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日本の小説 ウィキペディアから
『ロードス島戦記』(ロードスとうせんき、英語: Record of Lodoss War)は、安田均(原案)・水野良(著)による日本のライトノベル。
ロードス島戦記 | |
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ジャンル | ファンタジー[1] |
小説:ロードス島戦記 | |
原作・原案など | 安田均(テーブルトークRPG) |
著者 | 水野良 |
イラスト | 出渕裕 |
出版社 | 角川書店 |
レーベル | 角川文庫 →角川スニーカー文庫 |
刊行期間 | 1988年4月10日 - 1993年3月27日 |
巻数 | 全7巻 |
小説:ハイエルフの森 ディードリット物語 | |
著者 | 水野良 |
イラスト | 出渕裕 |
出版社 | 角川書店 |
レーベル | 角川スニーカー文庫 |
発売日 | 1995年2月28日 |
巻数 | 全1巻 |
小説:黒衣の騎士 | |
著者 | 水野良 |
イラスト | 新書版:出渕裕 文庫版:夏元雅人 |
出版社 | 角川書店 |
レーベル | 新書版:カドカワノベルス 文庫版:角川スニーカー文庫 |
発売日 | 新書版:1995年7月27日 文庫版:1998年9月25日 |
巻数 | 全1巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル |
ポータル | 文学 |
1986年からグループSNEによるテーブルトークRPG(TRPG)『Dungeons & Dragons』の誌上リプレイとしてパソコン雑誌『コンプティーク』に掲載された。出渕裕が描いたエルフをはじめとするイラストが人気を集めた[2]こともあって、連載が進むに従い世界観やストーリー及びキャラクターへの人気が高まり、キャラクターを替えて第3部まで続く好評企画となった。
1988年、リプレイのDMである水野良による小説が角川文庫(1989年以降は角川スニーカー文庫)から刊行されて以降、多岐にわたるメディアミックス作品が発売されている。1991年にOVAにてアニメ化、翌1992年にハドソンより家庭用ゲームソフトも発売。1998年にはテレビ東京からテレビアニメシリーズが放送された。
リプレイや小説の他にもコミック、コンピューターゲームなど様々な媒体で発表され、2013年には『ロードス島戦記生誕25周年』を記念して、豪華単行本が発行された。小説は角川スニーカー文庫の名を世に広める立役者となり[3]、ライトノベルからはじまるメディアミックスの草分けとなった[4]。
なお舞台となる「ロードス島」と同名の島(ラテン文字表記ではRódos)がエーゲ海に実在するが、本作品との関連性はない[注 1]。
前日譚に『ロードス島伝説』、続編に『新ロードス島戦記』があり、2019年8月1日には更なる続編『ロードス島戦記 誓約の宝冠』が発行された[5]。
「呪われた島」ロードスを舞台に、英雄たちの興亡と冒険を描いたファンタジー物語である。
作品として最初に公表されたものは、1986年にパソコン雑誌『コンプティーク』に掲載されたテーブルトークRPG(TRPG)の紹介記事である。このグループSNEによる『Dungeons & Dragons』の誌上リプレイは、連載が進むに従い世界観やストーリー及びキャラクターへの人気が高まり、結果連載はキャラクターを替えて第3部まで続く好評企画となった。もともとロードス島とはグループSNEが『D&D』に限らずさまざまなテーブルトークRPGでキャンペーン・ゲームをするために用意した舞台で、オリジナルルールのほか、『ルーンクエスト』や『ドラゴンクエスト』[注 2]でプレイされたこともあった[6]。
リプレイ第1部と第2部は『Dungeons & Dragons』を使用していたが、版権上の問題が発生したため、第3部からはグループSNEオリジナルのTRPGルール[注 3]によってプレイされている。この関係上、第1部と第2部の連載は単行本化されておらず、後にオリジナルルールで再プレイしたものがリプレイ本として発売されている。
リプレイの「DM(第3部ではGM)」であった水野良は1988年、このリプレイを基にした小説第1作『灰色の魔女』を刊行。以降、本シリーズと『ロードス島伝説』及び『新ロードス島戦記』を合わせた小説シリーズの累計発行部数は2005年に1000万部を超えるベストセラーとなっている[7]。
その後コンピューターゲームやアニメーションでも発表され、多くのメディアでファンに親しまれる作品となっている。また後に、背景世界であるフォーセリアを舞台にした『ソード・ワールドRPG』などの数々の派生作品も展開されている。
