Loading AI tools
群馬県から茨城県に至る高速道路 ウィキペディアから
北関東自動車道(きたかんとうじどうしゃどう、英語: KITA-KANTO EXPWY[1])は、群馬県高崎市の高崎ジャンクション (JCT) から栃木県の東北自動車道を経由し、茨城県水戸市の水戸南インターチェンジ (IC) へ至る高速道路(高速自動車国道)である。
略称は北関東道(きたかんとうどう)、北関東自動車道建設促進期成同盟会が公募で決めた愛称は北関(きたかん)。群馬県前橋市、栃木県宇都宮市、茨城県水戸市と、利根川以北に当たる北関東3県の県庁所在地を通過している。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、東水戸道路、常陸那珂有料道路とともに「E50」が割り振られている[2][注釈 1]。
国土開発幹線自動車道としての北関東自動車道は以下のとおりとされている。
高速自動車国道の路線を指定する政令による高速自動車国道としての北関東自動車道は下記のとおりとされている。
関越自動車道と東北縦貫自動車道(東北自動車道)、常磐自動車道を結び、北関東の東西軸の強化を目的としている。
水戸南ICからひたちなかICまでの区間は、高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路で一般有料道路の東水戸道路で、国土開発幹線自動車道では北関東自動車道の一部分にあたる。また、政令上の北関東自動車道の終点であるひたちなかICから先は、地域高規格道路の水戸外環状道路が那珂市まで指定されており常陸那珂有料道路が常陸那珂港ICまで開通している。
以下では、東日本高速道路管理の高速自動車国道の道路名としての北関東自動車道(高崎 - 水戸南)について述べる。
国道50号の混雑緩和と代替補完ならびに所要時間短縮の目的を担い、同国道に概ね併走するルートで建設されたが、北関東3県庁所在地を直結する機能を担う目的から、栃木県真岡市 - 佐野市間は国道50号から北部寄りに大きく外れたルートを採り、宇都宮市南部を通過し都賀地域で東北道に接続する。
水戸方面と高崎方面を行き来する場合は岩舟JCT - 栃木都賀JCT間で東北自動車道と道路を重用する。ほかに関越自動車道、常磐自動車道、東関東自動車道の3路線とジャンクションで接続している。宇都宮 - 水戸間は2008年12月20日に全線開通、宇都宮 - 高崎間は2011年3月19日に全線開通した[3]。
主な建設目的は、
の4点である。
全区間開通時から片側2車線で最高速度は100 km/hである[注釈 3]。
高崎JCT - 太田桐生IC間と栃木都賀JCT - 真岡IC間は、田園地帯を通過するなだらかな区間である。一方、太田桐生IC - 岩舟JCT間と真岡IC - 友部IC間は、丘陵地帯を通過するため勾配やトンネルが多い。
北関東道は、群馬県から栃木県を経由して茨城県へ至る道路の特性上、上下線との表現ではなく、西行、東行での表現となっている[4]。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | キロポスト (km) |
高崎JCT から (km) |
備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9-2 | 高崎JCT | E17 関越自動車道 | 0.0 | 0.0 | 群馬県 | 高崎市 | |
1 | 前橋南IC | 県道11号前橋玉村線(バイパス) | 3.0 | 3.0 | 前橋市 | ||
2 | 駒形IC | 県道2号前橋館林線(駒形バイパス) | 7.5 | 7.5 | |||
2-1 | 波志江PA/SIC | 11.7 | 11.7 | コンビニエンスストア併設 | 伊勢崎市 | ||
3 | 伊勢崎IC | 国道17号上武道路 | 14.5 | 14.5 | |||
4 | 太田藪塚IC | 県道315号大原境三ツ木線 | 19.9 | 19.9 | 太田市 | ||
4-1 | 太田強戸PA/SIC[5] | 26.6 | 26.6 | ガソリンスタンド併設 | |||
5 | 太田桐生IC | 国道122号(太田バイパス) | 30.5 | 30.5 | |||
- | 救急車緊急退出路 | 足利赤十字病院に接続 | 栃木県 | 足利市 | |||
- | 足利SIC | 34.3 | 34.3 | 事業中[6] 2028年度開通予定[7] | |||
6 | 足利IC | 国道293号 | 40.8 | 40.8 | |||
