AGC

日本の東京都千代田区にあるガラスメーカー ウィキペディアから

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AGC株式会社(エイジーシー、: AGC Inc.[2])は、東京都千代田区丸の内に本社を置く世界最大級のガラスメーカー。1907年明治40年)創立[3]三菱グループの一員であり、三菱金曜会および三菱広報委員会の会員企業である[4][5][6][7]。建築用ガラスやフッ素化学製品を主力製品とする。日経平均株価およびJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ[8][9]

概要 種類, 機関設計 ...
AGC株式会社
AGC Inc.
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本社が入居する新丸の内ビルディング
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社
市場情報
東証プライム 5201
1950年6月12日上場
略称 AGC
本社所在地 日本
100-8405
東京都千代田区丸の内一丁目5番1号
新丸の内ビルディング
北緯35度40分57.1秒 東経139度45分51.7秒
設立 1950年昭和25年)6月1日
(旭硝子株式会社)
創業:1907年9月8日
業種 ガラス・土石製品
法人番号 2010001008650
事業内容 ガラスディスプレイ化学エレクトロニクスエネルギーセラミックス
代表者
資本金
  • 908億7300万円
(2023年12月31日現在)[1]
発行済株式総数
  • 2億1743万4681株
(2023年12月31日現在)[1]
売上高
  • 連結: 2兆0192億5400万円
  • 単体: 6670億0000万円
(2023年12月期)[1]
営業利益
  • 連結: 1287億7900万円
  • 単体: 224億9200万円
(2023年12月期)[1]
経常利益
  • 連結: 1227億7500万円
  • 単体: 1151億2400万円
(2023年12月期)[1]
純利益
  • 連結: 824億8400万円
  • 単体: 1129億0600万円
(2023年12月期)[1]
純資産
  • 連結: 1兆4470億8000万円
  • 単体: 7537億9300万円
(2023年12月31日現在)[1]
総資産
  • 連結: 2兆9329億9100万円
  • 単体: 1兆3861億0700万円
(2023年12月31日現在)[1]
従業員数
  • 連結: 56,724人
  • 単体: 7,753人
(2023年12月31日現在)[1]
決算期 12月31日
会計監査人 有限責任あずさ監査法人[1]
主要株主
関係する人物
外部リンク www.agc.com
特記事項:連結経営指標は国際会計基準のため、経常利益は税引前利益、純利益は当期純利益、純資産は親会社の所有者に帰属する持分、総資産は負債及び資本合計。
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商号旭硝子株式会社(あさひがらす、: Asahi Glass Co., Ltd.)。2018年平成30年)7月に従来略称およびブランド名として用いてきたAGCを正式社名とした。

ブランドステートメントは「Your Dreams, Our Challenge[10]

概要

日本板硝子と並ぶガラスメーカー。建築材料自動車向けなどのガラスを中心に、電子部材やその他の化学関連素材を製造・販売している。特に、ガラスについては、世界における最大手である。建築用ガラス、フッ素化学製品などを主に取り扱う。

2007年(平成19年)9月8日に創立100周年を迎えた。これを機に、単体の略称であった「AGC」を全世界的な統一ブランドとして定着させる旨を発表、世界的な広告展開を実施中である。社名ロゴは年初に発表した新しいものへと正式に変更され、大多数の連結子会社・系列会社がこの新ロゴを用いるようになった。なお、2018年(平成30年)の社名変更時にロゴマークは微修正されている。

2016年(平成28年)8月にはドイツのバイオ医薬品会社バイオミーバを買収2017年(平成29年)にデンマークのバイオ医薬品会社CMCバイオロジックスを買収[11]

なお、商号に旭を冠する旭化成および旭化成グループ、また「PENTAX」ブランドのカメラなどで知られた光学機器メーカーの旭光学工業(現在はHOYAに吸収)とは全く無関係である。

