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アメリカの私立大学 ウィキペディアから
コロンビア大学(コロンビアだいがく、Columbia University、正式名称: Columbia University in the City of New York)は、ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区モーニングサイド・ハイツに本部を置くアメリカの私立大学。各種大学ランキングで常に最上位に位置する全米屈指の名門校で[1][2]、アイビーリーグの1校に数えられている。イギリス植民地時代の1754年にジョージ2世 (イギリス王)の勅許により創立された全米で5番目に古い大学である[3][4]。
Columbia University Columbia University in the City of New York | |
モットー |
汝の光によって我等は光を見る In Lumine Tuo Videbimis Lumen |
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種別 | 私立 |
設立年 | 1754年 |
資金 | 148億ドル(2024年) |
学長 | Katrina A. Armstrong(暫定学長) |
教員数 | 4739人(2023年) |
学生総数 | 35872人(2023年) |
学部生 | 9704人(2023年) |
大学院生 | 26168人(2023年) |
所在地 |
アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク 北緯40度48分27秒 西経73度57分43秒 |
キャンパス |
都市型 面積299エーカー (1.21 km2) |
ノーベル賞受賞者数 | 103 |
スクールカラー | コロンビア・ブルーと白 |
公式サイト |
columbia |
大学名の「コロンビア Columbia」は北米大陸を指す古い名称・雅語(「コロンビア (古名)」)。
米国の大学でも特に学生の国際色が豊かなことで知られ、外国籍の学生比率は33%に達する。これまで34名の元留学生が世界各国で大統領・首相となった。留学生の出身国は延べ144カ国に上り、生存している卒業生は世界189カ国で32万人を数える[3]。創設以来103名のノーベル賞受賞者、7名のアメリカ合衆国建国の父、4名のアメリカ合衆国大統領、10名の合衆国最高裁判所判事、2名の国際連合事務総長、125人のピューリッツァー賞受賞者、33人のアカデミー賞受賞者、23人のオリンピックメダリストを輩出するなど、幅広い分野で米国の教育機関として重要な役割を果たして来た。[5]。
世界のビジネス、メディア、エンターテイメントや交通のハブであるニューヨーク市に立地することのメリットは計り知れず、最大のアドバンテージと言っても過言ではない。世界中から学者、研究者、文化人、芸術家、ビジネスマン、官僚、政治家等が長期・短期を問わず頻繁にキャンパスを訪れ、毎週のようにビジターによる、レクチャー、スピーチ、シンポジウム等のイベントが開催されており、人的交流の頻度・密度は極めて高い。
2024年時点の大学基金総額は148億ドル(約2兆3000億円)にのぼり、全米第3位の規模である[6][7]。
学部・大学院を合わせた学生登録数は約3万6000名[8]。2024年時点の学部合格率は3.9%[9]と全米最難関グループで、1年間の学費(教材費・生活費など含まず)は6万5524ドル(約1千万円)と発表されている[10]。
イギリス王ジョージ2世の憲章勅許により、英国国教会(イングランド国教会)の著名な牧師であったサミュエル・ジョンソンが、1754年に「キングズ・カレッジ」(King's College)として創立した[注釈 1]。
設立当初のキングズ・カレッジのキャンパスはウォール街付近のトリニティ教会敷地内に置かれ[注釈 2]、サミュエル・ジョンソン教授1人と学生8人で開始した[注釈 3]。アメリカ合衆国独立以前に創立されたコロニアル・カレッジ9校のうち、イギリス国王の勅許により設立されたのは、コロンビア大学とウィリアム・アンド・メアリー大学の2校のみである。
1784年州法により「コロンビア・カレッジ」(Columbia College)と改称され、1896年に大学院の設置とともに「コロンビア大学」(Columbia University)となった[11]。
