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仙台市を通る有料道路 ウィキペディアから
仙台東部道路(せんだいとうぶどうろ、英語: SENDAI-TOBU ROAD[1])は、東日本高速道路が管理する総延長24.8 km(キロメートル)の高速道路(一般有料道路)である。全線が常磐自動車道に並行する一般国道自動車専用道路で国道6号に指定されている。
仙台都市圏環状自動車専用道路の一部を構成する自動車専用道路であり、高速道路ナンバリングでは常磐自動車道、三陸自動車道[2](仙台港北IC - 利府JCT)、仙台北部道路とともに「E6」が割り振られている[3]。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
三郷 から (km) |
備考 | BS | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
E6 常磐自動車道に直結 | ||||||||
28 | 亘理IC | 県道269号亘理インター線 | 0.0 | 300.4 | 亘理郡 亘理町 | |||
29 | 岩沼IC | 県道125号岩沼海浜緑地線 | 2.2 | 302.6 | 岩沼市 | |||
30 | 仙台空港IC | 県道20号仙台空港線 | 5.5 | 305.9 | 名取市 | |||
31 | 名取中央SIC | 7.8 | 308.2 | |||||
32 | 名取IC | 県道129号閖上港線 | 12.2 | 312.6 | ||||
33 | 仙台若林JCT | E48 仙台南部道路 | 15.2 | 315.6 | 仙台南部道路のJCT番号は「50」 | 仙台市 | 若林区 | |
34 | 仙台東IC | 県道23号仙台塩釜線 | 19.6 | 320.0 | ||||
35 | 仙台港IC | 県道10号塩釜亘理線 | 23.0 | 323.4 | 宮城野区 | |||
36 | 仙台港北IC | 国道45号 | 24.8 | 325.2 | ||||
E6 三陸自動車道[2](三陸沿岸道路 仙塩道路)に直結 |
自動車専用道路のため、最低速度と大貨等・三輪・牽引の最高速度とそれ以外の車種の最高速度の各標識が3つ連なって設置されている。
仙台圏の高速道路では唯一直線が多く、カーブが少ないため、制限速度が100 km/hとなっている。また、東北自動車道や並行する国道4号仙台バイパスに比べ交通量が少なく、アップダウンも少ない。
仙台東部道路にはサービスエリア (SA) ・パーキングエリア (PA) は一切ないが、亘理ICから常磐道を5 km南下したところに鳥の海PAが、同ICより約42 km南に南相馬鹿島SAが、三陸道方面を北上すれば春日PAが、仙台南部道路経由で東北道を北上すれば泉PAが、同道路経由で東北道を南下すれば菅生PAが、仙台北部道路経由で東北道を北上すれば鶴巣PAが存在する。なお、ガソリンスタンド併設のSA・PAはないため、給油する場合は東北道方面は鶴巣PAか菅生PAまで向かう必要がある。三陸道方面にはガソリンスタンド併設のPAは一切ないため、一般道で行う必要がある。常磐道方面では最短でも南相馬鹿島SAまでガソリンスタンドが存在しない。また、福島第一原子力発電所事故に伴う避難指示区域内においては、双葉町内の国道6号沿いに日中のみ営業しているガソリンスタンドがあるが、避難指示区域内の通行規制が敷かれている二輪車の場合とそれ以外の時間帯は区域外の営業している地域まで進む必要がある。
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 | 令和3(2021)年度 |
---|---|---|---|---|
亘理IC - 岩沼IC | 5,636 | 8,309 | 19,654 | 17,857 |
岩沼IC - 仙台空港IC | 9,728 | 12,441 | 24,025 | 21,582 |
仙台空港IC - 名取中央SIC | 14,855 | 16,784 | 28,375 | 24,957 |
名取中央SIC - 名取IC | 25,989 | |||
名取IC - 仙台若林JCT | 20,252 | 22,504 | 36,529 | 32,618 |
仙台若林JCT - 仙台東IC | 25,763 | 33,149 | 44,843 | 42,480 |
仙台東IC - 仙台港IC | 15,466 | 23,682 | 35,774 | 36,795 |
仙台港IC - 仙台港北IC | 34,022 | 34,572 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)によって津波が来襲した際、付近に高台のなかった仙台市若林区一帯では当該区間が盛り土構造であったことが功を奏し、堤防(防潮堤)の役割を果たして内陸への浸水をおさえた。当該区間の法面に駆け上がって津波から逃れた人も多かった[15]。住民の間では以前から東部道路の防災機能について意見が上がっており、東部道路を一時避難場所として指定するよう15,000人分の署名を集め、宮城県や東日本高速道路と協議しているさなかの震災であった。県もこの効果に着目して、今後津波に対する堤防機能をそなえた道路を建設していく方針を示し、2011年5月上旬以降、仙台市若林区と名取市の沿道数ケ所に、仮設の階段が整備されている。通常は道路管理に利用されるが、災害時には沿道住民の避難場所として活用されることになっている[16][17]。
震災時の強い地震や津波により、同道路は全線にわたって路面の陥没や段差が生じたほか、仙台若林JCTの誘導路は津波によるがれきで埋め尽くされた。応急工事により2011年3月までに仮復旧を終え一般車両の通行が可能になったが、段差が多く残っているため通常最高速度を100 km/hとしていた区間は80 km/hに抑えて運用を行っていた。その後復旧工事が行われ、本復旧が終了した区間から最高速度は順次100 km/hに戻され、2012年(平成24年)12月までに復旧工事は終了し最高速度も震災前の運用に戻っている。
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