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日本のコンピュータゲームシリーズ ウィキペディアから
『魔導物語』(まどうものがたり)は、コンパイルの3Dダンジョン型ロールプレイングゲームのシリーズ。落ち物パズルゲーム『ぷよぷよ』シリーズのルーツとして知られる。
この記事は中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、議論中です。 (2011年6月) |
本シリーズは1989年11月7日発売、12月10日発行扱いのMSX2用ディスクマガジン『ディスクステーション SPECIAL クリスマス号 (#SP5)』に収録された小作品のひとつ『魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE』を初出とする。翌1990年6月15日に同作を発展させパッケージ製品化したMSX2版『魔導物語1-2-3』が発売され、これを根幹としてPC-9801版などのリメイク作品を含む様々なシリーズが展開された。
コンパイルが経営破綻した1998年以降、本シリーズの派生作品であった『ぷよぷよ』シリーズの知的財産権がセガ[注釈 1]に譲渡された際に、メイン主人公のアルルを始めとする本シリーズの多くのキャラクターの著作権がセガホールディングスの管理下となった。また2003年にコンパイルが解散した際に、『ぷよぷよ』関連を除く本作の著作権がアイキに継承され[1]、さらに2005年にはD4エンタープライズに引き継がれた。また、2010年にはコンパイルハートがD4エンタープライズより家庭用ゲームソフトの営業権(開発・販売)を取得している(ライセンシー契約)[2][3][注釈 2][注釈 3]。
セガが著作権を持つキャラクターを使用しない作品も作られており、2007年にはD4エンタープライズの運営するサイト「コンパイルステーション」にてキャラクターを一新したウェブコミック『魔導物語〜マノと不思議の帽子〜』が連載され、2013年にはコンパイルハートから同様にキャラクターを一新した新作『〜聖魔導物語〜』が発売された。
ほとんどの作品で魔導師の女の子アルル・ナジャ[注釈 4]が主人公であるが、一部他のキャラクターが主役の作品も存在する。キャラクターは主にヨーロッパの伝承[注釈 5]から多くの種類のモンスターを可愛らしくアレンジさせて登場させている。例外的に『PC-9801版 魔導物語1-2-3』のみ従来とは異なり、グラフィックがリアル調である。
本シリーズ『魔導物語』の派生作品である落ち物パズルゲーム『ぷよぷよ』は同社の代表作となったが、『魔導物語』より『ぷよぷよ』の方が知名度が高くなった結果、『ぷよぷよ』自体が魔導物語シリーズに影響を与えることもあった[4][5][6]。『MSX2版 魔導物語1-2-3』をよりおどろおどろしくコミカルにリメイクしたのが『PC-9801版 魔導物語1-2-3』であるが、『ぷよぷよ』発売後は『MSX2版 魔導物語1-2-3』をより人間味あってファンタジックにした魔導物語が主流となる。
また、同タイトル作品などでの矛盾やキャラクターの言動の違いなどから、パラレルワールドといえる作品も存在する[7]。『す〜ぱ〜ぷよぷよ通』の取扱説明書での主人公アルルの紹介欄には「ゲームによって、微妙に違う人生を送っている」とも書かれている[8]。『MSX版の1-2-3』『PC98版のA・R・S』『はちゃめちゃ期末試験』『魔導師の塔』などの一部を除くPCでプレイできる魔導物語シリーズ、コンパイル製作の初回発売のぷよぷよシリーズ、コンパイル後期のディスクステーションの魔導物語の世界を舞台としたゲームでは比較的矛盾や設定の違いが少ない。アルルのバストサイズ・体重など新作と以前の作品とで設定に細かな変更点が存在する。
なお、魔導物語シリーズには正伝と外伝が存在するが、『コンパイルクラブ』と『DiscStation』では報じられたものの、それ以外には正伝と外伝の違いが語られることはなかったため、ユーザーには単に『魔導物語シリーズ』として受け入れられた。この正伝と外伝の区別は社内でも決まっているものではなく、DSやコンクラに書かれていた区別が新しい号で書き換わっていたりと曖昧で信憑性に欠ける[9][10][11]。『魔導物語A・R・S』脚本担当のうゑみぞは魔導物語外伝と命名するつもりだったが、正伝にしたい社長の仁井谷正充と揉めて折衷案でA・R・Sとし、その後に変更して正解だったと語った[12]。
後に、コンパイル内で今までの『魔導物語』シリーズの世界観と設定を再構築し、各作品間にある矛盾点を解消して同じ時間軸・同じ世界での統一設定を作ろうという動きが起こった。この新たな世界観では、『ぷよぷよ』の舞台となる世界は『魔導物語』の時代から約1000年後とされ、それぞれの作品のキャラクターは同じ名前と姿を持った別人(世界はある理由から一度滅んでおり、後にサタンの手で再生されたことになっている)とされた。また、それまで作品によってバラバラだったキャラクターの設定も細かく定められていた。このときのディレクターは『魔導物語 はちゃめちゃ期末試験』などを担当した織田健司であった。
当初はセガサターン版『魔導物語』のシナリオとして、この設定に準拠したシナリオを採用する予定で作られていたが、コンパイルの経営破綻などの影響で元々のシナリオは没になり、製品版では異なるシナリオが採用された。その後、開発中に没となったオリジナルシナリオは商業二次の小説『真・魔導物語』シリーズとして展開されることになり、この設定に沿ったキャラクターの設定資料などはファンブック『魔導物語 ファンブック イラストレーション&アザーズ』に収録された。以降、ゲーム本編では『ぷよぷよ外伝 ぷよウォーズ』など一部の作品を除いてこの設定はほとんど反映されず、小説やファンブックに収録された年表などで補完されるにとどまる。これらのことから、この設定は小説版のタイトルより『真・魔導物語』設定と呼ばれる。ディレクターである織田健司自ら「これは僕の頭の中だけで描いている魔導物語」と記述しており[13][14][注釈 6]、『真・魔導物語』の設定は魔導物語の正式な統一設定にはならなかった。
1989 | 魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE |
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1990 | MSX2版 魔導物語1-2-3 |
1991 | PC-9801版 魔導物語1-2-3 |
1992 | |
1993 | 魔導物語A・R・S |
魔導物語I 3つの魔導球 | |
1994 | 魔導物語 道草異聞 |
魔導物語II 〜アルル16才〜 | |
魔導物語III 究極女王様 | |
1995 | 魔導物語A ドキドキばけ〜しょん |
1996 | 魔導物語 はちゃめちゃ期末試験 |
魔導物語 はなまる大幼稚園児 | |
魔導物語I | |
魔導物語I 炎の卒園児 | |
1997 | 魔導物語 魔導師の塔 |
1998 | セガサターン版 魔導物語 |
1999 | |
2000 | |
2001 | |
2002 | |
2003 | |
2004 | |
2005 | iアプリ版 魔導物語 |
2006 | |
2007 | |
2008 | |
2009 | |
2010 | |
2011 | |
2012 | |
2013 | 〜聖魔導物語〜 |
2014 | |
2015 | |
2016 | |
2017 | |
2018 | |
2019 | |
2020 | |
2021 | |
2022 | |
2023 | |
2024 | 魔導物語 フィアと不思議な学校 |
シリーズを大別すると『魔導物語1-2-3』系統とそれ以外になる。ただし、同系統の作品でも機種によってストーリーが変化している。
そのほか、過去作品をまとめて復刻したコレクション作品、関連作品、小説、ウェブコミックなどが存在する。
以下、発売年月日順に解説する。
ジャンル | ダンジョンRPG |