沿革

  • 1907年 - 兵庫県尼崎岩崎俊彌三菱財閥の2代目総帥・岩崎彌之助の次男)が創業。
  • 1909年 - 尼崎工場(2016年現在の関西工場)で板ガラスの製造を開始。
  • 1914年 - 牧山工場(2016年現在の北九州工場。現北九州市戸畑区)竣工。
  • 1917年 - ソーダ灰の製造を開始(牧山工場)。
  • 1918年 - 現在の東京都千代田区に本社を移転。
  • 1939年 - 昭和化学工業(昭和人絹(後のクレハ)と鈴木商店(後の味の素)が設立した会社)を吸収合併。
  • 1944年 - 日本化成工業株式会社と合併し、三菱化成工業株式会社に商号変更。
  • 1950年 - 企業再建分割法により三菱化成工業が3分割され、旭硝子株式会社設立。東京証券取引所大阪証券取引所上場。(名古屋福岡札幌証券取引所にも上場していたが、2003年9月に上場廃止となった)
  • 1987年 - 創業80周年を機に「AGC」のシンボルマークを導入。
  • 1997年 - ロシアのガラス市場に参入。
  • 2002年 - グループビジョン"Look Beyond"を策定。カンパニー制を導入。
  • 2007年 - 創立100年を機にグループブランドを「AGC」に統一、シンボルマークをリニューアル。
  • 2013年 - “南米で最も環境にやさしい”ブラジル工場が竣工。ブラジルの板ガラス市場に参入、東南アジア地域での事業拡大を見込みシンガポールに地域統括拠点を設置。
  • 2015年 - 経営方針AGC plusがスタート。
  • 2018年 - AGC株式会社に商号変更、シンボルマークを微修正。ブランドステートメント「Your Dreams, Our Challenge」策定[10][注 1]

歴代社長

さらに見る 代数, 氏名 ...
代数氏名任期役職名
1 岩崎俊彌いわさき としや1907年9月 - 1930年10月社長1 6
2 山田三次郎やまだ さんじろう1931年3月 - 1939年6月会長2 6
3 大野政吉おおの まさきち1939年7月 - 1943年12月社長7
4 池田亀三郎いけだ かめざぶろう1943年3月 - 1946年3月社長3 7
5 森本貫一もりもと かんきち1946年3月 - 1946年12月社長3 7
6 森規矩夫もり きくお1946年12月 - 1950年4月社長3 7
7 桑田時一郎くわた ときいちろう1950年4月 - 1950年6月社長3 7
8 渡辺喜市わたなべ きいち1950年6月 - 1952年2月社長7
9 森本貫一もりもと かんきち1952年2月 - 1967年8月社長7
10 倉田元治くらた もとはる1967年8月 - 1973年2月社長7
11 山下秀明やました ひであき1973年2月 - 1981年3月社長7
12 坂部武夫さかべ たけお1981年3月 - 1987年1月社長7
13 古本次郎ふるもと じろう1987年1月 - 1992年3月社長7
14 瀬谷博道せや ひろみち1992年3月 - 1998年6月社長
15 石津進也いしづ しんや1998年6月 - 2004年3月社長→社長執行役員4 7
16 門松正宏かどまつ まさひろ2004年3月 - 2008年3月社長執行役員
17 石村和彦いしむら かずひこ2008年3月 - 2014年12月社長執行役員
18 島村琢哉しまむら たくや2015年1月 - 2020年12月社長執行役員5
19 平井良典ひらい よしのり2021年1月 - 現職社長執行役員
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  • (旧)旭硝子株式会社時代を含む[12]
  • 1 ・・・ 創業者
  • 2 ・・・ 社長空席
  • 3 ・・・ 1944年4月~1950年5月は(旧)三菱化成工業株式会社
  • 4 ・・・ 2002年6月から社長執行役員
  • 5 ・・・ 2018年7月からAGC株式会社
  • 6 ・・・ 在職中に死去
  • 7 ・・・ 退任後に死去