6-1 | 出流原PA/SIC | 県道175号山形寺岡線 | 47.0 | 47.0 | 佐野市 | ||
7 | 佐野田沼IC | 県道347号佐野田沼インター線 | 49.1 | 49.1 | |||
7-1 | 岩舟JCT | E4 東北自動車道 | 54.4 | 54.4 | 東北自動車道のJCT番号は「7-2」 | 栃木市 | |
この間 E4 東北自動車道(重複区間 13.6 km、重複区間の間に栃木ICが入る) | |||||||
8-1 | 栃木都賀JCT | E4 東北自動車道 | 0.0 | 68.0 | |||
8 | 都賀IC | 県道3号宇都宮亀和田栃木線 | 3.8 | 71.8 | |||
- | 壬生PA/SIC | - | 8.6 | 76.6 | ハイウェイオアシス併設 SICは事業中[8] |
下都賀郡 壬生町 | |
9 | 壬生IC | 県道340号壬生インター線 | 10.1 | 78.1 | |||
- | 下野SIC | 14.3 | 82.3 | 2025年度末以降供用開始予定[9] | 下野市 | ||
10 | 宇都宮上三川IC | 新4号国道 | 18.5 | 86.5 | 一部は上三川町に位置 インターパーク宇都宮南に接続 |
宇都宮市 | |
11 | 真岡IC | 国道408号(真岡北バイパス) | 26.0 | 94.0 | 真岡市 | ||
- | 五行川PA(仮称) | 検討中[10] | |||||
12 | 桜川筑西IC | 国道50号 | 40.9 | 108.9 | 茨城県 | 桜川市 | |
13 | 笠間西IC | 県道64号土浦笠間線 | 49.8 | 117.8 | 笠間市 | ||
- | 笠間PA/SIC | - | 57.5 | 125.5 | ガソリンスタンド併設 SICは事業中[11] | ||
14 | 友部IC | 国道355号 | 58.9 | 126.9 | |||
8-2 | 友部JCT | E6 常磐自動車道 | 66.3 | 134.3 | |||
15 | 茨城町西IC | 県道59号玉里水戸線 | 70.4 | 138.4 | 東茨城郡 茨城町 | ||
15-1 | 茨城町JCT | E51 東関東自動車道 | 72.6 | 140.6 | 東関東道のJCT番号は「18」 | ||
16 | 茨城町東IC | 国道6号 | 77.2 | 145.2 | |||
17 | 水戸南IC | 国道6号 | 80.6 | 148.6 | 水戸市 | ||
E50 東水戸道路 ひたちなか方面 |
2000 | (3月)友部JCT - 水戸南IC (7月)栃木都賀JCT - 宇都宮上三川IC (12月)友部IC - 友部JCT |
---|---|
2001 | (3月)高崎JCT - 伊勢崎IC |
2002 | |
2003 | |
2004 | |
2005 | |
2006 | |
2007 | (11月)笠間西IC - 友部IC |
2008 | (3月)伊勢崎IC - 太田桐生IC・宇都宮上三川IC - 真岡IC (4月)桜川筑西IC - 笠間西IC (12月)真岡IC - 桜川筑西IC |
2009 | |
2010 | (4月)佐野田沼IC - 岩舟JCT |
2011 | (3月)太田桐生IC - 佐野田沼IC |
北関東道にはパーキングエリア (PA) が5か所(波志江・太田強戸・出流原・壬生・笠間)設けられており、サービスエリア (SA) はない。
波志江PAにはコンビニエンスストアがあり、開業当初は西行き(高崎JCT方面)がセーブオン、東行き(岩舟JCT方面)がミニストップであったが、2018年8月31日をもってセーブオンとして営業している店舗は全店舗でローソンへの転換が完了し、株式会社セーブオンはローソンのメガフランチャイジーとなった関係で2019年現在、西行きはローソンとなっている。
笠間PAと太田強戸PAは商業施設とガソリンスタンドがある。なお、太田強戸PAが供用されるまでは北関東道経由で東北道 - 関越道・上信越道を利用する場合は最大で170 km程度給油施設が無い状況となっており、北関東道分岐に近い東北道・関越道・上信越道の各SAの手前や友部IC付近・笠間PA手前には給油を促す看板が設置されていた。
壬生PAはパーキングエリア自体は無人だがハイウェイオアシスとして整備されており、隣接する道の駅みぶの各施設が利用出来る。
