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キャメル号(キャメルごう)は東京都と鳥取県を結んでいた夜行高速バスである。愛称は、鳥取砂丘のラクダ(英: Camel)から。
本項では便宜上、東京 - 鳥取・倉吉線を「鳥取線」、東京 - 米子線を「米子線」と表記する。
740Kmという運行距離は、登場当時は航空機の分野とされており、なおかつ鳥取県の経済圏は大阪とされていたことから、「経済圏の大阪を飛び越えて東京に行くバスが儲かるのだろうか」と、雑誌などでは話題になった路線である。
それまで、鳥取県における日本交通VS日ノ丸自動車[注 1]間の仲の悪さは鳥取県民の間でも有名だった。同じように鳥取県内を拠点としており、鳥取駅でも鳥取砂丘でもバスターミナルが別々で、それぞれが鳥取砂丘への観光客の奪い合いをしている状態であった。もちろん、狭い地域で対立していてもメリットはさほどないことは両社とも理解はしており、相互の路線を交換するなどの再編も行なってはいたものの、「仲が悪い会社」という印象を拭い去るまでには至っていなかった。
しかし、京浜急行から「キャメル号」運行の話があったことで、両社の関係に変化が生じることになった。「キャメル号」運行後、2社の関係は融和ムードをみせ、「仲が悪い会社」というイメージを払拭した。現在では一般路線バスでも日交と日ノ丸との間で共同運行されているバス路線も設定している。
キャメル号は日ノ丸が京浜急行と企画したものであるが、高速バスのノウハウを持つ日本交通を入れたことが功を奏した。
京浜急行バスは最新型日野・セレガスーパーハイデッカーをメインに三菱ふそう・エアロクィーン等、日本交通は日野新型セレガハイデッカー(米子はスーパーハイデッカーSHDも在籍)等、日ノ丸自動車は日野・セレガGD、日野・セレガハイデッカー等が使用される。いずれも独立3列シートWC付である。
運行開始当初は、3種類のカラーリングが用意されたが、これは各社別のカラーリングではなく、3社合わせて8台の車両に3種類のカラーリングを割り当てた。その後、本路線の運行開始当初に採用されたカラーリングのうち、京浜急行・日ノ丸自動車では1種類を標準色とするようになり、日本交通は自社オリジナルカラーを導入している。
なお、米子線の日本交通の車両の中には、近隣の境港市が水木しげるの出身地であることにちなみ、同氏の作品ゲゲゲの鬼太郎のイラストを描いた「鬼太郎バス」(三菱ふそう・エアロクィーンI)が運行されていたが、2006年度に日野新型セレガSHDに置き換え、さらに2013年には日野新型セレガHDを導入、エアロクィーン鬼太郎バスは07年頃京都交通に譲渡された(写真参照)。
京急車の場合
日ノ丸/日交の場合も概ね京急に準じた設備となる。
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