谷崎潤一郎賞(たにざきじゅんいちろうしょう)は、中央公論社が1965年の創業80周年を機に、小説家谷崎潤一郎にちなんで設けた文学賞である。中央公論新人賞(1956年開始)を発展解消させる形で開始された(なお、中央公論新人賞は1975年に復活し20年間続いた)。
時代を代表する優れた小説・戯曲を対象とし、発表は年1回、受賞作発表と選評の掲載は『中央公論』誌上で行われる。受賞は選考委員の合議によって決定される。受賞者には正賞として時計、副賞として100万円が授与される(なお、当初の正賞は賞牌で、副賞は第15回まで50万円であった)。
第21回から第30回
- 第21回(1985年)
- 第22回(1986年)
- 受賞作:日野啓三『砂丘が動くように』
- 候補作:小林信彦『僕たちの好きな戦争』、阪田寛夫『まどさん』、富岡多恵子『水獣』
- 第23回(1987年)
- 受賞作:筒井康隆『夢の木坂分岐点』
- 候補作:青野聰『翼のない鳥』、倉橋由美子『アマノン国往還記』、澁澤龍彦『高丘親王航海記』
- 第24回(1988年)
- 受賞作:なし
- 候補作:尾辻克彦『贋金づかい』、富岡多恵子『白光』、吉村昭『仮釈放』
- 第25回(1989年)
- 受賞作:なし
- 候補作:青野聰『七色の逃げ水』、池澤夏樹『真昼のプリニウス』、田久保英夫『氷夢』、中上健次『奇蹟』
- 第26回(1990年)
- 受賞作:林京子『やすらかに今はねむり給え』
- 候補作:田久保英夫 『しらぬひ』、中上健次『讃歌』
- 第27回(1991年)
※以後候補作が公表されなくなる。
- 第1回から第5回 - 伊藤整、円地文子、大岡昇平、武田泰淳、丹羽文雄、舟橋聖一、三島由紀夫
- 第6回 - 円地文子、遠藤周作、大岡昇平、武田泰淳、丹羽文雄、舟橋聖一、三島由紀夫
- 第7回 - 円地文子、遠藤周作、大岡昇平、武田泰淳、丹羽文雄、舟橋聖一
- 第8回から第12回 - 円地文子(第12回病気欠席)、遠藤周作、大江健三郎、大岡昇平、武田泰淳(第12回病気欠席)、丹羽文雄、舟橋聖一
- 第13回 - 円地文子(海外旅行中のため欠席)、遠藤周作、大江健三郎、大岡昇平、丹羽文雄、吉行淳之介
- 第14回から第16回 - 円地文子、遠藤周作、大江健三郎、大岡昇平、丹羽文雄、丸谷才一、吉行淳之介
- 第17回から第22回 - 円地文子(第21回病気欠席)、遠藤周作、大江健三郎、丹羽文雄、丸谷才一、吉行淳之介
- 第23回から第24回 - 遠藤周作、大江健三郎、丹羽文雄(第23回病気欠席)、丸谷才一、吉行淳之介
- 第25回 - 大江健三郎、丸谷才一、吉行淳之介
- 第26回から第27回 - 大江健三郎、河野多恵子、ドナルド・キーン、丸谷才一、吉行淳之介
- 第28回から第29回 - 井上ひさし、河野多恵子(第29回書面参加)、ドナルド・キーン、中村真一郎、丸谷才一、吉行淳之介(第28回病気欠席)
- 第30回から第33回 - 井上ひさし、河野多恵子、ドナルド・キーン、中村真一郎、日野啓三、丸谷才一
- 第34回から第38回 - 池澤夏樹、井上ひさし、河野多恵子、筒井康隆、日野啓三、丸谷才一
- 第39回から第41回 - 池澤夏樹、井上ひさし、河野多恵子、筒井康隆、丸谷才一
- 第42回から第45回 - 池澤夏樹、井上ひさし、川上弘美、筒井康隆
- 第46回から - 池澤夏樹、川上弘美、桐野夏生、筒井康隆、堀江敏幸