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ロザリオとバンパイア (アニメ)
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ロザリオとバンパイアでは、池田晃久による漫画作品『ロザリオとバンパイア』を原作としたテレビアニメ『ロザリオとバンパイア』(第1期)と『ロザリオとバンパイア CAPU2』(ロザリオとバンパイア カプチュー・第2期)、およびその関連作品を扱う。また、キャストの共通性から便宜的に、アニメに先行するドラマCDについても本記事で扱う。
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概要
要約
視点
アニメはラブコメ路線に変更されているため、少年漫画色も強い原作とは方向性が異なる。監督いわく「モチーフは直球で少し恥ずかしい往年の週刊少年ジャンプ系ラブコメ」。独自の話や演出によるギャグテイスト・昭和テイスト・エロティックな要素が強調された作品となっており、特にパンチラの量は原作に比べて極端に多く、原作に見られる流血シーンなどはない。
第1期は原作を元に作られているが改変も目立ち、第2期はほぼアニメオリジナルのギャグストーリーとなっている。原作では、主人公・月音の変化や成長というものが主軸の一つとなっているが、アニメでは排除されており、吸血鬼化や屍鬼化などもせず、原作とは正反対のキャラクターになっている。反学派以降の主要な敵は登場せず、クラスの席順や大結界の鍵、萌香の封印関連や三大冥王についてもアニメオリジナルの設定になっている。またアニメでは学園と地上を行来するバスは定期便となり、バンパイアはS級の大妖怪とされ、赤い瞳だけでなく銀色の髪もその特徴だとされている。
1980年代のカバー曲がBGMとしてよく使用され、萌えを意識した演出も多く、月音と萌香が見つめ合うことが多い。また、心愛の式妖・こーちゃんが第1期から登場し、言葉巧みに状況や用語の解説、登場人物へのツッコミ、敵との戦闘時間を計測する役目などを務めている。萌香の覚醒場面では第1期・第2期共にそれぞれ独自の変身シーンが用いられ、バンクシステムとして利用された。
第1期
主に2008年1月から同年3月まで独立UHF局他で放送された。全13話。ジャンプ系新作アニメとしては初の独立UHF局放送作品。第4話のオリジナル話を除き、第1部第5巻までの話を元に作られているが、時系列や各エピソードが若干異なっている。
みぞれは2学期ではなく1学期途中からの登場となり、不登校の元凶である教師との関わりもなくなっているため、彼に纏わる話はない。瑠妃の話(魔女の丘編)は、行き先が人間の街から海水浴に変更されたために出会いからオリジナルとなり、お館も死去済みという設定のためにお館とのやりとりもなく、その代わりに瑠妃が死を受け止めきれずに暴走するというものになる。
公安の話は1学期終盤から2学期序盤の話へと変わり、黒幕の石神が存在しないために月音が人間だと独自で調査し、処刑は公開処刑になり、戦闘の流れもほぼオリジナルとなり、最後も吸血鬼化した月音ではなく裏萌香が九曜を倒す。また独自のお色気やパロディが描かれることも多い(第5話の水泳大会、第6話の胡夢と紫の推理小説パロディ、第9話の海水浴へ行く話、第11話のスーパー戦隊シリーズパロディや超新聞部とお色気で新聞配り対決など)。
テレビ大阪やテレビ愛知など一部の局では、テレビ放送時に露骨な部分の幾つかを謎こうもりで見え難くする修正が加えられた。また、第2・3話のOP・EDと第4話以降のOP・EDでは、アニメーションが修正されており、曲もわずかにアレンジ(リミックス)されている。
第2期
2008年10月から同年12月まで、独立UHF局他で放送された。全13話。第1期とはネット局や放送順に変化が生じており、テレビ愛知が外れた代わりに三重テレビとぎふチャンが新たに加わった。
月音が2年に進級してからの話となるが、第7話と第11話は本来1年の時の話であり、第7話では月音の従姉妹・響子も絡むこととなり、第11話は学園祭ではなく平日での話となり、黒幕となる石神が存在しないために彼女に纏わる部分はなくなり、萌香が分裂したり大結界が壊れるというアニメオリジナルの結末となる。これら以外はほぼアニメオリジナルであり、心愛の性格はよりきつくなっている。
第1期より更にラブコメやギャグテイストなものとなり、スラップスティック要素も加味された。パンチラも更に増やされ、テレビ放送時の修正も強化され、テレビ大阪では大半の部分に謎こうもりやクマのプリントが挿入されて見えなくされた他、TOKYO MX、チバテレビ、三重テレビなどでも、数か所は見え難くされた。
OPアニメはOPテーマに合わせて踊るプロのダンサーの振り付けをモーションキャプチャで撮り込んだデータに、アニメーターがキャラクターを合わせて描いたものが用いられた。また、第2話以降のOPではスタッフロール字幕が第1期の字幕と異なり、カラー付角字体に改定された[注 1]。
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スタッフ
- 原作 - 池田晃久[1]
