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『モンモンモン』は、集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』にて1992年13号から1993年50号まで連載されたつの丸の漫画作品。単行本はジャンプ・コミックス全8巻。
おさるのモンモンの活躍を描く動物漫画。絵柄の荒さやフルチン、ウンコなどの下ネタや、ドタバタ劇とは裏腹に、主人公モンモンの弟モンチャックに対する兄弟愛や、強引ながらも人生を説く語録が特徴。登場キャラクターが自他の紹介、評価で「かつてプロを目指したけどあきらめた」といった自慢にならないことを凄そうに言うことが多い。また、時折はさまれるシュールかつブラックなギャグ、マニアックな小ネタなども多く、ギャグ漫画らしからぬシリアスな話も所々に挿入されている。
1993年50号にて連載終了。終了直前の回では次週の予告がされているため、終了に至った詳細は明らかになっていない。後に雑誌未掲載分のエピソードが単行本にて描き下ろしという形で追加され、物語は完結。単行本にのみ収録された最終話は主人公のモンモンが弟モンチャックを守って溺死するという、衝撃的な結末であった。これらについて作者は後年『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』(TBSラジオ)に出演した際「打ち切りを通告されても話をまとめきれなかった」「ファンは単行本を買ってくれているので」「後年になって打ち切りであることを知らずに単行本を読まれたとして、ダメな漫画家だと舐められたくなかった」「『あしたのジョー』のファンなので、力石が8巻で死んだことにちなんで8巻でモンモンを死なせた(『みどりのマキバオー』でも8巻でチュウ兵衛が死亡する)」といったエピソードを語っている。
作者が阪神タイガースのファンということもあって、モンモンはいつも阪神の帽子を被っていた。また、登場するおさるのほとんどが同じ顔で服装やヒゲでしか区別がつけられないが、モンモン一家のみ鼻が丸い形になっている(丸い鼻のキャラクターは厳密にはモンモン一家4人とチャラ子・ありす・マサーキ京元の計7人である)。
モンモンの原型は1991年の第2回GAGキング準キング受賞作『さる大使』に登場する「さる」と、『週刊少年ジャンプ 1991年 Spring Special』に『さる大使』と同時掲載された『GOGOポチョムキン』に登場するサイボーグ猿「モンモン」であり、より擬人化を重ねて『モンモンモン』のモンモンとなった[1]。「モンモン」を主役とした読み切りは複数描かれており、後に本作に登場するキャラクターも何人か登場している。つの丸は「自分で描いて自分で笑い続けられるだけの好きなキャラをしつこく出し続けた」と語っている[1]。
2010年5月時点で、紙媒体による単行本は絶版状態だが[2]電子書籍としては全巻販売されている。
2016年1月に申年であることを記念して『帰ってきたモンモンモン』として『週刊プレイボーイ』の3・4合併号から2週連続復活掲載。1週目は前半7ページが本誌。後半が『週プレNEWS』掲載という異例の形となった[3]。
豆を窃盗した罪で捕まり、おさる刑務所(通称:さる刑)に入れられたモンモン。刑務所長の後藤は生意気なモンモンをつぶそうと、所内の乱暴な猿たちをモンモンにけしかける。だがおさるたちはどこまでもマイペースなモンモンの人柄に誤解して惚れ込んでいき、次々に仲間になっていく。さらに弟のモンチャックも加わり、やがてモンモンたちは後藤を倒して刑務所は猿たちの楽園になった。
しかし、さるだけになった刑務所に食糧不足の問題が襲いかかる。飢えに苦しむ刑務所のさるたちは優勝賞品の「豆」を手に入れるべく「最強猿決定戦」に出場する。その後、モンモンとモンチャックは苦労の末生き別れになった父モンタナと母モンローを捜し出し、生まれ故郷の原崎山へ戻るのだった。
だが、原崎山でもモンモンに平穏な日々は訪れない。家では父と衝突が絶えず、入学した原崎山小学校では、ライバルの熊野ちん平(くまチョン)や、新聞係のチャラ子と幾度も対立する。ある日、くまチョンに単なるそうじ係を「内閣そうじ大臣」として押し付けられたモンモンは、自身を権威ある猿だと思い込み、尊大な発言をしながらも、原崎山のそうじ大臣として他者のために行動するようになり、くまチョンやチャラ子とケンカしながらも何かと行動を共にするようになる。
そんな中、モンモンは地球が丸いという、過去に宇宙から見た事実を教室で話す。しかし、クラスメイトに信用されず、教師の態度も判然とせず、挙句の果てに父にすら麻薬の使用を疑われるなど、屈辱的な思いをする。そして彼は地球が丸いことを証明するために、風船気球による地球一周の旅に出発する。
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