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『ブレイク ブレイド』は、吉永裕ノ介による日本の漫画、およびそれを原作にしたアニメ・小説などのメディアミックス作品。無料ウェブコミック誌『COMIC メテオ』(フレックスコミックス)にて連載されていた。全20巻。略称は「ブレブレ」など。累計部数は、2022年9月の時点で370万部を突破し[1]、18年間の連載を終え、2022年11月22日に完結した。
ブレイク ブレイド | |
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ジャンル | ロボット、少年漫画 |
漫画 | |
作者 | 吉永裕ノ介 |
出版社 | フレックスコミックス |
掲載誌 | 月刊少年ブラッド FlexComixブラッド COMIC メテオ |
レーベル | Flex Comix メテオCOMICS |
発表号 | 2006年10月号・11月号 (少年ブラッド) 2007年1月17日 - 2012年2月8日 (FCブラッド) 2012年7月25日 - 2022年11月22日 (メテオ) |
巻数 | 全20巻 |
話数 | 全104話 |
その他 | 第1巻から第10巻までは新装版あり |
小説:ブレイク ブレイド -蒼月ノ絆- | |
著者 | 谷村大四郎 |
イラスト | 椿春雨 |
出版社 | ソフトバンククリエイティブ |
掲載サイト | GA Graphic |
連載期間 | 2010年4月16日 - 2011年4月28日 |
巻数 | 未刊行 |
話数 | 全12話 |
その他 | メカニック設定:柳瀬敬之 テレビアニメ版Blu-ray BOXに付属 |
映画:劇場版 ブレイク ブレイド | |
原作 | 吉永裕ノ介 |
総監督 | アミノテツロ |
監督 | 羽原信義 |
脚本 | 十川誠志 |
キャラクターデザイン | 乘田拓茂 |
メカニックデザイン | 柳瀬敬之 |
音楽 | 平野義久 |
制作 | Production I.G、XEBEC |
配給 | クロックワークス |
封切日 | 第一章「覚醒ノ刻」:2010年5月29日 第二章「訣別ノ路」:2010年6月26日 第三章「凶刃ノ痕」:2010年9月25日 第四章「惨禍ノ地」:2010年10月30日 第五章「死線ノ涯」:2011年1月22日 第六章「慟哭ノ砦」:2011年3月26日 |
上映時間 | 第一章・第二章:50分 / 第三章:46分 第四章:48分 / 第五章:47分 第六章:52分 |
アニメ:ブレイクブレイド | |
原作 | 吉永裕ノ介 |
総監督 | アミノテツロ |
監督 | 羽原信義 |
シリーズ構成 | 十川誠志 |
脚本 | 十川誠志、谷村大四郎 |
キャラクターデザイン | 乘田拓茂 |
メカニックデザイン | 柳瀬敬之 |
音楽 | 平野義久 |
アニメーション制作 | Production I.G、XEBEC |
製作 | 「ブレイク ブレイド」製作委員会 |
放送局 | #放送局を参照 |
放送期間 | 2014年4月 - 6月 |
話数 | 全12話 |
その他 | 劇場アニメの再構成 + 新作シーン |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
2010年から2011年にかけて全6部作の劇場アニメとしてアニメ化され、後に2014年4月から6月まで劇場アニメを再構成して新作シーンを追加したテレビアニメ版が放送された。
