月船 さらら(つきふね さらら、1975年5月8日 - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団月組の男役。キューブを経て、アベベネクスト所属。
概要 つきふね さらら 月船 さらら, 本名 ...
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滋賀県大津市出身、平安女学院高等学校卒。愛称「さららん」、「さらら」。
1994年、宝塚音楽学校入学。82期生。なお入学試験は過去最高の入試倍率48.25倍を記録した。
1996年、宝塚歌劇団入団。入団時の成績は38人中29番[1]。同年月組公演『CAN-CAN』で初舞台を踏む。芸名は故郷琵琶湖と大津京に因んだ『万葉集』より命名。同期には蘭寿とむ(元花組トップスター)、涼紫央、壮一帆(元雪組トップスター)、紺野まひる、西條三恵、遼河はるひらがいる。同年5月8日[1]、月組に配属。
1998年、新設された宙組へ組替え。
2001年、『ベルサイユのばら2001』の新人公演でフェルゼン役として初主演。2001年、古巣の月組へ組替え。2002年、『ガイズ&ドールズ』で2度目の新人公演主演。2003年、『なみだ顔えがお橋」で膠原病のため休演した霧矢大夢に代わり主演を務めた。
引き続き男役スターとして活躍を期待されたが2005年12月25日[1]、『JAZZYな妖精たち/REVUE OF DREAMS』東京宝塚劇場公演千秋楽をもって宝塚歌劇団退団。退団後は芸能界進出。
2007年、『さくらん』で映画デビュー。翌2008年には、文化庁推薦映画『世界で一番美しい夜』でヒロインを演じる。また、同年に篠山紀信撮影で、官能的な写真集とDVDも発表した。
2008年、公式ブログにて出口結美子とともに、演劇ユニット「métro」を結成することを発表。
2009年、第30回ヨコハマ映画祭にて、最優秀新人賞を受賞。
2009年、おおさかシネマフェスティバル2009にて、最優秀新人賞を受賞。同年夏、公式ブログにて事務所を移籍したことを発表。現在の事務所に所属する事になった。
2011年、出口結美子が結婚と女優業引退に伴い、演劇ユニット「métro」を卒業。それに伴い、2月28日より一人で活動することが発表された[2]。同年末に結婚したことを2012年1月4日付けのブログで公表[3]。2015年10月14日、同年初めに離婚していたことを明らかにした[4]。
2016年、第19回みうらじゅん賞を受賞[5]。
- 小学校の時、TVで観た『サウンド・オブ・ミュージック』に感動[6]。その後、「ミュージカルに出てみたい」との思いが強くなり、宝塚受験を決断。両親も「タカラヅカなら」と認めてくれたという[7]。
- ビデオで『ベルサイユのばら』を観て、「ここに入りたい!」との思いを強くしたとのこと[8]。受験するまで観劇した事も無く、宝塚の仕組みも余り知らなかった。
- 滋賀の実家から京都に1年間レッスンに通い、2度目の挑戦で合格した。
- 元星組トップスターの安蘭けいは同郷(滋賀県)の先輩であり、宝塚歌劇団の先輩にもあたる。
- 1996年、同期とともに『t.a.p.』のメンバーとして活動していた。
第1次月組時代
- 1996年4月16日 初新人公演『CAN-CAN』 - カゲコーラス、警官
- 1996年7月、東京宝塚劇場公演『CAN-CAN/マンハッタン不夜城』 - 警官、カンカン
- 1996年9月、『チェーザレ・ボルジア/プレスティージュ』 - 従僕、兵士
- 1996年10月8日、新人公演『チェーザレ・ボルジア』 - ペドロ(本役・鳴海じゅん)
- 1996年12月、『バロンの末裔/グランド・ベル・フォリー』 - 群集(男)
- 1997年1月1日、宝塚大劇場『元旦特別ショー』
- 1997年1月14日、新人公演『バロンの末裔』
- 1997年6月、『EL DORADO』 - 帝国の兵士、船員
- 1997年7月15日、新人公演『EL DORADO』 - チコ(本役:鳴海じゅん)
- 1997年12月、シアタードラマシティ公演『Alas』 - 左大臣、バル(娘役)
宙組時代
- 1998年1月1日、「平成十年度年賀式」宙組生徒全員
- 1998年3月、宙組 お披露目公演『エクスカリバー/シトラスの風』 - 騎士、兵士
- 1998年4月14日、新人公演『エクスカリバー』 - トーマス(本役:朝比奈慶)
- 1998年10月 - 1999年3月『エリザベート』
- 1998年11月17日、新人公演『エリザベート』 - 少年時代のルドルフ(本役・初嶺麿代)
- 1998年12月23日 - 25日、宝塚大劇場で『レビュー・スペシャル'98』
- 1999年5月2日 - 12日、シアタードラマシティ公演『Crossroad』 - キリー
- 1999年6月25日 - 8月9日、宝塚大劇場公演『激情』『ザ・レビュー'99』
- 1999年7月13日、新人公演『激情』 - ファニート(本役:寿つかさ)
- 1999年9月5日 - 12日 日本青年館『Crossroad』 - キリー
- 2000年1月、『砂漠の黒薔薇/GLORIOUS!!』 - 道化師
- 2000年1月18日新人公演、『砂漠の黒薔薇』 - ヤワン(本役・和央ようか)
- 2000年3月、TAKARAZUKA1000days劇場公演『砂漠の黒薔薇/GLORIOUS!!』
- 2000年6月10日 - 7月4日全国ツアー公演、『うたかたの恋/GLORIOUS!!』 - フェルディナンド大公
