線材
線材(せんざい)とは、線状に細長く圧延された鋼材。断面の直径は5mm~50mm程度[2]で、条鋼の中でも断面積は最も小さい。断面形状は円形が大半を占めるが、用途により六角形や正方形などのものも存在する[3]。コイル状に巻き取られ、大きいものでは総延長1万メートル・総重量3トンに及ぶ[2]。炭素含有量によって、0.09%~0.25%の普通線材(軟鋼線材)と、0.09%以下または0.25%以上の特殊線材に大別できる。普通線材は針金や釘、ボルト、ベアリング、金網、鎖などの材料になる。特殊線材は上記のほか、強靭性や耐久性が求められるケーブルやタイヤの芯、溶接棒などに用いられる。
棒鋼
棒鋼(ぼうこう)とは、文字通り棒状に圧延された鋼材。直径が100mm以上のものを大形、50mm~100mmのものを中形、50mm未満のものを小形と呼ぶ[4]。断面形状は円形の丸鋼が多いが、六角鋼や四角鋼などもある。用途は建築用鉄筋に使われる「異形棒鋼」が多く、コンクリートとの付着性を高めるため、軸に対して直角に「筋」、平行に「リブ」と呼ばれる突起をつける。このほか、表面を研磨した「みがき棒鋼」が、産業機械や輸送用機器の材料などとして使用される。
形鋼
H形鋼や鋼矢板など。
軌条
鉄道用レールなど。
脚注
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