異世界を舞台に繰り広げられる国家間の戦争を、壮大な人間ドラマを軸に描いた巨大ロボット漫画作品[2][3]。ただしビーム攻撃や空中飛行といった巨大ロボットを主題とした多くの作品に存在する要素は本作には見られず、戦闘は白兵戦主体で飛び道具はほぼプレスガンのみ、ロボットに燃料や火薬が使われていないため全損しても爆発しない、主人公搭乗機体が展開に応じて外装を交換する、などの他作品にはあまり見られない要素が盛り込まれている。また前述の通り戦争を描いているため登場人物が多く、戦死者も多数に上る。戦場でのPTSDや戦争犯罪、民族差別や障害者差別といった重い要素も扱う、非常にシリアスな作品になっている。
本作は作者にとって初のロボット漫画であり、この作品からペンネームをそれまで使っていた吉永裕介から吉永裕ノ介へと変更した。2009年7月8日(第31話更新日)にアニメ化が発表され、2010年5月29日より全6部作の劇場版アニメが順次公開。更にこの公開を記念してウェブサイト『GA Graphic』(ソフトバンククリエイティブ)では外伝オンライン小説『ブレイク ブレイド -蒼月ノ絆-』が連載された。また2013年には8月6日発売の文芸誌『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)にて2度目のアニメ化が企画中であることが発表され[4]、2014年2月2日に劇場版アニメを再構成して新作シーンを加えたテレビアニメの放送と新作OVAの制作が発表された[5]。テレビアニメは2014年4月から6月まで放映された。
物語が解決しないまま唐突に終了しており、その傾向を作者の同人誌「BREAK BLADE BOUND」にて語っている。その理由は自身の体調や売り上げ低下もあるが特に修復が効かない主役機のデルフィングを壊しすぎた事でアクションシーンが狭まった事が原因であると述べている。
当初は『月刊少年ブラッド』(発行:モビーダ・エンターテインメント / 発売:ソフトバンククリエイティブ)2006年10月号から連載を開始したが、同誌が2006年11月号を以って休刊したため、第2話で一旦連載がストップすることとなる。その後は他の連載作品と共にYahoo!コミック内にオープンした無料ウェブコミック誌『FlexComixブラッド』(フレックスコミックス)へ移籍し、2007年1月17日より連載を再開した[注 1][6]。連載再開後も雑誌掲載時と同様に基本的に月1回のペースで連載されていたが、2011年9月28日に配信された第54話より不定期更新となり第55話は翌年2月8日に配信。この更新から約半年間配信がストップしていたが、2012年7月25日に当時ガイアホールディングス(現・アプリックス)グループであったゲーム関連会社・ジー・モードが運営していた無料ウェブコミック誌『COMIC メテオ』へと先行配信という形で移籍し連載を再開、現在も連載中である[7][注 2]。なおこの移籍後に発売される第11巻以降の単行本は従来通りほるぷ出版より発行されている[8]。
また2012年10月17日にニコニコ静画で配信を開始した『ニコニコ メテオ』の創刊準備号より第1話からの無料再録連載が為されている他、以前の掲載元であるフレックスコミックスのウェブサイト『FlexComix Web』でも2009年10月26日より無料で再配信されていた(現在は終了)。
本作のタイトルは当初「ブレイク ブレイド」と中心に半角スペースが入るものが使用されており、劇場版アニメなどのメディアミックス作品のタイトルもそれを踏襲していた。しかし2013年4月頃から漫画配信ページのタイトル表記が「ブレイクブレイド」と半角スペースを入れないものに変更され[9][10]、単行本奥付においても2013年6月発売の第12巻よりこの表記に変更された。従って2014年以降に展開されるテレビアニメなどのメディアミックス作品のタイトル表記も半角スペースがない「ブレイクブレイド」に変更されている[11](ただしテレビアニメ版の製作委員会表記は劇場版で使用した表記を再利用しているためスペースが入ったまま変わっていない)。