日本国産ファンタジー作品として一定の成功を収め、またブームを一過性のものに終わらせず固定したファン層も確保し、その地位を不動のものにした。また、このジャンルの作品としてはほぼ初の(テーブルトークRPGを元にした作品としては間違いなく初の)大規模なメディアミックス展開を実施し、一定の成果を上げた作品となり、メディアミックス作品を含めて英語やフランス語、中国語などにも翻訳される。2008年にはアニマックスのアニメソングイベントで同作品のOP曲を歌って受賞した外国人も現れている。本作の魅力の一つであるビジュアル面は、出渕裕が担当した。出渕の誤解によりディードリットに採用されたエルフの「ロバのような長い耳」の描写は本シリーズの人気と相まって、日本のファンタジー作品における「エルフと言えば、長い耳」というイメージが定着した。水野も小説シリーズの中で「風切羽のような耳」という表現を用いている。
暗黒皇帝ベルドに率いられたマーモ帝国軍と、至高神ファリス[注 4]を奉じる神聖王国ヴァリスを中心とする国々との戦い(英雄戦争)を背景として進む。
アラニア王国出身の若き戦士パーンは、亡き父と同じ騎士になる夢を求めて5人の仲間と共に冒険の旅に出た。その途中、英雄戦争の狭間で暗躍する「灰色の魔女」カーラの陰謀の一環であるフィアンナ姫誘拐事件に巻き込まれるも、フィアンナ姫の救出に成功し、自らの進むべき道を求めヴァリス王国に向かう。
そしてマーモ帝国とヴァリス王国の緊張が高まる中、カーラの思想がロードス島の平和と相容れないものであると悟ったパーンらは、六英雄の一人である大賢者ウォートに助力を求め、遂にカーラの居場所を突き止め魔女に挑む[注 5]。
首都アラン、王城はストーン・ウェブ。ロードス島北東部に位置する。建国から400年以上と現存するロードス国家中では最古の歴史を誇り、千年王国(ミレニアム)と称せられる大国。
北西部でヴァリスとフレイム、南部でカノンと国境を接し、北部にマーファ大神殿やドワーフの「鉄の王国」がある。南西部国境には、近年まで通行不可能だった「帰らずの森」が広がっている。
精強な鉄網騎士団を擁し、更に騎士団以上と噂されるレンジャーで構成された遊撃隊と銀蹄騎士団と呼ばれる魔法戦士隊(魔法戦士はアラニア独自の特別な騎士。モスでいう所の竜騎士のようなもの)の二大部隊を有する軍事大国でもある。
ロードス島唯一の魔術師ギルドである「賢者の学院」があり、安定した国情を背景に古くから古代語魔法の研究が盛んであったが、英雄戦争時の混乱の中、学院から破門されたのを逆恨みしたバグナードの報復によって滅ぼされてしまった。
魔神戦争では神出鬼没の魔神に対して無為無策に終始し、逆に民衆を守るためにマーファ神官を中核に自然発生した自衛団と感情的に対立、大国ならではの腐敗の深刻さを露呈した。
英雄戦争時では当初旧カノン国境を閉鎖して対マーモ包囲網の一角を担い、ノービス伯アモスンを援軍としてヴァリスに派遣した(ノービスはアラニア第二の都市、北西部の中心でヴァリス・フレイム方面への交通の要衝)。しかし国王カドモス七世の実弟・ラスター公爵がマーモに唆されて野心に目覚め、兄王を暗殺したことで状況は急変。王都を中心に南部を支配して国王を僭称するラスターと、急遽ヴァリスからノービスへ戻ったアモスンの間で泥沼の後継者争いが勃発したことで英雄戦争どころではなくなり、長きにわたる内戦状態となる。
英雄戦争が一応の結末を迎えた後もアラニアでは内戦が続き、パーンの出身地ザクソン村を中心とする北部地域では両勢力から距離を置いた半独立的な自治組織が形成された。この自治運動には、この頃「北の賢者」と呼ばれるようになっていたスレインや、セシルなどスレインの弟子たちが関与していた。
邪神戦争時には、ラスターがアモスンを討ったことで内戦に勝利し、一旦は国内を統一した。しかしアモスンの遺児・ロベスがフレイムへ亡命し、自らを大義名分とするアラニア侵攻をフレイム国王カシューに要請した。カシューもアラニア経由での旧カノン領およびマーモ侵攻を目指したため利害が一致し、アラニアとフレイムの全面戦争が勃発した。長年内戦が続いていたアラニア軍は練度が高く、大規模な戦いが10年ほど絶えていたフレイム軍に大きな打撃を与えたが、フレーベ、ウォートという英雄たちがフレイム軍に加勢したこともあってアラニア軍は敗北。ラスターは国王殺しの罪で処刑され、ロベスII世が即位した。
国家への帰属意識が薄れていたザクソン自治領も、もともとアラニア貴族の血筋であったセシルが叙爵し、ザクソン伯爵領として併合された。しかし後にセシルは王都アランで不可解な死を遂げ、以降50年以上に亘ってザクソンを始めとする北部アラニアは新領主を拒否し、再び完全な自治状態になる[8]。
王都ロイド。至高神ファリスを奉じる神聖王国で、国民の大半がファリス信者である。南部でカノン、東部でアラニア、北部でフレイム、西部でモスに接しており、文字通りロードス島の中心に位置している強国。
君主制ではあるが世襲は否定し、代々の国王は聖騎士団から選ばれることが慣例となっており、選出する際も過去に王を輩出していない血統が好まれる。「正義と秩序」の名の下に聖騎士団とファリス教団による果断な(ある意味では独善的な)政策を取ることが多い。魔神戦争時には当時のワーレン王が狂気と病に倒れ、後継者が決まらない王不在という異常事態であり、ついに聖騎士団もファリス教団も有効な対策を取り得なかった。魔神戦争後は「六英雄」の一人で、聖騎士団を抜けて単独で「百の勇者」に加わった「白き騎士」ファーンが即位した。
