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日本の漫画、メディアミックス作品 ウィキペディアから
『バクマン。』(英語タイトル: Bakuman。[1])は、原作・大場つぐみ、作画・小畑健による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2008年37・38合併号から2012年21・22合併号まで連載された。
バクマン。 | |||
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ジャンル | 少年漫画、漫画家 | ||
漫画 | |||
原作・原案など | 大場つぐみ | ||
作画 | 小畑健 | ||
出版社 | 集英社 | ||
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掲載誌 | 週刊少年ジャンプ | ||
レーベル | ジャンプ・コミックス | ||
発表号 | 2008年37・38合併号 - 2012年21・22合併号 | ||
発表期間 | 2008年8月11日 - 2012年4月23日 | ||
巻数 | 全20巻 | ||
話数 | 全176話 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画 | ||
ポータル | 漫画 |
高い画力を持った真城最高と文才と発想に長けた秀才である高木秋人を主人公とし、二人の少年がコンビを組んで漫画家を目指していく道のり・その活動を描く。物語は連載開始時と同じ2008年から始まるが、話の進行によって現実世界を追い越すようになる。このことに関して大場は単行本16巻のコメントで「常に現代ぐらいに思って読んで頂けると助かります」と述べている。最終話時点で劇中年月は2018年9月となっている。
『週刊少年ジャンプ』(以下『WJ』)2008年37・38合併号より連載を開始。大場・小畑タッグでの作品は前作『DEATH NOTE』から2年ぶりとなる。連載開始号の巻末コメントで大場は「比較的地味な内容になると思う」と記している。タイトルは小畑の発案で、「漫画の『マン』を入れたかった」とのこと[2]。連載開始前の仮タイトルとして『ガチマン』とする案もあった。それ以前の仮題は『夢と現実と博打とYシャツとキミ』だった[3]。話数の単位は「○ページ」。サブタイトルは「○○と○○」。連載開始した2008年37・38合併号の表紙は、夏休みの特別企画として本作品以前の全連載作品の合作表紙だったため、本作品の表紙の扱いは小さなカットのみだった。2回目が掲載される2008年39号に、1号ずらす形で表紙を飾っている。
単行本第1巻は15万部以上を売上げ、オリコンチャート初登場4位を記録した。2020年6月時点で累計発行部数は1500万部を記録している[4]。
「5ページ 時と鍵」にて、カブラペンに対してサイコーが「線の強弱は出にくいけど逆に一定の太さの線は描きやすい」「絵に味も雰囲気もでない」「川口たろうはギャグ漫画だからギリギリありだった」と評している。これに対し、2008年48号での巻末コメントにて冨樫義博が「川口先生、ぼくも人物はカブラです。聞いたら他にもいました。がんばります」と作中キャラクターの川口たろう(真城信弘)に対してメッセージを送った。
『バクマン。』の連載が始まって以降、この漫画の影響と思われる低年齢層の『WJ』編集部への漫画の持ち込みが増えている[2]。
本作品では多くの漫画関係の固有名詞が実名で使用されている。まず作中で主人公たちが漫画を持ち込む雑誌は連載誌である「集英社の『週刊少年ジャンプ』」であり、『WJ』掲載作品は『ONE PIECE』『ドラゴンボール』などと多くの作品が登場している。アニメ版では『少年ジャック』という架空の雑誌、社名は「遊栄社」となっているが、表紙・裏表紙は実際のジャンプのそれが雑誌名の部分のみ差し替えられる形で流用されており、掲載作品もそのまま実名で登場している。
