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日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
『僕のヒーローアカデミア』(ぼくのヒーローアカデミア、My Hero Academia)は、堀越耕平による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2014年32号から2024年36・37合併号にかけて連載された[2][3]。略称は「ヒロアカ」[4][5]。「“無個性”」だった主人公が最高のヒーローを目指して成長していくヒーロー漫画作品[6]。堀越耕平にとって3作目の連載作品となる[7]。『赤マルジャンプ』2008 WINTERに掲載された読切『僕のヒーロー』を基に構想された[7]。
僕のヒーローアカデミア | |
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ジャンル | 少年漫画[1] |
漫画 | |
作者 | 堀越耕平 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ コミックス |
発表号 | 2014年32号 - 2024年36・37合併号 |
発表期間 | 2014年7月7日[2] - 2024年8月5日[3] |
巻数 | 全42巻 |
話数 | 全430話 |
関連作品 | |
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ヴォイスコミック | |
原作 | 堀越耕平 |
放送局 | アニマックス VOMIC公式サイト |
番組 | VOMIC TV! |
発表期間 | 2015年1月10日 - 1月31日 |
話数 | 全4話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
2015年1月、『VOMIC TV!』で「VOMIC」が放送された。同年11月、週刊少年ジャンプ2015年49号にてテレビアニメ化が発表された[8]。同年11月9日より「少年ジャンプ+」にて、スピンオフ作品となるコメディ漫画『僕のヒーローアカデミア すまっしゅ!!』が連載された[9]。
2019年春には「『僕のヒーローアカデミア』The“Ultra”Stage」の題で舞台化され、東京と大阪で公演された[10]。同年、ハーベイ賞BestManga部門を受賞した。
堀越はデビュー翌年に『赤マルジャンプ』2008 WINTERにて読切漫画『僕のヒーロー』を発表[11]。その後も『逢魔ヶ刻動物園』や『戦星のバルジ』を連載する。しかし『戦星のバルジ』は短期間で連載が終わり、堀越は精神的に落ち込んで創作活動が停滞してしまう。そこで過去の読切作品の中から、思い入れがあり、1番書きやすかった『僕のヒーロー』を元に本作の構想が練られた。堀越はヒーロー物が好きなので感性を込めて描けそうだったことが決め手になったという[7][11]。『僕のヒーロー』から「ヒーローが日常にいる」という設定などを引き継ぎ[11]、新たに『僕のヒーローアカデミア』という作品が生まれた。
また、出久のキャラクターは『戦星のバルジ』2巻に描下ろされたあとがき漫画『獄宴編』の主人公が元になっている。それを見た堀越の担当編集者は「君は悟空やルフィのような主人公は描けなかったが、こういうオタクっぽい奴なら描ける」と評価していた[12]。
連載当初は公式な略称は定まっておらず[13]『ヒロアカ[14]』『僕アカ[15]』などいくつか存在していたが、アニメのテレビシリーズ開始以降は公式な場での略称は『ヒロアカ』で統一されている[4]。
堀越は、ヒーローのかっこよさは「戦闘じゃなくて人を救うこと」にあると語っていた[11]。そのため、主人公の出久も人を助けるときには悩まずに飛び出せる人物として描かれている[11]。また、出久のセリフや行動を自然に描くことができるので、頭で考えるより勢いで描いているとのこと[11]。しかし連載が続くにつれて「いろんな価値観でそれぞれのキャラクターが動き始めた」ため、ヒーロー像をひとまとめにすることをやめ、「ヒーローってなんなんだろう」ということを考えて描くようになっていったという[16]。
キャラクターデザインでは、「目のアップだけでもキャラが判別できる」ようになっている[17]。堀越は、岸本斉史の漫画『NARUTO -ナルト-』の影響で「手は顔の次に感情が出る」と考えるようになり、特に必要がなくても積極的に手を描いている[18] と語っている。
「ヒーロー」を作品のテーマにしていることもあり、随所にアメリカン・コミックスのヒーロー作品を意識した演出が見られる[19]。堀越は本作の発想の元について「アメコミの『X-MEN』などのマーベル・コミックの作品の影響は大きいと思います」と語っている[11]。
物語の要所要所で作中の出来事を振り返る出久のモノローグが挿入される回想録的な手法を採用している。第1話では出久が「僕が“最高のヒーロー”になるまでの物語」と独白している。
本作のヒーローは資本主義的精神に則り経済活動や競争を行う主体でありながら、同時に高い職業倫理を持ち、匿名の人々を「救ける[注釈 1]」救済者としても描かれる。一方で主人公の出久はヒーローの持つ自己犠牲や社会奉仕の理念・理想を求める求道者として描かれ、自己絶対化が回避されている。これによって本作は資本主義的精神の上に社会的倫理観を位置づけることに成功したと評される。従来のジャンプ作品主人公は冒険や戦闘がメインで、誰かを救済する事は付随的に描かれる傾向が強かったが、本作はジャンプ王道の枠内で他者の救済を真に価値あるものとして描いている点で画期的であるとされる[20]。
