岡山県倉敷スポーツ公園野球場
岡山県倉敷市にある野球場 ウィキペディアから
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岡山県倉敷スポーツ公園野球場(おかやまけん くらしきスポーツこうえんやきゅうじょう)は、岡山県倉敷市の岡山県倉敷スポーツ公園内にある野球場。愛称は倉敷マスカットスタジアム。施設は岡山県が所有し、県の外郭団体である公益財団法人倉敷スポーツ公園が指定管理者として運営管理を行っている。
倉敷マスカットスタジアム | |
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施設データ | |
所在地 |
岡山県倉敷市中庄3250-1 (岡山県倉敷スポーツ公園内) |
座標 | 北緯34度37分13.30秒 東経133度48分14.55秒 |
開場 | 1995年 |
所有者 | 岡山県 |
管理・運用者 | 倉敷スポーツ公園(指定管理者) |
グラウンド |
内野:クレー舗装 外野:天然芝 ファウルゾーン:人工芝 |
スコアボード | 簡易フリーボード型フルカラーLED |
照明 |
内野スタンド大庇先端上投光器、照明塔:2基 最大照度:投捕間3000ルクス、内野2500ルクス、外野2000ルクス |
設計者 | 日総建 |
使用チーム • 開催試合 | |
JABA岡山大会(毎年4月) 中国六大学リーグ 全国高等学校野球選手権岡山大会 社会人野球日本選手権大会(2010年第1ステージ・中国大会) 東北楽天ゴールデンイーグルスが秋季キャンプ地として使用(2011年 - ) | |
収容人員 | |
30,494人 (内野:20,248席、外野:10,246席) | |
グラウンドデータ | |
球場規模 |
グラウンド面積:15,102m2 両翼:99.5 m、中堅:122 m |
フェンス | 4.4m |
岡山県はかつて岡山市北区にある岡山県野球場を県下のメイン球場として使用していた。しかし老朽化に加え、収容人員が15,000人(公称)にとどまり狭隘化していたことなどから、県は1980年代から新球場の建設構想を持っていた。新球場の建設計画は1980年代後半に具体化し、倉敷市中庄地内で整備が進められ、1995年(平成7年)に完成。
一般公募により、岡山県名産のブドウ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」に因む愛称「マスカットスタジアム」が付与された。開場以来、県下のメイン球場として機能するようになり、高校野球、社会人野球などアマチュア野球公式戦やプロ野球公式戦・オープン戦もマスカットスタジアムでの開催になった。
また、これまで倉敷市の成人式が行われていた倉敷チボリ公園が2008年(平成20年)末をもって閉園されたため、2009年(平成21年)以降は本スタジアムで成人式が行われる。
15,000m2超のグラウンド面積は国内でも最大規模である。特に外野側のファウルゾーンの広さは他に類を見ない。このため守備側には有利で、攻撃側にはやや不利となる。また観客にとっては内野スタンドからフィールドが遠いため「臨場感に欠ける」という意見もある。また、外野席はプロ野球の試合の時だけ開放される。外野席は個別シートが採用されており地方球場でよくあるロングシートでは無い。
スコアボードの左翼側にある時刻を示す時計の隣には、サッカーで使用される45分を計る時計も設置されている。しかし、サッカーでの試合は完成後の1995年(平成7年)にJリーグのエキシビションとして「サンフレッチェ広島vsディナモ・モスクワ(ロシア)」の試合が行われたことがあるのみ。右翼側には表示部が設置されていない空白部があり、ここには大型映像装置の設置を前提にしてスペースを空けてあるものだが、2014年(平成26年)秋から2015年(平成27年)冬の改修実施までの間設置されることはなかった。
2015年(平成27年)春にこのスコアボードがこれまでの電球式からフルカラーLED式のものに改修されており、出場選手氏名の部分を簡易的なフリーボードに改修(この際、中央部分にあったその日の最大3試合分の試合結果の表示を撤去)し、必要に応じて選手紹介の写真や、他球場試合速報、その他のお知らせなどの簡易動画を提供できるとしている[1]。
