Loading AI tools
ウィキペディアから
『R-TYPE』(アール・タイプ)は、1987年7月にアイレムから開発・発売されたアーケードゲーム用横スクロールシューティングゲームである。
ジャンル | 横スクロールシューティング |
---|---|
対応機種 | アーケード (AC) |
開発元 | アイレム |
発売元 |
アイレム 任天堂 |
デザイナー | ABIKO |
プログラマー |
SUM MISACHIN |
音楽 | 石崎正人 |
美術 |
AKIO YOSHIGE |
シリーズ | R-TYPEシリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (896キロバイト) |
稼働時期 |
1987年7月1日 1987年 発売日一覧
|
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 OFLC:G |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
システム基板 | アイレムM72システム |
CPU | V30 (@8MHz) |
サウンド |
Z80 (@3.579545MHz) YM2151 (@3.579545MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 384 x 256ピクセル 55.00Hz パレット512色 |
売上本数 |
26ポイント (1987年度テーブルゲームベストインカム1位)[1] |
キャッチコピーは「それは悪によって、歪められた異次元空間より始まる_。」(アーケード版のポスターより)。
自機の「R-9」で地球の脅威である異次元空間のバイド帝国を破壊することを目的としたストーリーと、エネルギーを一定時間溜めて放つ「溜め撃ち」である波動砲の発射や、半分無敵に近い存在「フォース」システムで大ヒットを博した本作は様々なプラットフォームに移植される。特に、PCエンジン版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂入りを獲得し、1989年の『R-TYPE II』以後も続編が作られてシリーズ化した。
本記事では主に、1987年発売のアーケード版(第1作)および、家庭用ゲーム機・スマートフォンなどのデジタルデバイス版について解説する(詳細については#他機種版を参照)。
本シリーズの公的な資料集は一括した書籍やデータとして出たことはないが、アイレムの会報誌、サウンドトラック、攻略本などに断片的に記載があり、それらの情報が続編にも記載されていることがある。
自機「R-9(アール・ナイン)」を8方向レバーと2つのボタン(ショット、フォース脱着)で操作。斜めに移動できるなど中心の1ドットしかない当り判定は続編の一部にも採用されているが、敵機や敵弾の判定が見た目よりも大きく、助けられることはあまりない。
地形接触などのミスをすると、それまでのパワーアップを全てなくした上で一定の地点まで戻され、残機を全て失うとゲームオーバー。全8ステージ×2周でゲームクリアだが、2周目は敵・敵弾の高速化・増量などに加えて、一部敵の耐久力が極端に上昇する。
ショットボタンをしばらく押してから離すことで、通常弾の2倍から16倍の破壊力を持ち、耐久力の低い敵を貫通する「波動砲」(溜め撃ち)を発射する[2]。本作ではパワーアップに依存しない仕様であるため、ミス後の復帰や弱点を頻繁に露出しない敵に威力の高い一発を命中させることができる。
自機には物理的な砲口がない。前方に力場を発生させた場所を作り、その中にエネルギーを蓄積し、力場を解いてベクトルを持たせたエネルギーを解放することで発射される[3]。
アイテムの一種「レーザークリスタル」を取得することで出現するオレンジ色の光球に機械(コントロールロッド)をつけた攻防一体の兵器。一部特殊弾以外の敵弾に対する完全無敵の防御判定があり、敵機に直接接触させることでダメージを与えることもできる。
「レーザークリスタル」を取得することで最高3段階までパワーアップするほか、自機前後の合体時[2]には自機の移動に応じて回転方向が変わり、三段階目は前後の移動でコントロールロッドが開閉するなど非常に凝った動きをする。
2段階目以上にパワーアップしているフォースは装着した方向に取得したレーザークリスタルの種類に応じた特殊レーザーを発射し、フォース装着時にフォースボタンを押すと、フォースは画面端まで勢いよく射出され、やがて自機と一定の距離を保ちながら空中を浮遊する。分離時はパワーアップ状態に応じて1方向(前方のみ)、2方向(前方に横V字)、4方向(前方に横V字+上下鉛直)に通常弾を発射。分離中に前方または後方のいずれかからフォースに接触するか、フォースボタンを押すと、ゆっくり近づいてきて再び自機と合体する。
切り離したフォースを呼び寄せた時は、地形や耐久力のある敵をすり抜けてストレートに戻ってくることはできない。フォースを呼び寄せようとしても地形に引っかかってしまう不自由さを持っているため、これまでにない攻略性とエモーショナルなドラマを実現させた[4]。
