柏座

埼玉県上尾市の町丁 ウィキペディアから

柏座

柏座(かしわざ)は、埼玉県上尾市町名。現行行政地名は柏座一丁目〜四丁目[注釈 1]住居表示実施済み[7]郵便番号は362-0075[3]

概要 柏座, 国 ...
柏座
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上尾駅西口
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柏座
柏座の位置
北緯35度58分13.65秒 東経139度34分53.41秒
日本
都道府県 埼玉県
市町村 上尾市
地区 上尾地区
面積
  合計 0.5789[1] km2
人口
(2019年(平成31年)1月1日現在)[2]
  合計 8,248人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
362-0075[3]
市外局番 048(浦和MA[4][5]
ナンバープレート 大宮
座標の場所は上尾市立富士見小学校を示す。
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市の統計などでは上尾地区で分類されている。

地理

埼玉県の中央地域(県央地域)で、上尾市中央部の町域の東部は大宮台地上、西部は鴨川左岸沿いの低地に位置する。 町域の東側を上町宮本町と接し、南側を谷津富士見と接し、西を今泉、北側を弁財春日と接する。北部では緑丘、東部では仲町とも僅かに接する。 町域の東部を高崎線が通り、南部および南端を東西に上尾平方線(市民体育館通り)が通り、町域の西境となる今泉との境を鴨川が流れ、富士見橋が架けられている。全域が市街化区域[8]で主に第一種住居地域第二種住居地域(四丁目は主に第一種低層住居専用地域)に指定され、上尾駅前付近は商業地域で上尾平方線沿線は近隣商業地域となっているが、全体的には住宅地が広がっている。

地内に柏座遺跡(県遺跡番号:14-212[8])や柏座三丁目遺跡(県遺跡番号:14-175)住居跡やピットなどの遺構や土器片・石器の遺物が発掘されている。

地価

住宅地の地価は、2018年平成30年)の公示地価によれば、柏座四丁目7−34の地点で13万5000円/m2となっている[9]

歴史

要約
視点
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旧上尾駅

もとは江戸期より存在した武蔵国足立郡大谷領に属する柏座村であった[10]。谷津村・宮下村・川村・沖之上村・中妻村のうちに飛地を領していた[10]中世期の屋敷である曽我殿屋敷が村内(現在のパーク上尾付近[11])に存在していたと云われている[10][12]。村高は正保年間の『武蔵田園簿』では460余(田168石余、畑282石余、山高10石)[13]、『元禄郷帳』および『天保郷帳』によると325石余であった[10]化政期の戸数は28軒で、村の規模はおよそ東西8余、南北13町余であった[10][12]。 地名については「柏」の字が自然堤防などの傾斜地を意味し、鴨川流域の自然堤防に由来するものと云われている[10][14]1875年(明治8年)の農業産物高は『武蔵国郡村誌』によると米84.4石、陸稲7石、大麦150石、小麦55石、大豆45石、小豆4石、栗27石、30石、蕎麦5石であった[15]

はじめは幕府領1624年寛永元年)より知行旗本柴田氏[10]。なお、検地1661年寛文元年)に実施[12]。また、持添新田を領しており、その検地は1625年(寛永2年)に実施[10][12]正保元禄年間頃に柏座村より谷津村、および柏座村の枝郷である春日谷津村を分村する[10][16]1698年(元禄11年)より上知され再び幕府領(代官支配地)となり、日乗院には10石の寺領が付与されたが[14]、のちに幕府領の一部が旗本春日氏(従五位下春日河内守貞顯)[17]の知行地となる[10][14]

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アリコベールプラザ館
  • 1983年(昭和58年)
  • 1987年(昭和62年)11月22日 - 小敷谷吉田通線の高崎線と交差するアンダーパスが完工する[37][46](供用開始は同年12月1日[47])。
  • 2006年平成18年)1月 - 地内のアリコベールプラザ館に図書館上尾駅前分館が開館する[37]
  • 2007年(平成19年)3月1日 - 「柏座の享保十三年銘庚申塔」が市の登録文化財(有形民俗文化財)に登録される[22]
  • 2009年(平成21年)12月16日 - 柏座の大山灯籠行事が市の登録文化財(無形民俗文化財)に登録される[48]
  • 2010年(平成22年)5月 - 地内のアリコベールプラザ館3階に「市民活動支援センター」が開所する[37]
  • 2020年令和2年)10月1日 - 施設の老朽化のため上尾市コミュニティセンターが閉館され、リニューアル工事に着手する[49]
  • 2021年(令和3年)12月1日 - 上尾市コミュニティセンターのリニューアル工事が完工、上尾市コミュニティセンターが再オープンする[50]。オープンに先立ち、当館の自由見学会や物産の販売会が行なわれた。

