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日本のダービーマッチ (にほんのダービーマッチ)は、日本における「ダービーマッチ」と称される試合の事をいう。
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日本国内では、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)発足以前の日本サッカーリーグ(JSL)でも、「○○決戦」という表現が「ダービーマッチ」に近い性格を帯びて用いられてきた。JSLでこのような呼び方をされていたものは以下のものがある。
当時、こうした「○○決戦」では観衆数は少ないものの、そのほとんどが選手の家族や会社関係者だったため、「天竜川決戦」のように会社自体がライバル関係にあった「決戦」は盛り上がりを見せた。同時に「天竜川決戦」はダービーマッチが本来持っている地域性を内包しており、これを日本の「ローカルダービー」の一つの原型とみなすこともできる。
現在のように、従来の「○○決戦」に代わり、日本で「ダービー」という言葉・表現が用いられるようになったのは1993年のJリーグ開幕後のことである。発足初年こそ、「ダービーマッチ」と呼ばれたのはローカルダービーの横浜ダービー(横浜マリノス×横浜フリューゲルス)とナショナルダービー(ヴェルディ川崎×横浜マリノス)の2つしかなかった。 現在では、サッカーが盛んな地域性などから静岡ダービー・さいたまダービー・大阪ダービーが日本で最も盛り上がりを見せる典型的なダービーマッチといえる。
なお、元々の「ダービー」という語源は英国発祥のフットボール競技から由来しているため、その流れから考えれば主にサッカーやラグビーなどにおいて用いられてきた言葉であった。しかし、近年の日本国内ではプロ野球などといった英国以外から発祥した競技スポーツでも頻繁に使用されている。
日本におけるダービーマッチの具体的な特徴として、歴史上の因縁や地域の共通点をからめるなど本来のダービーマッチが持っている地域性による試合以外にも「ダービー」と呼ぶ傾向が見られる点にある。例えば、「川中島ダービー (平成の川中島合戦)」や「天地人ダービー」などがこれに当たり、これらは従来用いられてきた「○○対決」の延長上にあるもので、容易にその言い換えが可能であるためである。
このような狭義の「ダービー」とは異なる用法がされる理由としては以下の点が挙げられるが、実際にローカルダービーとして盛り上がりを見せるのは、本拠地が同一都道府県、または本拠地が隣接する府県にある場合くらいである。異なった用法によって作られたダービーマッチの中には観客動員増加など、一定の成功を収めているカードもあるものの、本来のダービーマッチに比べサポーターの意識は低く、盛り上がりに欠ける傾向にある。また、天地人ダービーのように、ダービーが定着せず、クラブ公式でもその名称を用いなくなる事例も存在する。
Jリーグを代表する2チームによる決戦をナショナルダービーと呼称することがある。
1993年の開幕から固定化された強豪クラブが存在しないとも言われるJリーグでは、ナショナルダービーと呼ばれる対戦カードが過去いくつか存在している。
【過去例】
ダービー名の太字は2023年シーズンに行われるダービーマッチ、クラブ名の太字は同シーズンに対戦が予定されているクラブ
ダービー名 | 対戦クラブ |
---|---|
旧青森ダービー | アステール青森FC、ヴァンラーレ八戸 |
津軽ダービー | ラインメール青森FC、ブランデュー弘前 |
盛岡ダービー (盛岡クラシコ) | 盛岡ゼブラ、いわてグルージャ盛岡、FCガンジュ岩手 |
福島ダービー | FCプリメーロ、福島ユナイテッドFC、バンディッツいわきFC、いわきFC |
埼玉ダービー | アヴェントゥーラ川口、COEDO川越FC |
三重ダービー | ヴィアティン三重、鈴鹿アンリミテッドFC、FC.ISE-SHIMA |
島根ダービー | デッツォーラ島根E.C、FC神楽しまね、SC松江 |
山口ダービー | レノファ山口FC、FC宇部ヤーマン |
鹿児島ダービー | ヴォルカ鹿児島、FC KAGOSHIMA |
2007年に発足したフットサルのFリーグにおけるダービーマッチ。
ジャパンラグビーリーグワン(旧・トップリーグ)におけるダービーマッチ。社会人チームで構成されていることから、会社の業種での競合関係でのライバル対決をダービーと称することが多い。
21世紀に入り、プロ野球の東京ヤクルトスワローズと読売ジャイアンツの「東京ダービー」などの様に、当該球団の営業サイドや一部マスコミが称している場合もあり、特に2005年のセ・パ交流戦が開催されるようになった辺りから「○○ダービー」といわれる試合が多く存在するようになった。ただし、ダービーマッチ的な対戦企画を打ち出しても、定着せず数年で終了する企画が多い。
なお、野球用語にあるハーラーダービーやホームランダービーは競馬のダービーに由来しており、「ダービーマッチ」とは由来がまったく異なる。また、日本ではサッカーの影響から「ダービー」という語を用いる様になったが、元々は「伝統の一戦」や「○○決戦」、「××対決」、野球発祥の地であるアメリカのMLBの様に「○×シリーズ」等と呼んできた。
※いずれも現在では実現不可能な対戦である。
B.LEAGUEにおけるダービーマッチの一覧である。
ターキッシュエアラインズbjリーグにおける対戦カード。bjリーグでは本拠地は重複しないが、九州や東北などの広義の地域間、または普段から交流の多い隣県を本拠地とするチームの対決を、ダービーと称している。
1967年に創設された日本リーグは全て実業団チームで構成され、ホーム&アウェイという概念のない状況で試合が開催されていた。2001年発足のスーパーリーグではチーム愛称の付与、2007年発足のJBLではホームタウン制の採用、2013年発足のNBLでは地域名をチーム名に付与するなど取り組んできたが、マスコミ等でのチーム名の呼称は企業名のままであり、地域との関わりはbjリーグと比較すると希薄である。
2003年にホームゲーム制を導入。集客によりチームへの収益が上がる仕組みが出来上がったことから、各チームが積極的にホームゲームを開催するようになっている。
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