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獣拳戦隊ゲキレンジャーの登場人物(じゅうけんせんたいゲキレンジャーのとうじょうじんぶつ)では、特撮テレビドラマシリーズ『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場する架空のキャラクター、ならびにその所属組織などについて記述する。
頑健な「体」を誇る野生児だが、幼少のころから樹海で虎に育てられたため「心」の面は幼い漢堂ジャン(ゲキレッド)。根性が口癖の努力家で強き正義の「心」の持ち主だが、「技」が未熟な女性拳士宇崎ラン(ゲキイエロー)。そして格闘技に精通する理論派であり優れた「技」の持ち主だが、「体」の面に難がある深見レツ(ゲキブルー)。この3人が初期のゲキレンジャーを構成する。彼らの苗字の頭文字を合わせると「カンフー」(かん・ふ・う)となり、3人は心技体のトライアングルで敵と戦う。
中盤からの追加メンバーとして、亡くなったと思われていたレツの兄であり、強い「意志」を持つ深見ゴウ(ゲキバイオレット)、そして遊び人風ながら天賦の「才能」を秘め、獣拳の創始者と同じ拳を使える久津ケン(ゲキチョッパー)の2人が合流する。彼ら戦隊チームを、マスター・シャーフーを始めとした七拳聖と、スクラッチ社特別開発室の室長真咲美希が補佐する。
敵陣営では、誰よりも「強さ」を求める臨獣殿の現当主理央、そして理央への無償の「愛」を捧げる若く妖艶な女性の姿をした幹部メレの2人が、主役格として登場する。彼らに道を示す三拳魔は、序盤では封印されており、物語の進捗とともに1人ずつ封印が解かれていく。さらに物語中盤から敵の追加メンバーとして、謎めいた金髪の青年ロンが加わる。
初期メンバーの3人は心技体のトライアングルで敵と戦う。互いが互いを補い学び合うことで成長することからリーダーは不在だったが、中盤でラン(イエロー)がキャプテンを任せられる[ep 1]。
序盤は、属性(心技体)が同じ3人の拳聖に各々弟子入りし、長所を伸ばす修行を行う。物語の中盤からは残る3人の拳聖から各々が不得意とする属性を学び克服するという、二段構成の修行となっている。
激獣拳の基本は「
初期メンバーは苗字の頭文字を合わせると「カンフー」(かん・ふ・う)となり、深見兄弟のレツとゴウの頭文字を合わせると「レッツゴー」となる。
名乗りの口上は「燃え立つ激気は、正義の証!獣拳戦隊ゲキレンジャー!」[1]。スーパーゲキレンジャー時は「たぎる過激気は正義のために!獣拳戦隊ゲキレンジャー!」。
「激臨の大乱」と呼ばれる戦いの直前に袂を分けた10人の獣拳使いのうち、正しく獣拳の流れを受け継ぎ、激獣拳を立ち上げた7人の獣拳使いたちの総称[6]。若き拳士たちから「マスター・×××」と呼ばれ、自ら認めた弟子を指導する。
かつての友・三拳魔たちと激臨の大乱を迎えた際、禁断のゲキワザ「獣獣全身変」により、それぞれが持つ獣拳に該当する動物の姿を模した半獣半人の姿となり、今に至る[6]。現在は各自異なる場所で暮らしており、必要に応じてスクラッチ本社へと集まる。マスター・トライアングル以外は「○○の中に修行あり」というモットーを持ち、激獣拳の拳士たちに修行をつける。
彼らが臨獣拳との戦いに頻繁に参加すればストーリーが成り立たないため、「獣拳不闘の誓い」と呼ばれる設定を設け、戦いには直接参加できないようになっている。なお、マスター・シャーフー以外の拳聖については、カンフー映画で活躍する俳優の名をもじった命名となっている。
ここでは、各キャラクターの説明などにおいてそれぞれが使うリンギについても記述する。
臨獣拳の首領である理央と幹部であるメレは、序盤は封印を解かれた三人の拳魔より「憎しみ」「妬み」「怒り」の感情を戦いを通して、それぞれの拳魔から学ぶが、そのプロセスは理央とメレで異なる物となっている[注釈 19]。臨獣拳の基本は
敵役ながらスーパー戦隊と同等のキャラクターとして数えられている。
読みは「さんけんま」。臨獣拳の創始者たち。かつて獣拳創始者ブルーサ・イーに師事していた10名の獣拳使いの中で、邪な心を抱いた3名が悪へと走り離反した。その際、袂を分かち合った7名が拳聖を、離反した3名が拳魔を名乗り今に至る。激臨の大乱に敗れ、魂と肉体を別々に封印されてからはその魂は怨霊と化し、魂が封印された拳魔の腕輪[70][71]の中から力を求めその腕輪を身につけた者に対し、「憎しみ」「妬み」「怒り」の感情を露にした時に語り出し、「弱き者の悲鳴と絶望を糧とすべし」と道を示す。
「獣獣全身変」により、自らの獣拳に見合った動物の姿を模した半獣半人の姿をしており、同じく獣の姿をした拳聖よりも動物そのままではない姿をしている。
ラゲクの説明によれば、臨獣拳創始はマクによるシャーフーへの「怒り」により発生した。ラゲクはシャーフーへの「妬み」により脱退したが、カタがどのようにして「憎しみ」を抱いたのかは明らかになっていない。ジャンは彼らの桁外れに高い臨気(嫌な感じ)を「ゾワンゾワン(超ゾワゾワ)」(マクは「ゾワゾワ」の最上級を意味する「ゾワンギゾワンゴ(超ゾワンゾワン)」)と表現する[72][7]。
読みは「りんじゅうけんし」。道半ばで命を落とした古代の臨獣拳の使い手たちを秘術で蘇生させ、偽りの生命を与えた存在。倒されると肉体は粉々に砕け散り塵と化す。実力についてはリンシー以前の基礎能力が大きく作用する傾向があり、メレなど強者はリンシーの状態を省略し、リンリンシーの姿で復活する。理央が蘇らせた者と三拳魔が蘇らせた者に二分化しており、理央・拳魔のどちらかに忠義を尽くす(一部例外あり)。理央の直属でない限り、理央やメレに対して対等な口の利き方をするのも特徴的である。
強力な臨気を注入されることで起動する衛兵で、気を吹き込んだ者の命令通りによって動く、感情や知能のないロボットのような親衛隊[78]。個体ごとに臨獣拳がインプットされており、鎧のように堅い外骨格を持ち、胸部には陰陽魚が描かれている。
最初に登場したものは臨獣殿の中枢の祭壇に置かれていたが、後に登場したものは臨機兵房と呼ばれる場所に存在している。製造方法は不明だが、同型機が大量に存在する。獣人とは違い、臨気を注入した拳士が発動するリンギ
読みは「げんじゅうけん」。理央・メレ以外の名の由来は、中国の古い時代の書物に現れる想像上の動物の名前である。臨獣拳士同様、それぞれが司る幻獣の姿を模した獣人態を持ち、その胸部にモデルとなった動物の頭部がついている。また、ゲンギ
読みは「しげんしょう」。四幻将は幻獣王直属の4人の将。
読みは「そうげんし」。四幻将にそれぞれ2名ずつ仕える8人の拳士。スウグの双幻士の指揮はロンが担当する。実際には全員がロンの配下。
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