---|---|
対応機種 |
MSX2 Microsoft Windows XP/Vista/7/8/8.1/10/11 |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
MSX2: コンパイル Win: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
MSX2: 3.5インチフロッピーディスク Win: CD-ROM |
発売日 |
MSX2: 1989年11月7日
Win XP/Vista: 2008年9月1日
Win Vista/7/8/8.1: 2015年3月31日
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
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『魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE』(まどうものがたり エピソード ツー カーバンクル)は、1989年11月7日発売(12月10日発行[15])のMSX2版『ディスクステーション SPECIALクリスマス号 (#SP5)』に収録されたゲーム[注釈 7]。ゲーム中のタイトル画面の表記は単に『魔導物語』のみであり、通称『MSX-DS魔導』、または単に『DS魔導』と呼ばれる。後の『魔導物語1-2-3』の「エピソード2」の原型となる作品である。本作ではまだオートマッピング機能は搭載されていない。
企画・ディレクターを務めた米光一成は『ゲームシナリオを書こう!』にて、マップやモンスターの数を競う広告に疑問を呈し、小さな世界を舞台としたRPGを作ろうと考えたことや、少女を主人公とすることなど複数の要因が合わさって同作の企画に至ったと述べた[16]。ゲームのシステムやコンセプトが出来上がった後、物語のプロットがそれに沿う形で作られた[16]。また、第一作目が『II』から始まるのは映画『スター・ウォーズ・シリーズ』のパロディである[16][17]。
作品の舞台は「混沌の神が支配している世界」で、主人公の女の子が目指す古代魔導スクールの入学試験は、乗り物などを使わず学校の申請室まで自分の魔導を使って行くことが条件となる。
この作品は2008年9月1日にWindows対応ソフト『魔導物語1-2-3 MSX2版 for Windows』にて『魔導物語1-2-3』と併せて「原作版」として限定復刻された。また、2015年3月31日には同様にWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 1-2-3&A・R・S』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、『魔導物語1-2-3』『魔導物語A・R・S』と併せて同様に限定復刻された。これらの詳細は「コレクション作品」の節を参照。
ジャンル | ダンジョンRPG |
---|---|
対応機種 |
MSX2 Microsoft Windows XP/Vista/7/8/8.1/10/11 |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
MSX2: コンパイル Win XP: アスキー Win XP/Vista: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
MSX2: 3.5インチフロッピーディスク Win: CD-ROM |
発売日 |
MSX2: 1990年6月15日
Win XP/Vista: 2008年9月1日
Win Vista/7/8/8.1: 2015年3月31日
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2023年10月17日
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『魔導物語1-2-3』(まどうものがたり いっちょうめにばんちさんごう)は、1990年6月15日発売のMSX2用ソフト[15]であり、先のMSX-DS版『魔導物語』の人気を受け、追加シナリオを加えて単体で製品化したもの。通称『MSX魔導』、または『MSX-DS版』と区別をするために『MSX1-2-3』と呼ばれる。タイトルの通り、「魔導物語1」「魔導物語2」「魔導物語3」の3つのエピソードから成る[15]。タイトルの「1-2-3」は表計算ソフトの『Lotus 1-2-3』(ロータス ワン・ツー・スリー)を由来とするが、訴訟を懸念して読み方を変えている[17]。
エピソード2は『MSX-DS版』の改良版にあたり、グラフィックやマップなども含め一部リニューアルされた[15]。それぞれのエピソードは完全に独立しているが、「1話→2話」もしくは「2話→3話」へのデータコンバートを行うことによってやや強い状態で始めることができる。本作よりオートマッピング機能が搭載された。
エピソード1の終盤には、塔から脱出したと思いきや、それはイリュージョンで、まだ試験は続いていたというイベントがある。また、この作品の取扱説明書で、エピソード2冒頭に登場する銀髪の魔導師にシェゾ・ウィグイイという名前がつき、「神を汚す華やかなる者」という意味があると語られた。ゲーム中の表記は単にシェゾである。
アルルの幼稚園時代を描いたエピソード1は実際にはシリーズ初作ではないが、後に「『魔導物語』の1作目」扱いとして単体で何度もリメイクされることになる。
2003年12月3日発売のムック『MSXマガジン永久保存版2』(アスキー刊、ISBN 4-7561-4374-1)にこの作品がMSX2の公式エミュレータとともに収録されており、Windows XPでこの作品を遊ぶことができる。
2008年9月1日[注釈 8]にはWindows対応ソフト『魔導物語1-2-3 MSX2版 for Windows』、2015年3月31日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 1-2-3&A・R・S』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、それぞれ限定復刻された。これらの詳細は「コレクション作品」の節を参照。
ジャンル | ダンジョンRPG |
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対応機種 |
PC-9801 Microsoft Windows Vista/7/8/8.1/10/11 |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
PC-98: コンパイル Win: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
PC-98: 3.5インチフロッピーディスク Win: CD-ROM |
発売日 |
PC-98: 1991年11月23日[15]
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2023年12月19日
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『魔導物語1-2-3』(まどうものがたり いっちょうめにばんちさんごう)は、同名のMSX2版『1-2-3』をPC-9801に移植した作品。1991年11月23日発売[15]。通称『98魔導』。シナリオの流れは概ねMSX2版と同様だが、グラフィックがリアル調であり[15]、流血などに過激な表現が見られるなど、後のシリーズと比べて異色となる演出を特徴とする。それにより、エピソード1のイリュージョンは迫力が増し、エピソード2のシェゾの結末も変更された。