- 監督 - 稲垣隆行[1]
- シリーズ構成 - 山口宏[1]
- キャラクターデザイン - 藤田まり子[1]
- モンスターデザイン、プロップデザイン - 神戸洋行
- 総作画監督 - 清丸悟
- 美術監督 - 池田繁美
- 色彩設計 - 鈴木寿枝
- 撮影監督 - 牛島あゆみ(第1期)、佐々木正典(第2期)
- 編集 - 廣瀬清志
- 音楽 - 田中公平、浜口史郎
- 録音監督 - 高寺たけし
- プロデューサー - 町田宗治、篠崎真哉、橋本太知、松井智、池田慎一
- 制作プロデューサー - 若松剛(第1期)、吉田悟(第2期)
- アニメーション制作 - GONZO[1]
- 製作 - 陽海学園新聞部(集英社、GDH、ハピネット、読売広告社)
主要担当声優
主題歌
いずれも歌は水樹奈々が担当。また、志倉千代丸を除く全ての作曲・編曲者はElements Garden所属。
挿入歌についてはキャラクターソングを参照。
各話リスト
サブタイトルは第1期も第2期も「○○とバンパイア」で統一されている。
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放送局
- 備考
- 第1期でのTOKYO MXと青森放送以外は、前番組の『スカイガールズ』と同じ放送枠を踏襲。ただし、テレビ愛知は編成の都合上から前番組と比較して1週遅れネットである。
- 第1期での青森放送は本作における東名阪地区以外の唯一のネット局にして、『フタコイ オルタナティブ』以来2年9ヵ月ぶりのUHFアニメである。また、当初は最速局と比較して1週遅れネットであったが、第10話を2008年3月10日に、第11話を同年3月13日に放送した為、以降はそれに伴って1週繰り上がり、最終話も最速局と同日での放送となった。
- tvkでは第1期第2話放送の際に送出用マスターテープのドロップアウトに起因する画像の乱れ放送事故が発生し、後日再放送された。しかし、同程度のドロップアウトは本作以外にも散見されている。
- BS11では、2008年11月の1か月間に土曜 24:00 - 24:30の『ANIME+』枠で傑作選として第1期の第1話・第2話・第3話・第5話・第7話を放送。映像はテレビ版ではなく、DVDリテイクバージョンが使用された。毎回、実写の監督のインタビュー、プレゼント情報が本編後にあり、V☆パラダイスが製作に協力していた。
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DVD/BD
単巻DVD
DVD-BOX/BD-BOX
2022年1月26日には、BD2枚組に全期全話を収録した『ロザリオとバンパイア 全話いっき見ブルーレイ』がフロンティアワークスより発売された[2][3]。
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CD
要約
視点
キャラクターソング
サウンドプロデュースは主題歌と同じくElements Gardenが担当しており、オリジナル曲の作曲者および全ての編曲者は全員Elements Garden所属。発売はいずれもキングレコードより発売。
シングル
全て、オリジナル曲と1980年代のアイドル歌手のカバー曲の2曲を収録(ただし、『CAPU2』のザ・かぷっちゅのキャラクターソングシングルを除く)。
- カップリング曲の( )内は、オリジナルヴァージョンの歌唱者。
- 挿入話列は挿入歌として使われた話数を示す。アニメとキャラクターソングの期があっている曲については期を省略して記載、また第1期キャラクターソングでアニメ第2期で使用された曲については「2-xx」の形で記載している。
- 「ザ・かぷっちゅ」は、赤夜萌香(水樹奈々)・黒乃胡夢(福圓美里)・仙童紫(こやまきみこ)・白雪みぞれ(釘宮理恵)・橙条瑠妃(千葉紗子)によるユニットである。
アルバム
『ロザリオとバンパイア IDOL COVER BEST』が2009年2月18日に発売(KICA-957)。
キャラクターソングシングルのカップリングに収録された1980年代アイドル歌手のカバーソングに加え、水樹奈々が「MUGO・ん…色っぽい」(工藤静香)を、福圓美里・釘宮理恵がデュエットで「EQUALロマンス」(CoCo)を新たにカバーした。
- 収録曲
- MUGO・ん…色っぽい - 赤夜萌香(水樹奈々)※新録曲
- スマイル・フォー・ミー - 黒乃胡夢(福圓美里)
- デリケートに好きして - 仙童紫(こやまきみこ)
- スローモーション - 白雪みぞれ(釘宮理恵)
- 話しかけたかった - 橙条瑠妃(千葉紗子)
- EQUALロマンス - 黒乃胡夢(福圓美里)・白雪みぞれ(釘宮理恵)※新録曲
- DESIRE -情熱- - 赤夜萌香(水樹奈々)
- 白い炎 - 赤染心愛(斎藤千和)
- 時に愛は - 黒乃胡夢(福圓美里)
- 淋しい熱帯魚 - 仙童紫(こやまきみこ)
- Say Yes! - 白雪みぞれ(釘宮理恵)
- 深呼吸して - 橙条瑠妃(千葉紗子)
- 赤いスイートピー - 赤夜萌香(水樹奈々)
- 時の河をこえて - ザ・かぷっちゅ[メンバー 1]
サウンドトラック
- DVD「ロザリオとバンパイア」1 オリジナル企画CD