なお当初(旧版単行本第1巻のタイトルロゴ等)は片仮名の下や横に『BREAK BLADE』と表記されていたが、第2巻以降は消滅している。またアニメ版タイトルには「壊れた刃」という意味の『BROKEN BLADE』が併記されているが、アニメ版公式サイトのURLは『breakblade』である。
地中から化石燃料が採れないクルゾン大陸。ここに住む人間はすべて、個人差はあるものの生まれつき石英に命令を与える能力である「魔力」を持っていた。人々は石英を利用して照明や熱源、機械の動力として活用。そして人型兵器魔動巨兵(ゴゥレム)を造り出した。
そんな世界で魔力を持たない希有な存在であるライガットは、ある日、士官学校時代の親友で現クリシュナ国王のホズルに召喚される。同じく士官学校時代の親友で現クリシュナ王妃のシギュンから知らされたのは、軍事大国・アテネス連邦の領土侵犯と、その前線部隊の隊長が3人共通の士官学校時代の親友で、アテネス軍総司令官の弟・ゼスであるという驚愕の事実だった。さらにアテネスは降伏条件としてホズルやシギュンら王族の処刑を要求していた。
動揺するライガットを、ホズルは石英採掘場に案内する。そこにあったのは、古代人が作ったロボット古代(アンダー)ゴゥレムだった。動力用石英が搭載されておらず、誰1人動かせなかった古代ゴゥレムだが、敵の襲撃に巻き込まれたライガットが偶然にも起動に成功。操縦することになる。成り行きで古代ゴゥレムの操縦者となったライガットは、ゼスとの話し合いに臨むが、降伏条件を知らされていなかったゼスとの交渉は決裂。ライガットは逃走中に敵機と遭遇戦になり、辛くも窮地を脱するが、自分の甘さが原因で味方兵と敵兵、2人の人間を死なせることになってしまう。
過酷な現実を目の当たりにしたライガットは一度は田舎に帰ろうとするが、ホズルが降伏条件を飲もうとしていることを聞き、軍に入隊。「デルフィング」と名付けられた古代ゴゥレムの専属操縦者となったライガットは、初出撃で敵兵のクレオを捕虜にしたものの、ゼスには逃げられてしまう。その後ライガットは新たに編成された第一独立戦隊の一員となるが、そこには危険人物として監禁されていたジルグも加わる。
その頃、クリシュナの国境ではアテネスの本隊との戦いが激化。さらに、戦争の天才として恐れられる敵将ボルキュスが動き出した。クリシュナの名将トゥルが戦死し、バルド将軍の隊もボルキュスの部隊に追い詰められてしまう。しかし、強化されたデルフィングを駆るライガットの活躍によってバルド隊は窮地を脱し、さらに撤退を始めたボルキュス隊をジルグが単機で迎え撃つ戦果を上げる。
その後、撤退中のボルキュスの部隊はライガットの村に向かっていた。弟のレガッツを救うため、ライガットは命令を無視して単身ボルキュス隊を追い、ボルキュスとの一騎討ちに持ち込むものの、敗北。鹵獲されてしまうものの、部隊長のナルヴィの機転で脱出に成功し、またジルグも別働隊を単機で殲滅させたが、突如ライガットに決闘を仕掛けてきた。戦いを終えた後、魔力を持たないライガットと、才能あるが故にすべてに退屈しているジルグとの間に、奇妙な友情が芽生えた。
その間、敵のスペルタ部隊に囲まれ、ジルグがまたも単機で殲滅する活躍をするが、乗機は大破しデルフィングも谷底へと落ちてしまう。彼らを捕らえたボルキュスはデルフィングの搭乗者の処刑を決めるが、ジルグはライガットを庇い処刑される。クリシュナの要請で捕虜交換と20日の停戦協定が結ばれ、ライガットは王都へと帰還するが、その胸にはボルキュスへの激しい復讐心が渦巻いていた。
停戦協定終了後、王都ビノンテン攻防戦の火蓋が切られた。圧倒的有利に戦局を進めるアテネス軍だが、クリシュナは城壁の中にデルフィングを隠し、勝利を確信したアテネスの大軍が近づいたところで奇襲をかけ人柱(サクリファイス)作戦で対抗する。文字通り己の命を懸けた裏切りを装うザンス執務次官と、ジルグの死の責任を取ろうとするライガットの猛攻により奇襲は成功、ボルキュスを孤立に追い込んだ。