「○○が現れた」という定型文のメッセージに代わり、「ぷよぷよ上から落ちてきた」「ウィッチのおでまし」「ケリをみまった」「舌がムチのように伸びる」「心臓凍結」「かき消える」など、敵キャラごとに登場・攻撃・退場メッセージが異なるようになった。ほかにも、強力だが命中率の低い攻撃呪文「ジュゲム」、装備するとぺらぺら喋って持ち主の意思とは無関係に行動する杖「魔導杖」、アルルが現在向く方角を示す「渾天石(こんてんせき)」、魔導力回復アイテムの「酒」類が初登場した。それに伴い、福神漬けやカレーライスなどカレー関連アイテムの効果は体力回復のみに統一され、以降の作品もこれに倣っている。
この作品から主人公の女の子にアルル・ナジャという名前が設定された。また、エピソード2冒頭に登場する銀髪の魔導師の名前がシェゾ・ウィグィィ(後半のィが小文字)に変更された。ゲーム中の表記はシェゾのまま。
なお、MSX2版『魔導物語1-2-3』を元にしたパズルゲームであるMSX2版・ファミコンディスク版『ぷよぷよ』は本作の約1ヶ月前に発売されたが、その時点ではキャラクター要素が薄く、その翌年の1992年に『魔導物語1-2-3』のキャラクター達を多く登場させたアーケード版・メガドライブ版『ぷよぷよ』が発売され、同作の攻略本などで『魔導物語』が紹介された際には、当時最新の移植であったこのPC98版『魔導物語1-2-3』が紹介されることが多かった。
2015年3月31日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 1-2-3&A・R・S』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、それぞれ限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。
2023年12月19日よりプロジェクトEGGにて配信開始[21]。
ジャンル | ダンジョンRPG |
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対応機種 |
ゲームギア iアプリ S!アプリ EZアプリ (BREW) Microsoft Windows 7/8/8.1/10/11 iOS Android |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
GG/携帯電話: セガ Win: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
GG: 2Mbitロムカートリッジ Win: CD-ROM |
発売日 |
GG: 1993年12月3日[15]
iOS: 2021年2月15日
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2023年11月14日
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『魔導物語I 3つの魔導球』(まどうものがたりワン みっつのまどうきゅう)は、1993年12月3日発売のゲームギア用ソフト[15]。『1-2-3』のエピソード1を単体で移植した作品。コンパイルが開発し、セガから発売された。通称『GG魔導I』または『GG-I』。パズルゲーム『ぷよぷよ』の人気を受けて作られた初の『魔導物語』といえるが、企画自体は『ぷよぷよ』がアーケードゲームとして稼動するより前からあった[要出典]。まだこの時点では『ぷよぷよ』の影響は薄く、魔物としてのぷよぷよが全部で5色登場し、4匹集まると星になって消えることぐらいである[注釈 9]。
攻撃魔法が移動中でも使え、これを使った謎解きが存在する。PC-98版の「渾天石」に代わって「方向石(ほうこうせき)」が登場し、入手すると東西南北の向きが漢字で示されるようになる。アイテムや魔法がアイコンで表示されるなど、以後の『魔導物語』シリーズでも用いられるシステムがこの作品から登場した。ゲームギア版のシリーズには「ジュゲム」の魔法は登場しないが、何が起こるか使うまで分からない「るいぱんこ」[注釈 10]の魔法が登場する。
エピソード1のみで商品化したため、フロアの数は『1-2-3』のエピソード1の約1.5倍になった。しかし魔法の数は減少したので、不採用になった魔法と同等の効果を持つアイテムで代替された。また、ゲームギア版オリジナルキャラクターとしてライバルの男の子カミュが登場する。なお、本作に登場する商人のタウタウは他作品での猫の姿ではなくパララの姿をしているが、これはスタッフの取り違えによるミスであり、この件で社長の仁井谷が怒ったため、後の『ぷよぷよ通』で元に戻ったというエピソードがある[22]。
2008年8月1日には、セガの携帯電話向けサイト「★ぷよぷよ! セガ」にて、本作GG版のiアプリ移植版が配信開始された。グラフィックがより精細になった他、新要素として戦った魔物を閲覧できる「魔物図鑑」が追加され、マップを常時表示したままで移動できたり、ダンジョン内を移動する際にマップがスクロールするなど演出が強化された。なおGG版と同表現に変更することも可能である。容量の都合でボイスはアルルのみとなり、「かべのもと」で画面外に行ける不具合の修正や、ミニゾンビは体が崩壊するのではなく小さくなるなど、移植の際にいくつかの表現が変更された。一方でタウタウとパララの取り違えなど原作のまま変更されていない部分もある。2009年2月2日からはS!アプリ版、同年7月2日からはEZアプリ(BREW)版の配信も開始。
2018年9月28日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 よ〜ん GG I-II-III&A』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、ゲームギア版を元にしたものが限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。
2021年2月15日より、D4エンタープライズのiOS向け定額サービス『PicoPico』にて、他の姉妹作とともにゲームギア版が配信開始された[23]。2021年7月27日よりAndroid版のサービス開始に伴い、そちらでも配信開始された[24]。
2023年11月14日よりプロジェクトEGGにて配信開始[25][26][27]。
ジャンル | ダンジョンRPG |
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対応機種 |
PC-9801 Microsoft Windows 7/8/8.1/10/11 |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
PC-98: コンパイル Win: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
PC-98: 3.5インチフロッピーディスク Win: CD-ROM |
発売日 |
PC-98: 1993年12月10日
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2023年11月21日
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『魔導物語A・R・S』(まどうものがたり アース、まどうものがたり エーアールエス)は、1993年12月10日に発売されたPC-9801用ソフト[15]。オートマッピングのついた3Dダンジョン形式となる[28]。『1-2-3』同様エピソード構成で、『A・R・S』は、各エピソードの主人公であるアルル(Arle)、ルルー(Rulue)、シェゾ(Schezo)の頭文字を意味する[29][注釈 11]。3人の『1-2-3』以前の物語である。3エピソードとも脱出が目的になっている。
