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2012年に発表されたチャリティーソング ウィキペディアから
「花は咲く」(はなはさく)は、2012年に発表されたチャリティーソング。同年5月23日にflying Dog(販売元:ビクターエンタテインメント)から発売された。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地および被災者の物心両面の復興を応援するために制作されたチャリティーソングで、日本放送協会(NHK)が、震災後の2011年度から行っている震災支援プロジェクト「NHK東日本大震災プロジェクト」のテーマソングとして使用するために企画制作した曲である。国内向け放送(ラジオ第2放送を除く)・国際放送(NHKワールドTVは歌詞および出演者の英語字幕を追加表記)とも編成の空いた時間帯を利用して随時この曲を流している[※ 1]。
作詞は宮城県仙台市出身の岩井俊二が、作曲・編曲は岩井と同学年かつ同県同市出身[1]の菅野よう子が手掛けている。メロディモチーフはSeamus BrettのアルバムCeltic Rhapsody収録のピアノ曲"A Fond Farewell"[2]に共通する部分もある。歌唱参加者は、岩手県・宮城県・福島県の出身者とゆかりのある歌手・タレント・スポーツ選手で、「花は咲くプロジェクト」名義となっている。
作詞の岩井は「この歌は震災で亡くなった方の目線で作りました」。また作曲・編曲の菅野は「100年経って、なんのために、あるいはどんなきっかけで出来た曲か忘れられて、詠み人知らずで残る曲になるといいなあと願っています」と語っている。
この楽曲の作詞・作曲家への印税は、全額がNHK厚生文化事業団を通じて被災地の自治体に義援金として寄付される[3]。そのため、この楽曲が音源でカバーされたり、コンサートで歌われたり、テレビ・ラジオでオンエアされたりする度に義援金が増えてゆくという仕組みになっている。
ミュージック・ビデオでは鈴木京香のみ歌唱が無く、黙祷するように目を閉じている演出がなされた[4]。
英語版も制作されており、イル・ディーヴォが歌唱を担当している[5]。
2014年6月より、日本のフィギュアスケーター 羽生結弦が実際に被災したアイスリンク仙台で演じる「花は咲く〜羽生結弦Ver.〜」が放送され、ピアノと歌唱は羽生と親交のある指田郁也が担当している[6]。また2014年7月より、前述の演技の合間に静止写真を挟み込んだ「花は咲く〜羽生結弦フォトメモリアルVer.〜」も放送された。「花は咲く〜羽生結弦Ver.〜」は、NHKのテレビ国際放送「NHKワールドTV」が開催する「NHK Viewers' Choice Award 2014」のスポーツ&テクノロジー部門において1位に選出された[7]。さらに2014年の「NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」(なみはやドーム)のエキシビションにおいて羽生が披露した演技に、別角度から撮影した映像などを加え、再編集を行い再発信した「羽生結弦 世界へ届ける「花は咲く」」が2014年12月より放送された[8]。
大和ネクスト銀行が調査したシニア層(50歳から79歳)が選ぶ、2014年心に響いた歌ランキングで第2位を獲得[10]。
シングル発売元のフライングドッグにおいて、チャリティー楽曲は初である[※ 2]。
全作詞:岩井俊二 作曲・編曲:菅野よう子
出身地の自治体ごとに掲載。なお、自治体名は2013年1月現在のもので表記。
ここではオリジナル版と、2021年1月から放送される『花は咲く2021』(以下、2021年版)に分けて記載する。双方に参加している場合は太字で表示。
岩手県
宮城県
福島県
岩手県
宮城県
福島県
オリジナル版で歌唱していない歌手も含め、カバー版も複数リリースされている。2015年3月4日にコンピレーションアルバム『ハナハサク』が発売[11]され、2015年までの定時番組放送で使用されたシングルは、ほぼ収録されている。
「親と子の「花は咲く」」(おやとこの「はなはさく」)は、鈴木梨央の1枚目のシングル。2013年4月17日にavex traxから発売された。また、菅野よう子が新たに編曲したヴァージョンを鈴木梨央・福島県双葉郡大熊町立大野小学校合唱部が歌い、こうの史代がキャラクターデザイン、片渕須直が監督を務めたアニメーションが作成された。この作品が制作される時点で、片渕はこうのが原作の「この世界の片隅に」のアニメ化を構想しており、2016年に劇場公開された。
「花は咲く〜アニメスター・バージョン〜」は、山寺宏一[※ 11]と水樹奈々によるシングル。後述のテレビ放送に合わせて製作され、2016年10月5日にキングレコードより発売。作曲者・菅野よう子による再アレンジが施されており、CDには放送で使われたデュエットバージョンの他に、山寺・水樹それぞれのソロバージョン、オフヴォーカルバージョンも収録[16][17]。
2018年1月10日発売の水樹のベスト・アルバム『THE MUSEUM III』にデュエットバージョンが収録された。
構成・演出は針生悠伺、アニメーション監督は水江未来
「花は咲く」に関する番組は、『復興支援ソング 花は咲く』のミニ番組としてNHKテレビ各チャンネル(総合・Eテレ・BS1・BSプレミアム)で随時放送されている。以下のバージョンが放送された。
アニメスター・バージョン登場作品
「花は咲く リオデジャネイロ メダリストバージョン」
参加アスリート[21]
オリンピックメダリスト シンクロナイズドスイミング |
体操 レスリング 柔道 |
バドミントン 陸上 テニス 卓球 ウェイトリフティング カヌー |
パラリンピックメダリスト 競泳
陸上 自転車 車いすテニス 車いすラグビー |
「花は咲く ピョンチャンバージョン」
参加アスリート
オリンピックメダリスト スケートショートトラック |
フィギュアスケート スキージャンプ スキー フリースタイル スノーボード |
アイスホッケー カーリング |
パラリンピックメダリスト
クロスカントリースキー バイアスロン スノーボード
アイスホッケー |
明日へ1min
主にNHK総合で随時放送。このスポットの中で、辻井伸行によるピアノ演奏、森麻季によるソプラノ歌唱が紹介されたほか、震災後に遺体安置所として使用された宮城県総合運動公園総合体育館(宮城県利府町)で2012年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会が開催されたことに併せ、アイスリンク仙台にて荒川静香が宮城県のジュニアスケーターと共にNHK仙台少年少女合唱隊の歌唱に合わせ演技するバージョンも制作された。
TSUNAMI バイオリンが奏でる 花は咲く
2013年度に放送。岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」でチェロが製作されるまでを追ったミニドキュメントで、ヨーヨー・マがチェロで「花は咲く」を演奏。ナレーションは倉木麻衣。
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