英雄戦争では「英雄王」ファーンを戴き、対マーモ連合の盟主として「暗黒皇帝」ベルドのロードス島統一の前に立ちはだかる。最終決戦で辛くも勝利するが、ファーン王の戦死をはじめ国が傾くほどの大打撃を蒙った。
その後を継いだエト王は、例外的に神官出身であるため「神官王」と呼ばれ、その治世下で国力の回復と旧領奪還に専念する。邪神戦争にも参戦したが、往年の国力にはまだ及ばず、また穏健なエト王の性格もあって、フレイム主導の戦いに加勢する形となる。
宿敵であるロードス最大の勢力ファラリス教団との戦いとなったマーモ島での最終決戦では、暗黒神降臨などの苛烈な反撃に遭い、聖騎士団の2/3と民兵の半数を失う大きな被害を受ける。また、最高司祭ショーデルによる暗黒神降臨の場に居合わせて石化を免れたのは、ファリスの強い加護に守られたエト王ただ一人であった。
終末戦争後にエト王は退位して聖職に専念し、代わってウィントンが国王に即位した[9]。
首都ブレード、王城はアーク・ロード。英雄戦争の4年前にロードス島北部の砂漠地帯に建国された新興国。古代魔法王国時代から長年に渡って「風の部族」と「炎の部族」の二大遊牧民が対立を続けていた一帯で、フレイム王国は風の部族の支持を受けた傭兵出身のカシューが建国した。
英雄戦争には隣国ヴァリスからの要請に応じて参戦し、両雄の一騎討ちのあと勝ち残ったベルドをカシュー王が討ち果たすなど活躍を示した。その後は敵対していた炎の部族を取り込み国内を統一、更にカノンやヴァリスからの難民流入で混乱していた南部の都市国家ローランやマーニーを吸収し、急速に国内の社会基盤を強化していった。また肥沃な未開地「火竜の狩猟場」への入植に成功し、マーモ帝国のロードス本島侵攻以降、統治能力が低下していた自由貿易都市ライデンを保護下に加え、戦乱で疲弊した他国から強国として認知されるに至る。
しかも国土の大半を占めていた砂漠地帯は「炎の魔神事件」で精霊力が正常化したため徐々にかつての肥沃な土壌に戻りつつあり、難民入植地「火竜の狩猟場」の発展と合わせて国力の向上は尚も続いている。一方で砂漠の緑化が進むにつれ、水害が多発するようになり、治水が新たな課題になっている。当初は王都の中心にあった王城アーク・ロードも、基礎が川に侵蝕されるようになったことで、西端の丘へと移転した[10]。また、同様に砂漠の縮小に伴い、アラニアとの間に国境問題が発生している[11]。
果断で聡明なカシュー王の統治の下でロードス諸国の指導的立場を確立、邪神戦争では積極的に邪神阻止に動き、マーモ寄りのアラニアを突破してルードの街に向かう策を立てるも、長期の内戦により歴戦の騎士・戦士の揃ったアラニア軍に苦戦を強いられる。カシュー王の奮戦とウォートやフレーベの助勢で辛くもアラニアを下すも、長らく平和な時代を享受していたフレイム軍の被害は予想を遥かに越える物だった。
マーモ本島では各国の軍に先駆けて先陣を切る。闇の森での戦いでは召喚された「炎の精霊王」エフリートにより「砂漠の鷹」騎士団フォザル隊が全滅するなど、多大な犠牲を払いつつも、邪神戦争に勝利する。邪神戦争後、暗黒の島マーモを飛び地のフレイム領マーモ公国として統治し正常化に取り組むが、カーディス教団の襲撃によりマーモ公国は滅亡する。公国の残党やロードスの騎士パーン率いる義勇軍によってカーディス教団は駆逐されるが、フレイム領としての体制維持は不可能と認めざるを得ず、王族は同一民族でありながらマーモ王国を独立させることになる。
統一国家ではなく、所属各国の国王の中から選帝会議で公王が選ばれ諸国家を代表する形式の公国(公国とは一般に、王国の中で高い自治権を持つ貴族領 = 王国より下位を意味し、後述のマーモ公国がこちらの意味での「公国」だが、モスにおいては逆に王国の集合体 = 王国より上位が「公国」である)。ロードス島南西部を占める山岳地帯にハイランドやハーケーン、ヴェノンなど大小の国家が割拠し、各国の国王は「太守」とも呼ばれる。滅亡した南のドワーフ国「石の王国」は、モス地方南東部にある山岳地帯に存在していたが、モス公国には含まれない。
古くから諸国間の小競り合いが頻繁に起き、戦いが絶えない事から戦神マイリーの信徒が多いのが特徴で、“戦神の王国”とも言われる。他に、竜が多く棲むことから“竜の王国”とも言われる。
現在のモス公国は約250年前に、当時のライデン王国の脅威に対抗して結ばれた対外相互防衛協定とも言うべき「竜の盟約」に基づいて誕生。加盟国は竜に因んだ二つ名を持つ。モス外部からの侵略に対してはモス公王を中心に堅い連合体を形成して対抗し、その連合騎士団を相手にモス侵略に成功した国家は未だない。しかし国内での行動では「竜の盟約」は効力を持たず、利害関係による足並みの乱れが起こり易い傾向にある。実際に英雄戦争時にはマーモ帝国の工作によって、対マーモ連合軍から脱落している。
