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米国発祥のアイスクリームチェーン ウィキペディアから
バスキン・ロビンス(英語: Baskin-Robbins Inc.)は、アメリカ合衆国発祥の世界最大級のアイスクリームチェーンのひとつ。世界40か国に7300以上の店舗を展開している。
社名は創業者の名前に由来している。日本での名称はサーティワンアイスクリーム。「サーティワン」には「31種類のアイスクリームがあるため、1か月毎日違うアイスを楽しんでほしい」という意味が込められている。作られているアイスクリームの数は1300種類にのぼる。ロゴマークは「BR」と「31」を組み合わせたもの。
創業者はバート・バスキンとアーヴ・ロビンスの2人。バスキンはロビンスの姉の夫だった。2人ともアイスクリームが好きで、店を持つことを夢見ていた。ロビンスの父はワシントン州タコマでアイスクリームショップを経営しており、ロビンスは店を手伝うのが好きだった。第二次世界大戦中、ロビンスは1942年から1945年にかけて陸軍に入隊、バスキンは海軍に志願しそこでアイスクリームを作っては同僚に配った。戦後2人はロビンスの父親の薦めで別々に店を開くことにした。まず1945年にロビンスがカリフォルニア州グレンデールに「Snowbird(スノウバード)」を開業した。そして翌年には、退役したバスキンが同州パサデナに「Burton's(バートンズ)」を開業した。
その後、バスキンとロビンスの両者はカリフォルニア南部で勢力を伸ばし1953年に合体して「Baskin-Robbins(バスキン・ロビンス)」となった。1960年代中盤には全米400店舗を達成、1967年にバスキンとロビンスはバスキン・ロビンスをユナイテッド・フルーツ(現在のチキータ・ブランド)に推定1200万ドルで売却し、1970年代からは順次海外出店が始まった。現在はすべての店舗がフランチャイズである。
創業者(バスキンは1967年、ロビンスは2008年に死去)の手を離れて以降は様々な親会社の下を転々としたが1973年にイギリスの食品会社J.ライオンズ(後のアライド・ライオンズ→アライド・ドメク)が買収した。1994年にはアライド・ドメク・クイックサービスレストラン(後のダンキン・ブランズ)の傘下となる。
2005年にフランスの酒業メーカーペルノ・リカールがアライド・ドメクを買収した際、ダンキン・ブランズの売却が発表された。ダンキン・ブランズ・グループは、2005年12月に投資ファンドのベインキャピタル、カーライル・グループおよびトーマス・H・リー・パートナーズによる共同所有となった。
2020年10月31日にインスパイア・ブランズはダンキン・ブランズを113億ドルで買収すると発表した。同年12月15日に買収が完了し、現在はダンキンドーナツとともにインスパイア・ブランズの傘下となっている。
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | サーティワン、サーティワンアイス |
本社所在地 |
日本 〒141-0021 東京都品川区上大崎三丁目1番1号 目黒セントラルスクエア |
設立 | 1973年(昭和48年)12月19日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 8010701008226 |
事業内容 | アイスクリーム専門店のフランチャイズ展開 |
代表者 |
ジョン・キム(代表取締役会長兼CEO) 渡辺裕明(代表取締役社長兼COO) |
資本金 | 7億3,528万6千円(2019年12月31日現在) |
発行済株式総数 |
964万4,554株 (2019年12月31日現在) |
売上高 |
193億1,799万3千円 (2019年12月期) |
営業利益 |
5億1,583万6千円 (2019年12月期) |
経常利益 |
7億7,720万7千円 (2019年12月期) |
純利益 |
4億3,927万6千円 (2019年12月期) |
純資産 |
95億5,883万2千円 (2019年12月31日現在) |
総資産 |
182億5,937万9千円 (2019年12月31日現在) |
従業員数 |
221人 (2019年12月31日現在) |
決算期 | 12月31日 |
会計監査人 | PwCあらた有限責任監査法人 |
主要株主 |
株式会社不二家 43.31% ダンキン ブランズ インターナショナル ホールディングス リミテッド 43.31% (2019年12月31日現在) |
関係する人物 | 尾崎仙次(元社長) |
外部リンク |
www |
日本ではバスキン・ロビンスと不二家の合弁会社のB-Rサーティワンアイスクリーム株式会社[注 1](英: B-R 31 ICE CREAM CO.,LTD.)がチェーン店を展開している。高速道路のサービスエリアにあるような小規模な店舗では31種類以下の品揃えであることもある。また、一部の店舗ではクレープを取り扱っている。
当初は登記上の商号にアルファベットを使用できなかったため、商号は「ビー・アールサーティワンアイスクリーム」であったが、2007年に表記を現在のものに改めた。
本国のアメリカと異なり、日本では「サーティワン アイスクリーム」を屋号にしており、「バスキン・ロビンス」と呼ばれることはほとんどないが、看板は本来の名称である「Baskin-Robbins」を強調したもので、それに「サーティワン アイスクリーム」の文字が併記されている。ロゴマークは、旧来は「31」を強調したものだったが、現在では「BR」と「31」を組み合わせたロゴとなっている。2022年4月11日にバスキン・ロビンスはロゴマークを一新したが、日本を含むアメリカ国外では変更されていない。
本国アメリカでは「バスキン・ロビンス」と呼ばれているため、アメリカ人に「サーティワン」といっても通じず、逆に日本人には「バスキン・ロビンス」は通じにくい[注 2]。
2021年までに提供されたフレーバーは1,300種に上る[2]。
※ 沿革|企業情報|[B-R サーティーワンアイスクリーム](外部サイト)
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