ステージ中に出現する「POWアーマー」と呼ばれるキャラクターを破壊することで各種アイテムが出現する。
取得することでフォースを出現させたりパワーアップさせることができる[2]レーザークリスタルは対空レーザー(赤)・反射レーザー(青)・対地レーザー(黄)の3種類がある。
2段階目以降の各レーザーは排他選択であり、最後に取得したレーザークリスタルに対応するものが発射される。
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
当初は「異星人によるバイド帝国を破壊せよ」という設定が存在する程度だったが、1991年の会報誌(イリーガルミッション)にてR-9やフォース、バイドについての世界観が記載される。
アイレム会報誌や本作の移植版『R-TYPES』などで公式年表が作られ[5][6]、敵対する「バイド帝国」や「バイド帝星」の単なる異星人として描かれていたバイドの設定は『R-TYPE SPECIAL』や『R-TYPE III』などのブックレットでは以下のような特殊な存在として設定される。
STG作品のシナリオはそんなバイドの中枢を『R-TYPE III』では電界25次元、『R-TYPE FINAL』では26次元という物理的・相対論的に攻撃することが困難な異層次元空間で破壊するというものである。
有機物・無機物を問わずあらゆる物質を融合捕食する浸食作用を持つ極めて強い排他的攻撃衝動に支配された超束積高エネルギー生命体の総称。
破壊能力や破壊衝動を示す定数因子やバイド利用の有無を問わずフォースなどの兵器の能力指標として「バイド係数」が定められている。単位は「Bydo」であり、直接数値化する他にも、攻撃力の指標として、E〜Sまでの6つ「バイドクラス」を用いて分類されることもある。
なお、人類同様の2重螺旋構造の塩基配列を持つ自己増殖機能を備えた粒子で構成される物質でありながら、等質の波動を持ったものでないと干渉できない性質を持つため、対抗手段は波動兵器やフォースに限られる。
元々は26世紀の地球人類が“明らかに敵意を持った外宇宙生命体”に対抗すべく、生体物理学や遺伝子工学、果てには魔道力学をも応用して作り出した月と同規模のフレームに収められた星系内生態系破壊用兵器であり、敵母星にワープさせるはずが些細なトラブルで太陽系で発動。制御不能に陥ったことで異次元へと吹き飛ばされる。
それでも完全に破壊されたわけではなく、増殖と進化を続けながら彷徨い続けた末に22世紀の太陽系へと襲来し、22世紀の人類によって「バイド(Bydo)」と名付けられる。
『TACTICS』では銀河系・ペルセウス腕中心部で初めて確認される。
22世紀の人間は「バイドの切れ端」を回収・解析し、その研究成果を応用してR-9を始めとしたR戦闘機の装備、波動砲の戦闘実用化、フォースの制御に至る。同時に、研究の中でパイロットと機体を融合したり、あるいは部品化として扱った結果、敵から得られた生体素材をそのまま機体の素材として利用する運用方法が編み出された。
R戦闘機や宇宙戦艦、そしてその中に乗り込む人間の肉体および精神も例外ではなく、『R-TYPE Δ』『R-TYPE FINAL』および『R-TYPE TACTICS』シリーズにおいては自機や自軍がバイドと化して人類側と交戦するシナリオも存在する。彼らはある程度ながら人間としての自我と記憶を保っているようで、『FINAL』ではボイスレコーダーに地球に帰っても自分が人類に受け入れられない悲しみが記録され、『TACTICS』ではバイドに同化された艦のクルーたちがバイド化してもなお自分たちは人間であると錯覚したまま地球へ向かうことになる。
R-TYPE作中で人類においては唯一保有できた次元兵装である。超束積高エネルギー生命体「バイドの切れ端」にある種のエネルギーを食べさせ、三段階に成長したものから純粋なエネルギーのみを取り出し球状に収束。これに4対のコントロールロッドを打ち込むことで制御可能にした兵器。破壊不能で、外部からエネルギーを注入することで数倍の高エネルギー体(レーザー)に変換・放出できるという触媒としての性質を持っている。
フォース開発の過程で製造された人工フォースがビットである。R-9の出撃時点では敵エネルギー体に対しての近接防御機能を持たせた時点で戦場に送られた。対空レーザー使用時のみ余剰エネルギーで攻撃が可能。後に開発研究が進められ「シャドウフォース」開発の礎になったと考えられる(平行異次元の物語とされている『R-TYPE LEO』では前述のフォースが無いため、ビットが武装として強化発展をとげている)。フォースの名前は、物理的な「力」と精神的な「理力」の意味が込められている[3]。
本作は全部で8ステージあり、1つステージの内容を2回繰り返す構成となっている[2]。
Stage | 内容 | 解説 | ボス |
---|---|---|---|
1 | 遭遇 | 異層次元への突入口となった崩壊したスペースコロニーへ突入。中盤に囲み砲台のゴンドランが登場する。復活ポイントが複数設定されている。ボスは長期戦になると本体で自機を圧死させようと迫ってくる[7]。 | ドブケラドプス |