魔神戦争までには国家の淘汰が進んでおり、北部のハイランド、南部のハーケーン、南東のヴェノンなど少数の有力国による寡頭体制と言って良い状態になっていた。魔神との戦いの中でモス統一への機運が盛り上がるが、竜騎士ナシェルの失踪により統一は成らなかった。英雄戦争後はマーモから「炎の巨人」を与えられたヴェノンがハイランドを除く国々を制圧し、モス統一に王手をかける。その後「炎の巨人」を倒したハイランドの反撃が始まり、邪神戦争後半にハイランドが初めて実質的な国家統一を成し遂げる。
同名の首都カノンにある王城はシャイニング・ヒル、ロードス島南東に位置し、北部でヴァリス・アラニアと国境を接する。西部には海を挟んでモス地方があり、南部沖合いに暗黒の島マーモがある。
アラニアの王家とは縁戚関係であり、またアラニアに次ぐ歴史を誇る。伝統的に武力より文化を重んじる国柄であったが、新興マーモ帝国の急襲の前に脆くも崩壊する。
英雄戦争後もマーモ帝国による圧政が続いたが、出奔していた王族唯一の生き残り、第三王子レオナーによる「カノン自由軍」の活躍で解放された。しかし貴族・騎士達にマーモ帝国へ服属したもの、マーモの支配に抵抗したもの、カノン自由軍から新たに叙爵・叙勲されたものなどが混在するようになったことや、一度国が滅んだため王の権威が揺らいだことなどから、有力貴族の発言力が強く朝廷内の統一を欠く状態が続いている[12]。
ロードス島の南部に位置する島、もしくは島を領土とする国家。アレクラスト大陸からは「呪われた島」と呼ばれるロードス島においても、格段に闇の力が強く「暗黒の島」と呼ばれる。ロードス本島との交易や人の交流は断続的に続けられており、完全に孤立した島という訳ではなく、北部にある港町サルバドがロードス本島との海の玄関口となっている。闇に属する生物などが多く棲息している。作者の水野によると、マーモ島の面積は愛媛県程度[13]であるとのこと。
神話の時代、邪神カーディスの呪いを最小限に食い止めるため、大地母神マーファによりロードス島本島から切り離されたとされる。その為か沿岸部は切り立った崖が多い。中央部にあるマーモ王城地下の大空洞には石化したカーディスの亡骸であるといわれる巨大なカーディス像が存在している。南部は「闇の森」と呼ばれる原生林が広がる。闇の森にはダークエルフ、蛮族、妖魔、魔獣が棲息しているが、それ以外の場所にも様々な魔獣や妖魔が棲息する。また暗黒神ファラリス大神殿の地下には黒翼の邪竜ナースが眠っていて、長い休眠期と短い活動期のスパンで、ときおりマーモの住人を襲撃していた。このような土地であるため、追われる身になったものや流刑になって来る悪人も多く、邪悪でなければ生き抜くことができない土地柄になっていた。
街に住む人間達、闇の森の蛮族、闇の森のダークエルフ、その他にも多数の闇の眷属、などの大小の諸勢力が割拠しており、統一国家が誕生することも歴史上に幾度かあったが、そのほとんどが極めて短命のうちに滅亡している。約500年前に勢力をふるった蛮族のカーディス教団がカーディスの亡骸がある地下カーディス神殿の上に増築した砦が、約200年前にマーモを統一したブルネイ王国によって城へと改築されたことでコンクァラー城(王城コンクァラーとも)と命名され、ブルネイ王国滅亡以降も支配者が変わるたびにコンクァラー城はより強固な城へと改築されていった。後に帝都となる城塞都市ペルセイ、通称ダークタウン(ベルドが治めた際に大改築が行われ、都市としての体裁を持った)と港湾都市サルバド(通称シャドーシティ)の二大都市が蛮族以外の人間の中心的な活動地になっている(マーモ島で都市として機能しているのはこの二つだけ)。ベルド率いるマーモ帝国による統一の前は、暗黒神ファラリス教団や暗殺者を擁する盗賊ギルド、武装商船団、多数の奴隷を支配する大地主などの有力者で構成された評議会が人間の領域の支配者になっていた。
魔神戦争後、六英雄の一人「赤髪の傭兵」ベルドがマーモ帝国を建国し、短期間で極めて強固な支配体制を構築することに成功する。ベルド亡き後は、アシュラム(暗黒騎士団団長)、バグナード(主席宮廷魔術師)、ショーデル(ファラリス教団最高司祭)、ルゼーブ(ダークエルフ族長)の有力者4名による評議会が統治した。またこの頃に眠っていた邪竜ナースが再び活動期に入って暴れ回ったが、評議会メンバーの活躍により邪竜ナースを服従させ以降の被害を収めている。
邪神戦争によりマーモ帝国は滅亡してフレイム王国の領土となり、フレイムの将軍にしてカシューの腹心であるシャダムが太守に就任する。この時、王城コンクァラーはウィンドレスト、帝都ペルセイはウィンディスに改称され、王城の地下はマーファ神殿へ改装された。後にフレイム領マーモ公国となり、スパークが公王に即位するが、カーディス教団の蜂起によってスパークは行方不明になり、王城が占拠され国家体制が崩壊する。スパークが帰還しカーディス教団を駆逐した後、ロードス諸国の承認を得て独立国マーモ王国となる。「王国の法に従う限りは妖魔も邪神信者も国民として認める」という他国にはない政策を採っており[注 6]、諸国から邪悪との烙印を捺され常に非難されているが、これらの邪悪な存在が国外へ流出するなどの事態は起こしておらず、国内においても厳格な統治を継続している。