- 2000年8月、『望郷は海を越えて/ミレニアム・チャレンジャー!』 - 海の武士、近衛隊士
- 2000年9月12日、新人公演『望郷は海を越えて』 - シモン(本役:祐輝薫)
- 2000年9月1日 - 2日、TCAスペシャル『KING OF REVUE』
- 2000年12月13日、『アデュー・TAKARAZUKA1000days劇場』
- 2000年3月19日 宝塚大劇場『ベルサイユのばら2001』前夜祭
- 2001年4月 - 8月、新人公演『ベルサイユのばら2001』 - フェルゼン(本役・和央ようか、初主演)
- 2001年6月1日 - 2日、TCAスペシャル2001『タカラヅカ 夢世紀』
- 2001年9月1日、『ベルサイユのばら メモランダム』
- 2001年9月8日 - 17日、宝塚バウホール公演『フィガロ!』
第2次月組時代
- 2001年10月27日 - 11月18日 全国ツアー公演『大海賊/ジャズマニア』 - ロックウェル
- 2002年1月 - 5月、『ガイズ&ドールズ』 - ベニー
- 2002年1月22日、新人公演『ガイズ&ドールズ』 - スカイ・マスタースン(本役:紫吹淳、主演)
- 2002年1月25日、『逸翁デー〜宝塚ホームカミング〜』
- 2002年6月 - 7月、バウホール・日本青年館公演『SLAPSTICK』 - ルドルフ・アーバス
- 2002年9月 - 12月、『長い春の果てに/With a Song in My Heart』 - ピエール(新人公演/ステファン、本役・紫吹淳、新人公演主演)
- 2003年1月 - 2月、バウホール公演『春ふたたび』 - 藤原道忠(バウワークショップ・ダブル主演)
- 2003年4月 - 8月、『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』 - フィリッポ
- 2003年6月5日、6日、TCAスペシャル2003『ディア・グランド・シアター』
- 2003年9月、バウホール・日本青年館公演『なみだ橋えがお橋』 - 徳三郎(主演予定の霧矢大夢休演のため代役主演)
- 2003年10月17日、第44回宝塚舞踊会
- 2003年11月 - 2004年3月、『薔薇の封印』 - ピーター、アンリ
- 2004年4月1日、宝塚歌劇90周年記念式典
- 2004年4月 - 5月、バウホール・日本青年館公演『愛しき人よ』 - ケビン・ヒルデブラント
- 2004年6月 - 10月、『飛鳥夕映え/タカラヅカ絢爛II』 - 古人皇子(芝居)、エレグア(ショー)
- 2004年7月13日、TCAスペシャル2004『タカラヅカ90〜100年への道〜』
- 2005年2月 - 5月、『エリザベート』 - エルマー
- 2005年7月 - 8月、バウホール公演『BourbonStreet Blues』 - ジェフ(主演)
- 2005年9月 - 12月、『JAZZYな妖精たち/Revue of Dreams』 - ミック(退団公演)
DVD
- digi+KISHIN DVD 月船さらら(2008年11月28日 ポニーキャニオン)
舞台
- BAKXAI-バッカイ-(2006年)
- 襤褸と宝石-(2007年)
- スペインの芝居-(2007年)
- MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人(2008年)雅美 役
- 陰獣INSIDE BEAST-(2009年)
- 妹と油揚(2009年)
- 痴人の愛〜IDIOTS〜(2010年5月20日 - 25日)
- ロックンロール(2010年8月)
- NOISES OFF(2011年6月)
- 引き際(2011年10月)
- なまず(2012年5月)
- 非家族(2012年9月)
- なまず[再演](2013年5月)
- どんぶりの底 (2014年9月 - 10月)
- おかあちゃん 〜コシノアヤコ物語〜(2014年)
- 京都都大路 迷宮の恋めぐり(2015年10月)
- GOKÛ(2016年2月) 玄奘三蔵 役[12]
- ゴーレム(2016年6月)
- 北村想名作戯曲『十一人の少年』(2016年10月)
- 舞台版『ロードス島戦記』(2017年1月) - カーラ 役[13]
- 戌井昭人書下ろし『だいこん~珍奇なゴドー』(2017年3月)[14]
- 二輪草(2017年4月)[15]
- SCRAP(2017年7月)[16]
- 二輪草[再演](2017年8月)[15]
- ゴーレム(2017年9月)[17]
- 衣衣(2018年2月)[18]
- 殺しのリハーサル(2018年4月)
- 女帝(2018年6月)彩香 役[19]
- 青鬼の褌を洗う女(2018年7月)[20]
- 劇団唐組「黄金バット~幻想教師出現~」(2018年10月)[21]
- 陰獣 INTO THE DARKNESS(2019年1月)[22]
- 劇団唐組「ジャガーの眼」(2019年4月)
- 少女仮面(2020年2月)[23]
- 痴人の愛[再演](2020年10月)[24]
- 聖なる日(2021年3月)
- 加担者(2022年8月)[25]
- 女中たち(2022年12月)[26]
- ライブ版 西瓜とゲートル(2024年3月)
写真展
- 月船さらら × 篠山紀信写真展『FREE』(2008年7月19日 - 2008年8月12日 [T&G ARTS])