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『ミエと良子のおしゃべり泥棒』(ミエとりょうこのおしゃべりどろぼう)は、1980年4月18日から1987年3月27日までテレビ東京(1981年9月までは東京12チャンネル)で放送されたトーク番組である。
中尾ミエと森山良子が司会を務めた番組で、毎回彼女たちが男性ゲストを迎えてトークを繰り広げていた。それまでのトーク番組はゲストのプライベートにはあまり踏み込まないお飾りトークがメインであったが、この番組ではゲストのプライベートから趣味嗜好までをも深く掘り下げていたのが特徴で、女性遍歴や初体験の話、風俗経験の話や嫌いな芸能人の話など、一歩足を踏み込んだ際どいトークを展開していた。主に中尾がゲストに対して深く突っ込んでいき、それを森山が宥めたり、さらに突っ込んだりすることでトークを深めていった。ゲストのプライベートに踏み込み、本音を聞き出していくこの手法は、後に様々なトーク番組に影響を与えることになった。テーブルには酒(主にウィスキーやブランデーなどの洋酒)が用意されており、2人が酔った勢いでゲストに際どい事を聞いたり、酔ってテンションが上がったゲストから爆弾発言が出たりすることも多かった。
現在のテレビ東京とは違って完全に東京ローカル局、NHKや先発4局と比べて明らかに格下という扱いをされていた東京12チャンネルであったが、ゲストは非常に多彩で豪華であり、超一流俳優から人気の若手芸人、作家、現役スポーツ選手と幅広かった。放送第1回目のゲストは勝新太郎だった。
番組開始以来長らくヤマギワの一社提供だった。
いずれもJST、テレビ東京での放送時間。
セットは高級マンションの一室のような造りで、手前はテーブルに椅子が2つ並んだエリアで、奥はソファーが並んだエリアとなっていた。オープニングおよびエンディングトークは椅子の席で、ゲストとのトークはソファーの席で行っていた。
オープニングでは、中尾と森山のフリートークと視聴者からのお便りの紹介、そしてその日のゲストの触り紹介を行っていた。チャイムが鳴り、ゲストが玄関のドアを開けて登場すると、中尾たちが歌うオープニングテーマが流れ、CM移行前に提供クレジットが表示された。
CM明けにはソファー席へ移動し、ゲストとのトークがスタート。合間には、視聴者からのお便りなどの紹介を行っていた。ゲストが中尾たちへの土産を持参してくるのも恒例となっており、このゲストがMCに対して土産を持ってくるという演出は、後にスタートする『森田一義アワー 笑っていいとも!』のテレフォンショッキングや『さんまのまんま』、『とんねるずのみなさんのおかげでした』の食わず嫌い王決定戦などでも定番となった。
エンディングでは、中尾たちが遠くのソファー席にゲストを残した状態でまとめのトークを行った後、スタッフロールが流れて終了するというのが主な流れだった。
この番組終了から27年後の2014年8月9日に「ミエと良子のおしゃべり泥棒RETURNS」と題した2時間の単発特番が、BSジャパンで放映された。以後、半年ごとに新作が放送されている(新作の放送直前、以前の番組が再放送されている)。3人のゲスト(80年代の放送時に出演した者もいる)を迎え新しく収録したトークを中心に、80年代の傑作トークを交えて放送される。新収録分では、以前と同様にゲストと酒を酌み交わしながら、きわどいトークを展開する。テレビ東京とBSジャパンの共同製作、製作協力はEAST ENTERTAINMENT。
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