鹿島サッカースタジアム駅
茨城県鹿嶋市にある東日本旅客鉄道・鹿島臨海鉄道の駅 ウィキペディアから
茨城県鹿嶋市にある東日本旅客鉄道・鹿島臨海鉄道の駅 ウィキペディアから
鹿島サッカースタジアム駅(かしまサッカースタジアムえき)は、茨城県鹿嶋市大字神向寺にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・鹿島臨海鉄道の駅である。
鹿島サッカースタジアム駅 | |
---|---|
駅入口(2021年8月) | |
かしまさっかーすたじあむ Kashima-Soccer Stadium | |
所在地 | 茨城県鹿嶋市大字神向寺4980 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 鹿島臨海鉄道 |
電報略号 | スタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
[JR 1]286人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1970年(昭和45年)8月20日[1][2] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■鹿島線(JR東日本) |
キロ程 | 17.4 km(香取起点) |
所属路線 | ■鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 |
キロ程 | 53.0 km(水戸起点) |
(- km) (鹿島神宮)**► | |
所属路線 |
□鹿島臨海鉄道鹿島臨港線 (貨物線) |
キロ程 | 0.0 km(鹿島サッカースタジアム起点) |
備考 | 共同使用駅(JR東日本の管轄駅) |
JR東日本鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の終点かつ、鹿島臨港線の起点となっている。また、千葉支社の管轄駅としては、最北端に位置する。[注 1]
常時運行される列車は大洗鹿島線(鹿島線直通)の旅客列車と鹿島臨港線の貨物列車のみで、元々貨物駅である北鹿島駅(きたかしまえき)として設置されたこともあり、通常は旅客列車は当駅に営業停車しない(信号扱所、貨物駅の機能のみで、交換のための運転停車を行う場合はあり)。ただし、当駅がJR東日本と鹿島臨海鉄道の会社境界駅であることから、開設以来当駅を(運賃計算上の)連絡駅として運賃計算を行っており、当駅発着の乗車券は常時発売される[注 2]。
当駅に旅客列車が営業停車するのは、駅に隣接する茨城県立カシマサッカースタジアムでサッカーの試合[注 3] が開催される場合のみで、旅客駅としての扱いは実質的に臨時駅と同等と言えるが、旅客扱いのない日も運転扱い上の駅(信号場・貨物駅)として機能しており、路線・営業上も両線の境界駅であることから、『JR時刻表』および『JTB時刻表』には臨時駅の表記がない。旅客駅としてはJR東日本成田統括センター(鹿島神宮駅)が管轄する無人駅となっているが、旅客営業時は当日開催される試合の規模に応じ、鹿島臨海鉄道の社員が派遣され改札業務や乗車券販売などを行うことが多い。
運転士が用いる時刻表などでは、「鹿島スタ」と略して表示される。
2020年3月14日から当駅でSuicaが使えるようになったが、鹿島神宮駅およびその先のJR鹿島線方面のみ利用可能であり、大洗・水戸方面(大洗鹿島線)へは利用できない。営業期間中に限り、当駅 - 鹿島神宮駅間に限ってICを使った大洗鹿島線列車への乗車が可能である。
鹿島臨海工業地帯で生産される貨物輸送を目的に、鹿島臨海鉄道臨港線から日本国有鉄道(国鉄)へ乗り入れる旧国鉄鹿島線の貨物駅「北鹿島駅」として1970年(昭和45年)に開業したのが始まりである[3]。1993年(平成5年)に日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)人気の高まりから観戦するファンの利便性を向上させるために、JR東日本千葉支社が、茨城県立カシマサッカースタジアム至近で旅客営業が無かった同駅に、鹿島アントラーズホームゲームを観戦するファンの利用が見込まれることから、鹿島町(現鹿嶋市)が予算を拠出して総工費約3億8000万円をかけて旅客用ホームを新設し、翌1994年(平成6年)3月12日から乗降駅として試合開催日に限定して旅客ホームに臨時列車を停車させて供用を開始した[3][4]。同年3月10日に「鹿島サッカースタジアム駅」と改称して完成した同駅の開業式では、「マリンライナーはまなす」を初停車車両として迎え、地元関係者が見守るなかで行われた[3]。
