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ハナ肇とクレージーキャッツのシングル ウィキペディアから
「スーダラ節」(スーダラぶし)は日本の昭和期の代表的な流行歌である。ハナ肇とクレージーキャッツ、とりわけ植木等が爆発的な人気を得るきっかけを作った曲で、作詞は青島幸男、作曲は萩原哲晶による。レコードは1961年8月20日、東芝音楽工業(現:ユニバーサル ミュージック合同会社)から発売された。累計売上は80万枚[1]。
映像外部リンク | |
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植木 等「スーダラ節」ANALOG RECORD MUSIC - 植木等・ハナ肇とクレイジー・キャッツ公式YouTube |
それまでのレコード制作はレコード会社主導だったが、このレコードの原盤は渡辺プロダクションが制作し、東芝音楽工業は販売のみ担当した。芸能プロが初めてマスターテープを制作したレコードでもある。「今で言うインディーズである」(戸井十月)[2]。
元々は「こりゃシャクだった」のB面を埋めるために作られた曲であったが、こちらのほうがヒットしてしまい、後にA面とB面が入れ替えられている[3]。シングル盤のジャケット写真には、当時病気療養中であった石橋エータロー以外の6人が写っている。このジャケットのデザインは1986年の「実年行進曲/新五万節」にも引用され、クレージーのメンバーがオリジナルと同じポーズをとっている。
作曲者の萩原はステージでの植木のキャラクターにあった曲作りのために、まず植木の口癖でもあった「スイスイスーダララッタ~」のフレーズをメロディーにして、植木の承諾を取りつつ、残りの部分を作った。しかし、非常に生真面目な性格の植木は青島が書いた歌詞を見て、歌うことを躊躇したそうだが、浄土真宗の僧侶である父の植木徹誠から「『わかっちゃいるけどやめられない』は人間の矛盾をついた真理で、親鸞の教えに通じる」「必ずヒットするぞ」と励まされた[3][注 1]。
父の言う通り、発売されるや否や「スーダラ節」は大ヒットを記録した(小林信彦は「なぜか名古屋から火がついた」と述べている[5])。しかし植木自身は「こんな歌がヒットするようでは悲しいなぁ」「冗談じゃない」「こんなのがヒットするってことは、俺が考えてる日本と本物の日本は違うものなのか」と思い悩んでいたと言う[6]。
また、大ヒットを受け、1962年には大映(現・角川映画)で『スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ』が製作された[7](「映画」で詳述)。
このほか、CMソングにも起用されている。1984年には朝日麦酒(アサヒビール、現:アサヒグループホールディングス)の「アサヒの生 生とっくり&生つのだる」のCMソングに[要出典]、2007年には松浦亜弥により、ETC普及促進PRの一環としてカバーされた[8]。
1990年、この歌をメインとした、植木等およびクレージーキャッツのヒットメドレー「スーダラ伝説」(編曲:宮川泰)が植木の歌唱で発売され、オリコンチャート最高10位を記録するヒットとなる。植木は歌手としても23年ぶりに紅白歌合戦出場を果たし、『第41回NHK紅白歌合戦』歌手別視聴率で男女1位となる56.6%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)を記録した。
これらの他にも、『サラリーマン清水港』『続サラリーマン清水港』(双方とも1962年/松林宗恵監督)の冒頭、新聞配達人(大沢健三郎)が自転車を漕ぎながらこの歌を歌っている。
その他
この曲の2番は、競馬で大穴を狙うも最終レースまで外れ、ボーナスをスッてしまうという内容の歌詞になっている。
1992年の有馬記念[注 2]終了後、植木が中山競馬場で開かれたミニコンサートでこの曲を披露したところ、競馬ファンがサビの部分を大合唱するまでに盛り上がったという(通常、馬券を買うために競馬場を訪れる競馬ファンが、コンサートのような場内イベントに興味を示すことはあまり無いとされる[16])。
1962年に歌のヒットを受け大映で『スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ』が映画製作され公開された。1962年3月25日公開。カラー・大映スコープ・上映時間69分。
この映画をきっかけに、有給休暇等を除いて毎日、欠勤しないで出勤しているが、社内で仕事をせずに遊んでいる社員を指す『スーダラ社員』という言葉が生まれた。
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