2 | 生体洞 | 不用意に前に出ると上下からガウパーが体当たり攻撃をしかけてくる。オタマジャクシのような敵ウッキーの大群を抜けた後、無敵の巨大蛇インスルーをかわしながら進む。ボスは一切攻撃しないが、弱点の露出が短く、またインスルーがコアへの接近を阻む。 | ゴマンダー |
3 | 巨大戦艦 | 一画面に収まりきらない巨大戦艦とステージを通して戦闘するステージ。このステージはステージ全体の長さが短い代わりに中盤の復活ポイントが存在しないため、ミス時はステージの最初から再開となる。 | グリーンインフェルノ |
4 | 前線基地 | スカルトロンが次々と胞子を置いて線を引いて行くステージ。ボスは三体に分離して攻撃を仕掛けてくる。 | コンバイラー |
5 | 巣 | 巨大蛇のムーラが上下の茂みから出現する。ボスは多数の肉塊(タコ)を身に着けて本体を守っており、またその肉塊を飛ばして攻撃する。 | ベルメイト |
6 | 輸送システム | 弱点が片側にしかないコンテナのドップが次々に通路を通過する中、わずかな隙間をぬって進むステージ。ボスは存在せず、大量のドップが流れてくる中を一定時間凌ぎきるとクリア。 | なし |
7 | 腐敗都市 | 自機が近づくと誘爆する壁に注意しながら、通路から次々と出てくる雑魚敵の複合攻撃の中を進む。ボスであるブロンクは大した攻撃はしてこないが、画面上部から大量のゴミを、下部からはソナーといった攻撃を受ける[7]。 | ブロンク |
8 | バイド帝星 | 最終ボスとの対決が中心のステージで、中間復活ポイントが存在しない。赤ん坊のような敵ミックンが体当たり攻撃をしかけてくる。ボスのバイドは青い渦のような弾を吐き出して攻撃してくる。この弾は画面内にとどまり続けるため放置していると画面を埋め尽くし回避不能となるため、その前に倒さなくてはならない。しかしボスの耐久力やボスの前面を肉の壁が守っていることもあり、肉の壁の内部にフォースシュートを撃ち込むことが必須となっている。このため『R-TYPE』の伝統である「最終ボスにはフォースシュートをぶつけることが必須」「最終的にフォースは最終ボスと共に爆散する」という要素は初代の時点で存在している。 | バイド |
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | R-TYPE I | 1988年3月25日 |
PCエンジン | ハドソン | ハドソン | 2メガビットHuCARD[8] | HC63007 | 1 - 4面を収録 |
2 | R-TYPE II | 1988年6月3日 |
PCエンジン | ハドソン | ハドソン | 2メガビットHuCARD[8] | HC63009 | 5 - 8面を収録 |
3 | R-TYPE | 1988年10月1日 1988年12月 1988年 |
セガ・マスターシステム | コンパイル | セガ | 4メガビットロムカセット | ||
4 | R-TYPE | 1988年10月 |
PC-88VA | 日本テレネット | NEC | フロッピーディスク | - | |
5 | R-TYPE | 1988年12月9日 |
MSX | イスコ オペラハウス |
アイレム | 3メガビットロムカセット | IM-04 | |
6 | R-TYPE | 1988年 1988年 |
Atari ST | Images Design | Electric Dreams Software アクティビジョン |
フロッピーディスク | - | |
7 | R-TYPE | 1988年 1988年 |
コモドール64 | Rainbow Arts | Electric Dreams Software アクティビジョン |
フロッピーディスク | - | |
8 | R-TYPE | 1988年 |
ZX Spectrum | Software Studios | カセットテープ | - | ||
9 | R-TYPE | 1989年6月9日 |
X68000 | アイレム | アイレム | フロッピーディスク | IX68-01 | |
10 | R-TYPE | 1989年 1990年 |
Amiga | ファクター5 | フロッピーディスク | - | ||
11 | R-TYPE | 1989年 |
Amstrad CPC | Software Studios | フロッピーディスク | - | ||
12 | R-TYPE | 1989年 |
TurboGrafx-16 | ハドソン | NEC | 4メガビットHuCARD | TGX040011 | PCエンジン版『I』と『II』を1本にまとめた版 |
13 | R-TYPE | 1991年3月19日 1991年5月 1991年 |
ゲームボーイ | B.I.T.S | アイレム | ロムカセット | DMG-REA (IG-03) DMG-RE-USA DMG-RE-NOE |
|
14 | R-TYPE COMPLETE CD | 1991年12月20日 |
PCエンジンCD-ROM2 | アイレム | アイレム | CD-ROM | ICCD 1001 | PCエンジン版を全ステージ収録し 付加要素を追加した版 |
