群馬県道2号前橋館林線(ぐんまけんどう2ごう まえばしたてばやしせん)は、群馬県前橋市から館林市に至る県道(主要地方道)である。
本路線は、前橋市中心部から伊勢崎市、太田市の中心部を通過して終点の館林市へと至る。また群馬県内の都市間連絡道路として国道50号、国道354号とともに重要な道路である。そのため交通量も全線に渡って多いが、車線数は駒形バイパス区間と太田市中心部の国道407号との重複部分が4車線になっている以外はほとんど2車線であるため、渋滞が多発する。なお各市街地中心部では道幅が狭く、かつ歩道も細い箇所が多い。
太田市・竜舞東交差点から館林市・北成島町交差点までは、国道122号と重複する。かつて太田市東本町交差点 - 竜舞町の現道合流(竜舞東交差点付近)の区間は国道122号の一部であったが、現道である太田バイパスが開通してからは県道2号に降格となった。
群馬県道としては総延長が49 kmと分断区間のない県道としては1番長い路線である[注釈 1]。
路線データ
概要 全ての座標を示した地図 - OSM ...
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かつては前橋古河線を名乗ったが、1993年(平成5年)に館林市赤土町から茨城県古河市まで間の道路が国道354号に昇格したため、現在の名称に変更された[注釈 2]。
年表
- 1920年(大正9年)4月1日:前橋市 - 館林町(当時)間を「前橋館林線」として群馬県道に指定[4]
- 1954年(昭和29年)8月10日:群馬県道「前橋館林線」を廃止[5]、新たに前橋市 - 邑楽郡海老瀬村(現・板倉町)茨城県境までを「前橋古河線」として県道指定[6]
- 1993年(平成5年)4月1日:群馬県より、県道前橋館林線(前橋市 - 伊勢崎市 - 太田市 - 館林市、整理番号70)として路線認定される[2]。
- 館林市 - 古河市間が国道354号に昇格したことに伴い、区間・名称が現状に変更となる。(実際には1920年の県道指定時の形に戻る)
- 同日、前身にあたる群馬県内の県道前橋古河線(前橋市 - 伊勢崎市 - 館林市 - 〈茨城県古河市〉、整理番号2)を廃止[7]。
- 1993年(平成5年)5月11日:建設省から、県道前橋古河線が前橋館林線として主要地方道に指定される[8]。
通称・バイパス
- 古河街道
- 松並木(前橋市天川大島町付近)
- 駒形バイパス(前橋市上大島町 - 伊勢崎市連取町・連取町交差点)
- 太田県道(伊勢崎市内)
- 本町通り(伊勢崎市本町地内)
- 伊勢崎県道(太田市内)
- スバル通り(太田市内)
- 本町通り(太田市東本町・本町・西本町地内)
- 東国文化歴史街道(太田市東本町・東本町交差点 - 館林市北成島町・北成島町交差点)
- 館林線
高根跨線橋
高根跨線橋は、群馬県館林市北成島町/高根町/大街道2丁目にある東武伊勢崎線をまたぐ跨線橋である。群馬県道2号前橋館林線に属しており、国道122号と群馬県道8号足利館林線を間接的に結ぶ。
高根跨線橋を経由した群馬県道2号前橋館林線のルート(起点→終点方向)は以下のとおりである。なお以下の (1)〜 (6) は図中に示した (1)〜 (6) に対応する。
- 国道122号と重複している県道2号は、高根跨線橋の下を通過する。
- 北成島町交差点にて右折する。太田市・竜舞東交差点から邑楽町、館林市と重複してきた国道122号とはここで別れるかたちとなる。
- 道路は時計回り方向に進み、高根跨線橋へと至る。
- 高根跨線橋により先ほど通過した国道122号(県道2号が重複)、東武伊勢崎線、県道8号をまたぐ。
- 時計回り方向に進みながら跨線橋を下る。
- 突き当りの大街道二丁目交差点を左折し、館林市街へと至る。大街道二丁目交差点は県道8号の終点であり、県道2号はここで県道8号と交差する。
橋梁
前橋市
- 天薹橋(端気川、文京町4丁目)
- 天大橋(広瀬川、文京町4丁目 - 天川大島町)
- 南勢多橋(広瀬川、下大島町)
- 清水橋(清水川、小屋原町)
- 新小屋原橋(広瀬川、小屋原町)
伊勢崎市
- 新開橋(広瀬川、若葉町 - 曲輪町/三光町)
- 殖蓮橋(粕川、下植木町 - 日乃出町)
- 早川橋(早川、境上渕名)
太田市
- 石田川橋(石田川、新田大根町)
- 稲荷橋(高寺川、新田小金井町 - 脇屋町)
- 八幡河原橋(蛇川、藤阿久町)
- 永盛橋(八瀬川、西本町 - 本町)
- 休泊橋(休泊川、内ケ島町 - 下小林町)
邑楽町
館林市
- 沼橋(多々良川、日向町 - 高根町)
- 鶴生田橋(鶴生田川、本町3丁目 - 本町4丁目)
交差する道路
前橋市
伊勢崎市
太田市
邑楽町
館林市
沿線にある施設など
前橋市
伊勢崎市
太田市
館林市
注釈
つまり、かつての2号線は群馬・埼玉(加須市(旧北川辺町))・茨城(古河市)県道であったといえる。
四差路の交差点であり、西(写真左手前)方向が県道2号(東国文化歴史街道、至伊勢崎市)、北西(写真左)方向が国道122号現道(太田バイパス、至桐生市)、東(写真右奥)方向が県道2号・国道122号現道(東国文化歴史街道、至邑楽町)、南東(写真右)方向が国道122号新道(八重笠道路、至大泉町)である。県道2号はここから館林市・北成島町交差点まで国道122号現道と重複する。
県道7号との重複区間に関しては、番号標識や両交差点の経路案内標識において県道2号の表示は確認できない(県道7号のみが表示されている)。
出典
平成5年群馬県告示第346号 道路の区域決定(群馬県報 号外(第1号)、1993年4月1日、pp. 2–3、群馬県立図書館所蔵)
平成5年群馬県告示第343号 県道の路線認定(群馬県報 号外(第1号)、1993年4月1日、p. 1、群馬県立図書館所蔵)
群馬県県土整備部道路管理課『道路台帳 平成26年4月1日現在』
昭和29年群馬県告示第383号「県道路線廃止に関する告示」
昭和29年群馬県告示第382号「県道路線認定に関する告示」
平成5年群馬県告示第344号 県道の路線廃止(群馬県報 号外(第1号)、1993年4月1日、p. 1、群馬県立図書館所蔵)
- 群馬県県土整備部道路管理課『道路台帳 平成26年4月1日現在』2015年