『1-2-3』の脚本を担当した米光は本作開発前に既にコンパイルを退社しており、本作の脚本は新たにうゑみぞが担当した。製作者はタイトルの『A・R・S』を「アース」と読むとしていたが[30]、晩期のコンパイルのSS魔導物語プロモーションムービーでは「エー・アール・エス」と呼ばれた[31]。当初は3人のシナリオ内容がリンクし、魔導の謎のいくつかを明らかにする予定だったが、様々な制限により独立シナリオになったという経緯がある[32]。『魔導師ラルバ』、『サムライキング メガスオンZ』、『精霊戦士スプリガン』などコンパイルの他作品からのキャラクターもいくつか登場する。
PC-9801版『1-2-3』のリアルな敵キャラクターが『魔導物語』のイメージに合わないという手紙が多数届いたため、本作よりデフォルメされたキャラクターに戻された[33]。
『1-2-3』でルルーはミノタウロスを呪文で召喚する描写をされたが、本作では魔法が一切使えないが、似た効果を持つ格闘術の使い手かつ良家のお嬢様という設定になり、これは以降の作品にも引き継がれた。またアルルとシェゾも、両者では使用する魔法が若干異なる。実際には魔法・技の名称が異なるだけで、その効果は特定の独自技を除き3人ともほぼ共通である。生命力や魔力などの確認は、数値やライフゲージで表すことがなく、キャラの表情や音楽の変化などからステータスを読み取ることが最大の特色とされている。[28][34]
本作では、以前のように「○○が現れた」「倒れた」というメッセージに戻った。またメッセージに誤字も多い。
2015年3月31日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 1-2-3&A・R・S』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、それぞれ限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。
ジャンル | ダンジョンRPG |
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対応機種 |
ゲームギア iアプリ S!アプリ EZアプリ (BREW) Microsoft Windows 7/8/8.1/10/11 iOS Android |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
GG/携帯電話: セガ Win: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
GG: 2Mbitロムカートリッジ Win: CD-ROM |
発売日 |
GG: 1994年5月20日
iOS: 2021年2月15日
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2023年12月12日
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『魔導物語II 〜アルル16才〜』(まどうものがたりツー アルルじゅうろくさい)は、1994年5月20日発売のゲームギア用ソフトで、『1-2-3』のエピソード2をゲームギアでリメイクした作品にあたる[15]。コンパイルが開発し、セガから発売された。
ストーリーは概ね原作に沿っているが、オープニングではアルル・ナジャが突然現れた猫型の魔物リュンクスに財布をすられ、それを追っていくと魔導師シェゾ・ウィグィィに出会い、呪文で眠らされたうえで捕まるというものに変更された。アルルが気が付くと牢屋に閉じ込められていた。見張りの番人を倒して牢屋を脱出し、ダンジョン探索を開始するところから物語は始まる[37]。そのほか、『ぷよぷよ』の影響を受けた大きな変更点としては、原作では序盤のやられ役だったシェゾが終盤まで何度もアルルを追いまわすことや、足跡を残していただけだったルルーが(姿は現さないが)アルルに先行してダンジョンを探索しており、アルルの妨害をしてくることなどが挙げられる。一方、魔力を吸い取られミイラ化した死体、最終フロアのハーレム、后となる女性の魂だけあれば良いとするサタンなど、おどろおどろしい一面も残っている。
3Dの迷宮型マップで戦闘では魔法を使ったり、敵の攻撃を受けるとキャラクターは喋る。体力や魔導力の状態は数字で表示されず、曖昧な言葉で表されているため、音楽や表情、セリフなどから読み取るファジーパラメータを採用している[37]。「カエルの為に鐘は鳴る」のようなポジションを占める。[38]
2008年10月30日には、『魔導物語I』の移植に引き続き、セガより本作GG版のiアプリ移植版が配信開始された。iアプリ版『魔導物語I』と同様の新要素が追加されており、一部の不具合の修正や表現修正、ゲームバランスの一部調整、容量の都合による敵ボイスの省略や一部BGMの差し替え(ライラの遺跡B100Fなど)がある。2009年6月17日からはS!アプリ版、同年8月27日からはEZアプリ(BREW)版の配信も開始。
2018年9月28日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 よ〜ん GG I-II-III&A』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、ゲームギア版を元にしたものが限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。
2021年2月15日より、D4エンタープライズのiOS向け定額サービス『PicoPico』にて、他の姉妹作とともにゲームギア版が配信開始された[23]。2021年7月27日よりAndroid版のサービス開始に伴い、そちらでも配信開始された[24]。
ジャンル | ダンジョンRPG |
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対応機種 |
PC-9801 Microsoft Windows Vista/7/8/8.1/10/11 |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
PC-98: 英知出版 Win: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
PC-98: 3.5インチフロッピーディスク Win: CD-ROM |
発売日 |
PC-98: 1994年7月15日[15]
Win Vista/7/8/8.1/10: 2016年5月20日
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2024年2月27日
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その他 |
PC-98: 『DS Vol.4』の修正パッチが必要 Win『通』: 2016年6月3日公開の修正アップデートファイルが必要 |
『魔導物語 道草異聞』(まどうものがたり みちくさいぶん)は、1994年7月15日発売(8月15日発行)のBOOKタイプ『ディスクステーション Vol.3』に収録された、PC-9801用のゲームソフト[15]。ゲームシステムなどは『A・R・S』のものが流用された。なお、『Vol.3』に収録されたものにはサンプリングドライバに一部不具合があり、グラフィックの乱れやフリーズするため、正常にプレイするためには1994年10月7日発売(11月15日発行)『Vol.4』付属の「バグの館(修正パッチ)」によるバグフィックスが必要である。
『ぷよぷよ』の前日談の話であり、なぜぷよが4つくっつくと消滅するのか語られる[15]。これ以前の『魔導物語』『ぷよぷよ』シリーズにはゲーム内でこの説明が一切なく、一部機種の『ぷよぷよ』の取扱説明書などに書かれたプロローグで「時の女神」と「禁呪オワニモ」について触れられるのみであった。本作はその設定を元にゲーム化され、エンディングで語られる内容も『ぷよぷよ』の説明書のプロローグと概ね一致する。
このため『魔導物語』シリーズと『ぷよぷよ』のストーリーをつなぐ作品[15]といえるが、矛盾する点もある[注釈 12][注釈 13]。なお『真・魔導物語』設定では『ぷよぷよ』時代のアルルの物語と位置づけられているが、正式な設定ではない。
