急東横線とも直通)した。
2008年9月3日には、10代女性を取り込んだ「Isetan Girl」を地下2階にオープン。その後、2013年3月6日のリモデルにより2階へ移転した。
2008年(平成20年)4月1日に、三越とともに、株式移転により純粋持株会社「株式会社三越伊勢丹ホールディングス」を設立し、両社はこの持株会社の傘下となって経営統合した[52]。
株式交換比率は伊勢丹株1株に対し三越株0.34株である。三越と伊勢丹の経営統合は、三越の長期低迷に危機感を持っていた三井住友銀行が三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)を通じて伊勢丹側に持ちかけたとされる。[要出典]統合にあたっては、伊勢丹が統合持株会社の交換比率で優位であり、統合会社の初代執行役員は伊勢丹になることが内定した。
伊勢丹側が主導権を握ることが確実になったことにより、伊勢丹が代表総合幹事店の全日本デパートメントストアーズ開発機構 (ADO) 加盟店との競合などを含め、混乱が予想されていた。これに関し、地方では以前からADOと三越系との重複加盟もあったため、三越が伊勢丹と合同の三越伊勢丹や新潟三越伊勢丹、丸井今井や岩田屋と合同の札幌丸井今井三越と岩田屋三越についてはそれぞれADOに加盟した。その後、ADOは2020年3月をもって解散したため、加盟していた各社との関係よりも三越との関係を優先する形となっている。
伊勢丹は旧三菱銀行時代以来、メインバンクである三菱UFJ銀行出身者を役員に複数登用するなど同行との関係が歴史的に深く、旧・三井財閥系の三井グループである三越との経営統合とどう影響し合うか注目されたが、結局は三井グループの二木会に加盟した。
「ファッションの伊勢丹」の名前通り、伊勢丹は世界各国のブランドを日本に初めて紹介し、独占販売したブランドが存在する。ここで紹介するブランドは、現在も販売されているものも存在する。
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