15 | R-TYPES | 1998年2月5日 1999年2月28日 1998年9月 |
PlayStation | ラクジン | アイレム | CD-ROM | SLPS-01236 SLUS-00753 SLES-01355 |
アーケード版『R-TYPE II』とのカップリング作 |
16 | R-TYPE DX | 1999年3月21日 1999年6月 1999年7月20日 |
ゲームボーイカラー | Bits Studios | エポック社 任天堂 任天堂 |
ロムカセット | DMG-ARUJ-JPN DMG-AWHE-USA DMG-AWHP-EUR |
『R-TYPE II』とのカップリング |
17 | R's BEST R-TYPES | 2001年10月25日 |
PlayStation | ラクジン | アイレム | CD-ROM | SLPS 03310 | 『R-TYPES 』の廉価版 |
18 | R-TYPE | 2002年11月5日[9][10] |
mova503i、504i、FOMAシリーズ (iアプリ) |
サイバード | サイバード | ダウンロード (ゲームの殿堂!!!) |
- | |
19 | R-TYPE | 2004年3月18日[11] |
BREW対応機種 (EZアプリ) |
サイバード | サイバード | ダウンロード (ミニゲー☆天国! 50) |
- | 7回に分けて配信 |
20 | R-TYPE 完全版 | 2004年12月15日 |
Vodafone 3G対応端末 (Vアプリ) |
サイバード | サイバード | ダウンロード | - | |
21 | R-TYPE I | 2006年12月13日 |
Wii | ハドソン | ハドソン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | PCエンジン版の移植 2019年1月31日配信・販売終了。 |
22 | R-TYPE | 2006年12月25日 2006年12月29日 |
Wii | ハドソン | ハドソン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
PADE PADP |
TURBO GRAFX-16版の移植 |
23 | R-TYPE II | 2007年1月23日 |
Wii (バーチャルコンソール) |
ハドソン | ハドソン | ダウンロード | - | PCエンジン版の移植 2019年1月31日配信・販売終了。 |
24 | R-TYPE Dimensions | INT 2009年2月4日 |
Xbox Live Arcade | Tozai Games SouthEnd Interactive |
マイクロソフト | ダウンロード | - | アーケード版の移植 |
25 | R-TYPE | 2009年5月19日 2009年11月2日 2009年9月25日 |
Wii | コンパイル | セガ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | セガ・マスターシステム版の移植 2011年10月18日に日本での配信・販売終了。 |
26 | R-TYPE | 2010年8月23日 2010年8月26日 |
iOS | エレクトロニック・アーツ | Apple | ダウンロード | - | |
27 | R-TYPE | 2011年9月12日 2011年11月21日 |
Android | ワーカービー | ダウンロード | - | 無料版あり。 | |
28 | R-TYPE | 2012年3月1日 |
Android | ワーカービー | KDDI | ダウンロード | - | auスマートパス会員専用版 |
29 | R-TYPE for GALAXY Note | 2012年4月6日[12] | Android(GALAXY Note SC-05D) | ワーカービー | ワーカービー | ダウンロード | - | Zeemote JS1 H対応モードあり |
30 | パチパラ3D 大海物語2 〜パチプロ風雲録・花 希望と裏切りの学園生活〜 |
2012年5月17日 |
ニンテンドー3DS | アイレム | アイレム | 3DSカード | - | ゲームボーイ版の移植 |
31 | R-TYPE Dimensions | 2013年11月21日 |
PlayStation 3 | Tozai Games SouthEnd Interactive |
Tozai Games | ダウンロード | - | 『R-TYPE Dimensions 』のPS3移植版 |
32 | R-TYPE | 2014年2月26日 |
ニンテンドー3DS | ハドソン | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
PPAJ | PCエンジン版の『I』・『II』をまとめた 日本国外版の移植 2020年6月30日配信・販売終了。 |
33 | R-TYPE | 2014年4月30日 |