2016年5月20日にはWindows用ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 通 -MD&DS-』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、メガドライブ版『魔導物語I』等とともに限定復刻された。なお、『きゅ〜きょく大全 通 -MD&DS』収録のものは発売当初は原作の初期版と同様の不具合があり、後に修正データが配信されたが、『超きゅ〜きょく大全』のものは最初から修正版が収録されている。詳細は「コレクション作品」の節を参照。
ジャンル | ダンジョンRPG |
---|---|
対応機種 |
ゲームギア iアプリ S!アプリ EZアプリ (BREW) Microsoft Windows 7/8/8.1/10/11 iOS Android |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
GG/携帯電話: セガ Win: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
GG: 4Mbitロムカートリッジ Win: CD-ROM |
発売日 |
GG: 1994年12月30日
iOS: 2021年2月15日
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2024年1月23日
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対象年齢 | 全年齢対象 |
『魔導物語III 究極女王様』(まどうものがたりスリー きゅうきょくじょおうさま)は、1994年12月30日に発売されたゲームギア用ソフト[15]。コンパイルが開発し、セガから発売された。『魔導物語II 〜アルル16才〜』の続編であるが、ゲームギア版の過去2作が概ね原作を再現していたのに対し、本作では『1-2-3』のエピソード3とはオープニングとエンディングのラストが共通するのみで、内容は全く異なるオリジナルのストーリーに変更された。理由は前作のプランナーやデザイナーがメガドライブ版『魔導物語I』の開発に携わることになったためである。開発担当者が変更されたことで、おどろおどろとした一面は全くなくなり、ドタバタ劇のようになった。この作品では隠しイベントとして、ぷよぷよを模した饅頭「ぷよまん」がゲームに初登場してその販売を告知するものがあり、以降の『魔導物語』『ぷよぷよ』シリーズでもぷよまんがゲーム中に登場するようになった。
2009年2月13日には、セガより本作GG版『魔導物語III』のiアプリ移植版が配信開始された。前2作と同様に新要素が追加された代わりにアルル以外のボイスが省略されているほか、敵とのエンカウント方式が従来のランダムに変更され、それに伴い敵の位置を感知するアイテム「ひかるツクシ」が廃止された[注釈 14]。また、敵キャラクターの「ちょっぷん」の一部過激な表現や、「ぷよまん」関連のメッセージが現在は販売していないことを示すものになるなど、一部の台詞が修正された。2009年10月1日からはS!アプリ版、同年10月15日からはEZアプリ(BREW)版の配信も開始。
2018年9月28日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 よ〜ん GG I-II-III&A』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、ゲームギア版を元にしたものが限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。
2021年2月15日より、D4エンタープライズのiOS向け定額サービス『PicoPico』にて、他の姉妹作とともにゲームギア版が配信開始された[23]。2021年7月27日よりAndroid版のサービス開始に伴い、そちらでも配信開始された[24]。
2024年1月23日よりプロジェクトEGGにて配信開始[43][44]。
ジャンル | ダンジョンRPG |
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対応機種 |
ゲームギア Microsoft Windows 7/8/8.1/10/11 iOS Android |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
GG: コンパイル Win: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
GG: 4Mbitロムカートリッジ Win: CD-ROM |
発売日 |
GG: 1995年11月24日[15]
iOS: 2021年3月22日
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2024年2月20日
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『魔導物語A ドキドキばけ〜しょん』は、1995年11月24日に発売されたゲームギア用ソフト[15]。開発・販売ともにコンパイル。スタッフは『魔導物語III 究極女王様』と同じで、ストーリーの雰囲気も共通する。PC-98版『A・R・S』のアルル編をベースにしているとされるが[45]、原作とは全く異なるストーリーであることも『III』と同様で[46]、本作では4歳のアルルが既に魔導幼稚園に通っている点や、妖精たちと既に友達であること、サタンらしき人物が登場するなど、設定自体も大きく異なる。コンパイル社内での略称は『ドキばけ』であった。本作はゲームギア版最後の『魔導物語』シリーズである。
2018年9月28日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 よ〜ん GG I-II-III&A』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、ゲームギア版を元にしたものが限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。
2021年3月22日より、D4エンタープライズのiOS向け定額サービス『PicoPico』にて、他の姉妹作とともにゲームギア版が配信開始された[47]。2021年7月27日よりAndroid版のサービス開始に伴い、そちらでも配信開始された[24]。
2024年2月20日よりプロジェクトEGGにて配信開始[48][49]。
ジャンル | RPG |
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対応機種 |
スーパーファミコン Microsoft Windows 7/8/8.1/10/11 |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
SFC: 徳間書店インターメディア Win: D4エンタープライズ |
人数 | 1人 |
メディア |
SFC: 16Mbitロムカートリッジ Win: CD-ROM/ダウンロード |
発売日 |
SFC: 1996年1月12日[15]
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2024年3月19日
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『魔導物語 はなまる大幼稚園児』(まどうものがたり はなまるだいようちえんじ)は、1996年1月12日に発売されたスーパーファミコン用ソフト。「魔導物語」シリーズでは唯一、任天堂のハードで発売された作品である[注釈 15]。コンパイルが開発し、徳間書店インターメディアから発売された[15]。通称『はなまる』または『魔導はなまる』。