ついにライガットとボルキュスによる命懸けの一騎打ちとなり、ライガットは激闘の末にヒュケリオンを大破させる。敗北したボルキュスを捕虜にしようとしたライガットだが、彼の口からジルグの死の真相を聞き激昂し、ボルキュスを殺害。その後、アテネス軍は総崩れとなり撤退、ビノンテン攻防戦はクリシュナ側が勝利したのだった。
戦いの後、一時的な平穏を満喫していたライガットやシギュン。しかしライガットは未だにジルグの死を悔やんでおり、ボルキュスを倒したことで「英雄」と呼ばれる自分の立場にも戸惑っていた。日に日に憔悴していく彼を見ていたシギュンは、その姿に心を痛め、ライガットと2人でクリシュナを出る決意をする。
一方、誰もが予想しない敗北を味わったアテネスは政情不安に見舞われていた。ボルキュスの戦死、侵攻軍も7割以上失うという惨憺たる結果により国家政策そのものを見直さなければならない状況に追い込まれていた。そんな中で書記長のロキスが病に倒れ、ゼスが東方討伐軍の筆頭将軍に任命されることになる。
道中、2人は自身を隣国アッサム王国の王女と名乗る少女プレデリカと出会う。彼女からアッサムで大陸全土を巻き込んだ内戦が勃発すると知らされ、ライガットはシギュンと別れプレデリカと共に王都へ帰還。プレデリカはクリシュナ軍の出兵を要請し、アッサムに駐留するアテネス軍を打倒して欲しいとホズルに頼む。その審議の最中、シギュンが拉致されたという一報を受ける。アテネスはプレデリカの身柄を引き渡すこと、クリシュナ軍の武装解除を要求し、行われない場合はシギュンを処刑することを通達。これを指示したのは将軍となったゼスであった。
ゼスに真意を問うべくライガットはアッサムへの潜入を決意。首都ティブガルに到着したライガットは、そこで暴漢に襲われていた町娘を救おうとする。暴漢は死亡するものの、町娘の正体はもう1人のアッサム王国の王女プレデリカであった。プレデリカが2人存在することに疑念を抱く中、ライガットは駐留軍の将軍アーレスに身柄を拘束されてしまう。プレデリカに解放された後、ライガットはアッサム国立士官学校へと向かい、一方でゼスも彼の待つ同じ場所に向かい、2人は再会する。
あの頃にはもう戻れないと決意を固めるゼス、「過ち」に縛られる彼を叱咤するライガット。戦いの果てに勝利したのはライガットだった。ライガットは涙を流し、止めを刺さずその場を立ち去ったが、対してゼスはシギュン処刑の日時を早めることを決める。
シギュン処刑が迫る中、シギュンを救ったのはかつて捕虜として彼女から厚遇を受けていたクレオと、その一家だった。追手から逃れる一行を、ライガットを隊長とした新生デルフィング部隊が救援に向かう。
同じ頃、2人存在するプレデリカのどちらが本物の王女なのかを判別するべく、彼女達の持つ髪飾りの合同鑑定がクリシュナ・アテネス両国立ち会いのもと行われる。その結果はクリシュナ側が本物、アテネス側が偽物というものだった。鑑定後、アテネス軍、クリシュナ軍、そして偽王女プレデリカを討つべくクーデター軍の三者で乱戦になってしまう。
乱戦の中行方不明となったナルヴィを助けるため、ライガット達は国境付近へと向かった。無事だったナルヴィからは、かつての戦友の戦死を聞かされる。新生デルフィング部隊はアテネス追撃に合流し、道中でアーレス率いる駐留軍と戦闘。部隊の部下が急襲したアーレスに敗れると、友や仲間をこれ以上失わせないと激昂したライガットはアーレスと激闘を繰り広げる。その末に勝利したライガットは尚も続く戦闘に心を痛める。
戦闘後、ライガットはアテネス側のプレデリカと対話する。当初は慕っていたアーレスを討った彼に銃を向けるプレデリカであったが、涙ながらにアッサムを救って欲しいと頼んだ。アーレスが戦死したことで台頭したクーデター派により、アッサムは凄まじく荒れ果てていた。またクリシュナ側のプレデリカはクーデター派の首魁ハウガンと共に、ゼスはアテネス軍を纏めるため、暗躍を続けていた。
