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寿都町
北海道寿都郡の町 ウィキペディアから
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寿都町(すっつちょう)は、北海道後志総合振興局管内にある町。寿都郡に属す。
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地理
要約
視点
寿都湾に面した日本海側の町。朱太川をはさんで寿都側と歌棄(うたすつ)側に大きく分けられている。主に山岳地帯と海岸地帯で形成されており、平野部は朱太川沿いと河口付近のみである。山岳地帯の最高峰は寿都幌別岳頂上の892.3m。海岸は岩礁部分が大半であり、砂浜は朱太川河口(浜中海浜)など数カ所しかない。
気候
ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に属する。対馬暖流の影響で北海道の中では比較的温暖な気候である。春から夏にかけては「だし風」と呼ばれる強風が吹く日が多い。これは、噴火湾から寿都湾にかけての黒松内低地帯が徐々に狭まっていることにより、南風や南東風が強まりやすいためである。だし風の吹くときには、太平洋側から低い雲(層雲)が流れ込んでくる時も多く、日本海側の他の町が晴れているときであっても寿都(特に朱太川から西の地域)だけは曇ったり霧雨が降っていることがある。冬は、西高東低の気圧配置による北西季節風の影響で雪の降る日が多く、日照時間はきわめて少ない。年間の最大積雪深の平年値は73cm。強風を利用した風力発電所が朱太川河口、寿都温泉付近、月越山脈のふもとの三カ所に建てられている。なお、寿都測候所で観測された最大風速の記録は49.8m/s(1952年4月15日)。これは北海道の全ての気象台、測候所の中でも最大の記録である。
植生
全面積(9536ha)のうち森林が7439haと78%を占める。そのうち国有林が25%、道有林が38%、民有林(町有林および私有林)が37%。林種別に見ると、天然林が大半であり78%、人工林が12%、その他が10%となっている。樹種はカラマツ、トドマツなどの針葉樹、ブナ、シラカンバなどの広葉樹が見られる。また、強風のため偏形樹が多く見られる。2006年(平成18年)8月の黒松内森林事務所による調査で、北海道一大きなミズナラがあることが分かった(幹周689cm)。また、2007年(平成19年)4月には、国内最北のブナ林が弁慶岬付近にあることが確認された。これは、それまで最北とされていた蘭越町ツバメ沢よりも約1.5km北である。最低標高と思しきブナの群生も発見されている。
隣接している自治体
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地名の由来
沿革
- 1669年(寛文9年) この頃までに、和人が集落を形成し、商場所(寿都場所)で交易が盛んに行われる。(寿都町の開基はこの年である)
- 1688年(貞享5年) 神威岬から北への婦女子通行禁止令が敷かれ、このため寿都地方に土着する者が増える。
- 1855年(嘉永7年) 松前藩領を上知、公議御料となる。
- 1859年(安政5年) 津軽藩領となり陣屋が築城される。
- 1869年(明治元年) 寿都郡、歌棄郡、磯谷郡などの後志国17郡が設定される。
- 1872年(明治4年) 寿都郡、歌棄郡、磯谷郡に戸長を置く。
- 1879年(明治12年) 寿都郡役所、歌棄郡役所、磯谷郡役所が設置される。
- 1897年(明治30年) 寿都支庁が置かれ、寿都、歌棄、磯谷、島牧の4郡を管轄する。
- 1900年(明治33年) 一級町村制を施行し、寿都町となる。
- 1902年(明治35年) 磯谷郡磯谷村が二級町村制を施行する。
- 1906年(明治39年) 歌棄郡歌棄村が二級町村制を施行する。
- 1910年(明治43年) 寿都支庁が廃止され、後志支庁の管轄となる。
- 1923年(大正12年) 寿都郡政泊村、樽岸村が二級町村制を施行する。
- 1933年(昭和8年)10月1日 寿都町が政泊村を編入する。
- 1955年(昭和30年)1月15日 寿都町、樽岸村(中の川を除く)、歌棄村、磯谷村の1町3村が合併し、新しい「寿都町」となる。これにより、歌棄郡が消滅。
- 2008年(平成20年)4月26日 道の駅みなとま〜れ寿都オープン。
- 2020年(令和2年)11月17日 原子力発電環境整備機構(NUMO)による高レベル放射性廃棄物の最終処分地の選定に向けた「文献調査」を開始。[3]
行政
役場
国の機関
道の機関
- 後志総合振興局寿都社会福祉事務出張所
消防
- 岩内・寿都地方消防組合消防署寿都支署
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経済
産業
日本海に面しているため、漁業が盛んに行われている。かつてはニシン漁で栄えた。現在はコウナゴから作る生炊きしらす、寿ガキなどが全国的に有名であり、農業については、だし風という土地柄からあまり盛んではない。小さな町だが菓子屋が多く、有名なわかさいもは実は寿都が発祥の地である。
- 漁業
- 農業
- 長芋(寿都町字樽岸町浜中で栽培されている)
- 鉱業
- 寿都鉱山(1962年閉山。現在はズリが残る)
金融機関
漁協