Wii U | ハドソン | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
PPAJ | PCエンジン版の『I』・『II』をまとめた 日本国外版の移植 2020年6月30日配信・販売終了。 |
34 | R-TYPE Dimensions EX | PC/NSINT 2018年12月13日 PS4 INT 2018年12月20日 |
PC Nintendo Switch PlayStation 4 |
Tozai Games SouthEnd Interactive |
Tozai Games | ダウンロード | - | PS3版『R-TYPE Dimensions』の改修版 |
35 | R-TYPE | 2018年7月5日[13] | Retro-bit GENERATIONS4[14] | アイレム | JNNEX | プリインストール | - | アーケード版の移植 |
36 | R-TYPE | 2020年3月19日 2020年3月19日 2020年3月19日 |
PCエンジン mini TurboGrafx-16 mini PC Engine CoreGrafx mini |
M2 ※移植開発担当 |
KDE | プリインストール | 本体にあらかじめインストールされた 約50作の一つとして海外版を収録 |
PCエンジン版『R-TYPE』は、オリジナル(アーケード)版『R-TYPE』を、家庭用ゲーム機であるPCエンジンに移植したものである。開発・販売はハドソン(以下「PCE版」と略記する場合あり)。開発チームは当時ハドソンに所属していた和泉勇を初めとする、後に『ネクタリス』の開発に携わるスタッフで構成されている。PCエンジン史において初期にリリースされたソフトの一つであると同時に、オリジナル版『R-TYPE』としては初の家庭用ゲーム機移植作となった。なおソースコード的な開発素材はアイレムから提供されなかったようで、リバースエンジニアリングによる再現移植となっている。
収録メディアであるHuCARDは、当時は本作の全ステージを収録できるだけのROM容量を1枚のカードに収めることができなかった。このため、当時としても異例の二部作的なリリースとなっている[15][16]。前編にあたる『R-TYPE I』は前半4ステージを収録して1988年3月25日にリリースされた。これをクリアするとパスワードが表示され、後半の4ステージを収録した『R-TYPE II』(R-TYPE Part2。同年6月3日リリース)のゲームスタート時に、このパスワードを入力するとパワーアップ状態を維持して続きをプレイすることが可能となる(『II』単体でもプレイ可能だが自機は未パワーアップ状態でスタートするためクリアのハードルは相応に高くなる)。また、アーケード版で没にされたステージ6ボスキャラクター“ヤジュー”が登場、『R-TYPE II』のTVCMでは「幻のボス、ヤジューの復活!」とアピールされていた。
コンティニューには回数制限があり、クレジットをチャージするボタンがない。タイトル画面で特定のコマンドを入力することでクレジットを増やす方法が、PCエンジン版に共通して用意されているが、タイトル画面の時のみ可能な技となる。
当時としては相応に高い移植を実現し、初期のキラーソフトとしての役割を十二分に発揮したが、厳しくアーケード版との違いをチェックすると、下記の通りそれなりの量が列挙できる。
Wiiで実施されていたレトロゲーム配信サービス・バーチャルコンソールで2006年12月13日より『R-TYPE I』が[18]、2007年1月23日よりPCエンジン版『R-TYPE II』が配信されていたが[18][19]、いずれも2019年1月31日をもって配信・販売を終了している。
後にリリースされた、PCエンジンの海外版であるTurboGrafx-16版『R-TYPE』ではROM容量を高めることができるようになったので、全8ステージが1枚のHuカードに収められて発売された[20]。なお、海外版といってもタイトル画面のコピーライト表示とパッケージが海外仕様になっているだけで、ゲーム本編は日本版とほとんど相違無い。アーケード版では処理落ちする所を、処理落ちなしで移植されている[4]。
日本国内においては。上記の表に記載したとおりニンテンドー3DS版およびWii U版バーチャルコンソールにてコナミデジタルエンタテインメント(KDE)を販売元として[21]配信された(ニンテンドー3DS版およびWii U版ともに2020年6月30日に配信終了)。2020年からKDEよりリリースの、PCエンジン系ソフトを約50作プリインストールした復刻系ゲーム機・PCエンジン miniにも海外版『R-TYPE』が収録されることになっている。
1991年12月20日、アイレムからPCエンジンSUPER CD-ROM2用ソフトとして、PCエンジン版を1つにまとめた『R-TYPE COMPLETE CD』(- コンプリートシーディー)と題された版がリリースされた。
「コンプリート」(完全)と名付けられているのは全ステージが通しで遊べる版である他にも追加要素として、CD-DAの生演奏によるアレンジBGMや、ステージ間にアニメ調のビジュアルデモシーンの挿入といった要素が追加されているからである(ゲーム本編はPCE版と同様)。このデモでは、声優陣が起用されている。