ファジーパラメータなどのシステムは受け継がれたものの、3Dダンジョンではなく2Dフィールド型になった。キャッチコピーは「ぷよぷよRPG」。本来本編であるはずの「魔導物語」シリーズがスピンオフであるはずの「ぷよぷよ」に宣伝された逆転現象と言える。そのためかこのゲームでは戦闘前に『ぷよぷよ』でおなじみの漫才デモが流れる。また、サンプリングボイスの一部も『す〜ぱ〜ぷよぷよ』や『す〜ぱ〜ぷよぷよ通』などから流用された。
ゲーム雑誌「ファミリーコンピュータMagazine」では、はなまるカードが配布され、本ゲームの初回生産分にのみ付属していたNo.22を含めた、全22種を集めるとテレホンカードが貰えるというキャンペーンを行うなど、プロモーションに力を入れた。
エピソード1の前日談に相当する本作は、幼稚園児のアルルが卒園するために認定証を探すことが話の中心に据えられている。その後はエピソード1同様ラストダンジョンである塔の中で3つの魔導球を探すが、他機種よりも塔内での冒険は大幅に簡略化された。終盤のイリュージョンイベントはない。また、本作のアルルの年齢を5歳と報じた雑誌があったが、別の雑誌では6歳と報じられた[要出典]。ディスクステーション8号においてもP60では「6歳のアルル」、P62では「5歳のアルル」と食い違う表記がされた。
また、コンパイルと徳間書店インターメディアの間の連携が取れていないと思われる誤字・誤植が多数散見している。例えば、サタンの年齢も本来なら10万14または15歳であると思われるが、ゲーム中ではサタンに関するクイズに正解するための情報として「私も今年で100000と… …14さいになった(10万14歳)」というメッセージがあるが、そのクイズでは100000014(1億14歳)が正解になっていたり(10万14歳の選択肢がない)、販促活動の一環として徳間書店インターメディアが制作したカードでは、アルルの血液型をAB型とする点などが挙げられる[注釈 16]ほか、問題は版権の管理にもおよび、本作品のオリジナルキャラクターであるデビル君や園長先生などは、以降コンパイル側単独では使用できなくなった。
当時のディスクステーションやコンパイルクラブにはオープニングデモの一部が載せられていたが、何らかの理由で没になったようで、製品版には採用されていない。また、当時紹介されていた全体マップも製品版とは異なる。没となったオープニングストーリーは、「魔導村で唯一自分のファンクラブに入らなかった、後にアルルの母親になる女性を逆恨みしたサタンが、7年後に暗躍する」といったものであった[要出典]。
製品版では、サタンの別荘にはサタンと彼に捕まったデビルがいて、アルルはサタンと友好的に出会い、デビルが隙を見て脱獄、カーバンクルはここでのイベントは無関係と、3名が完全に独立している。
本筋は「『A・R・S』のアルル編で4歳のアルルとカーバンクルが出会い、改めて『II』で16歳になったアルルとカーバンクルが再会する」というシナリオだが、6歳のアルルとカーバンクルの再会がゲーム中で明確に描かれるのはこの作品だけである[注釈 17]。
2017年8月10日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 SUN -SFC&DS- with LADY-BONO!』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、それぞれ限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。また、2024年3月19日よりプロジェクトEGGにて配信開始[50]。
ジャンル | ダンジョンRPG |
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対応機種 |
メガドライブ Microsoft Windows Vista/7/8/8.1/10/11 メガドライブ ミニ |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
MD: コンパイル Win: D4エンタープライズ MDM: セガゲームス |
人数 | 1人 |
メディア |
MD: 16Mbitロムカートリッジ Win: CD-ROM MDM: プリインストール |
発売日 |
MD: 1996年3月22日[15]
MDM: 2019年9月19日
Win 8.1/10/11: 2023年4月7日
Win 10/11: 2024年1月30日
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『魔導物語I』(まどうものがたり いち)は、1996年3月22日発売のメガドライブ用ソフトで『1-2-3』のエピソード1を移植した作品[15]。内容はゲームギア版『I』の再リメイクに近い。開発・販売ともにコンパイル。通称『MD魔導』。魔法を使う際には従来のコマンド選択方式ではなく、格闘ゲームのようにリアルタイムに特定のコマンドを入力する「マジカル・アクティブ・オペレーション」方式[51]を採用したほか、魔物を仲間にして戦わせる「アミーゴカプセル」というシステムが実装された。また今までのエピソード1では「塔の脱出」が卒業条件だったが、今回は「塔を脱出するまでに課題をいくつクリアできるか」に変わっており、塔を脱出したものの採点結果によっては不合格になるというパターンもありうる。
ゲームギア版で登場したカミュが再登場しているが今回はライバルではなく、アルルより2歳年上の先輩という設定に変更された。本作の目的は魔導球を見つけることではなく、塔に仕掛けられた100問のテストを解き、80点以上を取ることである。終盤のイリュージョンイベントはない。また、本作品の園長先生は老婆であり、『魔導物語 はなまる大幼稚園児』に登場する若い男性の園長先生とは全く別人になっている。
発売までが長引いたため、当時はメガCD版『シャドウラン』ともども発売中止の噂が広まっていたものの、その後コンパイルより開発中止でなく発売延期と発表[52]。大幅に発売が遅れたことで、本作は日本国内のメガドライブで発売された最後のカートリッジソフトとなった。
2016年5月20日にはWindows対応ソフト『魔導物語 きゅ〜きょく大全 通 -MD&DS-』、2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の収録ソフトのひとつとして、それぞれ限定復刻された。詳細は「コレクション作品」の節を参照。
2019年9月19日にはセガゲームスからリリースされる復刻系ゲーム機『メガドライブ ミニ』の日本国内版にプリインストールされる42作品の一つとして、関連作品『ぷよぷよ通』と共に収録された。ただし回復アイテムの「酒」関連の名称の全てが「水」に差し替えられている。
『魔導物語 はちゃめちゃ期末試験』(まどうものがたり はちゃめちゃきまつしけん)は、1996年9月6日発売(10月15日発行)のBOOKタイプ『ディスクステーション Vol.12』収録のゲーム。この号から、ディスクステーションはWindows 95用となった。スタッフが用いた略称である『はめきん』が通称。
堕王健司こと織田健司がシナリオを担当。アルルの通う魔導学校の期末試験を受けるという内容だが、後半からシリアスな展開になる。前作と比べてアルルやルルーの会話の描写が多い。
『魔導物語3』の続編の物語[15]。発売前のコンパイルクラブの告知では「1-2-3の正当な続編」とされたが[55]、製作者インタビューで織田健司は『魔導物語3』からの続編ではあるが、『魔導物語4』ではなくあくまで外伝とした[56][57]。
本作はマウス専用ゲームであり、キーボードだけではダンジョン内を移動することしかできない。
本作は韓国版『DS Vol.1』にも『魔導傳記(마도전기) 엉망진창 기말고사』(直訳で「めちゃくちゃ期末考査」)として収録された。
1997年にはアスキー(現・KADOKAWAおよびアスキー・メディアワークス)の雑誌『ログイン』1998年1月号の付録ソフトのひとつとして収録された。同時収録の他の『ディスクステーション』収録ソフトが体験版なのに対し、こちらのバージョンは製品版そのままだが、セーブするにはSAVEDATAフォルダの作成が必要である。