ライガット達はアテネス側のプレデリカから多くのアッサム人達が政治犯として捕らえられているとの話を聞かされる。ハウガンやアッサムの星と呼ばれる仮面の男らの意向で処刑が始まろうとしていたのだ。クリシュナ側のプレデリカも処刑を止めようとはせず、これを懸念したクリシュナ軍は威圧を目的としてティブガルにイドー大隊を派遣する。だが、1日早く処刑が始まってしまい、ライガットは独断で攻撃開始を宣言する。
戦端を開いたライガットはアッサムの星と対峙し、ナルヴィやアテネス側のプレデリカも市内へと突入。ライガットは激闘の末にアッサムの星を撃破し、アテネス側のプレデリカの演説で民衆が味方に付き、アッサムの将兵も多くが離反。戦況は一気にクリシュナ軍が有利となる。城内ではハウガンの射殺体が発見され、アテネス側のプレデリカはクリシュナ側のプレデリカを追って上水路へと向かう。また、ライガットも機体を捨てて逃亡したアッサムの星を追って上水路へと来ていた。
アテネス側のプレデリカがナイル達に渡した遺書と、王の間の隠し部屋で発見された遺体、そして上水路でのやり取りにより、「本物」のプレデリカ王女は既に亡く、双子の姉妹とされたプレデリカは共に「影武者」であり、アッサム国王の外戚で姉妹の父親でもあるアッサムの星が指南役として、彼女達を本物の王女だと偽って育てたという真実が明かされる。
クリシュナ側のプレデリカはアッサムの星に撃たれて落命し、ライガットも彼の銃撃で重傷を負う。アテネス側のプレデリカはライガットに止めを刺そうとしたアッサムの星を射殺、ここにアッサム動乱は終結する。その後、アテネス側のプレデリカはアッサム女王に即位するも、クリシュナとはアッサムに残されたライガットの返還に関して揉めることとなった。
1ヶ月後、プレデリカは表向きにライガットの死亡を発表。遺体の返還も拒否し、大々的に国葬を執り行う。しかし、後にミゾラム要塞をアテネス軍が襲撃した際、謎の部隊が出現したこと、大峡谷の底でアテネスとクリシュナの大破したゴゥレムが発見されたことで、ライガットの生存説が有力となった。そしてシギュンの元をライガットが訪れ、フォルセやボタンと共に旅に出発する場面で物語は終わる。
作品の人名や用語は、ギリシア神話・北欧神話から取られていることが多い。
本作の単行本は大きく分けて〈Flex Comix〉レーベルから発行されたものと、〈メテオCOMICS〉レーベルから発行されたものの2種類が存在する。またそのレーベルの中でもそれぞれ2種類ずつの計4種類が存在しているため、以下にそれぞれの相違点を記す。なお発行元に関しては、いずれの種類もフレックスコミックスである。
なお単行本を第1巻から発売の早い順に購入した場合は、旧版全巻と現行版全巻を所持していることになる。また単行本デザインを全て合わせるためには、新装版全巻と現行版全巻を購入する必要がある。
最初に発行された版。本項目では「旧版」と呼称する。2007年から2011年にかけて第1巻から第10巻まで、発売元をソフトバンククリエイティブとして出版された。現在は後述の理由により絶版である。
限定版
2番目に発行された版。フレックスコミックスより発行される全ての書籍の発売元が2012年2月1日よりほるぷ出版に変更されたことに伴って、第1巻から第10巻が重版的な意味合いで再版されたものである。そのため旧版とは奥付と出版社表記およびISBN以外に変更点は存在せず、この発行によって旧版は絶版となった。なおこの発売元の変更は、掲載誌を移籍する前に行われたものである。
3番目に発行された版。本項目では「現行版」と呼称する。本作品の掲載誌の変更に伴って単行本レーベルが移籍したもので、2012年発売の第11巻以降の最新刊はこの版から出版されている[8]。旧版および再版からは表紙等のデザインが変更された。発売元は再版と同じくほるぷ出版。
限定版