このデモではあまり大々的にアピールされなかった本作の詳細なバックストーリーが語られている。そこでは「R-9は量産され軍に供給される前の段階であり、R-9のベースになった作業艇の操縦に熟練した2名の民間人がバイドの襲撃に対し試作機で急遽出撃した」という設定が明かされている。その後「軍に供給され大隊の出撃となったが、主人公(プレイヤーの分身)は、独断で試作機を持ち出して軍の作戦に協力した」という描写もなされている。フォースも純然たる兵器ではなく、本来は開拓用として開発されたものの破壊力が強すぎるために使い物にならず封印された機材とされている。
このようにアイレムとしてはかなり力を入れた作品となったが、実際の商品は、一部のステージにおいてオリジナルのHu-Card版よりもキャラクターのチラつき(描画が消滅したりしなかったりを繰り返す状態)がやや多くなっており(ステージ5のボスが肉塊を多数動かすシーンなどで、特に顕著に表れる[15])、プレイに支障が出やすくなってしまっていた。この理由は、(本作には関わっていないが当時のPCエンジンソフトには深く関わっていた)プログラマー・岩崎啓眞が2010年10月4日にブログに投稿した記事によると、Hu-Card版の開発チームが「PCエンジンにおいて、320ドットモード時にスプライトの横並びを16個にすると、PCエンジン本体が現在で言うところの「オーバークロック」状態になり、正常な動作の保証ができなくなる」という仕様を知らずに制作してしまい、発売後に事実を知ったNECが安全保障のため各メーカーへ「320ドットモード時はスプライトの横並びは14個」というガイドラインを設けたため、アイレム社はそれを忠実に守ってSUPER CD-ROM2版を作った結果、プレイし辛くなってしまったというのが真相のようである[15]。
セガ・マークIII/マスターシステムへの移植版はコンパイルが担当し、1988年にセガから発売された。ハードウェアの性能的な都合などから、自機(R-9)とボス以外のキャラクターが全体的に小さくなっており、Stage1-5では背景がフェードアウトした後にボスが登場する。マスターシステムのFM音源に対応している他、オリジナルの隠しステージが追加されているなど、独自要素が加えられている。ファミコンやMSX2と同程度のハード性能でありながら、移植度は概ね良好であるものの、当時の次世代機であるメガドライブの発売を1ヶ月前に控えた時期でもあったため、新ハードリリースという話題の陰に隠れる格好となってしまい、やや精彩を欠く結果となってしまった。発売時の広報展開には、広報紙に「やったね! 全8シーン1本に収録」など、4メガビットで全ステージを収録という部分を特に強調しており、2本分割を余儀なくされたPCE版に対してのアドバンテージを誇示するような記載が見受けられた[22]。
その後、マスターシステム版がWii版バーチャルコンソールで配信された(詳細な配信開始日は上記の表を参照)が、ライセンス上の都合で、2011年9月30日に欧米の配信が[23]、2011年10月18日には日本の配信を終了している。
MSX版『R-TYPE』は、アーケード版のスタッフによる監修の下、イスコとオペラハウスが開発し、1988年にアイレムから発売された[24]。RAM8KBのMSX以上と、MSXの最低ラインの機種でも動作できるようにするため、スプライト機能は自機(R-9)・フォース・敵弾など一部のキャラクターに使用されているのみであり、それ以外のキャラクターは背景面(PCG)で描画しているため、背景のスクロールを含む動きのスムーズさと引き換えに、大きなキャラクタや編隊の表示などを実現している。MSX2以降の機種で起動するとパレットが専用のものに変更される仕様であり、「MSX1/2兼用ソフト」と銘打たれていた[25]。音源の検出コードにスタックに纏わるコーディングミスがあり、MSX2+以降の機種本体に内蔵されているMSX-MUSICや、このソフトウェアを本体のスロット1に、FM-PACを本体のスロット2に装着していない場合、MSX-MUSICを認識しないというバグが存在する[26]。Stage1の背景、Stage3の巨大戦艦の武装の一部(貫通ビーム弾・破壊可能な拡散弾・戦艦パーツ)、対空レーザー装備時のビットレーザーがカットされており、Stage2とStage3のボスは波動砲のみでしか弱点を攻撃できない。Stage5のムーラは頭部のみ破壊可能で、胴体は頭部破壊後の飛散の発生にかかわらず破壊不能に変更されている。
1991年3月19日に発売。ステージ構成はオリジナルを踏襲しているが、Stage4 - 5は省略され全6ステージ構成。BGMも多くがカットされており、オリジナルのStage1と2の曲が交互に演奏される。フォースによる攻撃をはじめとする自機の装備はオリジナルとかなり異なっている。対空レーザーは2段階目でも3段階目と同じ形状、反射レーザーは自機正面方向には発射されない、対地レーザーは進行速度が遅い、誘導ミサイルは装備できない(アイテムも存在しない)、ビットの移動速度がかなり遅く初速の自機にすら追従できず遅れてくる、など。それでもステージボスの再現や反射レーザーの挙動など、局所的な再現度は(ゲームボーイのスペック的な限界は割引いた上で)高いと言える[27]。