これらの国家・地域の他にも、いくつかの独立した集落が存在している。
『コンプティーク』で1986年9月号から連載されたリプレイの第1部と第2部においてはまだ独自システムは無く、「D&D誌上ライブ」と題して『D&D』を紹介する目的を持ってクラシックD&Dに独自の世界観を乗せた形になっていた。
日本のTRPGブームの立役者ではあったが、長らく単行本化されなかった。理由は「雑誌の記事なら問題無いが、単行本という商品として売り出すなら使用料をD&Dの版権元に払わなくてはならない為」と後に『コンプティーク』に書かれている。そのため、下記の『ロードス島戦記コンパニオン』が作られる事となり、第一部、第二部はそのルールを使って再プレイしたものを単行本化するという回り道になった。
『ウォーロック』日本版14号(1988年2月)に「トンネルズ&トロールズ・ウィズ・ロードスアイランド」と題して、『T&T』を用いてロードス島を舞台にプレイできるよう設定やシナリオサンプル、リプレイなどが掲載された。リプレイは『RPGリプレイ ロードス島戦記 II』の巻末にも収録された。
『ロードス島戦記』のオリジナルRPGシステムとしては最初の作品。パソコン用のコンピューターゲーム版のシステムをTRPG用にアレンジした物で、リプレイ連載第2部まで使用されていた『D&D』の影響を強く受けながらも独自の行為判定システムを採用している。
『ロードス島戦記コンパニオン』の特徴的なシステムとして集中力がある。これは、ゲーム中の行為判定に際し、通常の能力を使った判定とは別に、集中力を基準とした再判定を行えるというルール(ただし、この再判定を行える回数は有限であるため、使いどころを選ぶ必要がある)。これは、英雄候補たるプレイヤーキャラクターの才能や天運を表現したヒーローポイント的なものである。
『コンパニオン』を基礎に、「特技」や「転職」によって多様なキャラクターを表現できるよう構成されたシステム。よりレベルが高い者から特訓を受けることでレベルアップ可能。しかし、「魔法戦士に転職すると、独自の魔法戦士魔法が使える」など、このシステムにしか記述がなく、他のシステムや小説版とは異なるデータが幾つか存在する。
『ロードス島戦記コンパニオン』とのもうひとつの相違点は、このシステムが最初に発売された時点で『ロードス島伝説』の小説展開が始まっていたことである。このため、魔神戦争時代を扱っていたこのシステム版のリプレイ単行本は「ロードス島伝説」のタイトルを冠して刊行された。ロードス島伝説の作品リストも参照。
2018年、ロードス島戦記30周年を記念して作られた新装版。『コンパニオン』及び『ロードス島RPG』を元にアップデートが加わっている。
本来は『ロードス島戦記』とは独立して展開されてきたシステムだったが、『ロードス島ワールドガイド』の発売によって、『ロードス島戦記』をソードワールドRPGへ統合することが可能になった。このとき追加されたルールとして、ソードワールドのシステムから逸脱したロードス島の英雄たちの活躍を合理的に再現できる超英雄ポイントのルールがある。超英雄ポイントを持つものは10レベルが上限である通常の英雄や英雄候補を超えた資質を持つ存在として、超英雄や超10レベルキャラクターと呼ばれる。
超英雄ポイントを使えば行為判定のやり直しができるほか、自分のレベル以上の魔法の使用、遺失魔法の既知化、上位精霊との盟約、抵抗判定の自動成功、などが行える。また、関連するレベルが上限レベルであるレベル10以上なら、成功判定の自動成功、神が身に降臨した際の魂の破滅の回避、レベル11以上へのレベルアップなども可能。消費した超英雄ポイントはシナリオ終了時に回復、消費することで最大値が増加する。効果の中には最大値を減少させて使用するものもある。
本項では雑誌(コンプティークおよびコンプRPG)に掲載後、書籍などに収録されていないものを解説する。
シリーズの原点となるTRPGリプレイが連載された。下記以外にもロードス島戦記リプレイ第3部、新ロードス島戦記リプレイ第1部〜第3部が連載・単行本化されている。
『ロードス島RPG』のシナリオやリプレイ、読者参加企画などが掲載された。その多くが本編に関わるもので、場合によってはその後のロードス島の歴史が変わりうる。
角川TRPGコンベンションの企画で、作家・イラストレーターなどをゲストプレイヤーとしたセッションが行われた。そのシナリオとリプレイが掲載されている。PCは数値のみ用意されているプレ・ロールドキャラクターである。
特記がない限り原作者は水野良。
1990年から1991年に制作・発売された。全13話。全13巻累計の総出荷本数は55万本[68]。2006年にDVDで復刻している。原作小説がまだ連載中であった頃に制作されたため、結末が大幅に異なる。また、割愛されたエピソードがあったり、小説では死亡するキャラクターが生き残っていたり、その逆もある。第1話は時系列としては後になるドワーフの大トンネルでパーンたちがアースドラゴンと戦うエピソード(第5話と第6話の間)であり、実際の物語は第2話より始まる。割愛されたエピソードのうち、第二部「炎の魔神」については同じ声優でラジオドラマ化された。