なお大型ビジョンについては、プロ野球以外では利用見込みが低く費用対効果の観点から今回も設置を見合わせている[2]。
2018年(平成30年)春には、1塁側・3塁側のベンチが、ZOZOマリンスタジアム・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島・ナゴヤドーム・阪神甲子園球場などで採用されている所謂メジャーリーグスタイルのベンチに改修された。
建物内にはピッチング練習場の他に各種運動施設が設けられ、定期的に教室も開かれている。
日付 | 対戦相手 | 観客動員数 | 結果 | 責任投手 | 備考 |
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1995年5月16日 | ヤクルト | 23,000人 | 〇3-2 | 藪 | 当球場初のプロ野球公式戦 |
1996年5月6日 | 中日 | 18,000人 | ●1-3 | 竹内 | |
1998年5月26日 | 中日 | 25,000人 | 〇2-0 | 川尻 | ノーヒットノーラン |
1999年8月3日 | 中日 | 25,000人 | ●0-2 | 中込 | |
2000年6月30日 | 横浜 | 23,000人 | 〇7-4 | 中込 | |
2001年6月12日 | 中日 | 16,000人 | 〇3-2 | 伊藤 | |
2002年5月28日 | 横浜 | 24,000人 | ●4-6 | 藪 | |
2003年6月3日 | 中日 | 30,000人 | 〇10-5 | 井川 | |
2004年5月7日 | 中日 | 25,000人 | ●3-4 | 福原 | |
2005年5月24日 | オリックス | 21,435人 | ●2-4 | 杉山 | |
2006年5月16日 | 日本ハム | 21,435人 | 〇3x-2 | 久保田 | |
2007年7月3日 | ヤクルト | 19,010人 | 〇2x-1 | 橋本健 | |
2008年7月15日 | ヤクルト | 26,112人 | ●0-6 | 岩田 | |
2009年4月28日 | 横浜 | 19,163人 | 〇8-4 | 江草 | |
2010年7月6日 | ヤクルト | 24,546人 | 〇6-1 | スタンリッジ | |
2011年7月1日 | 横浜 | 28,249人 | 〇10-1 | 岩田 | 開場15周年 |
2012年8月23日 | 中日 | 28,045人 | 〇6-3 | 岩田 | 岡山夏の虎祭り! |
2013年6月5日 | 西武 | 29,103人 | 〇3x-2 | 安藤 | |
2014年7月1日 | ヤクルト | 30,035人 | 〇12-6 | 藤浪 | |
2015年7月7日 | 中日 | 30,068人 | ●0-3 | 岩田 | |
2016年4月21日 | ヤクルト | 中止 | 雨天のため | ||
2017年7月11日 | 中日 | 30,185人 | 〇10-1 | メッセンジャー | |
2018年5月22日 | ヤクルト | 29,324人 | 〇8-3 | メッセンジャー | |
2019年6月18日 | 楽天 | 29,534人 | ●3-5 | 守屋 | |
2020年4月28日 | DeNA | 中止 | 新型コロナウイルスの影響による開幕延期のため | ||
2023年7月11日 | DeNA | 30,268人 | ○7-2 | 青柳 | |
2024年6月25日 | 中日 | 30,417人 | ●0-1 | 才木 |
日付 | 対戦相手 | 観客動員数 | 結果 | 責任投手 | 備考 |
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2012年3月10日 | ロッテ | 7,154人 | ○3-1 | 下柳 | |
2012年3月11日 | 日本ハム | 9,445人 | ●1-3 | 小山 | |
2013年3月7日 | 西武 | 3,855人 | ○2-1 | 加藤大 | |
2013年3月9日 | ヤクルト | 7,188人 | ○7-1 | 菊池 | |
2013年3月10日 | 中日 | 6,520人 | ○4-2 | 則本 | |
2014年3月4日 | ロッテ | 5,434人 | ○2-1 | 金刃 | |