スマートインターチェンジを併設する太田強戸PAについては、以前から計画があったものの建設が凍結され、波志江PAおよび佐野PA(仮称、現:出流原PA)の状況を見て再開か否か検討されることとなった[18]。その後北関東道の交通量が予想を大きく上回り、東日本高速道路も周辺パーキングの混雑状況の調査を開始したことを受けて、群馬県及び太田市は計画を再始動させ、建設再開を要望[19]。2017年度に供用開始予定となったが[20]、後に延期され2018年7月28日に供用開始された[15]。
また、真岡IC - 桜川筑西IC間に五行川PA(仮称)を設置する予定があり[21]、橋桁等の一部施設が着工されたが[22]凍結されている。こちらも栃木県が早期整備を要望している状態である[23][24]。
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
高崎JCT - 太田桐生IC | 0 | 0 |
太田桐生IC - 足利IC | 3 | 3 |
足利IC - 出流原PA | 2 | 2 |
出流原PA - 佐野田沼IC | 0 | 0 |
佐野田沼IC - 岩舟JCT | 1 | 1 |
栃木都賀JCT - 真岡IC | 0 | 0 |
真岡IC - 桜川筑西IC | 1 | 1 |
桜川筑西IC - 笠間西IC | 1 | 1 |
笠間西IC - 笠間PA | 1 | 1 |
笠間PA - 水戸南IC | 0 | 0 |
合計 | 9 | 9 |
コールサインは「ハイウェイラジオ北関東道○○」と放送される(例:上三川であれば「ハイウェイラジオ北関東道上三川」)。
壬生PA内のハイウェイラジオは、高速道路施設上で珍しいミニFM方式を採用している。
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17年(2005年)度 | 平成22年(2010年)度 | 平成27年(2015年)度 |
---|---|---|---|
高崎JCT - 前橋南IC | 25,325 | 40,209 | 49,937 |
前橋南IC - 駒形IC | 22,813 | 38,588 | 49,160 |
駒形IC - 波志江PASIC | 17,088 | 35,183 | 47,954 |
波志江PASIC - 伊勢崎IC | 33,935 | 46,791 | |
伊勢崎IC - 太田薮塚IC | 調査当時未開通 | 26,913 | 43,644 |
太田薮塚IC - 太田強戸PASIC | 20,896 | 39,378 | |
太田強戸PASIC - 太田桐生IC | |||
太田桐生IC - 足利IC | 調査当時未開通※ | 31,981 | |
足利IC - 出流原SIC | 33,841 | ||
出流原SIC - 佐野田沼IC | |||
佐野田沼IC - 岩舟JCT | 調査当時未開通 | 5,815 | 36,320 |
栃木都賀JCT - 都賀IC | 13,422 | 25,008 | 29,995 |
都賀IC - 壬生IC | 13,121 | 24,457 | 29,701 |
壬生IC - 宇都宮上三川IC | 10,466 | 21,476 | 26,512 |
宇都宮上三川IC - 真岡IC | 調査当時未開通 | 13,649 | 18,854 |
真岡IC - 桜川筑西IC | 11,445 | 15,624 | |
桜川筑西IC - 笠間西IC | 16,378 | 20,380 | |
笠間西IC - 友部IC | 17,375 | 20,869 | |
友部IC - 友部JCT | 3,908 | 19,318 | 21,868 |
友部JCT - 茨城町西IC | 14,458 | 25,431 | 27,151 |
茨城町西IC - 茨城町JCT | 13,824 | 23,236 | 24,858 |
茨城町JCT - 茨城町東IC | 22,340 | 22,959 | |
茨城町東IC - 水戸南IC | 8,430 | 15,402 | 15,557 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
※当該区間の開通後半年間の24時間平均交通量は27,500台、その他の区間でも大幅に増加。
いずれの区間も新規開通後には、先行開通区間でも顕著に交通量の増加が見られる。
この節の加筆が望まれています。 |
土曜日や日曜日、祝日の夕方には西行きが友部JCTと栃木都賀JCTを先頭に5 km以上も渋滞する場合がある。また、関越道(高崎JCT)・東北道(栃木都賀JCT)・常磐道(友部JCT)の渋滞が北関東道まで延びてくることが多い。
下記の高速バスが北関東自動車道を通行する。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.