登場キャラクターのうち、ダークエルフのピロテースについては当初OVA版オリジナルのキャラクターであったが、作者が気に入り原作小説へフィードバックされたキャラクターである。製作に東京放送[注 12](TBS)がクレジットされていることもあり、TBSの『三井奥さま劇場』(夏休みアニメフェスタ、冬休みアニメフェスタなど)の時間枠内において、1993年7月26日 - 同年同月30日および1993年12月27日 - 同年同月30日[69]放送も行われている[注 13]。CSでは、チャンネルNECO及びAT-Xが放送を行っている。また、パソコンテレビGyaOでも全13話が幾度か無料配信された。
発売元はビクター音楽産業(現:ビクターエンタテインメント〈二代目〉)[72]。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 監督 (演出) | 作画監督 |
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第1話 | 伝説への序章(プロローグ) | 渡辺麻実 | 永丘昭典 | 山内英子 | |
第2話 | 炎の出発(たびだち) | 山田勝久 | 牧野滋人 | 小田不二夫 | |
第3話 | 黒衣の騎士 | りんたろう | 山田勝久 | 沖浦啓之 | |
第4話 | 灰色の魔女 | 金巻兼一 渡辺麻実 | 永丘昭典 | 竜大司 | 添田和弘 |
第5話 | 砂漠の王 | 金巻兼一 | 片山一良 | (水野カズノリ) | うるし原智志 |
第6話 | 暗黒王の剣 | 渡辺麻実 | さかいあきお | ||
第7話 | 英雄戦争 | りんたろう | (竜大司) | 添田和弘 | |
第8話 | 戦士の鎮魂歌(レクイエム) | 川崎博嗣 | |||
第9話 | 支配の王錫 | 金巻兼一 渡辺麻実 | 永丘昭典 | 竜大司 | 瀬尾康博 |
第10話 | 火竜山の魔竜 | 渡辺麻実 | 川越淳 | 添田和弘 | |
第11話 | 魔導師の野望 | 矢野博之 | - | ||
第12話 | 決戦!暗黒の島(マーモ) | - | 永丘昭典 | 添田和弘 | |
第13話 | 灼熱の大地(ロードス) | 永丘昭典 | 結城信輝 箕輪豊 |
TBS 三井奥さま劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
夏休み子どもフェスタ
ロードス島戦記 (1993年7月26日 - 7月30日) |
夏休み子どもフェスタ
ウルトラマンタロウ(再) + 少年アシベ2(再) 【再放送再開】 |
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ぼくの姉キはパイロット!(再)
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1998年4月1日から9月30日までテレビ東京系列で放送された。
水野良のファンタジー小説シリーズ『ロードス島戦記』を原作とするアニメーション作品。角川書店の商品化権ビジネス本格参入第1弾[73]。
原作はかつて1度OVA化しているが、本作品は後半部に新主人公スパークとニースが登場するなど、OVAリリース以降の原作の展開を盛り込み、ストーリーの再編がなされている。本作品は「英雄戦争」終結後の世界より始まり、前半は「火竜山の魔竜」のエピソードを中心として描き、後半はスパークとニースを主人公格に据えた最終章「ロードスの聖騎士」から成っている。本編の後、短編として本編と同じ声優で『ようこそロードス島へ!』が放送されていた。
スパークを主人公にすえたことや『ようこそロードス島へ!』の存在は、いずれも低年齢層に向けた配慮である[73]。
初回放送当日にはテレビ東京の子供向け番組『おはスタ』にて紹介されているが、『コロコロコミック』と提携している同番組の、特に初期において小学館原作ではないアニメが取り上げられた珍しい例である。
この作品でディードリットを演じた新山志保は第21話収録後に急性白血病で倒れ、野田順子に急遽交代する形で降板。新山はその2年後に合併症で死去したため、彼女の遺作となった。
ロードス島全土を揺るがした戦乱、英雄戦争から5年。マーモ帝国の黒衣の騎士・アシュラムは、ロードス島北東部にあるマーファ大神殿を訪れていた。手に入れればロードスを制することができると伝えられる「支配の王錫」を巡り、パーンとディードリット、フレイム王カシューらが、魔竜・シューティングスターの棲む「火竜山」でアシュラムらと争う(第8話まで)。
それから約10年後。パーンに憧れていた少年・スパークは、フレイム王国の騎士見習いとして成長していた。あるとき、スパークは王城の宝物庫にマーモ帝国のダークエルフが盗賊として侵入している場面に出くわし、彼らを取り逃がしてしまう。彼は仲間たちとともに盗まれた宝玉「魂の水晶球」を取り戻すため、ダークエルフたちを追う旅に出る。途中で、自らの運命に導かれる少女・ニースと出会い、神聖王国ヴァリスを目指す。この旅がロードス島の命運をかけた試練になるとも知らずに(第9話以降)。