コロンビア大学が最初に大きな成果を挙げたのは理工学分野である。X線写真・FM放送・MPEG2技術等は工学部の研究成果の一例で、核磁気共鳴 の発見や米国初の原子核分裂もコロンビア大学で成功している(1939年)。レーザーやメーザー、MRIの技術も物理学科で開発されており、これまで37人がノーベル物理学賞を受賞した。
医学教育の歴史も古く、米国初の医学博士号は同校メディカル・スクールで授与されている。また政治学科と4年制看護学科が世界で最初に設置されているほか、人類学科は米国初の設置である。
伝統的に地域研究に力を入れており、米国の対外政策にも大きな影響を及ぼしてきた。7つの地域研究所と12の研究センターで全世界を網羅し、地域研究所の数としては全米最多である。アジア地域専門のウェザーヘッド東アジア研究所、その上位機関の国際公共政策大学院、ロシア研究拠点として米国最大規模のハリマン研究所などには世界各地から研究者が集まっている。また、アメリカで唯一日本経済を専門とする日本経済経営研究所がある。
人文学研究では、イディッシュ語を中心とするユダヤ文化研究、映画理論を中心とする表象文化研究などの分野で世界的に著名な研究者を数多く擁する。また、1912年にジョーゼフ・ピューリツァーの寄付により設立されたジャーナリズム大学院は、アイビー・リーグ唯一のジャーナリズム大学院である。ピューリッツァー賞の選考委員会も同校に設置されており、毎年4月にキャンパスで受賞者が発表される[12]。米国5大ネットワーク (放送)を始めとする各種マスメディアの本部がニューヨーク市に集中していることもあり、教員が様々な分野の専門家として取材を受けることが多く、頻繁に各種メディアに登場している。
世界各国で国家元首となった卒業生が多く、毎年9月、国連総会が開催される時期に各国の大統領、首相、外相等をキャンパスに招待したシンポジウム(World Leaders Forum)が開催されている。例えば、日本からは、三木武夫、橋本龍太郎、安倍晋三、等の歴代首相が国連総会に出席した際、同フォーラムのゲストとしてスピーチをしている。一方で伝統的にリベラルな校風でも知られており、1968年に起こった大学紛争(英語版)は、全米で学園紛争が拡大するきっかけとなった。また2024年3月にも、イスラエルのガザ攻撃などを批判して全米の大学で抗議活動が起きた際は、その象徴的な存在として世界中のメディアの注目を集め報道された。(英語版)[13]。
大学のマスコットは獅子。ロゴはイギリスの国章に着想を得ており[14]、1910年頃から使われている。大学のロゴである王冠はキングズ・カレッジ時代から引き継がれた。
校訓は「汝の光によって我等は光を見る」(In Thy light shall we see the light)。旧約聖書・詩編36編9節の一節から取られている。
大学の公式発表によると、1901年から2023年までにノーベル賞を受賞した教員や卒業生は103人にのぼる(en:List of Nobel laureates affiliated with Columbia University)。2000年以降の受賞は以下20人である[5]。また2024年の時点でコロンビア在籍中の教員に、受賞者は10人いる[5]。
また、2010年にノーベル平和賞を受賞した劉暁波は客員研究員として滞在中の受賞だった[15]。このほかアメリカ科学院賞の受賞者が43人、アメリカ芸術科学院賞の受賞者は143人。
人文、芸術分野でも高い評価を受けている。ピュリッツアー賞受賞者は125人にのぼり[16]、女性初のアカデミー監督賞受賞者のキャスリン・ビグローをはじめ、33人がアカデミー賞を受賞している。このほか、芸術分野の著名出身者では、歌手のアート・ガーファンクル、SF作家のアイザック・アシモフ、詩人のアレン・ギンズバーグ、作家のポール・オースター、映画監督ジム・ジャームッシュなどがいる[17]。
早くから北米におけるアジア地域研究の拠点として名高く、数多くの日本研究者を輩出した。1928年には角田柳作により日本文化研究所が設立されており、日本学者のドナルド・キーンは同研究所で教育を受けたのちコロンビア大学で長く教鞭をとって多くの日本研究者を育てた。また、同じく角田の弟子で、日本史家のハーバート・ノーマンは、三笠宮崇仁親王の家庭教師を務めている[18]。
英語圏の古典的日本文化論『菊と刀』(1946年)の著者である文化人類学者ルース・ベネディクトは、コロンビア大学で博士号を取得し、晩年まで教鞭を執った[19]。また1949年の「シャウプ勧告」により戦後日本の税制の基礎を築いたカール・シャウプは、来日時に経済学部の教員を務めていた[20]。
このほか、日本文学研究のエドワード・サイデンステッカー、日本政治論のジェラルド・カーティス、日本近代史のキャロル・グラック、日本経済論のヒュー・パトリックなどが教壇に立って、英語圏における日本研究にきわめて大きな影響を及ぼした。