2004年6月18日にはアイキの配信サイト「あいき ゲーム横丁」にてセガの許諾の下でダウンロード販売も開始されたが、サービス終了に伴い配信を停止した。後に同サイトの内容を引き継いだD4エンタープライズの「コンパイルステーション」では、当時の配信ソフトのうち本作と『魔導対戦はさむんちょ』は配信されなかった。
ジャンル | ダンジョンRPG |
---|---|
対応機種 | PCエンジン |
開発元 |
NECアベニュー Goo! |
発売元 | NECアベニュー |
人数 | 1人 |
メディア | アーケードカード専用CD-ROM |
発売日 | 1996年12月13日 |
『魔導物語I 炎の卒園児』(まどうものがたりワン ほのおのそつえんじ)は、1996年12月13日にPCエンジンのアーケードカード専用CD-ROMとしてNECアベニューから開発・販売された、『1-2-3』のエピソード1を移植した作品。通称『PCE魔導』。
ハード末期に発売された上に、コンパイルは一切開発に携わっていないので直販の通信販売でも扱われなかったため出荷本数は少ない。本作の開発はゲームギア版『II』のころから始まっており、当初はエピソード2と3も続編として移植する予定であった[要出典]。
一部のイベントでセリフに声が付くほか、本作オリジナルの魔物やアイテムが数多く登場し、それらの多くは徳間書店インターメディアのゲーム雑誌『PC Engine FAN』の企画にて読者応募されたものである[要出典]。
声優陣は同社が過去に発売した『ぷよぷよCD』『ぷよぷよCD通』の担当声優が主となっており、主人公アルル・ナジャの声は三石琴乃が担当した。
本作品は他の『魔導物語I』と違い、強さのみでなく優しさが一定以上でないと先に進めないギミックがある。優しさは赤い魔導球の輝きで表示され、魔物との会話により変動する。
ジャンル | ダンジョンRPG |
---|---|
対応機種 | Microsoft Windows 95 |
開発元 | コンパイル |
発売元 | コンパイル |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 |
1997年9月6日[15]
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『魔導物語 魔導師の塔』(まどうものがたり まどうしのとう)は、1997年9月6日発売(10月15日発行)のBOOKタイプ『ディスクステーション Vol.16』収録のゲーム。Windows 95対応。DS15号時点での仮題は『魔導物語外伝』。システムは『はめきん』と同じ[15]だが、マウスだけでなくキーボードにも対応する。
時系列は『はめきん』の前後だが、シェゾが主人公の外伝的な物語[58][15]。元々は一介の魔物、すなわち個人名ではなく種族名であったウィッチが、一個人として祖母と共に出演する。またゲームの途中で主役のシェゾに絡む場面が多く見られ、ラスボスであるダークマター戦前には行動を共にする場面もあるなど、ヒロイン的および主要人物として扱われる。シェゾを主役にしたのはDS12号のアンケートハガキを参考にしたらシェゾ主役の要望が多かったからで[59]、シェゾの服を黒色にしたのは白では画面栄えがしなかったから[60]。
2000年にはVectorの「こんぱいるゲーム横丁」にてダウンロード販売も行われていたが、アイキへの移行に伴い終了した。
本作は韓国版『DS Vol.3』にも『魔導傳記(마도전기) 마도사의 탑』(直訳も日本版と同じ「魔導師の塔」)として収録された。
本作はダイアキュートを使った場合は、次の魔法の詠唱をするときに頭の部分だけでなく台詞全体がダブる(エコーがかかる)。
『魔導傳記 엘리시온의 비밀』(마도전기 엘리시온의 비밀)は、韓国で1998年3月20日発売の韓国版「디스크 스테이션 (Disc Station) Vol.5」に収録されたオリジナル作品で、日本未発売の『魔導物語』。タイトルを直訳すると『魔導物語 エリーシオンの秘密』で外伝的性格を帯びた作品である[61]。なお、韓国では後に、韓国版『はめきん』と『魔導師の塔』を合わせ『魔導傳記1,2,3』としてセット販売も行われた。
元々、本作は韓国先行リリース後に日本版ディスクステーションへの収録も予定された[62][注釈 18]。しかし、韓国でリリースする直前に日本のコンパイルが経営破綻したため、この作品の日本語版は公式には登場していない。
グラフィックやBGMなどは『はめきん』と『魔導師の塔』の素材を流用して作られた。一方で従来のシステムに加えて、ガイドライン機能とスムーズスクロール機能をWindows版で唯一実装した。スムーズスクロール機能については後に携帯電話アプリ版『I』『II』『III』などでも実装された。
『魔導物語』は、1998年7月23日に発売されたセガサターン用ソフト。通称『SS魔導物語』『SS魔導』『サターン魔導』など。キャッチフレーズは「ロープレ世界に大打撃」「みんなにやさしいRPG」。コンパイルから発売された最後の『魔導物語』シリーズである。
本作では、数値でパラメータが表示される、パーティを組んで行動する、2Dフィールド等、これまでの『魔導物語』シリーズの特徴であった要素の大半が変更された。一方で2.5Dクォータービューシステムを搭載する。
発表当初は、アルルが自宅を立ち魔導学校へ向かうという、『1-2-3』のエピソード2と3をリメイクするものになる予定であったが、コンパイルの経営破綻なども影響し製作が進まず、製品版ではシナリオが大きく変更された[要出典]。製品版では『ぷよぷよ通』『ぷよぷよSUN』『わくわくぷよぷよダンジョン』に登場したほとんどのキャラクターが登場する。後に、本作の製品版シナリオは『魔導物語'98』として、変更前の未発表シナリオは『真・魔導物語』として、本作のディレクターの織田健司によってノベライズされ(#真・魔導物語シリーズおよび#『真・魔導物語』設定の節を参照)、これに準拠した設定資料が『魔導物語ファンブック イラストレーション&アザーズ』に収録された。この初期設定によれば、従来の『魔導物語』シリーズの1000年後の世界=『ぷよぷよ』世界を舞台にしたものだとされるが、実際のゲーム中でそれが語られることは一切なかった。コンシューマでの完全新規シナリオではあるが、「コンパイルクラブ」や「ディスクステーション」において正伝か外伝かを定義付けられたことは一度もない。
当時の公式HPにおいて登場キャラクターの人気投票が行われていた。結果は以下[63]。
順位 | キャラクター名 |
---|---|
1位 | シェゾ・ウィグィィ |
2位 | アルル・ナジャ |
3位 | ウィッチ |
4位 | カーバンクル |
5位 | ドラコケンタウロス |
7位 | キキーモラ |
ルルー | |
8位 | サタン |
9位 | ラグナス・ビシャシ |
10位 | ハーピー |
ももも |
ジャンル | ダンジョンRPG |
---|---|
対応機種 | iアプリ |
開発元 | アイキ |
発売元 | ジー・モード |
人数 | 1人 |
発売日 | 2005年12月14日 |
その他 | 2006年6月30日配信終了 |
『魔導物語』は、2005年12月14日よりジー・モードからi-mode携帯電話向け有料サイト「R.P.G-mode」で配信されていたiアプリゲーム[64]。権利関係の都合で2006年6月30日をもって配信終了。iアプリ(Java)505i以上の環境が必要。製作はコンパイルから営業権を譲渡され、当時『魔導物語』の権利元であったアイキ。
ボイスはないが、システムはWindows版に近いものが使用されている。上空に岩石を出現させて落とす魔法「ストーン」はこの作品にしか登場していない。『真・魔導物語』設定より後に作られた新作であり、この作品は年表に組み込まれていない。本作にはアイキ製作の『ポチッとにゃ〜』の登場人物「グラベル」の過去の姿を思わせる同名のキャラクターも登場する[注釈 19]。