旅客駅としては島式ホーム1面2線(幅5メートル、長さ100メートル、5両編成までの列車に対応可能[4]。屋根はカシマサッカースタジアムを意識したデザインを採用する[3])を有する地上駅。これとは別に鹿島線の留置線、貨物用(鹿島臨港線、大洗鹿島線との授受)の側線、機関車の留置線を有し、ここで機関車の付け替えが行われている。
駅構内は一部を除き[注 4]直流1500Vで電化されており、定期貨物列車として日本貨物鉄道(JR貨物)新鶴見機関区所属のEF65形電気機関車が乗り入れるほか、鹿島線香取方面に使用される電車(E235系など)が夜間留置のため乗り入れる。前記したが、サッカー試合開催時にはJR東日本の電車が営業運転で乗り入れることもあり、ホームには5両編成の特急電車用停止位置目標も用意されている。
同駅の跨線橋は歩行者専用の市道となっており、試合開催日には駅の利用者と線路を挟んだ向かい側に点在する民間駐車場からスタジアムまで行く観客との共用である。
JR線用の簡易Suica改札機・Suicaチャージ機設置。エレベーターやエスカレーターは設置されていない。
(出典:JR東日本:駅構内図)
運転番線 | 営業番線 | ホーム | 鹿島神宮方面着発 | 神栖方面着発 | 大洗方面着発 | 引上げ線着発 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ホームなし | 到着・出発可 | 不可 | 不可 | |||
2 | |||||||
3 | 1 | 5両分 | 到着・出発可 | 出発可 | 入出区可 | 下り主本線 | |
4 | 2 | 到着可 | 上り主本線 | ||||
5 | ホームなし | 不可 | |||||
6 | 不可 | 不可 | 留置線 |
(参考資料:『JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳 第4巻 水戸・千葉支社管内編』 学研、2010年3月)
JR東日本によると、2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は286人である[JR 1]。
2000年度(平成12年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
2000年(平成12年) | 634 | [JR 2] |
2001年(平成13年) | 614 | [JR 3] |
2002年(平成14年) | 596 | [JR 4] |
2003年(平成15年) | 607 | [JR 5] |
2004年(平成16年) | 571 | [JR 6] |
2005年(平成17年) | 511 | [JR 7] |
2006年(平成18年) | 478 | [JR 8] |
2007年(平成19年) | 496 | [JR 9] |
2008年(平成20年) | 511 | [JR 10] |
2009年(平成21年) | 492 | [JR 11] |
2010年(平成22年) | 468 | [JR 12] |
2011年(平成23年) | 354 | [JR 13] |
2012年(平成24年) | 428 | [JR 14] |
2013年(平成25年) | 446 | [JR 15] |
2014年(平成26年) | 464 | [JR 16] |
2015年(平成27年) | 447 | [JR 17] |
2016年(平成28年) | 438 | [JR 18] |
2017年(平成29年) | 422 | [JR 19] |
2018年(平成30年) | 412 | [JR 20] |
2019年(令和元年) | 411 | [JR 21] |
2020年(令和 | 2年)324 | [JR 22] |
2021年(令和 | 3年)314 | [JR 23] |
2022年(令和 | 4年)292 | [JR 24] |
2023年(令和 | 5年)286 | [JR 1] |
元々田園地帯の中にスタジアムが設けられたこともあり、駅から集落までは距離がある。大字神向寺・大字宮中の字界付近にあり、駅ホームは大字宮中に位置している。
駅東のカシマサッカースタジアム敷地内から東京駅行の高速バス「かしま号」が運行され、サッカー開催日には鹿島神宮駅行のシャトルバス(関東鉄道)と東京駅行きの直行便も運行される。また、駅西側・大野街道沿いに池田交通(鹿島コミュニティバス)の「スタジアム駅入口」停留所がある。
特記のないものは、試合開催日・当駅営業日に関わらず運行される。
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