日本と深い関係を築いてきた歴史から、伝統的に日本からの研究滞在や留学生を数多く受け入れている。1950年代には鈴木大拙が長期滞在し、禅思想の教育、研究を行って、米国における東洋思想の重要な発信拠点となった[21]。日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹も、コロンビア大学助教授在職中の受賞である[22]。フィールズ賞受賞者の広中平祐と森重文も数学科に滞在して研究を行った[23][24]。
こうした傾向は現在でも受け継がれていて、アイビーリーグの中でも日本からの留学生が比較的多いことで知られる。とくにビジネススクールと公共政策大学院は、政界・経済界・中央官庁などから毎年多くの派遣者を受け入れている。[25]
そのほかタレント、政治家などのコロンビア卒業生は「コロンビア大学の人物一覧 ─ 主な日本人の出身者」を参照。
コロンビア大学と同じく英国国教会(イングランド国教会)を源流とする立教大学との関係は古く、立教大学の創設者であるチャニング・ウィリアムズは、1867年(慶応3年)にコロンビア大学から神学博士号が授与されている[26]。ジェームズ・ガーディナーの後任として立教学校(現・立教大学)の校長を務めたテオドシウス・ティングはコロンビア大学で学んだ。
立教学院理事長を務めたジョン・マキムが1898年(明治31年)に創設した青葉女学院では、コロンビア大学の幼児教育専門課程を経た教授陣によって教育が行われ、日本に先端的な幼児教育がもたらされた[27]。
現在では立教大学のほか上智大学などが進学協定を提携しており、様々な分野において学生(卒業生を含む)を受け入れるなど大学院レベルでも交流を持つ[28]。
アメリカを代表する世界的な研究教育拠点のひとつであり、主要な大学ランキングにおいて、法科大学院や公共政策大学院などの専門職大学院教育でも世界トップクラスにあるとみなされてきた。
ただし2022年には提出データの不正が発覚し[29]、米誌USニューズ&ワールド・レポートのランキングでは、同校が前年の2位から18位に転落した[29][30]。(後述「批判・不祥事」の節を参照)。コロンビア大学は、この事件を機に大学ランキングの意義を学内で議論し、ロースクールや医学部などについては以後ランキング参加しないと発表した[31]。2023年分についてはすべての学部のデータを提出しなかった[32]。
こうした措置を経た混乱は続いており、2024年度のUSニュースランキングでは、米国内の総合大学として第12位[33]、THE =タイムズ・ハイアー・エデュケーションによる2024年度の世界大学ランキングでは17位[34]などとなっている。
総合
経営大学院
法科大学院
公共政策大学院
2023年の財政報告によると、上述の136億ドル(約2兆1000億円)の大学基金の投資運用によって4.7%のリターンを得た[43]。
年間予算のうち31%が教員人件費および研究、24%が学生への財政支援に投じられている[43]。また大学が所有する著作権の数は、2023年には世界第37位となった[44]。
コロンビア大学は、学士教育を行う3つのカレッジと大学院教育を行う13のスクールから構成され、全学で114の学科を置く[45]。
研究所(Research institute)ないし研究センターの名称をもつ研究組織を198個置く[51]。このほか、大学に属する主な研究施設に以下の研究所がある。
学部生は、Joint Degree Programにより、両校の学位を同時取得することができる。
学部生は、以下の大学との交換留学制度により、1学期から最長1年まで授業に参加し単位を取得することができる。
オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン、キングス・カレッジ・ロンドン、ウォーリック大学
社会科学高等研究院(EHESS)、パンテオン・ソルボンヌ大学、en:École normale supérieure(ENS)
主要キャンパスは以下3つで、すべてマンハッタン島内ハドソン川沿いにある。2024年10月現在、イスラエルのガザ侵攻に抗議する学生集会(英語版)などで学内が混乱した経緯から、キャンパスへの立ち入りにはすべて事前登録が必要になっており、学外者の来校はきわめて困難になっている[54]。
メインキャンパスの正門はブロードウェイ116丁目に位置する。そこから東西にキャンパスを横切るカレッジ・ウォークと呼ばれる並木道があり、この道を挟んで左右にロウ記念ホールとバトラー図書館(総合図書館)がある。
