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ほったゆみと小畑健による日本の漫画 ウィキペディアから
『ヒカルの碁』(ヒカルのご)は、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による囲碁を題材にした日本の少年漫画。日本棋院所属の女流棋士・梅沢由香里が監修を務めた。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1999年2・3合併号から2003年33号にかけて連載された。話数の数え方は「第○局」。テレビアニメ、小説、コンピューターゲームなど様々な形でのメディアミックスも行われている。
ヒカルの碁 | |||
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ジャンル | 囲碁、少年漫画 | ||
漫画 | |||
原作・原案など | ほったゆみ | ||
作画 | 小畑健 | ||
出版社 | 集英社 | ||
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掲載誌 | 週刊少年ジャンプ | ||
レーベル | ジャンプ・コミックス(JC) 愛蔵版コミックス(完全版) 集英社文庫(文庫) | ||
発表号 | 1999年2・3合併号 - 2003年33号 | ||
巻数 | 全23巻(JC) 全20巻(完全版) 全12巻(文庫) | ||
話数 | 本編:全189話 / 番外編:全9話[注 1] | ||
その他 | 監修:梅沢由香里(日本棋院) | ||
小説 | |||
著者 | 横手美智子 | ||
イラスト | 小畑健 | ||
出版社 | 集英社 | ||
レーベル | ジャンプ ジェイ ブックス | ||
刊行期間 | 2002年 - 2003年 | ||
巻数 | 全2巻 | ||
舞台:歌絵巻「ヒカルの碁」序の一手 | |||
原作 | ほったゆみ、小畑健 | ||
脚本 | 毛利亘宏 | ||
演出 | 毛利亘宏 | ||
音楽 | 和田俊輔 | ||
制作 | ムービック サンライズプロモーション東京 | ||
製作 | ムービック サンライズプロモーション東京 | ||
上演劇場 | サンシャイン劇場 | ||
上演期間 | 2024年7月5日 - 14日 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・ライトノベル | ||
ポータル | 漫画・文学 ・舞台芸術 |
平凡な小学生の少年が天才囲碁棋士の霊に取り憑かれたことで囲碁の世界に巻き込まれ、「神の一手」を目指す姿を描く作品。
少年漫画としては異色の囲碁漫画だったが、話の主軸は少年の成長であり[1]、緻密で繊細な作画と熟考されたストーリーで人気を博した。
以前までは年配の愛好家が主だった囲碁を小学生・中学生を中心に浸透させ、囲碁ブームを引き起こした。中には1989年生まれの関達也のように、この作品をきっかけに囲碁を始め、プロ棋士になった者もいる[2]。本作は日本棋院が全面バックアップをしており、作中にも棋院内部や関連施設、イベントなどが登場している。連載開始時に「世界初」と銘打たれるほど囲碁漫画は珍しいジャンルだった[3]。囲碁漫画は地味になりがちなこと、また動きが碁石を置くだけなどで単調になりがちなことから[4]、青年誌を含めても皆無に近く、少年誌での連載はこれが初めてだった。結果的に作品が成功したため、日本棋院も『ヒカルの碁』にちなんだイベントを数多く行った。
海外では囲碁が盛んな国の他、東南アジアや欧米でも出版され囲碁ファンの増加につながった。タイトルは韓国では『고스트 바둑왕(ゴースト囲碁王)』、中国語圏では『棋魂』というタイトルであるが、『ヒカルの碁』を直訳した『히카루의 바둑』『光的圍棋、光之棋』も使われている[注 2]。台湾では当初『棋靈王(棋灵王)』というタイトルで21巻まで発売していたが、出版社の変更時に香港版と同じ『棋魂』に統一され、1巻から再出版された。なお『棋靈王』のタイトルも広く使われている[5]。
作品は二部構成になっており、主人公ヒカルと佐為の出会いやアキラとのライバル関係を描いた第一部「佐為編」、その後のヒカルの活躍を描いた第二部「北斗杯編」からなっている。この間に一時中断があり、定期的に「番外編」と銘打たれた30ページほどの読切が6話掲載された。