こうした実名は集英社関係に留まらず、『あしたのジョー』(『週刊少年マガジン』講談社)といった他社の作品も登場している。また『WJ』で活躍経歴のある漫画家たちの名前も登場する。『WJ』特有のシステムであるアンケート至上主義・それによる打ち切り・専属契約制度についても詳しく説明されており、現実の『WJ』が忠実に描かれている。
登場する編集者の人名も、服部哲(服部ジャン=バティスト哲)・雄二郎(服部雄二郎)・キム(金成圭)・相田(相田聡一)・吉田(吉田幸司)・大西(大西恒平)・副編集長の瓶子(瓶子吉久)・編集長の佐々木(佐々木尚)と、実在の『WJ』編集者をモデルにしていることがうかがえる。ちなみに実在の編集者・服部雄二郎も作中の雄二郎と同じアフロヘアーである。ただし服部哲は齊藤優編集の顔をモデルにしている[5][6][7]。
2010年10月から、NHK教育テレビジョンにてテレビアニメが放送された。
『マンガ・エロティクス・エフ』および古屋兎丸とのコラボレーション[8]、登場人物の描いた漫画を小畑健がポスターとして『赤マルジャンプ』に掲載するなど、『WJ』の中ではかなり異例の作品となっている。
2011年12月15日、バンダイナムコゲームスからニンテンドーDS対応のゲーム『バクマン。 漫画家への道』が発売された。
2015年10月3日、佐藤健・神木隆之介のW主演で実写映画が公開、9日間で50万人を動員[9]。
2021年5月28日、鈴木拡樹・荒牧慶彦のW主演で『「バクマン。」THE STAGE」のタイトルで舞台化されることが発表された[10]。
連載開始直後の2008年12月に発売された『QuickJapan』81号にて特集が組まれた。内容は作者の大場・小畑、担当編集の相田聡一のインタビューで、本作品までの道のり・制作上のエピソードについて語っている。
宝島社「このマンガがすごい! 2010」オトコ編1位作品。2010年度マンガ大賞では3位にランクインした。
2009年4月17日放送の『サキよみ ジャンBANG!』で特集として取り上げられ、実際の編集部・編集者が放映された。
2008年、舞台は埼玉県谷草市[注 1]。中学3年生の真城最高(サイコー)は高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの退屈な日々を送っていた。サイコーの叔父はかつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家・川口たろうで、連載打ち切り後の過労によって亡くなった過去があった。
ある日サイコーは些細な出来事を切っ掛けに、秀才のクラスメイトで作家志望の高木秋人(シュージン)に「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。初めはその誘いを断っていたが、声優を目指している片思いのクラスメイト・亜豆美保と「アニメ化したら結婚する、それまで互いに直接会わない」と約束したことから漫画家への道を志すことになる。
サイコーは祖父から叔父が使用していた仕事場を譲り受け、シュージンと共にそこに籠って処女作の執筆に専念する。そんな中で手塚賞に準入選した新妻エイジが同年代であることを知りライバル視する。やがて二人三脚で苦労しながらも完成した初作品をジャンプ編集部に持ち込んだ二人は敏腕編集者・服部哲と出会い、漫画家としての資質を認められる。
そしてジャンプの主流ではない“邪道”の作風という方向性を見出し、「亜城木夢叶」(あしろぎむと)のペンネームで活動することになった二人の漫画が『赤マルジャンプ』へ掲載された。その後も自分たちの方向性に迷いながらも、エイジとの邂逅・コンビ解散の危機を経て、ジャンプでの連載を勝ち取った二人は、様々な苦境に見舞われながらもジャンプ連載作家としての道のりを歩んでいく。
『PCP -完全犯罪党-』を人気作として連載してきた亜城木夢叶は、本格的にアニメ化を想定した『REVERSI』を書き上げ、『PCP』に代わってジャンプでの連載を開始する。エイジと競い合った末に『REVERSI』のアニメ化が決定するが、ヒロイン役はオーディションで選抜される運びとなった。