その後、1999年11月22日にエポック社からゲームボーイカラーでゲームボーイ版『R-TYPE』『R-TYPE II』のカップリング作品『R-TYPE DX』(- デラックス)が発売されている。また、2012年5月17日に発売された『パチパラ3D 大海物語2 〜パチプロ風雲録・花 希望と裏切りの学園生活〜』内の「アイレム名作コレクション Vol.1」にはゲームボーイ版が収録されている[28]。
『R-TYPES』(アール・タイプス)は、ラクジンが開発し、1998年にアイレムソフトウェアエンジニアリングから発売されたPlayStation用ソフト。アーケード版『R-TYPE』『R-TYPE II』のカップリング移植作となる。クリアしたステージをメモリーカードに記録することでステージセレクトが可能となる。また、DUALSHOCKによる振動の有無、ゲームボタンの設定変更、難易度の変更が追加されている[29]。画面サイズの違いから、画面上下にスクロールする仕様と、全画面表示でスコアを半透明表示する仕様の二つから画面モードを選択するようになっているが、それ以外はアーケード版の完全移植となっている。アイレム会報誌や説明書など紙媒体で記述されていた設定資料集『R's LIBRARY ver.1.0』(開発機体郡・Rの系譜、歴史、『I』および『II』の敵データ)が機体の3Dモデルとともに収録されている。PS StoreにてPlayStation Portable/PlayStation 3用ゲームアーカイブスの一環としてダウンロード配信されていたが、現在は配信・販売を終了している[30]。
『R-TYPE Dimensions』は、Tozai Gamesが開発し、SouthEnd Interactiveが配信したコンピュータゲームである。本作は2009年2月4日にXbox 360のXbox Live Arcadeで配信されたのち、2013年11月21日にはPlayStation 3向けに配信されたほか[31][32]、Xbox Oneでもプレイできる。また、PS3版をさらに改修した『R-TYPE Dimensions EX』が2018年12月13日にPC/Nintendo Switch向けに配信され、同年12月20日にはPS4版が配信された[33]。『R-TYPE Dimensions 』は、海外版『R-TYPE』『R-TYPE II』のカップリング版であると同時に、アレンジモードとして3Dグラフィックモードが存在しゲーム中いつでも切り替えボタンでシームレスに2Dと3Dを行き来することができる[32]。また、残機数を排した「インフィニティ」モードが追加されたほか、オフライン・オンラインによる2人同時プレイも可能となり、自機同士の喰らい判定を設定することによってプレイヤー間で競争することも可能である[32]。さらに、画面設定を変更してアップライト筐体でのプレイを再現することもできるほか、原作とは異なるアングルからプレイすることもできる[32]。 PS3版『R-TYPE Dimensions』は、3Dグラフィックモード時のBGMが岩崎健一郎によるアレンジバージョンに変更されている[32]。また、連射速度が高速になっている。
本作の開発の経緯は、当時アイレムで新しく16ビットのハードを開発、キャラクター表示の増加や処理スピードの速さの向上により、射撃ゲームの製作が検討されていた[36] 。
後に開発はシューティングゲームへと変わり、本作の特徴の一つであるフォースのアイデアは、昆虫のフンコロガシをから発想され、自機をパワーアップするのではなくフンの方をパワーアップするというアイデアが出される。当初は画面上に2人プレイヤーを入れ、協力プレイなどを想定していた。また、開発スタッフは同じ横スクロールシューティングゲームである『グラディウス』(1985年)をかなり意識しており、イメージが重ならないよう様々なアイデアが検討された[36]。
元々フォースは前後上下の4ヶ所に付けられる設定にしていたが、ソフト的に困難であるため前後のみとなった。その他のパワーアップも初期段階ではレーザーが3方向に飛ぶようなものであったが、『グラディウス』との差別化を図るため反射レーザーが考案された。その他にも、地びき網のアイデアや、前に物体を飛ばして弾を当てて爆発させるというものもあった。
サウンドに関しては、企画の方からシリアスにしてくれという要望があった。3面の巨大戦艦に関しては、戦艦の音を入れるかどうかで一悶着あったという。スタッフサイドとしては、戦艦の動く音が思いつかず、実在しないものだから音が作れないとして拒否した。また、BGMに関しては映画音楽を意識して製作され、映画音楽は2、3秒の単位でインパクトを考えていくつくりなっているため、それを意識して作曲されていた[36]。