新古典主義様式のロウ記念ホール (Low Memorial Library) はキャンパスのほぼ中央に位置する巨大なドームで、卒業式や入学生の歓迎イベントもこの前の広場で行われる。このホールの正面に、大学のシンボルの一つアルマ・マーテル像がある。
メインキャンパスから通りをはさんで、ティーチャーズ・カレッジ(教育学部)とバーナード・カレッジが隣接する。大学所有の建物は70を超え、教職員、大学院生及びその家族用に所有するアパートの数は7,800戸に上る[11]。
地下鉄で116丁目駅から1駅の位置にあるマンハッタンヴィル (Manhattanville) は2022年に工事が完了した新しいキャンパスで、主にビジネススクールやアートスクールの教育・研究棟が置かれている[55][56]。
近隣にはグラント将軍の墓や、ゴシック様式のカテドラルとしては世界最大規模である聖ヨハネ大聖堂、さらには、世界最大のカリヨン(組み鐘)で知られるリバーサイド教会などがある。
図書館群全体の規模は米国有数で、22の図書館に1,344万冊、640万枚のマイクロフィルム、2,600万冊の原稿、10万本以上のビデオやDVD、20万件近い公文書等を有している。そのうち50万冊は館内閲覧のみの稀少本として所蔵されている。利用者数は年間300万人[67]。
総合図書館であるバトラー図書館には200万冊超の蔵書をおさめ、館内に設置された書棚の幅は総延長280kmを超す。近年バトラー図書館は近速に電子化が進められ、キャンパス内外からアクセスできる「クリオ (Clio) 」という極めて強力な統合データベースを通じて約700万タイトルの電子書籍と、主要な学術誌の大半をダウンロードできるほか、電子化されていない書籍等はスタッフが電子化・送付するサービス(Scan&Deliver)を行っている[68]。
2006年にノーベル文学賞を受賞したオルハン・パムクは、代表作の一つ『黒い本』をバトラー図書館の閲覧室で執筆している[69]。
またエイヴリー建築芸術図書館 は、同分野で米国最大の規模(所蔵数:40万冊)を誇り、所蔵数100万冊のロースクール図書館は蔵書数で国内2位、特に外国の法律、国際法関連の蔵書が充実している。C・V・スター東アジア図書館は東アジア関係専門の図書館として米国最大規模で、合せて65万冊の日中韓関連文献、4000種類の新聞、雑誌等の定期刊行物をおさめる[62]。
他には生物学図書館、化学図書館、地質学図書館(Lamont–Doherty Earth Observatory)、物理学天文学図書館、数学科学図書館、リーマン社会科学図書館(コロンビア大学国際公共政策大学院)、ワトソン経済経営学図書館(コロンビア・ビジネス・スクール)などがある[70]。
米国でも入学が最難関の大学のひとつで、カレッジでは、2022年は6万374人の志願者に対して合格者2,255人、合格率は3.74%だった[71]。
2018年現在の学費は、医学部をのぞく全学部平均で年間約5万7000ドル(約640万円)。これに加えて家賃・書籍購入など諸経費を合わせた年間の支出総額は約7万4000ドル(約830万円)前後とされている[72]。
こうした学費高騰を背景に、優秀・多様な学生を確保するため学費補助・奨学金などの支援制度が充実している。入学希望者は経済的条件を確認する書類の提出が不要とされるほか[73]、入学者の56%が学費補助を受けており、その多くは学費のほぼ全額が奨学金等でカバーされている[72]。入学者の出身地は全米50州に散らばっており、16%は外国籍、また17%は家族の中で初めて大学に入学する生徒だった[71]。
フルタイムの教職員数は4,414名で、教職員一人当たりの学生数は約7人。全講座の80%で学生数20人以下を維持している。1919年から「コア・カリキュラム」と呼ばれる教養課程を全学生必修としていることが特徴で、文学史・美術史・世界史・自然科学の徹底した講義が行われるほか一部に楽器実習も取り入れられている[74]。
マンハッタンの中心部に位置するため文化・スポーツ施設等へのアクセスが容易なことは、コロンビア大学の大きな特徴である。コロンビア大学の学生・教職員はメトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館(MOMA)など市内主要ミュージアムへ無料で入館できるほか、国連本部や各種報道機関・様々な企業と提携したインターンシップも約1000件を超す[62]。
ジュリアード音楽院など学位交換の提携関係にある機関が多数あるほか、カレッジの3年生を対象としたオックスフォード大学、ケンブリッジ大学への交換留学制度、語学研修を中心とした世界54カ国200機関との海外留学プログラムなどが設けられている[75]。
