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プレオ(PLEO)は、SUBARU(旧・富士重工業)が1998年から2018年まで製造・販売していた軽自動車。2010年以降はダイハツ・ミラのOEM車となっていた。
スバル・プレオ(初代) RA1/RA2/RV1/RV2型 | |
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前期型(1998年10月 - 2000年10月) | |
中期型(2000年10月 - 2002年10月) | |
後期型(2002年10月 - 2010年4月) | |
概要 | |
販売期間 |
1998年10月 - 2010年6月 (2010年3月末生産終了) |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ |
5ドア軽トールワゴン 5ドア軽セミトールワゴン 5ドア軽ボンネットバン |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
EN07型 658cc SOHC 直4 EN07型 658cc SOHC 直4 ICSチャージャー EN07型 658cc DOHC 直4 ICSチャージャー |
変速機 | 5速MT/7速CVT/i-CVT |
サスペンション | |
前 | L型ロアアーム・ストラット式 |
後 | デュアルリンク・ストラット式独立懸架 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,310mm |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,550mm - 1,625mm |
その他 | |
生産台数 | 58万6879台 |
系譜 | |
先代 | スバル・ヴィヴィオ |
後継 |
乗用モデル:スバル・R2[1] スバル・ステラ[1] 商用モデル:2代目に移行 |
1990年代後半、軽自動車の主流は従来のセダン型からユーティリティ重視のトールワゴンに移行しつつあった。SUBARUもヴィヴィオの後継車をトールワゴンとすることを決定し、1998年10月の軽規格改定と同時に発売されたのがプレオである。この当時、ヒット作となったスズキ・ワゴンRを嚆矢としてすでに各メーカーの主力となる軽トールワゴンが出揃っており(ダイハツ・ムーヴ、ホンダ・ライフ、三菱・ミニカトッポなど)、軽自動車の老舗であるSUBARUは最後発となった。
開発を指揮したのは後に富士重工業の社長になる竹中恭二であった。ヴィヴィオなどと同様、ドライバーズカーとして開発された。
独立したボンネットをもつフォルムと、3代目レガシィツーリングワゴンに似た6ライトのウインドウグラフィックが特徴。企業規模の小ささから他社のように車種を造り分ける余裕がなく、さらにセダン型であったヴィヴィオの後継車という役割も持つため、全高は一般的な軽トールワゴンより低めの1,575 mm(ルーフレール装着車は1,625 mm)となっている[注釈 1]。
スポーティグレードから商用モデルまで幅広いグレードをラインナップし、ツートンのボディカラーも用意されていた。ヘッドライトのバルブ形状はモデルライフを通じてネスタ、ニコットを除く全てのグレードでIH01という特殊な規格であった。
当初、プレオの後継車となる予定であったR2の登場を機にグレード展開を大幅に縮小したが、同車の販売不振を受けて再び拡大。その後、ステラの登場とほぼ同時期に再び縮小し、最末期は商用グレードのみとなっていた。最終的な生産年数は12年間という長期に及んだ。
1999年度「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」特別賞受賞。
初期にはオプションで「エアロ・フィールド・カジュアル・エレガント」という4種類のバージョンが用意されていた。後にヨーロピアン調の「ネスタ」シリーズとスバル・360をモチーフにした「ニコット」を追加。赤帽専用モデルも存在した。
エンジンは全て排気量660cc・直列4気筒のEN07型を採用。SOHC自然吸気エンジン、リッターカー並の動力性能を有するSOHCマイルドチャージエンジン(低圧過給型スーパーチャージャー)、スポーツタイプのSOHCスーパーチャージャーエンジン(高圧過給型スーパーチャージャー)、より高性能なDOHCスーパーチャージャーエンジンの4種類が設定されていた[注釈 2]。
2004年1月の一部改良で一旦は自然吸気エンジンのみになったが、2005年1月にSOHCマイルドチャージエンジンが復活している。しかし、後継車種の「ステラ」の登場に伴い、2006年6月に再びマイルドチャージエンジンは消滅、自然吸気エンジンのみとなる。なお、この間に排出ガス規制の変更に伴い「F」グレードの自然吸気エンジンの触媒が変更され、その結果低回転域でのトルクが低下した。
トランスミッションは、5速MTとCVTがある。スバルはCVTの改良に先鞭をつけ、ECVTを実用化していたこともあって、この時期までの軽バンにCVTを採用していたのはスバルのみであり、レックスコンビ、レックスバン、ヴィヴィオに次ぎ、2009年当時もプレオが唯一であった。また、今までどおりクラス唯一の4輪独立懸架を採用し、全グレードのフロントブレーキにベンチレーテッドディスクブレーキを、「RS」にはリアディスクブレーキを採用。特に「RM」と「RS」はCVTに7速スポーツシフト(擬似的なマニュアルモード)を採用し、走りを意識していた。
下から順に、