第1話 - 第8話
第9話 - 第27話
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
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第1話 | 1998年 4月1日 | 自由騎士…新たなる伝説の始まり | 長谷川勝己 | 高本宣弘 | 菱沼義仁 | |
第2話 | 4月8日 | 竜…失われた歴史の番人 | まついひとゆき | 阿部邦博 | ||
第3話 | 4月15日 | 王…求められた英雄 | 久保田雅史 | まついひとゆき | 棚橋一徳 | 北島信幸 泉明宏 青井清年 島田ひであき 恩田尚之 |
第4話 | 4月22日 | 海賊…黒き野望を乗せた船 | 山田靖智 | 三泥無成 | 山崎茂 | 郷敏治 |
第5話 | 4月29日 | 魔剣…魂を砕く力 | 阿部宏幸 | 伊達勇登 | 山沢実 | |
第6話 | 5月6日 | 心…よみがえる涙 | 細井能道 | 杉島邦久 | 藤田正幸 | |
第7話 | 5月13日 | 死…伝えられた優しき心 | 久保田雅史 | まついひとゆき | 恩田尚之 中澤一登 | |
第8話 | 5月20日 | 支配の王錫…ロードス統一の夢 | 長谷川勝己 | 南康宏 | 野中卓也 | 泉明宏 北島信幸 |
第9話 | 5月27日 | 若き騎士…試される力 | 古川順康 | 下司泰弘 | 阿部邦博 | |
第10話 | 6月3日 | 奪回…与えられた任務 | 久保田雅史 | 山崎茂 | 郷敏治 | |
第11話 | 6月10日 | 光…神に導かれた少女 | 細井能道 | 石山タカ明 | 伊達勇登 | 山沢実 |
第12話 | 6月17日 | 出陣…黒き影を追って | 山田靖智 | 杉島邦久 | 藤田正幸 | |
第13話 | 6月24日 | 悪夢…忍び寄る暗黒の力 | 久保田雅史 | 石山タカ明 | 下司泰弘 | 柿田英樹 |
第14話 | 7月1日 | 扉…告げられた真実 | 長谷川勝己 | 間辺浅志 | しまだひであき | |
第15話 | 7月8日 | 宿敵…黒騎士との再会 | 南康宏 | 阿部邦博 | ||
第16話 | 7月15日 | 聖なる都…手がかりを求めて | 佐藤勝一 | さかいあきお | 山崎茂 | 保田康治 |
第17話 | 7月22日 | 決断…迫られた選択 | 細井能道 | 古川順康 | 棚橋一徳 | 南伸一郎 |
第18話 | 7月29日 | 使命…自ら進む道 | 門智昭 | 伊達勇登 | 山沢実 | |
第19話 | 8月5日 | 再会…遠き戦乱の異国で | 山田靖智 | 南康宏 | 下司泰弘 | 北爪宏幸 |
第20話 | 8月12日 | 来襲…奪われた最後の希望 | 久保田雅史 | 高本宣弘 | 中澤一登 渡辺浩二 | |
第21話 | 8月19日 | 誓い…未来へ進む一歩 | 佐藤勝一 長谷川勝己 | 間辺浅志 | しまだひであき | |
第22話 | 8月26日 | 解放…開かれた道 | 長谷川勝己 | まついひとゆき | 栗井重紀 | 阿部邦博 |
第23話 | 9月2日 | 上陸…恐るべき暗黒の島 | 山田靖智 | 郷敏治 | 山崎茂 | 保田康治 |
第24話 | 9月9日 | 魔女…力の均衡を保つ者 | 久保田雅史 | 吉田俊司 | 棚橋一徳 | 南伸一郎 |
第25話 | 9月16日 | 決着…黒騎士の選択 | 長谷川勝己 | 伊達勇登 | 山沢実 | |
第26話 | 9月23日 | 破滅…解き放たれた邪神 | まついひとゆき | 北爪宏幸 しまだひであき | ||
第27話 | 9月30日 | 英雄…新たなる騎士の誕生 | 高本宣弘 | 下司泰弘 | 恩田尚之 阿部邦博 |
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2014年4月から6月まで放送された。なお映像ソフトは単独商品としては存在しておらず、2015年1月発売の小説『ロードス島戦記三昧』(発行:キャラアニ)の特装版に全13話収録のDVDが付録となっている。
水野中学校3年生のバンとドリは『ロードス島戦記』(以下『ロードス』と表記)の大ファン。この作品の素晴らしさを広めることと卒業記念を兼ねて2人は学園祭の劇で『ロードス』を演じることにした。そこへこの作品を全く知らないというエトやキム、スレイン、宇土を無理やり参加させてしまう。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 |
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冒険の1 | 今日からお前はエトだ! | 赤尾でこ | 福井洋平 | 安形佳己 |
冒険の2 | どっちが主人公?! | 高橋ナツコ | 木野目優 | |
冒険の3 | エルフへの道は険しい! | 福井洋平 | ||
冒険の4 | 旅じゃねぇ!冒険だ!! | 赤尾でこ | 木野目優 | |
