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かつて存在した日本の金属製品メーカー ウィキペディアから
住友金属工業株式会社(すみともきんぞくこうぎょう、英: Sumitomo Metal Industries, Ltd.、略称:住友金属、住金)は、かつて存在した日本の大手鉄鋼メーカー(高炉メーカー)である。本社所在地は大阪府大阪市中央区北浜(住友村)。関西経済界の重鎮(関西財界御三家)であり、住友グループの要として三井住友銀行(旧住友銀行)、住友化学とともに「住友グループ御三家」と称された。
旧大阪本社(住友村、現・日本製鉄大阪支社) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 |
大証1部(廃止) 5405 1949年9月1日 - 2012年9月 |
略称 | 住友金属、住金 |
本社所在地 |
日本 〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号 |
設立 |
1949年(昭和24年)7月1日 (新扶桑金属工業株式会社) |
業種 | 鉄鋼 |
事業内容 |
鉄鋼事業 エンジニアリング事業 エレクトロニクス事業 |
代表者 | 友野宏(代表取締役社長) |
資本金 | 2620億7200万円 |
発行済株式総数 | 48億597万4238株 |
売上高 |
連結:1兆2858億4500万円 単独:8304億8600万円 (2010年3月期) |
営業利益 |
連結:△9億2800万円 単独:195億3000万円 (2010年3月期) |
純利益 |
連結:△497億7200万円 単独:△96億1600万円 (2010年3月期) |
純資産 |
連結:8792億900万円 単独:6398億9000万円 (2010年3月31日現在) |
総資産 |
連結:2兆4036億7000万円 単独:2兆325億9900万円 (2010年3月31日現在) |
従業員数 |
連結:2万3674人 単独:7079人 (2010年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
住友商事 9.54 % 新日本製鐵 9.40 % 神戸製鋼所 2.34 % 日本生命保険1.8 % 三井住友海上火災保険1.4 % (2010年3月31日現在) |
主要子会社 | 住友鋼管(株) 57.2 % |
関係する人物 |
住友吉左衛門(技監) 日向方齊(元会長) 島秀雄(元顧問) 熊谷典文(元会長) 廣田壽一(元会長) 鈴木昌(元鹿島製鉄所副所長) 大東和美(元九州支社長) 下妻博(元会長) 柳沢七郎(元社長) |
外部リンク | http://www.sumitomometals.co.jp/ |
主な事業は鉄鋼業で、鋼管・薄板・厚板・建材・鉄道車両用品、条鋼などを生産する(粗鋼生産量は年間1000万トン[いつ?])。特に継目無鋼管(シームレスパイプ)と呼ばれる原油・天然ガス採掘用の鋼管は世界的に定評があった。
主力製鉄所は鹿島と和歌山にあった。2004年には鹿島製鉄所内に大型の新高炉を建設しコスト競争力を向上させたが、和歌山は古い製鉄所のため生産効率が劣っていた。そのため、熱間圧延ミルラインの休止および上工程(製銑・製鋼ライン)の台湾・中国鋼鐵との合弁会社への分離など大リストラ策が実施された。特筆すべき事項として和歌山製鉄所の第4高炉は1982年2月23日の火入れ以降、2009年7月11日の吹き止めまで実に27年4か月(1万1日)稼働し、稼働日数世界最長記録を達成した。これにより国内同業の高炉の長寿命化に貢献した[1][2]。
1970年の新日本製鐵誕生より、銑鋼一貫メーカーは長らく6社[注釈 1]体制で安定していたが、2002年に日本鋼管と川崎製鉄が経営統合して、JFEグループが誕生。これに対抗し、新日鐵・住金と神戸製鋼所も同年、包括的な提携を結びJFEグループへの対抗姿勢を示した。
他の鉄鋼会社と同様に事業の多角化の一環で、半導体用シリコンウエハーの生産も手掛けていたが、収益が悪化して三菱マテリアルとの合弁会社である株式会社シリコンユナイテッドマニュファクチャリング[注釈 2]に移管。橋梁やエネルギー分野、環境関連エンジニアリングの分野でも事業を展開していた。
1989年、プロサッカーリーグ(Jリーグ)設立が具体化した際に参加表明し、当時の住友金属工業蹴球団から鹿島アントラーズとしてJリーグクラブを誕生させた。また、同クラブのホームスタジアムである茨城県立カシマサッカースタジアムの第2ゲートの命名権を取得し、「住金ゲート」[注釈 3]と命名した。
2012年10月1日に新日本製鐵と合併して新日鐵住金株式会社となり、住友グループから離脱。これにより、60年にわたり掲げ続けてきた「住友金属」の名が、新日鐵住金の英文社名「NIPPON STEEL & SUMITOMO METAL CORPORATION」に残るのみとなっていたが、同社は2019年4月1日に日本製鉄株式会社 (Nippon Steel Corporation; NIPPON STEEL) に社名を変更したため、「住友」の名は完全に消滅した。
以下は合併合意前の拠点一覧である。
鹿島製鉄所・和歌山製鉄所・小倉製鉄所の3か所に銑鋼一貫製鉄所を保有していた。鹿島製鉄所は鉄鋼・建材カンパニーに属す住金最大の拠点で、各種薄板、厚板、溶接鋼管、形鋼など、和歌山製鉄所は鋼管カンパニーに属し、各種薄板、継目無鋼管(シームレスパイプ)などを製造している。なお継目無鋼管は同じく鋼管カンパニーに属す特殊管事業所でも製造している。小倉製鉄所は1916年(昭和16年)に竣工した東京製綱株式会社小倉製鋼所をルーツで、株式会社浅野小倉製鋼所を経て戦後の1952年に住友金属工業小倉製鉄所となり住友金属工業が銑鋼一貫製鉄所となった歴史ある製鉄所だったが、2000年4月1日に産業再生法を適用して分社化された。その後、新日本製鐵と住友金属工業とが合併するにあたり本体に再合併され[3]、新日鉄住金の小倉製鉄所となった。
交通産機品カンパニーには大阪の「製鋼所」がある。ここでは、同カンパニーの鉄道車両用品、鋳鍛鋼品製品を製造した。
製鉄所において石炭を燃料に発電(火力発電)し、独立系発電事業者 (IPP)として電力会社への電力の卸供を行っている。2007年(平成19年)、鹿島製鉄所にて住友金属鹿島火力発電所の運用を開始し、約50万キロワットの電力を東京電力に供給している。
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
住友金属工業が吸収合併した企業を除く。
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