関連会社

日本

  • 伊勢化学工業
  • エルナー
  • AGCアメニテック(旭硝子アメニテックから変更)
  • 旭トステム外装
  • AGCエンジニアリング(旭硝子エンジニアリングから変更)
  • AGCグリーンテック(旭硝子グリーンテックから変更)
  • AGCコーテック(旭硝子コートアンドレジンから変更)
  • AGCエレクトロニクス(旭硝子郡山電材と旭ファインマテリアルズが合併)
  • AGCサンスマイル(旭硝子サンスマイルから変更)
  • AGCセラミックス(旭硝子セラミックスから変更)
  • AGC硝子建材
  • AGCグラスプロダクツ
  • AGC総研(旭硝子総研から変更)
  • AGCディスプレイグラス米沢(旭硝子ファインテクノから変更)
  • AGCポリマー建材(旭硝子ポリウレタン建材から変更)
  • AGCマテックス(旭硝子マテックスから変更)
  • AGCテクノロジーソリューションズ(旭グラス・マシナリーから変更)
  • AGCテクノグラス(旭テクノグラスから変更)
  • AGCプライブリコ
  • AGCマイクロガラス
  • AGCファイナンス(エイ・ジー・ファイナンスから変更)
  • AGCロジスティクス(AG物流から変更)
  • AGCポリカーボネート(エスピー・パシフィックから変更)
  • 鹿島ケミカル
  • 鹿島バース
  • 鹿島南共同発電
  • 共栄商事
  • 京葉モノマー
  • AGCセイミケミカル(セイミケミカルから変更)
  • ディー・エー・ピー・テクノロジー
  • 東海工業
  • AGCエスアイテック(旭硝子エスアイテックから変更)
  • 日本真空光学
  • 日本カーバイド工業
  • 日本ビルダー
  • 北海道曹達
  • ラフォーレエンジニアリング
  • AGC若狭化学(若狭エイ・ジー・シー・ファインケミカルから変更)
  • AGC保険マネジメント(旭硝子保険マネジメントから変更)
  • AGCファブリテック(旭硝子ファブリテックから変更)

主な取引先

宣伝活動

  • 旭硝子の時代からCMを放映している。
  • 2014年 FIFAワールドカップ ブラジル大会では12の競技場に置かれる「ガラス製ベンチルーフ」を開発・製作しスポンサードした[13]
  • 2018年7月から2019年初頭まで社名変更を知らせるCMを放映。
  • 2022年12月現在、AGC単体で提供している番組はないが、関連団体である公益財団法人旭硝子財団が2022年10月から12月末までの期間限定ながら「地球環境問題への挑戦者たち~ブループラネットの未来へのために[14]」に提供している(関連団体での提供であるためAGCのCMの放映はなし。)。

提供スポンサーであった番組

メディア放送・掲載

諸問題

  • 公害の発生
    • 尼崎市グラウンド跡地から、土壌環境基準値の200倍のヒ素が検出され土壌汚染が発生していることが発覚。2005年12月2日、旭硝子はグラウンド跡地周辺の公園やマンションの地下水からも最高で基準の69倍のヒ素を検出し、敷地外の周辺へも地下水汚染を拡散させていることを発表した。
    • 2004年3月末に閉鎖された船橋工場では、自主調査によって、フッ素、六価クロム、、ヒ素等が検出された。中でも宙水中のヒ素は環境基準値の7300倍、鉛は環境基準値の630倍という高濃度であった。2005年より土壌汚染除去工事が開始されたが、除去工事の途中に過去に埋めた廃棄物からアスベストも発見された。除去工事は2007年9月に完了した。
  • 子会社による品質不正品の出荷

著名な社員

  • 江頭2:50
    芸人デビュー前の千葉県在住時代、旧・船橋工場にてアルバイト勤務。効率的ながら奇妙な作業姿勢「取って、入れて、出す」が工場内に浸透。芸人としての持ちネタにもなった。
  • 熱田五郎
    当社に勤務しながら作家としても活動していた
  • 鈴見健夫
    芝浦工業大学理事長。同校を卒業後入社。関連会社社長などを歴任[19][20][21]

CM出演者

  • 中村倫也(2018年)- WebCM
  • 高橋一生「旭硝子は、AGCへ」「なんだし、なんだし、AGC」シリーズ(2018年 - 2021年)
  • 広瀬すず「素材でがんばるAGC」シリーズ(2021年 - )

脚注

関連項目

外部リンク

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