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『ジャンプチ ヒーローズ』(英題:JUMPUTI HEROES)は、LINEより配信されていたスマートフォン向けゲームアプリ[2]。サービス期間は2018年3月28日[1][2] - 2024年3月27日[3]。基本プレイ無料でアイテム課金が存在する[2]。開発、運営はワンダープラネット[2]。
『週刊少年ジャンプ』の創刊50周年を記念して製作されたゲーム[2]。週刊少年ジャンプの歴代キャラクターが登場するクロスオーバー作品となっている。
2018年11月からは「ジャンプチ大特集祭」という一つの作品にフォーカスしたイベントも開催されていた[4]。
ジャンルは「友情・努力・勝利!!体感プチプチRPG」。パズルゲームの要素と、RPGの要素を合わせたゲームシステムとなっている。
2019年12月に「モバイルゲームにおけるライセンスド漫画キャラクター最多数」としてギネス世界記録に登録された[5]。
本作は発売から1週間で100万ダウンロード、2カ月弱で200万ダウンロード、その後は3年弱で1000万ダウンロードを達成した[6]。
プチと呼ばれる5種類のパズルブロック(赤、緑、青、黄、ハート)をタップして割ることが主な操作となる。(タップして割ることが出来ない『邪魔プチ』、各プチの代用となる『虹プチ』等、アップデートによりプチの種類は随時追加されている。)赤、緑、青、黄プチを割ると相手に通常攻撃ができ、ハートプチを割るとパーティーのHPを回復できる。
パーティーに編成した4人のメインキャラごとに上記操作を行い、4人全員の操作終了後、敵キャラへの攻撃とパーティーのHP回復がまとめて行われる。攻撃によって敵キャラを全滅した場合、勝利(ゲームクリア)となる。
メインキャラの攻撃後、敵キャラが攻撃や回復等のアクションを行う。敵キャラの攻撃によりパーティーのHPが0になった場合、敗北(ゲームオーバー)となる。
タップしたプチに同色のプチが並んでいた場合、繋げて割ることができる。プチを7つ以上繋げて割った場合、タップしたプチから最も離れた場所に必殺プチが生成される。必殺プチをタップすると、必殺プチ及び周囲のプチを爆発して割ることができ、敵キャラへの攻撃時にメインキャラの必殺ワザを発動する。プチをタップする代わりに、各メインキャラごとに編成した友情サポーターの友情ワザを発動することもできる。割ったプチの数によって画面左下のレジェンドゲージが溜まっていき、最大まで溜めると、パーティーに編成したレジェンドを召喚できる。
上記ゲームシステムをベースに、決められたターン数でダメージを与える『団結バトル』、他ユーザーが編成したパーティーと闘う『決闘』、好きなキャラ1体とランダムに選ばれた50体の合計51体のパーティーで行う『超次元バトル』等、新ルールがアップデートにより随時追加されている。
配信開始時には29作品が登場[7]。追加作品も含めた全参加作品名は公式HPで確認できる[8]。
また、一部シリーズ作品や外伝作品も、それぞれ別作品として数えられている。
全てのキャラクターが2頭身で描かれており、リリース当初は規格化されたデフォルメ(丸みを帯びた顔、簡略化した指、等)で描写されていたが、『北斗の拳』の追加以降、原作の画風に寄せるようになった[9]。
また、YouTubeチャンネル「ジャンプチ放送局」の公式生放送では『NARUTO -ナルト- 外伝 〜七代目火影と緋色の花つ月〜』の追加がアナウンスされていたが、未追加となった。
2018年は、集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の創刊50周年ということで、集英社はLINEのスタンプ配布といったコラボレーション施策を展開する中で、LINEからゲームを作ろうという提案が寄せられた[12]。同誌の読者の年齢層が広いことから、プロデューサーの一人であるLINEの白井雄一朗は間口の広いゲームがよいと考え、パズルゲームのシステムを導入した[12]。また、人気作品にはバトル漫画が多いことからRPGの要素も入れることにし、すでにパズルRPG『クラッシュフィーバー』などを手掛けていたワンダープラネットと組んでプロジェクトが本格的に起動した[12]。
