埼玉県立春日部高等学校
埼玉県春日部市にある高等学校 ウィキペディアから
埼玉県立春日部高等学校(さいたまけんりつ かすかべこうとうがっこう)は、埼玉県春日部市粕壁にある県立高等学校。通称は「春高」(かすこう)。スーパーサイエンスハイスクール (SSH) 指定校。
埼玉県立春日部高等学校 | |
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過去の名称 |
埼玉縣第四尋常中學校 埼玉縣第四中學校 埼玉縣立粕壁中學校 埼玉県立粕壁高等学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 埼玉県 |
学区 |
全県学区 千葉県第3学区 |
校訓 | 質実剛健 |
設立年月日 | 1899年 |
創立記念日 | 5月25日 |
共学・別学 |
全日制:男子校 定時制:男女共学 |
課程 |
全日制課程 定時制課程 |
設置学科 | 普通科 |
学校コード | D111210000049 |
高校コード | 11104A |
所在地 | 〒344-0061 |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
1899年(明治32年)に創設された男子校。校訓を「質実剛健」、教育方針を「文武両道」としている。制服は一般的な金ボタン5個の黒詰襟学生服。制帽も制定されていたが現在は廃止している[注 1]。
施設
1955年(昭和30年)竣工の木筋コンクリート製の旧校舎は1999年(平成11年)に解体され、同年2学期より旧野球グラウンドに建設された新校舎に移転した。現在の設備は太陽発電が行えるほか、震災に備えて、非常食や飲料も完備されている。2006年(平成18年)には、在学生保護者の出費により各教室は冷暖房完備となった。食堂と音楽ホールも設置されている。
旧校舎跡地には外野に芝生が敷設された新・野球グラウンドが設置された。
学校行事
5月にバレーボール大会、6月に文化祭である「春高祭」、7月に水泳・卓球大会、芸術鑑賞会、10月に体育祭である「大運動会」、11月に渡良瀬遊水地での1万メートル持久走大会、12月にサッカー・バスケットボール大会が催される。各種スポーツイベントではクラス間で年間総合ポイントを競う。その他に文化行事として、二年次の修学旅行(広島・京都)などの行事がある。6月の「春高祭」については、各クラス・部活動の行事のほか、春高生によるミス・コンテスト、女子高生とのフォークダンスや女子高招待企画と、女子高との交流が行われる。また、10月の大運動会の入場行進では、3年生による仮装行列が行われる。
部活動
陸上競技部はインターハイ累積得点は埼玉県で第1位。2006年度(平成18年度)の大阪インターハイでは、男子100mで優勝した。また、春高の行事・試合で活動する応援指導部は1924年(大正13年)創部で、浦和・川越・熊谷・松山・不動岡の各高校の応援団と六校合同(六校応援団連盟として組織化)しており、東京六大学応援団連盟主催の「六旗の下に」にならって、毎年1回2月に「日輪の下に」を開催する。埼玉県立浦和高校、川越高校、熊谷高校との交流がある。またオーストラリアのビクトリア州立メルボルン・ハイスクール(en: Melbourne High School)と国際的な交流を行っている。
立地
粕壁旧市街地の西方に位置しており、学校用地の周辺はかつて主に農地であったが[1]、今日では新市街地の拡大により周辺は住宅地などとなっている[2]。東武野田線八木崎駅より約100mの位置に所在しており、北東に浜川戸郵便局・春日部八幡神社・春日部稲荷神社・浜川戸砂丘などが所在している。西方には春日部市消防本部浜川戸分署・国道16号岩槻春日部バイパス・古隅田川蛇行流路跡の付け替え水路などが所在している。
沿革
- 1899年(明治32年) - 埼玉縣第四尋常中學校(旧制)が設立される。同年粕壁中學校と改称。
- 1907年(明治40年) - 校歌制定。
- 1948年(昭和23年) - 埼玉県立粕壁高等学校(新制)と改称。定時制設置。
- 1949年(昭和24年) - 埼玉県立春日部高等学校と改称。
- 1951年(昭和26年) - 第1回春高祭開催。
- 1953年(昭和28年) - 3月25日午前4時20分に火災が発生し、校舎が消失。1955年(昭和30年)に旧校舎竣工。
- 1970年(昭和45年)頃 - 学生運動の嵐が吹き荒れる。制帽自由化。
- 1983年(昭和58年) - 食堂棟竣工。
- 1999年(平成11年) - 新校舎竣工。
- 2010年(平成22年)-
- 埼玉県教育委員会の「進学指導重点推進校」に指定。
- 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール (SSH)に指定。2015年、2020年にも再指定を受け現在は3期目)
著名な出身者
政界
- 木津三郎 (1932年 (昭和7年) 卒 元三郷市長)
- 鈴木泰治 (1937年 (昭和12年) 卒 元八潮市長)
- 野中英二(1940年(昭和15年)卒 元自民党衆議院議員、元国土庁長官)
- 坂本友雄 (1942年 (昭和17年) 卒 元久喜市長)
- 三枝安茂 (元春日部市長)
- 今井宏(1960年(昭和35年)卒 元自民党衆議院議員、元草加市長)
- 中野和信 (1964年 (昭和39年) 卒 元蓮田市長)
- 日森文尋(1967年(昭和42年)卒 元社民党衆議院議員)
- 木村純夫(1969年(昭和44年)卒 幸手市長)
- 永岡洋治(1969年(昭和44年)卒 元自民党衆議院議員、元農林水産省畜産局牛乳乳製品課長)
- 三ッ林裕巳(1974年(昭和49年)卒 元自民党衆議院議員)
- 木下博信(1983年(昭和58年)卒 自民党埼玉県議会議員、元草加市長)
- 宮崎政久(1984年(昭和59年)卒 自民党衆議院議員、法務大臣政務官、弁護士)
- 秋谷昭治(元自民党埼玉県議会議長、開業医)
- 阿部司(日本維新の会衆議院議員)
- 佐久間実(元埼玉県議会議長)
官界
財界
学術
- 金子丑之助 日本医科大学元教授 埼玉医科大学元教授、解剖学・医学
- 村山吉廣(早稲田大学名誉教授 中国古典学)
- 関口安義(1953年(昭和28年)卒 都留文科大学名誉教授 日本近代文学)
- 浅子和美(1970年(昭和45年)卒 一橋大学名誉教授 経済学)
- 大野修作(1970年(昭和45年)卒 京都女子大学教授 漢文学・書道学)
- 菅原達也(1977年(昭和52年)卒 京都大学教授 食品科学)
- 藤森健太郎(1983年(昭和58年)卒 群馬大学教授 日本史古代・中世)
- 野地博行(1988年(昭和63年)卒 東京大学教授、日本生物物理学会会長 生物物理学)
- 萩田紀博(ロボット研究者)
- 金澤理康(法学者、早稲田大学教授)
- 山崎清(歯科医、日本歯科医学専門学校教授、鶴見大学名誉教授)
文芸
芸術
芸能
メディア
スポーツ
著名な教職員
出来事
2002年6月に同校の定時制課程に当時在学していた1年生の男子生徒が同じ学校に通う上級生・同級生から集団暴行を受けて死亡する事件が起こり、暴行に関わった同級生・上級生らが逮捕された。警察の調べに対して少年らは、「借金を返すよう呼び出したが、待ち合わせ時間に遅れたので暴行した」と供述していた。[3]
脚注
関連項目
外部リンク
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