使用されたCPUはNECのV30であり、当時16ビットといえばモトローラのMC68000系CPUが使われることが多かったが間違って選択したことでこうなった。またサウンドはザイログのZ80が使用された。このハードウェアはBPSの『ザ・ブラックオニキス』のアーケード版でも開発に使われていたが、ロールプレイングゲームでは十分な収益が得られないとアイレム側が判断し契約金を支払うことで終了することになった。
本作の音楽はアーケードゲーム『スパルタンX』(1984年)などを手掛けた石崎正人が担当している。
ステージ構成に関しては各ステージごとに制作し、難易度に合わせて後から並べ替えを行っている。最初に製作されたのが1面であり、その後順番に7面の腐敗都市、2面の生体洞、3面の巨大戦艦、4面の前線基地と制作されている。1面に関してスタッフはグラディウスのイメージがある面と語り、2面は映画『エイリアン2』(1986年)に影響されて制作したという。4面に関してはソフトでシミュレーションをやっていた際に、キャラクターが線を引っ張っているのを見て考案され、4面は敵の種類をあまり多くせず、ドットを引っ張るキャラクターをメインに、ドットを消すキャラクター、ドットに沿って動くキャラクターという順で制作された。7面はストーリー的には敵の基地の最終段階となっており、プレイヤーが破壊した敵が処理されていて、ボスは廃棄処理場という設定になっている。スタッフの思惑としては、1面で普通の人にプレイしてもらい、2面で少し先に進んでもらい、3面で先に期待を持たせて、4面で難易度を上げてインカムを稼いで、5面でまた異なる世界を見せ、6面であきらめさせるつもりで制作したと語っている。また、2周目に関しては、スタッフサイドとしては製作する意図はなかったが、サービスで入れられることとなった[36]。
本作の反射レーザーや巨大戦艦などは、『グラディウス』のファンだった企画者がインスパイアされてできたものと、『ゲーメスト』誌上での開発者インタビューの中でコメントしている。
キャラクター造形に関しては、1面のボスが最初に完成しており、巨大戦艦に関してはジェット噴射が赤色だったことに対し、スタッフの一人が「異次元の世界に火なんか無いんじゃないか」と発言したことから色が変更された。5面の蛇は最初はブルー、後にブルーとピンクのパステルカラーとなり最終的に完成品の色となった[36]。ステージ2のボス「ゴマンダー」は、脳ではなく女性器がモチーフとされている。これをデザインした女性スタッフは、社長に病院に行くことを勧められた、という情報源が無い都市伝説が広まっている[要出典]。
こちらについては2023年、『R-TYPE』のデザイナーや『メタルスラッグ』のデザイナーを務めたakioがデザインし、モチーフ自体もギーガーの影響でかっこいいボスを作ろうとしたと、本人が同年開設したTwitterで否定している[37]
アイレム企画時のステージ6のボスは「アイアンネイル」という名称だった。またステージ1のボス「ドブケラドプス」は企画時点ではステージ3のボスとしてデザインされていた[38]。
タイトルの『R』は、1987年12月号の『ゲーメスト』誌上での開発者インタビューではray(光線、放射線)のRで、様々な光線の武器があることから『R-TYPE』のタイトルになったと語られていた。現在の公式設定では、『RX-プロジェクト』が実用化された時の機体のキャノピーの形状(Round)とプロジェクト名から引き継ぎ命名されたとされている。また、ゲーム内のタイトルロゴの表記は、『R-TYPE』ではなく『R・TYPE』(ハイフンではなく中黒)となっている。しかし、この表記についてはアイレム公式サイト上でも統一されておらず、現在でもどちらが公式表記かは定められていない。
アーケード版『ロードランナー』(1984年)シリーズ以降は目立ったヒット作が無かったアイレムにとって、本作の大ヒットは待ち望んでいたものとなった。
ステージを通してのボスであるグリーンインフェルノや、フォースシステムなどの斬新なアイデアやゲームとしての奥深さで受け入れられた[39]本作は、他作品でも巨大ボスが生まれ[40][41]、対戦型格闘ゲーム『ストリートファイターII』におけるガードシステム[42]のヒントになるなど、様々な作品に影響を与えていることでも知られている。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.38 | 4.34 | 3.92 | 4.50 | 4.28 | 4.02 | 25.45 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.21 | 4.17 | 3.42 | 3.58 | 3.54 | 3.68 | 22.59 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.89 | 4.18 | 3.82 | 3.64 | 3.61 | 3.71 | 22.85 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.5 | 3.8 | 3.7 | 3.7 | 3.9 | 3.3 | 21.9 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.