存在していた小字

  • 上原かみっぱら[14][51][注釈 6]
  • 上尾裏
  • 飛地
  • [注釈 7]
  • 一本杉

※ 『武蔵国郡村誌』には「新井」の記載があるが、現在の場所を特定できない。また『新編武蔵風土記稿』には「アラヒ」・「橋場」・「堀の内」・「宮カリ」・「駒形」・「的場」の記載がある[12]が未確認である[14]

世帯数と人口

2019年(平成31年)1月1日現在(上尾市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[2]

さらに見る 丁目, 世帯数 ...
丁目世帯数人口
柏座一丁目 1,149世帯 2,341人
柏座二丁目 669世帯 1,483人
柏座三丁目 1,414世帯 3,194人
柏座四丁目 589世帯 1,230人
3,821世帯 8,248人
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小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[52]。高崎線東側となる柏座一丁目1〜4番地は隣接する上町などの学区に準ずる。

さらに見る 丁目, 番地 ...
丁目番地小学校中学校
柏座一丁目1〜4番地上尾市立中央小学校上尾市立上尾中学校
5番地以降上尾市立富士見小学校上尾市立西中学校
柏座二丁目全域
柏座三丁目全域
柏座四丁目全域
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事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[53]。上尾市の町丁・大字別の事業所数としては、大字原市の385事業所に次いで多く、町丁では最も多い。

さらに見る 丁目, 事業所数 ...
丁目事業所数従業員数
柏座一丁目 137事業所 3,980人
柏座二丁目 99事業所 670人
柏座三丁目 33事業所 113人
柏座四丁目 35事業所 465人
304事業所 5,228人
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交通

地区内の東部から北部にかけてJR東日本高崎線が通り、上尾駅が設置されている。

道路

地区内に国道や主要地方道・一般県道は通っていない。都市計画道路富士見ヶ丘中妻線(浅間通り)の延伸が計画されている[8]

  • 上尾平方線[54](市民体育館通り)
  • 小敷谷吉田通線(はなみずき通り) - 最北部で掠める。
  • 西宮下中妻線(並木通り)
  • バス通り[55] - 上尾市コミュニティセンター前の通り。文字通り東武バスの路線が設定されている。
  • 柏座通り[56] - すずらん通りとも。上尾中央総合病院南側の一方通行路。商店街が形成されている。

バス

上尾駅西口駅前より西上尾第一・第二団地方面や川越方面への路線バスが多数運行されている。なおバス乗り場がある西口駅前広場は谷津二丁目に立地する。

東武バスウエスト上尾営業所[57]
地区内は「西柏座」・「春日神社」・「弁財入口」・「柏座下」・「富士見小学校」・「柏座郵便局前」バス停留所が設置されている。
上尾市コミュニティバス「ぐるっとくん[58]
  • 大石桶川線
  • 大石領家北上尾線
  • 平方丸山公園線
  • 平方小敷谷循環
地区内は「西柏座」・「上尾中央総合病院」・「柏座郵便局前」バス停留所が設置されている。

地域

町内会

  • 柏座一丁目町内会[59]
  • 柏座二丁目町内会
  • 柏座三丁目町内会
  • 柏座四丁目町内会
  • パーク上尾自治会
  • フィーリア上尾自治会

祭事

  • 柏座の大山灯籠行事 - 市登録無形民俗文化財[48]。春日神社にて催される。

寺社・史跡

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日乗院
  • 日乗院[60] - 1185年(元暦2年)或いは1504年(永正元年)創建。
  • 高徳寺
  • 春日神社 - 戦国末期創建。平方八枝神社の兼務社[26]
  • 胡桃下稲荷神社 - 柏座1丁目1−28に所在。
  • 柏座遺跡[11]
  • 曽我殿屋敷跡
  • 柏座の享保十三年銘庚申塔[22] - 柏座2丁目6番地に所在。同禅寺の廃寺跡で墓地が残る。

施設

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上尾市コミュニティーセンター

上尾駅前や主要な市道沿いに多数の商業施設が立地する。街区公園は少ない。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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