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ビームス(BEAMS)は、東京都渋谷区神宮前に本社を置く、輸入およびオリジナルの衣料品や雑貨を販売するセレクトショップ。また、ビームスが展開するオリジナルの衣料品や雑貨のブランドでもある。
BEAMS新宿店 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-5-8 神宮前タワービルディング |
設立 | 1982年5月(創業は1976年2月) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 1011101017880 |
事業内容 | ビームス・レイ ビームスのショップ経営、ならびにオリジナルウエアの製造・販売、海外衣料品・雑貨の輸入・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 設楽洋 |
資本金 | 2,000万円 |
売上高 | 854億円(2020年2月期) |
従業員数 | 1,812名(2022年2月現在) |
主要株主 | 株式会社ビームスホールディングス |
外部リンク | https://www.beams.co.jp/ |
1976年に創業した日本のセレクトショップの草分け的存在である。アメリカ西海岸をベースとしたカジュアルな商品構成が特徴である。2022年2月現在、国内167店舗、海外10店舗。 UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)、SHIPS(シップス)とともにセレクトショップの御三家と呼ばれる。
ビームスは、次の3つの組織から成っている。
現社長・設楽洋の父・悦三はダンボール工場を営んでいた。1975年にオイルショックで紙の値段が高騰しダンボール工場の経営が悪化。若者向けのファッションの店をしたいという洋に提案。悦三の妻は猛反対したが、寝耳に水だった洋は渋々、アメリカのライフスタイルを売る店にしようと提案しそれを手伝うことにした。サラリーマンをしながら二足のわらじを履いて、1976年に東京・原宿に出店したがまだ周囲に服屋はなかったと言う。1号店はわずか6.5坪だった。店の名前は父親の会社「新光株式会社」の一文字「光」をとってビームスと名付けた[1]。
創業者の設楽悦三はもともと1953年創業で段ボール類を製造する新光株式会社を経営していたが、1975年頃に新宿の飲み屋で知り合った人物に紹介された重松理(後のユナイテッドアローズ創業者・名誉会長)を店長として1976年、原宿に6坪の洋品店「AMERICAN LIFE SHOP BEAMS」を開業させた[2]。同店はアメリカ西海岸のカジュアル衣料を直輸入して大成功を収め、1977年には2号店を渋谷の通称「ファイヤー通り」に出店している。
創業期の同社を支えたのは、平凡出版(現マガジンハウス)との深い繋がりだった。設楽悦三の息子である設楽洋(現ビームス社長)はこの当時、電通に勤務していたが、慶應義塾大の学生であった頃に知り合った小黒一三が平凡出版に勤務していたことから、同社は小黒を通して当時『ポパイ』の編集者だった石川次郎、松山猛、北村勝彦への人脈を築いた。『ポパイ』編集部はビームスにアメリカのファッションの情報を提供し、ビームスがそれを買い付け、『ポパイ』誌面ではそれらのファッションを紹介するというサイクルが成立し、ビームス躍進の原動力となった[3]。
1983年、設楽洋は設楽悦三の病気を機に電通からビームスに移り、専務取締役としてマーケティングを担当した。一方、創業期からバイヤーを務めていた重松理は常務取締役としてバイヤーたちを統轄し、新たなレーベルを次々に開発していった。この時期、ビームスの会社の規模は大きく成長し、1989年にはホンダと組んで鈴鹿の8時間耐久レースに出場させたチームが初出場で優勝という快挙も成し遂げた。しかしこの翌日、重松理を始めとする役職付社員30人程度が一斉に辞表を提出[4]。大手アパレル企業であるワールドをスポンサーに付けて新たにビームスと競合するセレクトショップ「ユナイテッドアローズ」を創業した。
重松理らの大量離脱によってビームスは大混乱に陥ったが、松山両三、南馬越一義ら若いバイヤーを抜擢して苦境を脱した。また世界文化社の『ビギン』との間に密接な関係を構築し、同誌が頻繁にビームスの取り扱い商品を紹介したことでビームスは更に売り上げを増やしていった。 なお、重松理らがビームスから独立してユナイテッドアローズを設立したことをきっかけに設楽洋氏と重松理氏との関係が断絶されたわけではなく、メディアで対談を行ってお互いのことを褒め合うなど、お互いに尊敬し合っていて今でも良好な友人関係が続いてる事が判明している[5]。
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