特に「RS」は実質的な先代モデルであるヴィヴィオRX-Rの後継車として位置付けられており、車重はボディ強化のためヴィヴィオより100kgほど重い。当初からリアディスクブレーキが標準装備であるが、2001年10月の改良においてボディ、エンジン、足回りに手が加えられ、軽自動車としては究極ともいえる仕様へと変化した[注釈 3]。
2008年にイグニッションキーシリンダーの不具合で、エンジンが始動しにくくなる現象が多発し国交省にリコールの届け出をした。 原因は、キーシリンダー内部の構造が不適切なため、経年劣化により内部機構が変形し、キーの回転角に対するスイッチの回転角が減少することであり、最悪の場合エンジンが全く動作しないこともある。新車購入から11年目までは無償であったが、2021年現在ではRAプレオの生産終了からすでに11年を過ぎているため全て有償となる。どんな車でもイグニッションキーシリンダーは摩耗部品のためいつかは起こりうる現象ではあるが古いプレオでは特にこの不具合が多数報告されており、ドアキーとエンジンキーが別という車両が多かった。
キーをひねった状態で小刻みに手を震わせると始動出来る場合がある。
スバル・プレオ(2代目) L275F/275B/285F/285B型 | |
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プレオ | |
プレオ リア | |
カスタムR 室内 | |
概要 | |
別名 |
ダイハツ・ミラ(7代目) 南アフリカ : ダイハツ・シャレード(6代目) ダイハツ・クオーレ(8代目) |
販売期間 |
セダン5MTモデル・バン5MTモデル: 2010年4月 - 2018年3月 バンATモデル:2010年4月 - 2011年7月 バンCVTモデル:2011年7月 - 2018年3月 セダンCVTモデル・カスタム: 2010年4月 - 2013年2月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ |
3ドア/5ドアハッチバック (軽セダン) 3ドア軽ボンネットバン |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
KF-VE型 660cc 直3 DOHC KF-DET型 660cc 直3 DOHC インタークーラーターボ |
変速機 | 5速MT/4速AT/CVT |
サスペンション | |
前 | ストラット式 |
後 | トーションビーム式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,490mm |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,530 - 1,540mm |
車両重量 | 740 - 880kg |
系譜 | |
先代 |
乗用モデル(セダン):スバル・R2(事実上) 商用モデル(バン):プレオ(初代) |
後継 |
乗用モデル(セダン):プレオ+(初代、ただしMT車を除く。) 商用モデル:サンバーバンに統合[注釈 8] |
バンの製造終了から約1か月のブランクを経て、2ボックスハッチバックセダン/バンとしてフルモデルチェンジ。2代目は2008年4月10日に発表されたトヨタ自動車・ダイハツ工業との業務提携強化の一環として、ダイハツ・ミラをベースにOEM供給を受けたモデルである[注釈 9][注釈 10]。
ミラベースに変わったことで全高が1,530mm(「プレオカスタム」は1,540mm)とさらに低くなり、ほとんどの立体駐車場に収まるサイズとなった。商用車の「プレオバン」に関してはCVT車を廃止する代わりに4AT車を設定し(5MT車は継続設定)、ドア数は3ドアとなった。また、エンジンなどが変更されたことにより、低排出ガス性能や燃費性能が向上された。
ラインナップは「プレオ」・「プレオカスタム」・「プレオバン」の3タイプを用意する。「プレオ」は約2年10か月ぶりの設定となる乗用モデル、「プレオカスタム」はフルモデルチェンジに合わせて新設されたスポーティ系スタイリッシュモデルである。グレード体系は、「プレオ」が「F(ミラ「L」相当[注釈 11])」・「L(同「X」相当)」・「L Limited(同「X"Limited"」相当)」の3グレード、「プレオカスタム」が「R(ミラカスタム「X」相当)」と「RS(同「RS」相当)」の2グレードを設定。
装備は「プレオ」全グレードでチルトステアリング、運転席シートリフター、フロントシートベルト・ショルダーアジャスターが標準となっており、「X"Limited"」以外は「アジャスタブルパック」としてメーカーオプション設定されている「ミラ」と差別化が図られており、「L Limited」以外のグレードは「アジャスタブルパック」装備分の価格(15,750円)が上乗せされている。「プレオカスタム」は装備の追加に加え、オーディオレス仕様が標準[注釈 12]のため「ミラカスタム」に比べ5,250円安く設定されている。
「プレオバン」は先代と同じく「A(ミラバン「TX"Special"」相当)」のみであるが、キーレスエントリー、集中ドアロック、盗難警報装置などを装備した「グレードアップパッケージ」が設定される(ミラバン「TX」にオプションのスモークドガラスとユースフルパックを装着したものと同一仕様となる)。なお、ミラの最上級グレードである「G"SMART DRIVE Package"(2011年7月の一部改良で廃止)」に相当するグレードは設定されない。
デザインは六連星(むつらぼし)のCIマークや車名エンブレムの変更程度で、ベース車からの大きな変更はない[注釈 13]。ボディカラーは「ミラ」専用色の「プラムブラウンクリスタルマイカ」が設定されておらず、4色展開となる[注釈 14]。
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