堀越は本作について「話の縦糸」である「デクとオールマイトの物語」はあまり明るくないとしている。これは現代日本の社会問題が反映されているためという見方がある。本作はユーモアによって暗さを抑えつつ、「笑い」を自己が不安に耐え、他者を励ますための倫理的手段として描いている。そうすることでヒーローを相対化し、多様な意見の存在を前提としつつ、王道の少年漫画として理念・理想を保ち続けることができたとみなされている[20]。
話数カウントは「No.○○」。単行本ジャンプ コミックスの巻数表記は「Vol.○○」。単行本にはおまけ的要素が多くあり、カバー裏の本体表紙にはキャラクターの構想案が、裏表紙ではキャラクターの次巻予告的なものが掲載されている。カバーの折り込み部分にもおまけ絵がある。
連載が始まった早い段階から注目されており、単行本2巻が発売された頃には「次世代少年マンガの雄たる作品」とも評された[21]。2018年時点では、『ONE PIECE』『HUNTER×HUNTER』に続き、『ハイキュー!!』と並ぶ『週刊少年ジャンプ』の人気作であるとされた[22]。
2014年11月のコミックス第1巻発売時には即完売状態となり、発売翌月には発行部数は30万部を突破している[7]。2024年4月4日発売の第40巻の発売をもって、デジタル版を含む国内累計発行部数が約6000万部、海外累計発行部数が約4000万部、シリーズの全世界累計発行部数が1億部の大台を突破した[23]。
漫画家の麻生周一は、2016年4月時点でお勧めの漫画として本作を挙げている[24]。
アメリカやフランスなどでも高い人気を誇り、現地のMANGA市場を牽引する存在になっている[25][26]。アメリカのオンライン雑誌ICv2の調査によると、2018年9月から10月にアメリカで売れた日本の漫画トップ10にランクインされ、このときは1位を獲得している[27]。
ヒーロー科A、B組、普通科C、D、E組、サポート科F、G、H組、経営科I、J、K組に分かれており、1年前はヒーロー科の合格者が出なかった。
(以下出席番号順)
同じくヒーロー科ではあるが、入学直後にヴィランとの実戦を経験したことで世間的に花形的扱いとなったAクラスを意識している傾向がある。生徒は五十音順に記載。
雄英高校の講師は全員がプロのヒーローである[53]。
敵(ヴィラン)名を持つ者は「敵(ヴィラン)名 / 本名」で記載する。
死柄木弔を始めとする「超常解放戦線」の構成員を務めている者については「#超常解放戦線」を参照。
“個性”を「異能」と呼んでおり、“個性”欄は異能と記載し、解放コードを持つ者は「解放コード / 名前」で記載する。
タルタロスを始めとする敵(ヴィラン)収容施設から脱獄した者の総称。この者たちの存在が住民に不安と恐怖を与え、街に超常黎明期のような混沌を引き起こしている。オール・フォー・ワンがその場にいたタルタロスに収容された者の中には刺客として「緑谷出久の捕獲」をオール・フォー・ワンから直接命じられた者もいる。
本作の公式スピンオフ漫画『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』の登場人物。作中の時系列は本編の出久たちが小学生位の時である。“個性”の使用資格を持たない者が多く登場する。
トレーディングカードアーケードゲーム『僕のヒーローアカデミア 激突!ヒーローズバトル』で、作者書き下ろしのキャラが登場する。
オリジナルヴィラン第一弾。
オリジナルヴィラン第二弾。
地名や学校名(ヒーロー育成校は除く)の多くはスター・ウォーズに登場する惑星の名前を捩ったものとなっている。
僕のヒーローは、堀越による読切作品。本作のプロトタイプ。
集英社のヴォイスコミック「VOMIC」として、2015年1月に集英社VOMIC専門番組『VOMIC TV!』にて放送[29]、同年2月からVOMIC公式サイトで配信中。なお、本作は『VOMIC TV!』で放送された最初の作品となった。
テレビアニメは2016年から2024年まで都合7期が製作されており、2025年から第8期が放送予定。また、劇場アニメとして2018年8月3日に『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜』が、2019年12月20日に『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』が、2021年8月6日に『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』が、2024年8月2日に『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』がそれぞれ公開。スピンオフアニメとして『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』を原作としたテレビアニメが2025年4月より放送予定。
アニメーション制作はボンズが担当している。
レジェンダリー・ピクチャーズ製作で実写映画が公開予定[90]。公開時期は未定。
全て集英社発行。
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