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中森明菜の楽曲 ウィキペディアから
「DESIRE -情熱-」(ディザイア じょうねつ)は、日本の歌手である中森明菜の楽曲。この楽曲は中森の14枚目のシングルとして、1986年2月3日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)のリプリーズ・レコードレーベルよりリリースされた (EP: L-1750)。
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DESIRE -情熱- - ワーナー・ミュージック・ジャパン提供のYouTubeアートトラック |
「DESIRE」は、1986年2月3日にシングル・レコード (EP: L-1750)で発売された[11][12]。シングル・レコードのライナーノーツには「このレコードは可能な限り大音量でお聴き下さい。」という注釈がついていた[12]。この楽曲は、中森のシングル作品では初となった阿木燿子が作詞提供し、作曲は鈴木キサブローが、編曲は椎名和夫が手掛けた[13][12]。阿木はこの楽曲以前に、中森のスタジオ・アルバム『NEW AKINA エトランゼ』(1983年)収録の「ヴィーナス誕生」で作詞を手掛けていた[13][14]。中森の強い要望により「DESIRE」をA面にしている[13][15]が、当初A面/B面が逆になる予定であった。「DESIRE」は、自身初のCMタイアップシングル曲となり、パイオニア「PRIVATE CD 500AV」のCM曲に使用された[12][16]。タイアップ曲としてのオンエアは、シングル・リリース後の1986年2月24日に開始された[16]。
音楽番組で披露したこの楽曲の衣裳は、ボブのウィッグとハイヒールに、批評家から「斬新・奇抜」と評された和装を洋風にアレンジしたもので、これに加えて、中森オリジナルの振り付けによるパフォーマンスも披露された[15][13][17][18]。本曲の衣裳選びの際に中森は「この曲は着物で歌いたい」と発言[19]。この型破りな発言に周囲のスタッフは動揺した[19]。また、この楽曲の「なんてね」の箇所の振り付けは、野球のピッチングからヒントを得たものであった[20][21]。なお、前年の1985年のコンサート・ツアーBITTER & SWEETで中森は、ボブのウィッグを身に着けてのライブ・パフォーマンスを披露している[22]。
この楽曲の初回プレス盤のタイトルは「DESIRE」の表記であった[12]。発売当時に出演した音楽番組でも、同様の表記で本曲が紹介されている[23][24]。その後、本曲が収録されたCDのみの企画アルバム『CD'87』(1987年)にて、「DESIRE -情熱-」という副題の表記が付け加えられた[25]。以降の作品でも全て副題を加えた「DESIRE -情熱-」の表記で統一された。本作の1987年以降の再プレス盤でも、歌詞カードのタイトルは「DESIRE -情熱-」の表記となっている[26][27][28]。1988年6月に発売された8cmCDシングル盤のジャケット写真は中森のポーズがオリジナルアナログ盤ジャケットとは異なっている。
後の作品でも本曲は新録されており、1995年12月リリースのベスト・アルバム『true album akina 95 best』、2002年12月リリースのベスト・アルバム『Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド』と、 2006年1月リリースのベスト・アルバム『BEST FINGER 25th anniversary selection』にそれぞれ収録された[29][30][31][12]。2010年には、中森をモチーフとしたパチンコ台『CR中森明菜・歌姫伝説〜恋も二度目なら〜』に本曲が収録された[32]。
2005年にNHKが実施した『スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜』において、「DESIRE 」は紅組で11位にランクインされた[33]。
シングル盤「DESIRE -情熱-」のB面として発表された「LA BOHÈME」は、湯川れい子による作詞で、都志見隆が作曲し、「DESIRE」に続いて椎名が編曲を手掛けた楽曲である[15][12]。
2011年8月23日にサントリーの缶コーヒー「BOSS」シリーズの企画「懐かしのヒット曲歌謡祭」用の景品として「DESIRE -情熱-」のみを収録し、ジャケットの意匠まで再現した8cmCDシングル(商品品番:BOSS-1010、CD品番:WQDL-45)が「BOSS 贅沢微糖」の6缶パックに数量限定で添付された。
2024年6月11日より西武池袋線清瀬駅上りホームの発車メロディに使用されている。なお、同駅下りホームの発車メロディは同じく中森の楽曲「セカンド・ラブ」[34][35]。
『Hotwax presents 歌謡曲 名曲名盤ガイド 1980's』の馬飼野元宏は「DESIRE -情熱-」について「Aメロでは低音域のピアニシモ・ボイス、サビは高音域で圧倒的なロングトーンを響かせる二段構えの唱法で、以後のアップナンバーでの基本スタイル。」と評価し[11]、『CDジャーナル』は「このあたりから彼女のヴォーカルもどんどん艶が増してきて、その特異性に磨きがかかっている。」と評価した[36]。
表題曲は、1986年に開催された第28回日本レコード大賞で日本レコード大賞を受賞した[2]。前年度(1985年)に行われた第27回日本レコード大賞での「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」に続いて、史上2組目となる2年連続となる大賞受賞を果たした[37][2]。女性歌手での2年連続受賞は史上初。なお中森自身は同年の日本歌謡大賞との二冠を果たしているが、表題曲ではなく2作後のシングル「Fin」でエントリーしている。
この楽曲は、TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』では、1986年2月20日放送にて第1位でベストテン初登場、以降4月3日放送まで、7週連続で最高順位1位を記録した[24]。また、上半期ベストテンでも1位を記録し、1986年の年間総合ベストテンでは、第2位を記録した[24]。日本テレビ系音楽番組『ザ・トップテン』最終回、『歌のトップテン』第1回でも第1位になった。オリコン週間シングルチャートでは、1986年2月17日付で初登場・最高順位ともに1位を記録した[38]。同チャートの100位以内においては、計18週に渡ってランクインしている[38]。また、1986年度のオリコン年間シングルチャートでは、2位を記録[38]。52万枚を上回る売り上げとなった[39]。なお、累計売上を100万枚を超えるとする文献もある[40]。
「DESIRE」はリリース後、TBS系の『ザ・ベストテン』やフジテレビ系の『夜のヒットスタジオDELUXE』といった音楽番組や、1986年に行われた第37回NHK紅白歌合戦でも歌唱された[10][41][42]。コンサート・ツアーでは1986年のLIGHT & SHADE以降、1987年のA HUNDRED days、1997年のFelicidad、2001年のALL ABOUT AKINA 20th Anniversary IT'S BRAND NEW DAY、2002年のMUSICA FIESTA TOUR 2002、2004年のAKINA NAKAMORI A-1 tour 2004、2006年のAKINA NAKAMORI LIVE TOUR 2006 〜The Last destination〜など複数のツアーで本曲を披露した[43][44][45][46][47][48][11][49]。
「LA BOHÈME」は、NHKの音楽番組『レッツゴーヤング』『ヤングスタジオ101』で歌唱された。後年のコンサート・ツアーでも複数回選曲される人気の高い曲である[13]。
前出「なんてね」の箇所の振り付け部分で「ハードッコイ」と合いの手を入れることが通例化している。
中森本人は1995年11月10日放送の「FAN」という番組でマルシア、安室奈美恵と一緒にDESIREを唄う時に、リハーサルで振り付けを2人に教える時に「はーどっこい」と言って教えていた姿が、年末の特番で紹介されていた[50]。
「DESIRE」のライナー・ノーツより[12]
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DESIRE -情熱-
LA BOHÈME
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