地方・外国から入学した学部生の多くは大学側が周辺に提供する住宅(Columbia Housing)で暮らす。大学側が運営する食堂(Columbia Dining)があるほか、多くの図書館・ホールにカフェ(Blue Java Coffeeなど)が入る。学用品や教科書の購入には、キャンパス内でバーンズ&ノーブルの公式ブックストア (Columbia Official Bookstore)や、提携する近隣書店 (Book Culture)が利用されている。
卒業生のうち保有資産が3000万ドル(約46億円)を超える富裕層は、2022年の時点で約5500人で、国内の大学としては第4位[76]。世界で最も富裕な400人をリストアップしたフォーブズ誌の「Forbes 400」ランキングには、コロンビアの卒業生が2022年の時点で7人含まれ、米国内の大学としては第7位タイだった[77]。
ヴァーシティ・ショー (The Varsity Show):毎年開催される学生制作のミュージカルショーで、最も伝統のあるサークル(1894年創設)の一つ。リチャード・ロジャース、オスカー・ハマースタイン2世、ロレンツ・ハート、ハーマン・ウォークなどのブロードウェイ・ミュージカルで活躍した著名作曲家、作詞家、劇作家を輩出している[62]。
正規チーム数(31)・同好会チーム数(30)。正規チームはすべて「コロンビア・ライオンズ (Columbia Lions)」の名称を冠する。2006年度に年間のアイビー・リーグ優勝数としては最多記録の5種目を達成した。(フェンシング男女、テニス男子、サッカー女子、ゴルフ女子)
著名なスポーツ選手
アメリカ野球殿堂
上述のとおりコロンビア大学は世界の主要な大学ランキングにおいてつねに上位を占めてきたが、2022年、コロンビア大学の数学科の教授が、学生と教職員数の割合などについてコロンビア大学が不正確なデータを提出していると告発した[79][80]。
コロンビア大学の首脳陣は大筋でこれを認め、この年は米誌USニューズ&ワールド・レポートへ情報を提出しないと表明していたが、同誌はこれを受け入れず、コロンビア大学のランキング順位を前年の総合2位から18位に転落させた[29]。
このデータ不正について、発覚当時コロンビア大学の副学長だったメアリー・ボイス(Mary C. Boyce)は、「事前の報告に不備があったことを深く反省している」と述べた[81]。一方、コロンビア大学のある教授は「そもそも大学を順位付けすることに無理がある」と問題提起している[82]。
2024年4月、イスラエルによるガザ地区攻撃に抗議して学生らが構内でテントを設置、学部長室があるハミルトンホールに許可無く侵入・占拠し大学側にイスラエル軍関連企業との断絶を宣言することなどを求めた[87]。大学は構内での授業を中止し、今学期のすべての授業をバーチャルで行うと発表。さらに大学側は学生らの要求をしりぞけ、テントの設置開始から14日後に武装したニューヨーク市警らによる構内突入を許可した。この突入によってテント設置や学生らの籠城は解散させられたが[88]、結果的に100数十名の逮捕者が出る事態となった[89]。シャフィク学長は「威圧的で嫌がらせのような行為」があったとして、「コロンビア大学とは無関係の人物がキャンパスで、自分たちの目的を追求している」とデモ参加者を批判した[90]。
これに対してデモ主催者側は、大半の参加者がコロンビア学生であり、平穏に行われていた抗議活動を学長が警察の武力で解散させたと強く非難した[89]。また同大学の教職員ら数百人も、学内といっさい協議せず警察の突入を許した学長の対応をきびしく批判し、米国大学教授会として学長を含むコロンビア大学執行部に対して不信任投票を発議した[91]。また理事会メンバーの数人が抗議活動を行う学生らを中傷するメールを理事会に送っていたことが報道され、激しい批判を浴びて辞任している。
これらの責任を取る形で、シャフィクは同年8月14日に退任を発表[92]。同日、医学部教授のカトリナ・アームストロング(Katrina Armstrong [英語版])が暫定学長に就任することが発表された[93]。
コロンビア大学はニューヨーク中心部に位置するという利便性と、敷地内にアイビーリーグらしい重厚な建物が点在するという特徴から、しばしばキャンパス内で映画やTV番組の撮影が行われている[94]。世界的な知名度の高さから、登場人物がコロンビア大学の学生、教員という設定の作品も多い[1]。
キャンパスで撮影が行われた映画・TV番組
登場人物がコロンビア大学に関係する作品
そのほか、キャンパスで撮影された映画の例:
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