4番目に発行された版。公式に「新装版」と呼称されているため、本項目でも同様に呼称する。旧版および再版全10巻分の新装版であり、2013年7月より2巻ずつ第1巻から第10巻までが出版された。こちらは全ての巻で表紙イラストが新たに描き下ろされ、表紙等のデザインが第11巻以降のものと同様となった。また本編にも加筆修正が加えられた他、旧版第10巻および現行版第11巻の限定版に付属した設定資料集の一部が収録されている[3]。発売元はほるぷ出版。
2007年7月12日より有料電子書籍版がYahoo!コミック(現在はYahoo!ブックストアに改称)他にて配信中である。
劇場版 ブレイク ブレイド | |
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監督 |
アミノテツロ(総監督) 羽原信義(監督) |
脚本 | 十川誠志 |
出演者 | 保志総一朗 |
音楽 | 平野義久 |
主題歌 | KOKIA『Fate』 |
編集 | 伊藤潤一 |
制作会社 | Production I.G、XEBEC |
製作会社 | 「ブレイク ブレイド」製作委員会 |
配給 | クロックワークス |
公開 |
第一章 - 2010年5月29日 第二章 - 2010年6月26日 第三章 - 2010年9月25日 第四章 - 2010年10月30日 第五章 - 2011年1月22日 第六章 - 2011年3月26日 |
上映時間 |
第一章 - 50分 第二章 - 50分 第三章 - 46分 第四章 - 48分 第五章 - 47分 第六章 - 52分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『劇場版 ブレイク ブレイド』のタイトルで、2010年から2011年にかけて全6部作として順次公開された。2011年当時では少なくなった手描きによるロボット表現を採用している。物語の展開が原作に追いついたため、第五章途中からアニメオリジナルの展開となり、ボルキュスの戦死による王都攻防戦終了までを描く。
テレビ放送については上記のほか、CS放送局のAT-Xとキッズステーションにて全6章が放送されている。
「キャラ作監」は「キャラクター作画監督」、「メカ作監」は「メカニック作画監督」を表す。
章 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | キャラ作監 | メカ作監 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
第一章 | 覚醒ノ刻 | アミノテツロ | 羽原信義 孫承希 | 乘田拓茂 | 松村拓哉 | |
第二章 | 訣別ノ路 | 寺岡巌 | 吉村章 | 鎌田晋平 江上夏樹 | 松田寛 福島秀機 | |
第三章 | 凶刃ノ痕 | 榎本明広 | 山口武志 羽原信義 | 藤原未来夫 小林千鶴 | 前田明寿 | |
第四章 | 惨禍ノ地 | 徳土大介 | 徳土大介 北條史也 | 肥塚正史 | 重田智 伊藤浩二 | |
第五章 | 死線ノ涯 | 吉川博明 | 髙橋秀弥 羽原信義 | 乗田拓茂(総作画監督) | 松村拓哉(総作画監督) | 小林千鶴、竹谷今日子 朴性厚 山岡信一(レイアウト作監) |
第六章 | 慟哭ノ砦 | アミノテツロ 羽原信義 | アミノテツロ、羽原信義 髙橋秀弥 広瀬勝利(助手) | 乗田拓茂・小林千鶴(総作画監督) 乗田拓茂、小林千鶴 松川哲也 | 松村拓哉(総作画監督) 前田明寿、立山信也 朴性厚、松村拓哉 |
DVD&Blu-ray Disc収録の映像特典ピクチャードラマ。
『ブレブ・レイディオ』のタイトルで2010年4月30日から同年9月14日まで、劇場アニメのウェブラジオがアニメイトTVにて配信された。全8回。隔週金曜日更新。『クリシュナ王室広報局』と『クリシュナ王宮女官室』の2番組体制であった。CD化はされていない。