- 第1期DVD第1巻特典CD
- 第1期のOPとEDのTVサイズ版も収録。
- ロザリオとバンパイア Original Soundtrack
- 発売日 - 2008年12月25日(KICA-949)
- 全49曲で第1期と第2期のOPとEDのTVサイズ版も収録。
ラジオCD
- ラジオCD ロザリオとバンパイア(2008年8月6日発売)
- ラジオCD ロザリオとバンパイア CAPU2(2009年6月24日)
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Webラジオ
『ラジオ!ロザリオとバンパイア』のタイトルとして音泉とBEWEで配信されていたインターネットラジオ番組。
- パーソナリティ
- 放送概要
- コーナー
- ふつおた
- アニメやラジオの感想や質問、リスナーの日常で起こったことなどの普通のおたより。
- アニメ 4文字と5文字(第1期、第2期・#7)
- リスナーから4文字と5文字の面白い言葉を募集。送られてきた言葉を1枚ずつ引いて、「ロザリオとバンパイア」のように「○○○○と○○○○○」といった形で発表。出来たタイトルを元に「そんなタイトルのアニメが実際にあったらどんな作品か」想像しながらあらすじを考える。そのあらすじの面白さによって2人に「たらい」や「やかん」などいろんなものが降ってきてしまうが、ナイスなあらすじの場合、ファンファーレが流れる。第2期の7回目はリスナーの要望で復活した。
- 『〜飯塚雅弓の月刊ラジオグランプリ〜 ともだち100人できるからっ♪』(#33 2008年2月26日)に福圓がゲスト出演をした時に出張として行われた。
- 陽海学園新聞(第1期)
- リスナーの周りで起きた面白事件や怪奇現象などを送ってもらい、記事っぽく紹介していこうというコーナー。新聞にありそうな「記事の見出し」と「本文」を送る。
- ぼくの陽海大百科(第2期)
- 身の回りにある意味がわかりにくい言葉(例:サブプライムなど)を募集し、パーソナリティーが架空の妖怪として推測して答えるコーナー。
- 月音のために その1(第2期)
- リスナーにこういった女の子は可愛いと思ったしぐさや行動を妄想して送るコーナー。
- ゲスト
- 関連CD
- →詳細は「§ ラジオCD」を参照
ゲーム
2作が発売されており、共にアニメ版準拠。主人公もアニメ版と同様で、青野月音で固定されているが、PS2版のみボイスがない。DS版とPS2版で個別に、アニメ版には登場しないオリジナルキャラクターも登場する。
ドラマCD
アニメに先行して2作のドラマCDが発売され、このドラマCDの主要キャストを引き継いでアニメが制作されている。3作目はアニメ第1期と第2期の間に発売されており、設定もアニメベースとなっている。
- 集英社ドラマCD ロザリオとバンパイア(2006年8月31日)
- 第1弾。主要キャストはアニメ・ゲームへ引き継がれた。
- 新聞部の夏合宿は海に行くことが決定し、月音は萌香の水着姿に妄想を膨らませるが、何やら合宿地の温泉宿では怪しい事件が頻発する。
- 集英社ドラマCD ロザリオとバンパイア2(2007年12月14日)
- 第2弾。2008年1月より放送開始されるテレビアニメ第1期に先駆けて発売された。
- クリスマスも近い冬のある日、新聞部の一行は人間界を訪れる。街でアルバイトにいそしむ月音との再会に、胸をときめかせる萌香。ところがお金を落としてしまい、このままでは冬の寒空の下、路頭に迷ってしまう。やむを得ず各自アルバイトに精を出すが、そんな中、萌香は菓子店を1人で切り盛りする女性と出会い、彼女の店を手伝うことになる。
- TVアニメーション ドラマCD ロザリオとバンパイア(2008年7月25日)
- テレビアニメ第1期終了後、2008年10月から放送開始されるテレビアニメ第2期に向けた内容のため、このドラマCDは上の2つとは違いアニメの舞台設定の下で描かれている。
- 公安委員会が解散して伸び伸びと学校生活を送る萌香と月音達。そんな平穏も束の間、月音の靴紐が突然切れ、カラスと黒猫の群れが次々と通り過ぎ、挙句の果てに頭上から鏡が落ちて来る。絵に描いたような不吉な出来事のオンパレードだったが、それはこれから始まる最低最悪最凶の3日間の序章に過ぎなかった。そんな月音の元に瑠妃が現われ、特別に調合した魔法薬の実験を手伝ってほしいと頼みに来る。その魔法薬は、学園の未来と月音のためにもなる物らしい。
- 【声の出演】
- 青野月音 - 岸尾だいすけ
- 赤夜萌香 - 水樹奈々
- 黒乃胡夢 - 福圓美里
- 仙童紫 - こやまきみこ
- 白雪みぞれ - 釘宮理恵
- 橙条瑠妃 - 千葉紗子
- 猫目静 - 井上喜久子
- 森丘銀影 - 関智一
- 謎こうもり - 子安武人
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参考文献
- 『ロザリオとバンパイア GUIDE BOOK 陽海学園入学案内』2008年12月9日第1刷発行、ISBN 978-4-08-874801-6
脚注
外部リンク
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