囲碁については、初心者にもわかる程度の基本ルールの説明にとどまり、対局の進行描写や技術解説のほとんどは省略されていた[6]。しかし、囲碁の専門用語やルールを知らない読者でもストーリーが理解できるように工夫されており、またわからない用語をあえて用いることで、逆に雰囲気を盛り上げる効果も狙っている[7]。また盤面の状態は日本棋院の協力により厳密に考証されており[8]、囲碁を覚えてから読み直すと物語をさらに深く楽しめる、二度楽しめる作品となっている[9]。単行本第17巻での海外取材記事の中でも少し触れられているが、日本国内外を問わず愛読者が多い。2020年代でも海外の囲碁の記事で言及されるなど根強い人気がある[5]。
棋界の構造についてもおおむね現実に対して忠実に描かれているが、わかりやすさ、描きやすさを重視して改変が加えられている設定も存在する。コミが連載を通して5目半に統一されていること[注 3]、各国の棋界に自国籍の棋士しか所属していないこと[注 4]などがその一例。
作中に描かれる対局はほぼ全て実在の棋戦の棋譜を元にしており、第22期名人戦リーグや本因坊算砂の三コウ、本因坊秀策の耳赤の一局などが作中で登場している。
作品誕生のきっかけは、ほったゆみが趣味でやっていた囲碁が上手くならず、「囲碁の神様がいてくれたらなぁ」と思ったことだと、単行本第1巻に記載されている。本人の棋力は2008年時点で3級だという[8]。ほったゆみが通っていた囲碁教室で指導する水野芳香[10][11]は、自身が圧勝してしまったことが切っ掛けとしている[12]。また水野が教室で話したエピソードも一部採用されているという[12]。ほったゆみは名古屋市在住であったため、中部総本部など名古屋のシーンはほったゆみが撮影した写真を元に作画している[11]。
本作の前身として、『週刊少年ジャンプ』の新人漫画家募集企画「ストーリーキング」第2回ネーム部門の準受賞作「九つの星」がある[注 5]。約100ページにわたるネーム状態の読切作品で、あらすじは連載版とほぼ同じである。
2009年2月4日から2010年4月30日まで完全版が刊行された(全20巻)。なお、当初は1ヶ月毎に2冊ずつ刊行と告知されていたが、第9巻より1ヶ月1冊となった。
運動好きで頭を使うことが嫌いなごく普通の小学校6年生である進藤ヒカルは、祖父の家で古い碁盤を見つける。碁盤の血痕に気づいたヒカルは、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれる。非業の死を遂げたという佐為はかつて棋聖・本因坊秀策にも取り憑いていたという。囲碁のルールも歴史も知らないヒカルであったが、「神の一手を極める」という佐為にせがまれて碁を打ち始める。以降、佐為はヒカル以外には姿も見えず会話もできず、物を動かすことすら出来ない存在であることを前提に物語は進む。
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塔矢行洋が経営する碁会所。小学生時代からアキラが常連として通い、指導碁なども行っていた。
プロ試験予選で怖気づいたヒカルのために、和谷と伊角が連れて行った碁会所。後にヒカルは常連となった。
コナミデジタルエンタテインメントよりアニメをベースとしたコンピュータゲーム5作とトレーディングカードゲーム1作が発売されている。
また、任天堂の『JUMP SUPER STARS』 (ニンテンドーDS)には、ヒカルと佐為がサポートキャラクターとして登場している“キャラクター紹介 ヒカルの碁 進藤ヒカル/藤原佐為”. JUMP SUPER STARS ジャンプスーパースターズ. 任天堂. 2022年6月18日閲覧。。
横手美智子による小説化作品が、集英社の〈ジャンプ ジェイ ブックス〉より2002年と2003年にそれぞれ1作ずつ発表されている。
中国でネット配信局IQIYIで2020年10月27日より配信。「ヒカルの碁 (中国ネットドラマ版)」を参照
『歌絵巻「ヒカルの碁」序の一手』のタイトルで2024年7月5日から14日までサンシャイン劇場にて上演[24]。
特記のない限り全て集英社からの発行。
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