『ブレイクブレイド』のタイトルで2014年4月から6月まで、劇場版全6章をテレビ用に再構成したものをTOKYO MX、サンテレビ、BS11、AT-X等にて全12話構成で放送された。劇場版製作当時、原作のストックが尽きたためオリジナル展開を余儀なくされた終盤の展開そのものは変わらないが、劇場版では描かれなかった「ジルグ対スペルタ部隊」の戦闘シーンが第10話で追加されたほか[5]、第11話ではジルグの処刑シーンも新規に描かれた。劇場版アニメからはOP・EDが一新されるが、キャストに変更はない。一方でスタッフには小説「ブレイク ブレイド -蒼月ノ絆-」の執筆を担当した谷村大四郎(Production I.G所属)が脚本に加わっている。
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
東京都 | TOKYO MX | 2014年4月6日 - 6月22日 | 日曜 23:00 - 23:30 | 独立局 | |
日本全域 | PlayStation Store | 日曜 23:00 更新 | ネット配信 | [注 12] | |
兵庫県 | サンテレビ | 2014年4月7日 - 6月23日 | 月曜 1:30 - 2:00(日曜深夜) | 独立局 | |
日本全域 | AT-X | 月曜 20:30 - 21:00 | アニメ専門CS放送 | リピート放送あり | |
BS11 | 2014年4月9日 - 6月25日 | 水曜 0:30 - 1:00(火曜深夜) | BS放送 | 『ANIME+』枠 | |
バンダイチャンネル | 2014年4月20日 - 7月6日 | 日曜 12:00 更新 | ネット配信 | ||
ニコニコ生放送 | 2014年8月22日 | 金曜 19:00 - 土曜 0:14 | 全話一挙配信 |
映像ソフトは全話収録のBlu-ray BOX(BCXA-0897)が2014年8月27日に発売され、上記したピクチャードラマや新作映像、下記の外伝小説も収録される[15]。なおこのBlu-ray BOXではタイトル表記が「ブレイクブレイド TV EDITION」とされている[15]。
テレビ放映版に合わせ、外伝的作品となるOVA企画が進行中であることも発表された[5]が、2016年12月28日には吉永裕ノ介と相談のうえで制作が中止になったことが発表された[16]。
外伝オンライン小説『ブレイク ブレイド -蒼月ノ絆-』が2010年4月16日から2011年4月28日までウェブサイト『GA Graphic』(ソフトバンククリエイティブ)にて毎月1話ずつ連載された。アテネス連邦とクリシュナ王国の戦端が開かれて1ヵ月後の、ミゾラム要塞を中心に設定された西部国境戦線を守備する、ファブニル4台で構成されるダナン小隊を中心とした話となっている。
当初は配信サイトにて全話無料で購読可能であったが、現在は『GA Graphic』の閉鎖に伴い購読不可能となっている[17]。しかし2014年8月発売のテレビアニメ版Blu-ray BOXに紙書籍版が付属された[15]。
2010年11月24日に劇場アニメのドラマCDとして、ランティスより「劇場アニメ『ブレイク ブレイド』番外編ドラマCD」が発売された。
トレーディングカードゲーム『ヴィクトリースパーク』(ブシロード)の参加タイトルとして、劇場アニメのエクストラブースターが2011年1月15日に発売された。
コトブキヤの『クロスフレーム』シリーズより、「デルフィング」「エルテーミス」「ファブニル(一般機)」のプラモデルが順次発売されている。また千値練の『RIOBOT』シリーズ第1弾として、「デルフィング(第二形態)」、第2弾として、「デルフィング(第三形態)」、誌上通販で「デルフィング(第一形態)」のアクションフィギュアが発売中である。
コトブキヤのプラモデルについてはテレビアニメ版に合わせてリニューアル版が発売。
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