しかし人気声優の地位を確立した亜豆とサイコーの仲が世間に知られ、二人はバッシングを受けることになってしまう。だが亜豆は厳命を押し切り、自身のラジオ番組で全てを打ち明け、サイコーと亜豆の夢・その真摯な姿勢を知った世間は二人の純愛を受け入れ祝福する。そのムードがヒロイン役決定の追い風となる中、あくまで亜豆に実力で役を勝ち取ってほしいと願うサイコーはアニメ版『REVERSI』監督の提案を受け入れ、ネットでの公開オーディションの開催が決定した。そしてそのオーディションで人気・実力を備えたライバルたちに囲まれる中、亜豆は視聴者から大多数の票を獲得し、ヒロイン役を勝ち取った。
同時期、亜城木は『REVERSI』を納得のいく最高の形で終わらせることで名作に押し上げ、コミックス・アンケートでエイジを抜き、自分たちをジャンプ一番の作家としての地位を確立させていった。アニメ『REVERSI』放送開始を以て、10年という長い年月をかけて夢を叶えたサイコーは、初めて亜豆と夢を誓い合った亜豆の家の前でプロポーズし、サイコーと亜豆はこの先ずっと二人でいられることを実感したのだった。
作内に登場した、主な漫画作品を記す。
集英社のヴォイスコミック「VOMIC」として、2009年6月にジャンプ専門情報番組『サキよみ ジャンBANG!』にて放送され、同年7月から2010年3月までVOMIC公式サイトで配信された。全4話。
NHK教育テレビジョンで2010年10月から放送。担当声優はVOMIC版とは異なっている。第1シリーズは2010年10月2日から2011年4月2日までの全25話、第2シリーズは2011年10月1日から2012年3月24日までの全25話、第3シリーズは2012年10月6日から2013年3月30日までの全25話まで放送された。また、音泉では2010年10月4日より毎週月曜日に『〜バクマン。放送局〜ラジマン。』というタイトルでテレビアニメと連動したインターネットラジオが配信されている。
バンダイナムコゲームスより2011年12月15日に『バクマン。 マンガ家への道』が発売。
2015年10月3日に公開。監督は大根仁。第39回日本アカデミー賞話題賞と最優秀音楽賞を受賞した。
東宝では連載中から映画化を念頭に置き「主演には文化系男子代表と呼べるような2人を」と考案。そこでナイーブな演技に定評のある佐藤と、一昨年の映画「桐島、部活やめるってよ」でヘタレ高校生を好演した神木に白羽の矢が立った。
企画自体は公開の5年前ごろから進行しており、大根にオファーがされたのは2011年、映画モテキの公開後だった。この段階では20巻の内容が映画の尺に収まり切らないと一度オファーを断ったが、その後ストーリーを絞って脚本を練り始めたという。原作同様「集英社」の「週刊少年ジャンプ」編集部が舞台となり、劇中には歴代ジャンプ作品が大量に使用されている。
劇中の音楽はサカナクションが担当し、同バンドは主題歌である「新宝島」も同様担当した[20][21]。
漫画を描くシーンでは、実際の撮影とプロジェクションマッピングを併用した初の試みを行った。
全国325スクリーンで公開され、公開1週間目の映画観客動員ランキングでは、動員18万4263人、興収2億5160万7900円で第1位を獲得した[22]。
※ 映画では脚本脱稿段階で亜豆以外の女性メイン登場人物については全カットされている[23]。
実写映画のテレビCMも制作され、ナレーションはジャンプにゆかりのある声優が担当した。カッコはジャンプゆかり声優の代表作品。
この節の加筆が望まれています。 |
ジャンプ ジェイ ブックスよりノベライズされており、2015年9月18日に発売された。挿画は小畑健、著者は久麻當郎。
原著者に脚本として大根仁がクレジットされている映画のノベライズ。
「バクマン。」THE STAGEは、漫画「バクマン。」を原作とした舞台。2021年10月に東京と大阪で上演された[10]。
作中作の「ラッコ11号」を元としたスピンオフ作品が発表されている。
作中作の「PCP -完全犯罪党-」を元としたスピンオフ作品が発表されている。
いずれも集英社より刊行。
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