『〜聖魔導物語〜』(せいまどうものがたり)は、2013年3月28日発売のPlayStation Vita用ソフト。ダンジョン探索型RPG。発売元はコンパイルハート(販売はアイディアファクトリー)、開発はコンパイルハートおよびゼロディブ。また、開発協力として『魔導物語』の知的財産権を持つD4エンタープライズの社名が記載される。
D4エンタープライズ初のパッケージ用の完全新作ゲームタイトルであり、同時にコンパイルハートが営業権を取得して以降初めて発売された旧コンパイルゲームのシリーズ新作である。
ププルを主人公とした同作は、旧作から登場キャラクターを一新した完全新作であり、旧作のキャラクターはモンスターも含め一切登場しない。
D4エンタープライズより過去作品のいくつかがMicrosoft Windows向けに限定復刻移植されている。
セガサターン版『魔導物語』(以下『セガサターン版』)および『〜聖魔導物語〜』はシステムが大幅に異なるので、ここでは『セガサターン版』『〜聖魔導物語〜』以外の作品に関して説明する。
主人公はパーティーを組むことなく、一人だけでダンジョンを冒険する。冒険の目的は、試験や遭難からの脱出、趣味などである。ほとんどの作品は3Dダンジョン探索型のRPGになっており、主人公が移動する空間は最初から最後までダンジョンで占められており、買い物もダンジョン内で行う。ただし、『はなまる大幼稚園児』は2Dフィールド型で、町などが存在する。
オートマッピング機能が搭載されており、通過した地点からダンジョンの地図が自動的に描き上げられ、現在位置、方角(PC-98版『1-2-3』以降)も確認できる。ただし、2Dフィールド型の2作品と最初の作品であるMSX・ディスクステーション版『魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE』(以下『MSX-DS版』)には搭載されていない。しかし、『MSX-DS版』もマッピング不要とは謳っていた[88]。基本的に1フロアが8×8マス、最後の2フロアだけ16×16マスという狭いダンジョンだったが、このゲームには真上に移動する魔法があり、上下のつながりを理解したうえでこの魔法を使わないと入手できないアイテムもある。
主人公と敵との1対1の戦いになる。主人公か敵のどちらかが逃げ出すか、体力(ヒットポイント)がなくなるまで戦闘を続けるのが基本だが、敵によってはアイテムを差し出して許しを請うことがある。
主人公は魔法(または技)を用いて戦い、炎の魔法(ファイヤーなど)と氷の魔法(アイスストームなど)で攻撃を行なう(後期作品ではさらに雷の魔法(ライトニング、サンダーなど)も使える)。これらの属性魔法は基本的な魔法なので、魔導力(マジックポイント)を消費せずに使える一方、それ以外の大半の魔法は上級魔法という扱いで、使うと魔導力を消費する。
本シリーズではダメージ量や残り体力・魔導力は数値ではなく文章や音楽で表現する「ファジーパラメーター」というシステムが採用されており[16]、これはぷよぷよシリーズにおいても、おじゃまぷよの予告量が数字ではなく予告ぷよという形で表示される、ピンチになると敵キャラクターの表情や音楽が変わる、といった形で採用された。
主人公や敵が攻撃をするときやダメージを受けたときにはサンプリングボイスが再生される場合がある。当時としてはこれは珍しく、特にMSX2のPSG音源で比較的鮮明な音声を再現していたことはシリーズ第1作の時点において画期的で[89][90]、初期の作品ではマジカルボイスRPGと呼んでいた。これもアーケード版以降の『ぷよぷよ』シリーズにおいても採用された[注釈 20]
また、ダイアキュートと呼ばれる次の魔法の効果を増強する魔法を使った場合は、次の魔法の詠唱をするときに頭の部分だけ二回ずつ(作品によっては一回)ダブる演出がなされる(例:ダイアキュート→ファファ・ファイアー、ダイアキュート→ダダ・ダイアキュート→ファファファファ・ファイアー)。『わくわくぷよぷよダンジョン』以降では単に戦闘中での攻撃力上昇の魔法となり、この演出もなくなったが、その後セガ製作の『ぷよぷよフィーバー』においてこの演出が再登場した。
戦闘に勝利すると他のRPG同様経験値が手に入るが、経験値もまた数値では表示されない。画面の外周にちりばめられた宝石が光るという形で経験値量を表している。この宝石を経験球(けいけんだま、経験玉と表記する作品もある)といい、全ての経験球が光るとレベルが1上がり、同時に体力と魔導力も全て回復し、経験球は再度輝きを失う。得られる経験値は主人公と敵とのレベル差によって決まり、主人公のレベルが上がると弱い敵を倒しても経験値が全く入らないか、入ったとしても極わずかある。この経験球システムは『なぞぷよ』シリーズにも採用された。例外的に、『炎の卒園児』では経験球の代わりに伸びたリボンの長さで経験値の量を判断できる。
前述の通り主人公はダンジョンの外で冒険をすることは一切ないので、買い物はダンジョンの中で店を開いている魔物商人と行う。ダンジョンの奥深くでも店を開いており、人間から迫害され逃れてきた魔物たちが住む森の中でも、人間である主人公との売買に応じてくれる。
『はなまる大幼稚園児』では人間の住む町があり、そこで買い物を行う。しかし、人間の住む町にもかかわらず、店員は魔物商人である。
ゲーム版『魔導物語』を原作にしたノベライズ作品。いずれも小説版独自の設定やシナリオが多く、ゲーム版本編の設定には組み込まれていない。
山本剛によって執筆され角川書店から角川スニーカー文庫として刊行された作品群。挿絵は壱。
『新☆魔導物語』『超☆魔導物語』は小説版『魔導物語』の続編扱いであり、設定とシナリオが繋がっている。
また、本シリーズのサタンは一人称が「オレ」で、威圧的な雰囲気を持っており、弟のルシファーとは仲が悪い。シェゾ・ウィグィィは無印1巻ではPC-98版『1-2-3』の内容に沿って首を切断された状態から蘇ったが、その後の作品ではこの設定について特に触れられていない。
『はめきん』や『セガサターン版』のプロデューサーの織田健司によって執筆されアスペクトからファミ通文庫として刊行された作品群。挿絵は壱(『ぷよぷよ外伝 ぷよウォーズ』を除く)。角川シリーズとは全く繋がっていない。
『真・魔導物語』設定に基づいて書かれている。数ある派生作品のひとつの様子。
下記以外にも「ぷよまん本舗」や「ももも通販」において食品、食器、テレホンカード、文房具、衣料品、玩具、キャラクターグッズなどが販売されていた。
2007年2月14日より[93]、D4エンタープライズが運営するレトロゲーム配信サイト「アミューズメントセンター」内の1コーナー、コンパイルの過去の作品のダウンロード販売等を行っているウェブサイト「コンパイルステーション」上で無料配信されているウェブコミック作品[94]。当初は単に『魔導物語』のタイトルで連載されていたが、2015年の『ディスクステーションRe#01』予約販売開始時頃に『魔導物語〜マノと不思議の帽子〜』と改題された[95]。2012年3月31日更新の第49話以降しばらく更新が途絶えていたが、2015年8月19日発売の『ディスクステーションRe#01』にて最終話(第50話)がPDF形式で収録された。この最終話はウェブ上では公開されていない。
2023年4月7日にはWindows対応ソフト『魔導物語 超きゅ〜きょく大全 ぷよぷよ入り』の特典として、全50話を収録した単行本が同梱されている。このコミックは一般発売されていない。
東方の魔導師の町「ルクレリア」に住んでいる3人のひよっこ導師の女の子、マノとチカコとカエデを主人公としたオリジナルストーリーで、3人は2014年10月3日にコンパイルステーションの公式サイトがリニューアルされるまで同サイトのナビゲート役を務めていた[96]。過去の『魔導物語』シリーズとの関連はほとんどなく、この3人娘は(連載開始当時の)姉妹サイトのコスプレイヤーがモデルとなっていた。
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