恩賜上野動物園

東京都台東区にある動物園 ウィキペディアから

恩賜上野動物園map

東京都恩賜上野動物園(とうきょうとおんしうえのどうぶつえん)は、東京都台東区上野公園の上野恩賜公園内にある東京都立の動物園。通称「上野動物園」(「恩賜」の語が略される)。

概要 恩賜上野動物園 Ueno zoo, 施設情報 ...
恩賜上野動物園
Ueno zoo

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施設情報
愛称 上野動物園
専門分野 総合
所有者 東京都
管理運営 東京動物園協会
2011~2015年度指定管理者
園長 福田豊
頭数 3000頭以上(2014年時点)[1]
種数 508種(2008年3月時点)[1]
開園 1882年3月20日
所在地 110-8711
東京都台東区上野公園9-83
位置 北緯35度43分3秒 東経139度46分17秒
アクセス

正門・弁天門
上野駅東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ))
京成上野駅京成電鉄

池之端門
根津駅(東京メトロ)
公式サイト 東京ズーネット
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概要

開園は1882年3月20日で、日本の動物園では最も古い。開園時には農商務省、その後宮内省東京市[2]東京都建設局が所管、現在は指定管理者制度により公益財団法人東京動物園協会が管理する。

上野恩賜公園内にあり、上野駅(公園口)から徒歩5分の場所に正門(2022年までの旧称:表門)のゲートがある。総面積は14ヘクタール[3]。敷地は西園と東園に分かれており、両園間は「いそっぷ橋」を介して行き来できる。

スマトラトラ、ニシローランドゴリラ等の希少動物をはじめ、500種あまりの動物を飼育している。

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ホッキョクグマ

日本一の入園者数を記録する動物園である。旭川市旭山動物園が月間入園者数で上回る月もあるものの、年間入園者でみると当園が日本1位である。ただし、2006年度では上野動物園が350万人であったのに対し、旭山動物園は304万人(前年比98万人増)、また、2008年度は後述のパンダの死亡の影響等もあり、約290万人にまで急減。旭山動物園が約277万人となり、差が急激に縮まっている[4]

1990年代以降は、多摩動物公園で行われたような、飼育環境をできるだけ自然な状態に近づける取り組みが行われている。スマトラトラのコーナーでは密林の雰囲気が演出されている。また同コーナーにはトラが泳げる水槽がある。

多摩動物公園、井の頭自然文化園等の都立動物園とともに「ズーストック計画」(動物保管計画)を実施。この計画により、上野動物園で飼育していたライオン1991年に多摩動物公園に移され、ライオンがしばらく不在となった。しかし来場者の要望に応え、2002年3月27日からは横浜市よこはま動物園ズーラシアから貸与を受けて、インドライオン(メス)を公開している。

1950年代に、コウテイペンギンなどの飼育が行われた。以来1970年代頃まで、南極ペンギンを飼育する数少ない動物園の1つであった。

1936年、園内からクロヒョウが逃げ出し、警視庁の特別警備隊が出動する騒ぎとなった(上野動物園黒ヒョウ脱走事件)。この事件は阿部定事件二・二六事件とあわせて「昭和11年の三大事件」[5] と呼ばれている。このヒョウは排水溝に隠れていたところを捕獲されたが、後の戦時中における園飼育動物の殺害決定にはこの事件が影響したといわれている[6]

ジャイアントパンダオカピコビトカバ世界三大珍獣が飼育されている。

施設・動物一覧

東園
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ニシローランドゴリラ
西園
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真真(シンシン、2022年4月)
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蕾蕾と暁暁(レイレイとシャオシャオ、2022年6月)
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アミメキリン
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形態展示 - ケープペンギン

歴史

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昭和3年(1928年)のオットセイ池
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1938年(昭和13年)以前のゾウ
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上野動物園正門(1952年)
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都営上野懸垂線
  • 2020年
    • 2月29日 - 6月22日 - 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のため、その他の都立動物園・水族園とともに臨時休園[24]
    • 9月8日、西園に「パンダのもり」がオープン。ジャイアントパンダとその生息地でみられる動物の飼育施設である[25]
    • 12月10日 - 新型コロナウイルス感染症の影響のため、ジャイアントパンダの返還期限が「シャンシャン」は2021年5月末、「リーリー」と「シンシン」は2026年2月末まで延長となった[26]
    • 12月26日 - 新型コロナウイルス感染症の影響ため臨時休園[27]
  • 2021年
    • 3月26日 - 新型コロナウイルス感染症の影響のため、ジャイアントパンダ「シャンシャン」の返還期限が同年12月末まで延長となった[28]
    • 6月4日 - 動物園などへの休業要請緩和を受け、5か月ぶりに運営再開。当面の間は、ピーク時の10分の1にあたる1日2,000人の入園制限となる[29]
    • 6月23日 - パンダ・リーリーの妻シンシンが第3子(午前1時3分)、第4子(午前2時32分)を出産(オスとメス。どちらが先に生まれたかは不明)[30]
    • 10月8日 - 前述のパンダの名前が「シャオシャオ(暁暁)」(オス)と「レイレイ(蕾蕾)」(メス)に決まる。
    • 12月7日 - ジャイアントパンダ「シャンシャン」の返還期限が2022年6月末まで延長となった[31]
  • 2023年
    • 2月21日 - ジャイアントパンダ「シャンシャン」、中国へ帰国。
    • 7月8日 - オカピのトトが16歳で死亡。上野動物園で飼育しているオカピはトトを最後に全員逝去した。
    • 12月27日 - 上野動物園モノレール廃止。

歴代園長

その他の歴代園長:福田三郎(戦時中の園長代理)

関連人物

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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