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日本の作曲家、ピアニスト ウィキペディアから
新垣 隆(にいがき たかし、1970年〈昭和45年〉9月1日 - )は、日本の作曲家、ピアニスト。学位は学士(音楽)(桐朋学園大学)。桐朋学園大学音楽学部講師、桐朋学園大学院大学音楽研究科特任教授、大阪音楽大学短期大学部客員教授、株式会社カンパニーイースト所属。2018年からバンド・ジェニーハイのメンバーとしても活動している。
日本の作曲家、ピアニストである[1]。1970年9月1日生まれ[2]、東京都清瀬市出身[3]。桐朋学園大学において、音楽学部の作曲専攻にて非常勤講師[4]。また、桐朋学園大学院大学において特任教授、大阪音楽大学では客員教授を務めている[5]。2018年からバンド「ジェニーハイ」のメンバーとしても活動している。所属はカンパニーイースト。
東京都清瀬市の団地に生まれる[3]。父は茅場町の証券会社の調査部に勤務。母がピアノ好きで、幼い新垣を膝に乗せてピアノの練習をしていたところ、ピアノに興味を示すようになったという。兄に続いてヤマハ音楽教室に通いはじめたのが音楽家へのきっかけになった[3]。千葉市立さつきが丘中学校[6]、千葉県立幕張西高等学校(音楽専攻)、桐朋学園大学音楽学部作曲科卒業[7]。学士(音楽)の学位を取得[8]。作曲を三善晃、南聡、中川俊郎、ピアノを森安耀子に師事した[1]。
無声映画伴奏楽団カラード・モノトーンに参加[1]、アンサンブル・ジェネシスのレジデント・コンポーザーである。2014年まで桐朋学園大学音楽学部作曲専攻非常勤講師を務めた[9][10]。2018年4月、同校の非常勤講師に復帰した[11]。2018年からBSスカパー!のバラエティ番組「BAZOOKA!!!」の企画で結成されたバンド・ジェニーハイのメンバーとして活動を開始[12]。2020年度、大阪音楽大学短期大学部客員教授に就任[13]。
2014年(平成26年)2月5日、18年にわたり佐村河内守のゴーストライターを務めていたことを公表した[20][21][22]。記者会見では佐村河内は聴覚障害者ではない疑いがあることも明かした[23]。新垣の電話による申し出により所属する大学が同年2月6日付の退職を決めたが、学生がネット上で慰留を求める署名活動を行なったこともあり、決定は白紙に戻った[24]。しかし、新垣はけじめをつけたいとして同年2月13日に大学に辞表を提出し、3月末での退職をあらためて希望[25]、大学は2014年度非常勤講師委嘱の辞退を受け入れることを決定した[10]。
佐村河内と出会った25歳当時の状況は「少年時代には、ピアノでプロのヴァイオリニストと共演し早熟の天才と呼ばれたこともあった」が、「大学から得られる報酬は月に数万円程度」で「普段は町のピアノ教室やヴァイオリン教室の発表会の伴奏をしたり、レッスンの伴奏をしたりして糊口を凌いで」いたと記事中で描写されている[26]。
ゴーストライターについて新垣は「私は、お金とか名声が欲しいのではありませんでした。佐村河内の依頼は現代音楽ではなく、調性音楽でしたから、私の仕事の本流ではありません」、「彼の申し出は一種の息抜きでした。あの程度の楽曲だったら、現代音楽の勉強をしている者だったら誰でもできる。どうせ売れるわけはない、という思いもありました」、「自分が作曲した作品が、映画音楽であれゲーム音楽であれ、多くの人に聴いてもらえる。その反響を聴くことができる。そのことが純粋に嬉しかったのです」などと語っている[26]。
2015年5月7日、森達也の製作により、この一連の騒動がドキュメンタリーとして映画化されることが報じられ、2016年6月4日から『FAKE』の題で全国公開された(配給:東風)。森は、佐村河内と新垣の見方や関係がひっくり返るかもしれないと話していたという[27]。当映画に対し新垣の所属事務所は公式サイトで反論している[28]。新垣が出演したバラエティ番組(THE FACE OF 2014)において、「(佐村河内は)楽器は、弾けるというレベルではない」と発言し、番組側もテロップで「楽器の演奏はほぼ出来ない」と表示して佐村河内の実態を暴いた。しかし、その番組を視聴していた佐村河内が演奏し、打ち込みで作曲する姿がドキュメンタリーのなかで示された(※番組制作サイドが佐村河内の自宅を訪れ、佐村河内を貶める扱いはしないと約束するシーンが撮影されているにもかかわらず、当該番組を制作されてしまい、悲しみに暮れる佐村河内とその妻が描かれる)。
2015年6月17日、反省自伝本であり初著書となる「音楽という<真実>」(小学館)が出版された[29]。
2014年(平成26年)2月6日発売の『週刊文春』誌上にて、神山典士が「佐村河内守の楽曲は新垣隆によるものである」というスクープ記事を発表した[20]。同日、新垣隆は、佐村河内守からの依頼で、20曲以上を提供し、報酬として約700万円を受け取っていたことを記者会見で明らかにした[30]。金銭のトラブルはなく、今後も佐村河内を訴訟する予定はないとのこと。提供した作品の著作権については、「放棄する」と語った[31]。
代作の実態については「彼は実質的にはプロデューサーだった。彼のアイデアを実現するため、私は協力をした」、「彼が依頼し、私が譜面を作って渡すという、そのやり取りだけの関係」、「彼と私の情熱が非常に共感し合えた時もあったと思う」などと語った[32]。
佐村河内から作曲の依頼を受けた作品は、映画『秋桜』への音楽が最初のものであった。その後、カプコンのゲーム『バイオハザード ディレクターズカット デュアルショックver.』と『鬼武者』の作曲を担当。交響組曲のCD収録の際は新垣自らが指揮をしたという後者は、特に関係者の間では評価が高かったという[33]。
これらの作品はいずれも基本的には調性音楽として書かれ、作風はロマン派的なものである。
その他、情報番組、バラエティ番組、音楽番組等にゲスト出演。なお、オリコンでのインタビューにてバラエティ等の出演への思いを披歴している[71]。
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