- 寿都町漁業協同組合
郵便局
- 寿都郵便局(集配局)
- 磯谷郵便局
- 歌棄郵便局
他に簡易郵便局として美谷、樽岸、湯別(2021年4月1日から一時閉鎖)がある。
宅配便
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公共機関
警察
地域
人口
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
寿都町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 寿都町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 寿都町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
寿都町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
教育
かつてあった学校
- 中学校
- 湯別、歌棄、磯谷、樽岸
- 小学校
- 湯別、歌棄、美谷、磯谷、樽岸、政泊、横澗
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交通
鉄道
町内を鉄道路線は走っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道函館本線黒松内駅。
かつて存在した鉄道
バス
道路
- 一般国道
- 都道府県道
- 道の駅
通信
市外局番は0136(倶知安MAエリアも0136だが互いに市外局番からかける必要がある。寿都郡黒松内町と島牧郡島牧村へかける場合のみ市外局番なしでかけられる)。
市内局番は60〜69。うち、NTT東日本が使用している番号は62〜67。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所
- 寿都温泉
- 弁慶岬と弁慶銅像
- 法人の森(月越ブナ林:北限として有名な黒松内よりも北のブナ林)
- 寿都神社などのサクラ
旧跡
観光スポット
- ウィズコム(寿都町総合文化センター。館内に文化財展示室あり。)
- 磯谷高地
- 町民スキー場
- 風力発電所
- 寿都風力発電所 - 寿都町字六条町に設置。5基。総発電能力82.5kW(16.5kW×5)。1989年稼働開始。自治体の風力発電所としては全国初。最初の風力発電は今では珍しい二枚羽であった。カントリーサインはこの最初の風力発電所を描いている。立地条件の悪さによる稼働率の低さと施設の老朽化のため2000年に休止、2006年に廃止。
- 寿都温泉ゆべつのゆ風力発電所 - 寿都温泉に隣接して設置。1基。発電能力230kW。1999年稼働開始。現在も運用中。
- 寿の都風力発電所 - 寿都湾沿岸部に設置。3基。総発電能力1800kW(600kW×3)。2003年稼働開始。現在も稼働中。
- 風太風力発電所 - 寿都湾沿岸部(寿の都風力発電所の西側)に設置。5基。総発電能力9950kW(1990kW×5)。2007年稼働開始。現在も稼働中。発電所名は町のマスコットキャラクター「風太」から。
- 風太風力発電所(第二) - 風太風力発電所に2基増設。発電能力2300kW×2。2011年稼働開始。現在も稼働中。
祭事
催事
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ケーブルテレビ
もともと、寿都町はテレビ電波が直接届くには障害の多い地区で、昔からテレビ電波だけでなくラジオ放送も届きにくい難視聴地域だったため、近くの山奥に共同アンテナを建てて各戸にテレビを配信して観ていた。今は、隣の町(蘭越町港町)に寿都中継局が設置されたため、個別にアンテナを建てて見られる状況にあるが、寿都町は海岸線のため、特に塩害や強風による風雪害、カラス等による鳥害でアンテナの寿命が極端に短いとあって、現在もテレビ寿都放送による共同受信を行っている。
1977年(昭和52年)から足かけ3年を経て北海道電波監理局(後に北海道電気通信監理局 現在の北海道総合通信局)より個人局として北海道で初めて許可を受ける。
1979年(昭和54年)1月8日より自主放送開始。現在は、小学校の運動会やお祭りなどの放送をしている。
→詳細は「テレビ寿都放送」を参照
マスコットキャラクター
漫画家の本庄敬によりデザインされた風を受け飛んでいるわんぱく坊主である「風太」というマスコットキャラクターがいる。マンホールのふた、消防車のペイント、街灯、特産品の袋、寿都漁港堤防の壁画、町内一部店舗で買い物をした際にもらえる「風太くんスタンプ」など、寿都町内ではいたるところで見ることが出来る。
イメージソング
作詞中谷純平、作曲原譲二、歌北島三郎による「風のロマン」と「弁慶岬」。1997年(平成9年)7月に日本クラウンからシングル発売されたが、ヒットはしなかった。シングルCD、シングルカセットは役場などで購入できる。日本クラウンの北島三郎大全集にも収録されている。歌詞はこちら。
文化
寿都町が登場する作品
漫画
出身著名人
政界・官界・経済界
学術・文化・芸術
芸能・マスコミ
スポーツ
その他
出身ではないが関わりの深い人たち
脚注
関連項目
外部リンク
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