冒険の5 | エルフ語をマスターしよう | 高橋ナツコ | 鈴木行 | 安形佳己 樋口博美 |
冒険の6 | 魔法呪文をマスターしよう | 木野目優 | 安形佳己 | |
冒険の7 | パーンとディードリットは付き合ってるの? | 赤尾でこ | 鈴木行 | 樋口博美 |
冒険の8 | ギムじゃねぇ〜! | 木野目優 | 安形佳己 | |
冒険の9 | レイン、レイン、スレイン! | 高橋ナツコ | 鈴木行 | 樋口博美 |
冒険の10 | 盗まれたウッド・チャック | 赤尾でこ | 木野目優 | 安形佳己 |
冒険の11 | やっぱ全部読んで! | 高橋ナツコ | 鈴木行 | 樋口博美 |
冒険の12 | 学園祭前日 | 赤尾でこ | 木野目優 | 伊藤麻由加 樋上彩 |
冒険の13 | いざ!ロードスへ!? | 高橋ナツコ | 鈴木行 | 樋口博美 |
『ロードス島戦記』を原作とした百やしきれいの漫画。『ロードス島戦記』のストーリーに沿いながら、多くはギャグテイストの4コマ漫画で構成されている。『月刊少年エース』で連載された。
アニメ化もされ、TVアニメ『ロードス島戦記-英雄騎士伝-』内のCパートの短編アニメとして放映された(声優は本編と同一)ほか、30分のアニメ映画として、『MAZE☆爆熱時空 天変脅威の大巨人』と同時上映で、下記のキャストで1998年4月25日に劇場公開もされている。
話数 | 放映日 | 絵コンテ | 作画 |
---|---|---|---|
第1話 | 1998年 4月1日 | 高本宣弘 | 宇都木勇 |
第2話 | 4月8日 | 毛利和昭 | |
第3話 | 4月15日 | 新田義方 | |
第4話 | 4月22日 | 堀内英男 | |
第5話 | 4月29日 | 飯田悟 | |
第6話 | 5月6日 | 毛利和昭 | 宇都木勇 |
第7話 | 5月13日 | 秦義人 | たかだ悟 |
第8話 | 5月20日 | 新田義方 | 服部一郎 |
第9話 | 5月27日 | 宇都木勇 | |
第10話 | 6月3日 | 佐々木敏子 | |
第11話 | 6月10日 | 新田義方 | 宇都木勇 |
第12話 | 6月17日 | 服部桜子 | |
第13話 | 6月24日 | 宇都木勇 | |
第14話 | 7月1日 | 竹内昭 | |
第15話 | 7月8日 | 服部桜子 | |
第16話 | 7月15日 | 相坂直紀 | |
第17話 | 7月22日 | 宇都木勇 | |
第18話 | 7月29日 | 新田義方 | 石本かおり |
第19話 | 8月5日 | 宇都木勇 | |
第20話 | 8月12日 | 服部桜子 | |
第21話 | 8月19日 | 宇都木勇 | |
第22話 | 8月26日 | 服部桜子 | |
第23話 | 9月2日 | 宇都木勇 | |
第24話 | 9月9日 | ||
第25話 | 9月16日 | 阿部和彦 | |
第26話 | 9月23日 | 大宅光子 | |
第27話 | 9月30日 | 宇都木勇 |
舞台版『ロードス島戦記』のタイトルで、2017年1月に紀伊國屋サザンシアターで上演。第1巻「灰色の魔女」がベースとなる舞台作品。作・演出は園田英樹[92]。
WAR→P! to ロードス島戦記 灰色の魔女のタイトルで、TRPGフェスティバル2018にて公演された。WARPとのコラボレーション企画の体験型アトラクション公演。第1巻「灰色の魔女」がベースとなっている。会場全域を舞台に、俳優演じるNPCから受ける依頼をこなしていく。参加者の行動次第でストーリーが変化する[94]。全6公演。
[★] オリジナルNPC、[☆] ゲートキーパー(WAR→P!レギュラーNPC)[95]
文化放送とラジオ大阪にて全16回の放送。「風と炎の魔神」はOVA2作目となる企画があったが、ペンディングとなっている。台本等が付いたCDシネマ版と、「炎を継ぐ少女」(著:水野良)が収録された書籍扱いのCDブック版がある。
番組放送時には前半がパーソナリティ・ゲストによるトーク、後半はドラマパートという形式だった。パーソナリティは石田彰[注 16]、桑田貴子[注 17]。ゲストはドラマパートの出演陣(冬馬由美、中村尚子ら)。
文化放送 金曜25:00-25:30枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
あかほりさとる劇場 爆れつハンター
(1994年4月15日-10月7日) |
ロードス島戦記〜風と炎の魔神〜
(1994年10月14日-1995年4月7日) |
エメラルドドラゴン
(1995年4月14日-10月6日) |
カセットテープ版と、CD版がある。1 - 3は書き下ろしのオリジナル脚本。1 - 5のCD版とアレンジサントラを併せた「スペシャルパッケージ」もある。
新装版をベースに、高橋研二と〆野潤子による朗読で、2018年よりAudibleから、順次データ配信でオーディオブック化されている。
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