2014年3月5日 | ロッテ | 4,250人 | ○5-2 | 松井裕 | |
2014年3月7日 | 西武 | 7,012人 | ○3-2 | 美馬 | |
2014年3月8日 | 中日 | 10,837人 | ○1-0 | 則本 | |
2014年3月9日 | 中日 | 11,677人 | ○4-3 | ファルケンボーグ | |
2015年3月6日 | ヤクルト | 5,112人 | ●2-4 | レイ | |
2015年3月7日 | 中日 | 中止 | 雨天のため | ||
2015年3月8日 | 中日 | 16,325人 | ●3-6 | 入野 | |
2016年3月4日 | 西武 | 5,445人 | ○11-2 | 則本 | |
2016年3月5日 | ソフトバンク | 18,150人 | ●0-2 | 濱矢 | |
2016年3月6日 | ソフトバンク | 17,347人 | ●1-5 | 森 | |
2017年3月7日 | ロッテ | 3,159人 | ●2-5 | 辛島 | |
2017年3月8日 | ヤクルト | 3,369人 | △4-4 | 9回 | |
2017年3月9日 | ヤクルト | 3,388人 | ●4-7 | 岸 | |
2018年3月9日 | 西武 | 4,103人 | ●3-6 | 美馬 | |
2018年3月10日 | 西武 | 11,037人 | ○4-2 | 小野 | |
2018年3月11日 | 中日 | 16,186人 | ○3-0 | 岸 | |
2019年3月8日 | 阪神 | 10,766人 | ○7-1 | 岸 | |
2019年3月9日 | 西武 | 11,971人 | ●5-8 | 美馬 | |
2019年3月10日 | 西武 | 中止 | 雨天のため | ||
2024年3月1日 | 広島 | 6,477人 | ●2-4 | 鈴木翔 | |
2024年3月2日 | 広島 | 13,198人 | 〇3-1 | 渡辺翔 | 降雪のため6分間の試合中断 |
2024年3月3日 | 広島 | 16,886人 | ●2-3 | 宮森 |
2015年にはフレッシュオールスターゲーム(7月16日、予備日・同17日)の開催が予定されていたが、台風11号の直撃にあい、当日・予備日ともに天候の回復が見込めなかったため、大会史上初となる開催完全中止となった。その後、同年12月14日、翌2016年のフレッシュオールスターゲームも当球場で開催することが発表され、試合は7月14日に行われた[4][5]。
中日、阪神、楽天の監督を歴任した星野仙一は倉敷市の出身であり、この縁から以前は中日が倉敷スポーツ公園内でオールスター期間中のミニキャンプや秋季キャンプを実施していた。
続いて、星野が阪神監督に就任した2002年(平成14年)から阪神が秋季キャンプを行っていた[注釈 3]。尚、2007年からは安芸で行われている。
2011年からは楽天が秋季キャンプを行っており、星野退任後も継続されている。
近年、当球場ではプロ野球の開催試合数が減少していることから、地元行政や企業などが中心となって2005年(平成17年)夏に「岡山にプロ野球を誘致する会」が発足。プロ12球団に対してオープン戦・公式戦の開催誘致を呼びかけ、翌年は一時的に増加したが、その後再び減少傾向になっている。
その他に、ブルーウェーブ時代に当球場で年1試合公式戦を行っていたオリックス・バファローズ(または読売ジャイアンツ)に対し公式戦を年数試合開催するよう要望する動きや、隣の香川県に本拠地を置く四国アイランドリーグplusに属する香川オリーブガイナーズ、隣の兵庫県に本拠地を置く日本女子プロ野球機構に属する兵庫スイングスマイリーズに対し年間数試合のホームゲーム開催を要請する構想もある。
また、2008年(平成20年)に「チーム岡山球団設立推進委員会」が発足。アイランドリーグへの加盟を目指す新球団結成に動いており[6]、実現すれば当球場が本拠地となる可能性もある。岡山球団のリーグへの加盟は当初2009年とされていたが、その後順延が続いており、2009年当時は2010年に「準備室開設段階球団」として球団組織をリーグに参加させ、2011年以降にリーグ戦に参加する構想だったものの、これも現在は具体化していない。
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