ワンダープラネットの鷲見政明は、自分も『週刊少年ジャンプ』の一読者だったため、白井から声をかけられた際は二つ返事で引き受けたとニュースサイト「4Gamer.net」による2019年のインタビューの中で振り返っており、「楽しいね!を、世界中の日常へ。」という理念を掲げる同社としては自社製品に『週刊少年ジャンプ』のキャラクターが重なることでさらに大きな理想を実現できるという期待があったとも話している[12]。
作品の選定に当たっては双方で話し合いながら実装のタイミングを設定し、その後LINEから集英社に確認をとるという流れがある[12]。前述のとおり、幅広い層をターゲットにしていることから、実装する作品の年代に偏りが出ないよう注意が払われている[12]。
キャラクターの選定に当たっては、初登場作品の場合は主人公を登場させることが多いものの、ヒロインやライバルなどバランスよく選出するようにしていると白井は2020年の「4Gamer.net」とのインタビューの中で説明している[6]。たとえば、2023年9月上旬の「大特集祭」で実装予定の『SAKAMOTO DAYS』の場合、主人公の坂本太郎と相棒のシン、殺し屋専門の殺し屋「ORDER」の南雲ら、原作コミック3巻から4巻まであたりの登場人物を中心に選定された[13]。一方、この時期のエピソードに登場するルー・シャオタン(陸少糖)は、戦闘場面が少ないことに加え、この時点ではすでに100を超える作品が実装されており短期間に同作の「大特集祭」を頻繁に行うわけにはいかないため、選定から外された[13]。また、周年のタイミングでは「無双キャラ」と呼ばれる原作の大物キャラクターが実装されるようになった[14]。たとえば、海賊王 ゴール・D・ロジャーはもともと「無双キャラ」というシステムが実装される最初のタイミングで候補に挙がっていたものの、実際に原作で読者がその強さを目の当たりにしているキャラクター(例:『NARUTO』の千手柱間)の方がよいということで4周年の「無双キャラ」として実装された[14]。
キャラクターのワザの選定はワンダープラネット社内にいる『週刊少年ジャンプ』が大好きな開発メンバーで構成された“ジャンプ読者委員会”の話し合いによって行われている[12]。とはいえ、ワザの選びやすさは作品によっても異なるため、ファンが見た際に納得できるかどうかを選定基準に据えていると白井は2019年のインタビューの中で話している[12]。たとえば『セクシーコマンドー外伝 すごいよマサルさん』の主人公・花中島マサルの必殺ワザ「エリーゼのゆううつ」の場合、原作ではズボンのチャックをおろしてからパンチを浴びせるという描写がなされているが、前半の部分をゲーム内でそのまま再現すると倫理上問題があるため、とある工夫を施していると鷲見は2019年のインタビューの中で話している[12]。
集英社は監修にあたり、「原作や登場人物の魅力を損なわない」という絶対条件をこれら2社に課しており、たとえ必要であってもそのキャラクターが絶対にしない言動はさせないようにしている[13]。『Vジャンプ』および『最強ジャンプ』編集部 副編集長の内田太樹は2023年の「4Gamer.net」とのインタビューの中で、キャラクターの呼称などをまとめた設定表を作る場合はあるものの、それを回避するためには作家と担当編集の感性によると話している[13]。
周年のタイミングでは「週刊少年ジャンプ」らしさを意識した新要素が追加されていった[14]。たとえば2周年の際は仲間との共闘(タッグ)にちなんで「タッグキャラ」が実装されたほか、4周年では主人公の成長やパワーアップを「変身」に見立て、1人のキャラクターに2種類の必殺ワザを搭載した「フォームチェンジ」が実装された[14]。
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